パピルサグ(10年6月佳作)

全領域対応多脚型ナイトフォーゲル「MSAC-001A パピルサグ」


概略

※投稿用記入事項等

投稿者名

PC:ルナフィリア・天剣(ga8313)
PL:エントヴァイエンガイスト

共作者名

鳳覚羅(gb3095)

種別

空陸(スキルで限定的に水中対応するので、スキル込みなら「空陸水」)

販売希望会社

マルート・スタン・インディア社

希望担当MS

玄梠MS

価格

高価(300~350万程度?)

コンセプト

KVの特徴は万能性であるという基本に立ち返り、それを体現した全領域対応汎用機。

拡張性を重視して作戦目的や乗員の好みで装備を変えることで性能を調整可能とし、
更に空・陸・水の3領域に対応したオールラウンダータイプのKV。

ただし基礎能力はかなり低く、コストパフォーマンスも悪い。

これ一機でとりあえず一通りこなせるが、
何でもできるとは同時に器用貧乏でもある為、中途半端になってしまう危険性も高い。
また、当然どの能力も特化機には及ばない。

ただし拡張性の高さを活かして特化機に近いバランスにすることも可能。

主要な販売対象は中堅以上のPC。

傭兵向けとしては趣味や好みに応じたカスタマイズや、
戦力が偏ってしまった場合(少々極端な例だが依頼参加者が全員後衛等)にも
装備変更で穴埋めに回ることも出来る柔軟さがウリとなる。
また、空陸戦機と別に水中機を準備する必要があるという
ハードルの高さを軽減できるのではと言う狙いもある。
(価格・性能面で差があるので既存水中機との住み分けは可能と思われる)

遠・近、物理・非物理を問わず扱え、幅広い装備が可能で、
場所を選ばずどこでもオールラウンドに戦える汎用性の高さは
正規軍向けとしても有用だろうし、整備性の高さも長所になるだろう。



主要データ

※設定資料本文

デザイン

曲線と直線の複合したデザイン。
どちらかと言えば曲線的な部分が多い。
異形にして巨大。

塗色は赤系。

歩行形態


悪魔を思わせる半人型の上半身に
蠍とカブトガニを足したような多脚型の下半身。

上半身から腰部の基本構造はペインブラッドに似る。
構造面だけでシルエットは余り似ていない。

飛行形態時の胴体上部が歩行形態の上半身を構成。

独立した頭がなく、胸部と頭部が一体化したような構造。
前部は飛行形態時の機首。レーダー等飛行用センサーを内蔵。
頭胸部、機首の後ろ側に完全閉鎖型の球形コクピットを内蔵。
メインカメラは単眼状。。
装甲に入ったスリットの内側に複眼状のサブカメラが隠れている。

機体各部に外界把握用に無数の補助センサー。

両肩に大型のエンジン2機を搭載。
エンジン下から腕。
腕は機体の大型化により格闘戦時に腕が届きにくくなるという問題を解決するため
大型で特に下腕部が長い異様な形状をしている。

上半身と腰部は、ペインのような骨に似た機構で接合。

飛行形態時の胴体下部が下半身を構成。

腰部ユニット中央部は上から見ると六角形のような形状。
後方に尻尾状のスタビライザーが長く伸びる。
前部から武装内蔵サブアーム「ブラストシザース」が生える。
後部左右、下側にエンジン2機が張り出す。

エンジン上部横に主翼が接続されている。
歩行形態時は折り畳んで上に向けられた状態。

エンジン横から左右に3本ずつ、計6本の脚。
脚は6本ともほぼ同じ構造のもの。

飛行形態


分厚くなったカブトガニまたはエイのような異様な形状。
もしくは上側に膨らんで尻尾と刺の生えたB-2爆撃機が近いか。

上から見ると一見大型の全翼機だが、
実際は中央の胴体が膨れているので全翼機ではない。
その為スピリットゴーストと印象は大きく異なる。

本体を上半身は腹部を折り畳んで接合。
腕はエンジン下から横に上げた後折り畳みつつ後ろに向け、
主翼の下、折り畳んだ脚と翼の間に収容。
翼の下側の固定具で固定される。

