中盤の指し方

中盤の指し方


無責任な言い方になるかもしれませんが、中盤戦というものはチェスの感覚というものが結構重要になってくるものです。感覚そのものは経験によってしか得られないものであり、当然ながら複雑で難しい中盤を多く経験した人が有利となります。
中盤戦では考えることが非常に多くあり、先に紹介した基礎的な手筋を使うのはもちろん、その手筋を有効に使うための局面にもっていく力が必要です。
管理人も、特に長い持ち時間がなければ今までの経験と勘に頼って指します(考えても失敗するのですがw)。
中盤は最も時間を使う場面です。経験とマスターの実践譜から学ぶのが一番ですが、普通の人はそこまで多くの時間を割くことはできません。

今回は初級者の章なので、簡単な中盤の方針を書くことにします。
中盤における詳しい指し方は中級者、あるいは上級者の章で書くことにします。


どこからが中盤なのか?

厳密な定義はありません。目安としては13手を過ぎれば中盤と考えてみてもいいでしょう。
お互いのマイナーピースが展開し、キャスリングを終えてからが中盤と考えれば大体合ってると思います。

駒を取る、取られる手を考える

これだけは最低限やっておきましょう
どの駒がどの駒に当たっていて、取られた後にどうするか。あるいはタダになっていないか。取り返すことはできるか。
特に持ち時間がある場合は全パターンを読んでもいいくらいです。
下手の考え休むに似たり」という言葉がありますが、実際その通りです。
考えることはもちろん大切なことなのですが……。無駄なことを考えたくはないでしょう?
これだけでもやっておけばすぐに負けるようなことはないと思います。

相手の弱点を突く

最も弱いところから崩していくのは兵法の基本です。相手の弱点を発見し、そこに駒を集中させましょう。
弱点になり得る箇所は、「他のポーンの支えが無い、孤立したポーン」が最も狙いやすい弱点でしょう。

図1 白先
緑の○がついたところがこの局面における弱点です。
白先なので 1. Rb1 と指すのがもっとも効果的だと思います。
他に考えられるのは
とりあえずビショップを追う 1. h3
ルークをオープンファイルに回す 1. Re1
など。

自分の弱点を気にする

守ると断言しなかったのは、守らないという手段もあるからです。
弱点を犠牲にして、もっと大きなアドバンテージを取りにいくのは有効な戦術の一つです。
そこらへんはしっかりと天秤にかけましょう。

攻撃の基点はポーンの交換

ポーンを突いて交換することで、オープンファイル(縦の筋)やダイアゴナル(斜めの筋)ができます。
そこにルークやビショップを置いて攻撃します。
そのため、攻撃側はポーンをできるだけ交換し、守備側はできるだけ交換を避けます




最終更新:2010年08月23日 17:38
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