重農政策(技術)

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重農政策(技術)

L:重農政策(技術) = {
 t:名称 = 重農政策(技術)
 t:要点 = 農業機械、巨大農園、たわわな実り
 t:周辺環境=耕作地帯
t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *重農政策は国内の食料の生産量を×1.2倍にする。
 }
 t:→次のアイドレス = 中央集権政府(イベント),軽工業の勃興(イベント),一時的な困窮(強制イベント),避暑地の開発(施設)
}

政策選択の意味について


食糧あまりが解決したばかりの帝国で【食糧生産に重点を置いた政策】を打ち出した
土場藩国の政策について、このほど論文が発表された。
新しい民がくる前と同じ水準、いやそれ以上の食糧をもって国を救う政策について
その真意を感じてほしい。

FAREの重農主義レポート


農業に重きをおき、食糧生産を保護することにより、国家を安定させる、それが重農主義である。
今回はこの重農主義についてレポートしよう。

農作物というものはもともと不安定なものである。旱魃や洪水、気温が上昇しないことなど様々な要因ですぐに不作となってしまうことがある。
これが広い範囲で起こるとその農作物は市場にあまり出回らなくなり、需要が供給を上回ることで価格が上昇する。主要農産物が極端な不作に見舞われた場合、十分な蓄えがない場合、大規模な飢饉がおこることになる。これは社会不安を招き、治安を低下させる大きな要因となりうる。

そこで農業に重きを置くことで、食料不足による不安を失くすことがこの政策の最大のポイントである。これは食糧の確保がいかに重要な課題であるかということが示されているだろう。

そこで利用されるのが、かの藩国食糧倉庫である。
この藩国の事情により建築されたこの倉庫は今ではたとえ飢饉が起きたとしても緊急放出により、対応できるほどの備蓄量に上るようになった。税収こそ物納が可能とされたために食糧が入りやすくなったとはいえ、このスピードでの備蓄は類を見ないはずである。

もちろんただ食糧生産を保護するだけでは飢饉対策としては十分とは言えないだろう。不作が起こりにくい、気候に左右されにくい農業技術、それが支えているといっても過言ではない。この両輪で土場の食糧事情は守られていくのである。

この農園を見ていただこう。この巨大な農園はかつては人が住まない荒野であった。食糧政策の結果、現在では機械化が進んでこんなにもたわわな実をならせる果樹園が広がっている。

これらによる蓄積は次第に農業以外の生産を活発化させる力になるだろう。
というところで今回は筆を置かせていただこう。

大規模農園の様子


政策結果として…取材


今まではI=Dやバトルメード(男)の供給国として有名だった藩国も
いまや農業の国となった。
PPGでのエンジェリックフェザーの活躍を見届けたあと、藩王はぽつりと
「I=Dを戦争の道具にするのは悲しいね」とつぶやいたのが原因と言われているが
定かではない。

現在、食事は大事という藩王の指揮の下、徹底した効率化と大幅な機械化が図られ
旧来あった「農業」=厳しい職業というイメージは一変する。

巨大な農園では、農業機械が日々たわわに実った果実を収穫している。
この農業機械、実はI=Dの技術を転用している。
見た目こそ違うが、彼らはエンジェリックフェザーワルツの兄弟たちである。

ご存じのように、軍事用品というのは非常に検査が厳しい。
わずかな穴の誤差(数ミクロン単位であるが)すきまばめが一致しない
表面性状が基準を満たしていないなどの理由で欠陥品として捨てられる部品が数多くある。
(数万トンの資源を使いながらわずかのI=Dしか作れないのはそういう理由である。)
これに目をつけたのが、軍で働いていた技術者たちであった。
捨てられていく部品を前に彼らの技術者魂は燃え上がった。
むろん、捨てられるものとはいえ、部品の性能には何ら問題がない。
戦争の兵器に「万が一」があっては困るから、という理由で不良品扱いされるだけで
通常の生活、荒地や寒冷地での作業を行うには理論上何の問題もない。

しかも、通常よりも性能がいいことのである。
もともと軍用にと用意された素材のため材料のよさは文句のつけようがない上に、
激しい稼働を要求されるI=Dの部品である、耐久性にも優れていたのだ。

「I=Dは戦争の道具ばかりじゃないってこと証明しようぜ」
技術者たちの中からそんな声があがった。

かつてトモエリバーが、戦地で陣地を使うことに利用されたことから
土木リバーと揶揄されたことがあったが、あえて、それを行おうとしたのである。

彼らは捨てられるはずだった部品を手に相談を始めた。
むろん定時後である、給料など出ようはずもない。
しかし彼らは喜々として開発を続けた。
戦争で殺しすぎたせいか、自分の子供の手が血で染まる悲しみを知ったせいか。
みんな子供のような目で部品をいじり、図面を引き、
戦争からのがれた部品たちに新しい命を与えたのである。

しばらくして、農業用に転身したフェザーが現れた。下の画像にあるのがそれである。
本来よりずっと小型に、武器などもたないが重装甲かつ高機動で動くすがたは
まぎれもなくフェザーの遺伝子を継ぐ存在である。

彼らは戦場に向かうことなく新しい人生を迎えたフェザーたちともいえる。
彼らは今も、農場を見守り、新しい生活を守るのであった。

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