頭胸部の前側が機首に。

腰部上側の主翼を展開。

脚部は蟹のように折り畳み関節をロックして収納。
ブラストシザースも関節を畳んで腰部ユニット下側に接合するような状態でロック。

腰に上半身と脚を折り畳んでくっつけるような構造の変形機構。

潜航形態

飛行形態から各部閉鎖で潜航可能のため基本的には外観は変わらず。

ただし腕を使うためにブラストシザースを展開するので、
飛行形態から下側の鋏を展開した形状になる。
腕の生えたエイかカブトガニのようなデザイン。

変形機構図


設定

機体説明

MSIの開発した魔人型KV。既存機と一線を画す異形のシルエットを持つ。
あらゆる局面に対応できる汎用性こそがKVの最大の特性であるとの考えに基づき、
その思想を体現すべく徹底的に汎用性を追求して開発された
全領域対応万能機とでも呼ぶべき機体である。

飛行型をベースに機体構造に耐圧構造を盛り込み、開口部を閉鎖することで潜水を行える。
これにより空陸海のあらゆる領域で戦えるKV初の3領域対応を実現した。
更に全機体中でもトップクラスの拡張性も備えているが、
その代償として、機動性が低下しコストも高騰、
万能型であるが故に余り秀でた能力がないと言う欠点も抱えてしまった。

独立ブロック構造を活かし、飛行形態から腕部を展開した特異な潜航形態を持つ。
これによりある程度の機動力と格闘能力を両立している。
この柔軟な構造の副次効果として、
制御系をセミマニュアルに切り替える事で部分変形が可能となっている。
ただし中間形態をとっても特殊な能力修正効果はない。
変形には通常と同じように行動力を消費する。

各部のスラスターを噴射する事である程度ホバリングが可能。
ただし能力修正や特殊な効果は持たない。

コクピットはペインブラッド同様にイジェクションポッド方式を採用。
大型の機体のためコクピットも余裕のあるサイズでAU-KVに対応している。

型式番号はMSI Scorpion-type Advanced All-round Armaments-complexの略。
最後のCはAが3つなので3乗のキューブから。

機体愛称は独特の歩行形態から想起されたメソポタミアの伝説上の蠍人間の名が由来。

制式色が赤系なのは蠍座α星のアンタレスに因む。

構造解説

機体後部にグリフォンのフレキシブルスタビライザーを基にした
スラスター内蔵・可動式の尾状スタビライザーを装備。
これとアヌビス、グリフォンで培ったモーション制動技術を応用した
姿勢制御プログラムにより巨体故の鈍重さをある程度補っているが、
それでも鈍重さは否めない。
なお尾状スタビライザー単体では特に能力修正等の効果はない。

ビーストソウル改の剛装アクチュエータ系技術を基に
射撃時の反動制御と被弾時の衝撃抑制を目的に実装した姿勢制御プログラム、
ヤジュル・ヴェーダを基に開発された電子的に装甲を強化する装置といった
複数の機能を組み合わせて一時的に機体性能を上昇させる複合強化機構を搭載している。
元々は防御面の強化に重点を置いて開発されていたが、
姿勢制御プログラムによる尾状スタビライザーや機体各部のスラスターの制御の最適化と
強化型アクチュエータによる出力強化の相乗効果で
機動力もある程度上昇するスキルとして完成した。
ビーストソウルに比べエネルギーを送る部位が増えた事により燃費が悪化。
これに対し各機構の連動制御とエネルギー供給量、出力調整の自動化、
アクチュエータの改良に加え、パラジウムバッテリーを搭載し
その莫大なエネルギー利用することで解決を図っている。

コクピットブロックは周囲を装甲で覆った球形の閉鎖式コクピット。
緊急時には丸ごと射出されるイジェクションポッド式となっていて、
パイロットの生存性を高めている。

脚部はほぼ同じ構造のもの6本からなる多脚タイプ。
二脚型でないのは増加した重量を支える脚部の負荷分散と、
瞬発力より走破性と安定性を重視したからである。
6本のうち2本までなら損傷しても歩行に支障はない。
ほぼ同じ構造の脚を使用しているのは整備性悪化を補うため。

