終盤の指し方

終盤の指し方

エンディング(終盤戦)はチェスにおいて最も難しい分野です
駒の数が少なくなるからチェスの終盤は簡単だと言う人がいますが、それは大きな間違いです。
初級者であるみなさんはもちろん、管理人も、GM(グランドマスター)と呼ばれる最強集団ですら正確に指すことが難しいのです。
世界チャンピオンより強いスーパーコンピュータですら、エンディングのデータベースを持っていなければ正確に指すことはできないでしょう。

終盤戦を本気で勉強するとなれば、強くなろうとする執念、忍耐力、勉強するための時間も必要になります。が、初級者のみなさんにそんなことを求めても酷でしょう。
そんな難しい終盤でも、いくつかの格言が存在するので、軽く紹介しておきます。
もっと詳しい部分は上級者の章に書こうと思います。


どこからが終盤か?

もちろん厳密な定義はありません。
まあ、ピース(キングとポーン以外の駒)が盤面に6個以下になれば終盤の入り口というところでしょうか。
ちなみに、ポーンの数にも左右されますね。

キングを前に出せ

キングは終盤戦に最も力を発揮する駒で、点数にして4点の戦力があります。ナイトやビショップよりも強いのです。
特にクイーンやルークがない局面では盤上最強の駒です。
前に出ても相手の駒が少なく、危険が少ないので、終盤戦になったら積極的にキングを中央に送りましょう。

パスポーンは突け

パスポーンとは、前方に相手のポーンがないポーンのことです。と言っても、ポーンは斜めに効いてるので前は前でも横一列ずつも含みますが。
当然、パスポーンを前に出せば相手はほっとくわけにはいきません。プロモートを阻止するために多くの労力を割くことになります。
ポーンを取られないようにしつつ、前に出しましょう。

ルークは遠くから

ルークは近くからではなく、後方支援に徹しましょう。チェックする際は特にそうです。キングに狙われないように遠くから攻撃しましょう。
また、パスポーンの援護をする際も後ろに。相手のパスポーンを攻撃する際も、後ろからです。(ここで言う後ろは、進行方向の逆です)

ポーンのつながりを重視しよう

弱点を少なくすることが終盤では重要です。弱点を二つ三つ持っていると同時に攻められたときに首が回りません。
弱点を0にするのはほぼ不可能なので、弱点をできるだけ減らし、拠点防衛すれば簡単には負けません。
もちろん、相手の弱点を突くことも守りの手段の一つです。駒を守るために相手は駒をひとつ消費するわけですからね。




最終更新:2010年08月23日 19:34
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