腰部ユニット下側に固定武装として武装内蔵式サブアーム「ブラストシザース」を装備。
これはレーザー砲を内蔵した蠍の鋏状のサブアームで、
銃として使用する他に通常の腕と同じように武装マウントとして使用することが可能。
ただし破暁のサブアーム同様特殊な動作プログラムはないため
戦術的に特筆すべき効果は持たない。
爪の間からレーザーを発射するので物を持っている間は射撃を行えない。
飛行形態では関節を畳んで胴体側に接合するような形でロックされ、
固定式レーザー砲として使用可能。
このレーザー砲は大気中用と水中用の2つのSESを搭載することで、
戦場を選ばず使用可能という機体本体同様の万能兵装である。
反面汎用性を重視したため威力に難があるという欠点も存在している。

アヌビス、ペインブラッドと続く機体のブロック構造化を継承。
これにより巨大で部品数が多くなったことによる整備性の悪化を補っている。

独立ブロック構造を採用しているが、
この機体ではデッドウェイトの増加を抑えるため、
複数形態で使用できるよう機能を集約している部位が一部に存在する。

ビーストソウルで培った耐水圧構造や、
グリフォンのような各部閉鎖機能を組み込むことで水中対応を行っている。

飛行形態から各部を閉鎖しブラストシザースのみを展開することで潜航形態へと変形できる。
この形態は強化変形機構による行動力を消費しない高速変形とは別方向での
水中での機動力と格闘能力の両立へのアプローチの結果と言えるものである。
ただし飛行能力との両立のため性能が犠牲になっており、
機動力の低下と潜航深度の浅さという欠点がある。
そのため未だ発展途上の技術でもあるとも言える。

なお、この機体の構造は自由度が高く、
変形制御プログラムをオートからセミマニュアルに切り替える事で
歩行形態から脚部のみを折り畳んだ形態や、
飛行形態または潜航形態で脚だけ展開した形態をとることも一応可能となっている。
この機能は移動時等に活用することを考慮して残されているが、
特殊な動作プログラムは搭載していないため戦術的に特筆すべき効果は持たない。

部分変形を行う場合も行動力は通常通り消費する。

柔軟な機体構造とスラスター制御による限定的な立体的戦闘機動や、
各部のスラスターを噴射することによるホバリングも可能。
ただしグリフォンやアヌビスのような能力修正はない。
ブーストを使用すれば歩行形態での滞空する動作の応用で水上走行も一応可能。

これらのギミックが部分的に残されているのは、
機体構造を変えるわけにもいかなかったというのが主な理由だが、
傭兵達の柔軟な発想により何らかの活用がなされるのではと言う期待と、
それによるデータ収集を意図しているという側面もある。

これまでにない野心的な機体のため、
一見設計面でも新機軸を多く盛り込んでそうに思われるが、
実際には大部分が既存の機体に用いられた技術の流用・応用・発展からなる
堅実な設計をしていて、MSIの培ってきた技術の集大成的な機体とも言える。

飛行形態が全翼機ということでドローム社の『スピリットゴースト』と比較されることもあるが、
実際には設計思想も想定されている運用方法も大きく異なる。
スピリットゴーストが展開能力の高い砲撃機として設計されているのに対し、
パピルサグは状況対応能力の充実を主眼において開発されている。
また、同じ全翼機であるがパピルサグの装甲は比較的曲線的であり、
更に長い尾が生えているためかなり印象が変わっている。

機体諸元

飛行・通常最高速度 M1.68
飛行・ブースト最高速度 M5.49
飛行・巡航速度(経済) 902km/h

歩行最高速度 31km/h
装輪走行(ホバー) 335km/h(瞬間)

潜水・通常最高速度 M0.04(27kt/h)
潜水・ブースト最高速度 M0.07(46kt/h)
潜水・巡航速度(経済) 34km/h(18kt/h)

全長 28.1m
本体長(テイルスタビライザー除く) 21.6m
全翼 27.5m ~ 33.9m
全高 6.1m

空虚重量 36.8t

直立時の全高 17.8m

乗員 1名(簡易補助シートあり)

スペック

装備力とスロット数は極めて高い。

潜水能力付加のために装甲が厚く防御・抵抗高め。
大型なので生命は高め。反面回避は低い。
万能型なので攻撃と知覚は同等。

拡張性とスキルを優先したので他の能力は全体的に値段の割に低目。

攻撃200
命中220
回避60
防御250
受防250
知覚200
抵抗250

装備600
行動3
生命200
練力160
移動3

副兵装4(うち固定武装1)
アクセ5

固定武装

ブラストシザース

副兵装 非物理
命中20 知覚30 射程20 重量50

SES搭載武器。MSI製。パピルサグ固定武装。
装弾数18。一度に6発使用。リロード可。
蠍の鋏に似た形状の武装内蔵型サブアーム。
爪の間にレーザー砲を搭載し、非物理射撃攻撃を行える。
更に通常の腕同様の武装マウントとしても使えるが、戦術的に特筆すべき効果は持たない。
武装マウントとして使用中は射撃は行えない。
飛行時は関節を畳んでロックされ、固定式レーザー砲として運用可能。
大気中用と水中用のSESを搭載しているため、場所を問わずに使用できる。

スキル

有腕潜水艇モード

飛行形態から各部を閉鎖しブラストシザースを展開して潜航形態へ変形。
耐圧構造と機体各部の閉鎖により水中での行動が可能。
腕を展開する為格闘攻撃も行える。
ただし潜水能力は本格的な水中機には及ばない限定的なもので
潜航可能深度は浅く、一部スラスターを閉鎖するため機動力も低下する。

なお、安全の為水中での歩行形態への変形はできない。
同様に飛行中のブラストシザースの展開も安全性の関係で行えない。

深度75mまで潜航可能。
潜行中は消費練力が3→5に増え、更に回避-20、移動-1の修正を受ける。

変形には通常通り行動力1が必要。

(水中用キット装備時は50mまででなら歩行形態に変形可、
ダイバーフレーム装備時は潜航形態で200mまで潜行可、
両方装備時は200mまでで歩行形態に変形可)

複合強化機構『インテンシファイ』

剛装アクチュエータの応用と複数の機構の連動制御により機体性能を上昇させる装置。

パラジウムバッテリーの大出力を用いて機体全体のエネルギー量を増加。
強化型アクチュエータのフル稼働と装甲の電子的強化で防御性能を強化し、
併せて強化型アクチュエータと
姿勢制御プログラムによるスタビライザー・スラスター制御最適化で機動力も上昇させる。

使用回数6。
1ターンの間防御・抵抗+50、移動+2の修正を受け、旋回に行動力を消費しなくなる。



予備資料

※おまけ的なデータ類。

推奨装備案

▼追加装甲「アーユル・ヴェーダ」
回避-20 防御40 抵抗40 生命15 重量70
バランスを重視した追加装甲。
機動性の低下と引き換えにKVの耐久力を高めることができるが
相変わらず重く装備負荷が大きい。
強化不可。

▼翼型推進器「ヴィマニカ・シャストラ」
回避60 防御-30 抵抗-30 生命-10 練力-50 重量100
可動式の補助翼とその基部に付いた追加スラスターのセット。
機体各部に装着することで機動力を高め回避を大幅に上昇させるが、
燃料効率と耐久性を犠牲にしてしまう。
強化不可。

▼ルプス・ディス・マクロン
攻撃70 命中50 受防60 抵抗50 射程1 重量30
ルプス・ジガンティクス、アークトゥスの亜種。両腕を覆う手甲と大爪。
強度と可動範囲を増した爪を両手に装備し、より防御性能を向上させた。

▼バスターシザース
攻撃110 命中10 受防55 抵抗45 射程0 重量60
両肩か腰か背部に装着する1対のサブアーム。
先端に蟹の鋏に似た大型のクローを備える。
クローは頑丈なため防御効果も高い。
制式採用されたものと異なるタイプの固定武装として検討されていたものを改良した武器である。

▼フレキシブルシールド
防御10受防20抵抗20重量30
両肩等に装備する可動式シールド。
自動または手動で制御されるサブアームの先に小型の盾が付いている。

▼真ジャンクブレイド
攻撃150 命中-20 受防50 抵抗40 射程2 重量100
長さ6.6m程の無骨な大剣。
重く扱いにくいが斬るというより叩き潰すに近いその一撃の威力は高く、
肉厚で頑丈な刀身は防御性能にも優れる。

▼真深遠の魔鏡
命中40 防御-40 知覚40 抵抗-30 射程30 重量50
一度の攻撃に練力を10消費。
機体各部に取り付ける鏡のような形状をした弾丸の要らない特殊な銃器。
フォトンオーブ「アガウェ」を元に開発されたが外観は大きく変化している。
練力を消費することで光線を発射して攻撃する。

▼試作型ミサイルポッド「マジックボム」
命中30 防御-30 知覚30 抵抗-30 射程30 練力-30 重量120
装弾数40。一度に10発発射。
背面または肩部に装備する陸戦でも使用可能なミサイルポッド。
ミサイルを垂直に撃ち上げる為軌道を読まれにくい。
火薬の爆発でなくエネルギーの爆発でダメージを与える。
長い射程を持つが重量負担が大きく、燃料タンクを犠牲にする上、
誘爆の危険があるため防御力も低下してしまう。

▼MSIホーミングミサイルR
攻撃70 命中60 射程50 重量60
装弾数14。一度に2発発射。MSIホーミングミサイルの改良型。
バランスが良く扱いやすいミサイル。

▼MSIレーザーバルカン
命中20 知覚10 射程15 重量35
装弾数150。一度に15発発射。リロード可。
扱いやすさを重視したレーザー機関砲。MSIバルカンの亜種。
バランスのとれた性能を持ち牽制に向く。

▼MSIアサルトライフル
攻撃30 命中30 受防15 抵抗10 射程15 重量50
装弾数30。一度に3発発射。リロード可。
扱いやすさを重視した突撃銃。
全体的に無難な性能だがバランスに優れる。

▼ツインブースターキャノン
攻撃120 命中10 回避10 射程30 練力-50 重量120
装弾数4。一度に2発発射。リロード可。
背負い式の2基の大型キャノン。
後部に反動抑制用のスラスターを備え、これを応用することで僅かだが機動力が向上する。
反面燃料効率が大きく悪化し、重量負荷も大きいため扱いにくい。

▼試作型空水両用アサルトライフル
攻撃-10 命中-10 射程20 重量60
装弾数30。一度に3発発射。リロード不可。
特殊機構により大気中でも水中でも使用できる突撃銃。
場所を選ばず使えるのが強みだが反面基本性能は低い。

▼水中用ソニックネイル
攻撃180 命中10 射程0 練力-50 重量80
装弾数6カートリッジ。一度の使用に1カートリッジと練力20を消費。リロード可。
両腕に装着する水中で使用可能な超音波振動爪。
指に連動して動く5本の爪は可動の自由度が高く柔軟な動作を行える。
ペインブラッドに搭載が検討されたが不採用となった
「ネイル・オブ・コープス」をベースに水中用に改良を加えたもの。

▼60mm6連装長距離魚雷
攻撃30 命中30 射程60 重量50
装弾数12。一度に6発発射。リロード不可。
射程を重視した魚雷。
水中用武器の中でもトップクラスの射程を持つが威力は低い。

設定補遺

バリエーション

傭兵向けに供与されているA型以外にも幾つかのバリエーションが存在する。
試作機も含めるとかなりの量になるが、ここにその一部を記載しておく。

▼XAM-000
開発段階での初期案。
この案の段階では完全に人型からかけ離れた
円盤状の胴体から直接長い腕と6本の脚が生えるという異形の機体だった。
より柔軟さを求めた結果上半身を備える半人型に設計がシフトした。
この案自体もMSAC-001潜航形態の元となっており、
脚を折り畳むとほぼ同じシルエットとなる。

因みにその後この案を元にした歩行戦車型KVという案が生まれているが、
自社製品であるゼカリアとの競合が懸念され今のところ計画のみに留まっている。

型式番号はExperimental All-round Moduleの意。

▼XAS-000α~ε
変形構造試験機。
パピルサグ開発にあたっては幾つかの異なる変形機構が検討されていた。
最終的に5つの案をシミュレーター上で比較検討し、
タイプεをベースとすることが決定された。
その後はシミュレーターでεを使ってのデータ収集が行われ、
全シミュレーション過程終了後実機を建造しての試験に移行した。

型式番号はExperimental All-round Armaments-complexの意。
最後のSはAが2つなので2乗を意味するスクウェアから。

▼XAC-000
シミュレーター上でのXAS-000εのテストの結果建造された試作機。
テストの段階により異なる仕様の試作機が複数制作され、
また、同じ機体でも何度も改修を行ったため時期によって細かい仕様は異なるが、
ここでは実戦可能な装備を施され最終テストを行った機体「XAC-000-6」について解説する。

外観は量産型と殆ど違いは無いが試作機であることを示すため塗色が異なる。
この機体にはテストパイロットの趣味で淡い金色の塗装が施されていた。

OSには制御系をフルマニュアルで動作させるモードがあり、
コクピットはそれに対応した複雑な入力系を備えたものを使用していた。。

開発終盤まで搭載が検討されていたスキルのテスト等も行われていたが、
性能バランスに難があったため正式採用は見送られた。

型式番号はExperimental Advanced All-round Armaments-complexの意。
この段階でAが3つになったためSからCになった。

なお、試作機は既に解体されているため現存しない。

▼SAC-000
量産試作機。
XAC-000-6をベースに量産化にあたっての最終調整を行ったもの。
量産時にオミットすることが決まった装備やテスト用の機材が取り除かれた。

▼MSAC-001B
正規軍向けの仕様。
A型より拡張性は下がっているが、基礎性能が引き上げられている。

拡張性より基礎性能をとったのは傭兵のほうが装備選択の自由度が高いという理由である。

外見的にA型との違いはないが標準色が異なり青く塗られている。

▼MSAC-001C
正規軍向け、指揮官仕様。
B型よりも通信機能が強化されている。
また、エンジン出力が強化されているため、B型よりも僅かに性能が向上している。

位置付け的にはシラヌイS型甲に近いが、ノーマルのシラヌイとS型程の性能差はない。

この型も塗色が違うだけで形状は同一。
こちらのカラーリングは青紫と白銀。

▼XSAC-001D
Exceed Scorpion-type Advanced All-round Armaments-complex。
重爆撃機・支援砲撃機仕様。

A型とC型のパーツを基にしたフレームを素体に、
ゼカリアのものを基にした長距離砲を固定装備し尾部スタビライザーを反動制御用に最適化。
複合強化システムとブラストシザースをオミットし、
ガンスリンガーのFCSを簡略化した射撃支援システムを搭載した機体。
因みに兵装スロットは減っている。

販売前のガンスリンガーのウリが喰われるのではと言う懸念に、スピリットゴーストとの競合、
更にコストが高くなりすぎるという問題から計画だけで生産の目処は立っていない。

試作・試験機材

▼試験用制御システム
機体の部分的な駆動制御による柔軟性の向上及び、
反応速度の向上を目指して試作された新型コクピット。
コクピットとOSと専用パイロットスーツのセットからなる。

左右の操縦桿は前後左右斜め以外に引っ張りと押し込みに対応し、
五指に対応するトリガーが備えられた特異なものを使用し、
5つのフットペダルとキーボードと組み合わせて操縦するというややこしい仕様が特徴。

また、パイロットスーツとコクピットにはセンサーが増設され、
脳波と体電流を測定して反応速度向上を狙っていた。

更に視線入力と音声入力も補助として備えられていた。

OSには各部の駆動チェック用にフルマニュアルモードが存在し、
フルマニュアル時は殆どの部位を独立させて稼働させることが可能。
ただしこのシステムはあくまでもデータ収集用のため操作が極めて煩雑で、
戦闘時は通常モードで制御していた。
エミタAIのサポートを受けているとはいえ、
戦闘中にマニュアル制御を行うのは複雑すぎて隙が大きく現実的ではないと思われる。
テスト用のため当然量産型への搭載も最初から考慮されていない。

量産型のOSはかなりの部分をオート限定にし、
コクピットもテスト用機器を除き制御系を簡略化したものを使用している。
ただし量産型にも部分変形等を任意で行える限定的なセミマニュアルモードは残されている。
量産型に部分変形を残したのは傭兵が何らかの活用法を見出すことへの期待によるものが大きい。

▼非採用スキル
最終的に搭載を見送られたものや
連動制御を行うことにしてパッケージ化しインテンシファイに統合されたものなど、
様々なものが検討されていた。
例を挙げると機体構造の柔軟さを活かすフレキシブルモーションやステップ・エア、
素体の火力の低さを補うためのディアボライズ・フォース、
尾状スタビライザーを利用した機動力強化システムに、
緊急防御用に噴射炎に攻撃力を持たせる攻性スラスターシステム等。
最終更新:2010年08月27日 05:57
ツールボックス

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