剣舞天使の開発

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剣舞天使の開発




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帝國共通機化についてはこちらをご参照下さい。記事1 記事2

○クォリティ情報
  • フェザーワルツ(継承元)
HQ:(感覚+1)根拠1 根拠2
  • エンジェリックフェザーワルツ(1世代目)
HQ:(感覚+1)根拠
SHQ:(未指定)根拠



開示情報


L:剣舞天使の開発 = {
 t:名称 = 剣舞天使の開発(イベント)
 t:要点 = 一般性能要求{
 剣舞天使はエンジェリックフェザーワルツの後継機である。重装甲、高機動のコンセプトはそのままに、鈍重さを画すべく、姿勢制御モーターを多くし、武装サイズを大きくした。通常型I=Dというより、大型I=Dと言って良い機体である。

 t:周辺環境 = 宇宙
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *剣舞天使の開発のイベントカテゴリ = 藩国イベント,生産イベントとして扱う。
  *その国用の剣舞天使(乗り物)を作成できる。
 }
 t:→次のアイドレス = なし

機体性能


 >情報開示後こちらに転載します。


機体概要


 本機体”ミラーコート”は、tera領域におけるわんわん帝國所属藩国の一つである土場藩国の技師”シュワ”主導により開発された機体である。
 土場藩国で開発されたI=Dといえば同氏が開発したとされる”エンジェリックフェザーワルツ”(以下、Aフェザー)が有名であるがミラーコートはその後継機として開発コンセプトを引き継いで開発が行われ、Aフェザーのコンセプトである重装甲、高機動に加えて、運用課題として残された鈍重さを克服するべく強力な姿勢制御モーターを採用し、その姿勢制御モーターの出力に耐えるべく新型の機体フレームなどの技術を採用した。
 その結果、機体サイズに見合わない強力なパワー、強靭なフレームを兼ねそろえた機体になった。
 しかし、新技術導入の代償として機体サイズはAフェザーの約倍である18mにまで大型化し、大型I=D(25m~40m程度)とも言える大きさになったのである。

 基本的な運用としては新型フレームの採用による機体の駆動速度と強度を生かした白兵戦闘を目指して開発された。
 また、その重装甲からI=D戦闘時の装甲担当としても期待されている。通常のI=Dを歩兵と考えた場合の戦車に該当する役割である。

 今回、公開された機体は制式0号機とされ、いわゆるゴールデンマスター(量産機の元となるバージョンの機体)であり、一説によるとかつて開発者が愛機としてレムーリアへ持ち込み起動させることに成功した機体の頭脳ユニットを移植して開発された機体とされており、土場藩国のI=D工場に配備され今後の開発研究用の機体として扱われる予定である。
 また、Aフェザーの後継機とされているのは、フェザーワルツ・Aフェザーの戦闘によられた莫大な運用データを元にしているからとされている。


開発経緯


 この機体”ミラーコート”は当初、”剣舞天使開発計画”として土場藩国で開発が始められ、開発名称は”セラフィックフェザーワルツ”として銘が与えられる予定であった。
 しかし、共和国との開発力の差、戦闘方式の変動による単独国家でのI=D運用能力の低下、帝國の新型I=Dの運用の難しさ、などから開発者であるシュワはこの剣舞天使開発計画を帝國共通機として行う事に決め、帝國宰相からその事に対する許可と、各帝国藩国からの技術提供を得たシュワはその腕を存分に振るう事になった。
 そして、この機体が共通機として開発する事が決定した際に帝國風の命名ルールに従い、現在の機体名になったのである。

 機体のハードウェアに対する技術は土場藩国のモノを主に使用し、課題であったソフトウェアの技術を他国から提供を受けた事によりミラーコートは完成度を高める事に成功し、共通機としては異端な能力であるものの、戦力編成上、確実に必要とされる能力を各国に与える事になった。

 余談ではあるが、土場藩国のI=D工場を出所とするウワサではシュワという人物は単に一人の女性を守るために帝國戦力(主にPPG)の充実を求めたとされている。
 たった一人の女性の為にレムーリアまで戦力を派兵し救出を行った帝國(PPG)に対してシュワは感謝を忘れなかったということと今後もその女性を守り続けて貰うための代償として、自分の持つ全てをミラーコートに与えて帝國に差し出したとされている。
 その女性の名は”水の巫女”とされており、シュワはその女性を守るためにI=D開発の道を踏み出したと言う。
 どうでもいいがトンデモない話である。

機体情報


機体正面
側面・背面
スケール比較

名称 ミラーコート
所属 わんわん帝國
全長 18m
乾燥重量 150t
使用用途 対地、制領域、対要塞戦闘
機動性 高機動
センサー 標準
装甲 強固
搭乗者 不明
固定武装 超硬度長剣×2
推力 膨大
ステーション st1~14
武装の装備可能箇所はst1~4のみ
st 1:右腕
st 2:左腕
st 3:肩部右側アクティブバインダー
st 4:肩部左側アクティブバインダー
st 5:背面部上右側アクティブバインダー
st 6:背面部上左側アクティブバインダー
st 7:背面部下右側アクティブバインダー
st 8:背面部下左側アクティブバインダー
st 9:腰部前面右側アクティブバインダー
st10:腰部前面左側アクティブバインダー
st11:腰部右側アクティブバインダー
st12:腰部左側アクティブバインダー
st13:腰部背面右側アクティブバインダー
st14:腰部背面左側アクティブバインダー
装備可能武装 超硬度長剣×4
対艦・対要塞用大剣×1
反物質弾頭ジャベリン×1
長距離砲撃用ライフル×1
三連ガトリングライフル×1
三連ガトリング砲(小)×2
特記 重い


運用思想


 そもそもこの機体、ミラーコートは当初”剣舞天使”開発計画として開始されており、名前の通りに剣を主とした白兵戦闘に特化したI=Dを目標として開発されたものであり、結果としては当初の目的に沿ったものであったがミラーコートの開発者であるシュワによりもたらされた技術はそれに留まらなかった。

 通常であればこのサイズのI=Dは宇宙での運用に限定されるのが主であったが、このミラーコートは重力圏内(つまり地上)でも十分に運用が可能なのであった。
 大型I=Dの用途が宇宙(無重力)である理由として挙げられるものとしてはその機体強度によるものがある。

 通常の機体強度であれば大型化すればするほどに自重を支えきれなくなる。
 自重により機体自身を動かすパワーが不足し、フレームもまた自重により負担が大きくなる。仮にパワーを大きくしたとしても今度はフレームが耐え切れないという結果になり、重力圏内では自立すら不可能な事もある。
 しかし、このミラーコートは新しいフレーム技術の導入によりこの問題を解決し、それを克服して余りあるパワー・スピードをこの機体にもたらした。

 その結果、このサイズ(18m)にも関わらず宇宙のみならず地上をも活動が可能となり、その大きさや重装甲から周囲の機体を守る事を期待されている。
 もっともそのサイズゆえに大量に生産されることはないであろうというのがシュワの予測であるが、シュワ自身はそれでいいと考えている。それが自分の目指す機体の方向性だと理解しているのである。

 余談ではあるが、先に開発されたAフェザーは、その機動性と多様な攻撃手段から遊撃戦力とするのがシュワの今後の運用思想である。
 遊び紙(フェザーワルツ)の名を持つ機体としてはやっと本来の用途を見つけ出せたのかもしれない。

搭乗者


r:この機体での戦闘は国民番号保管所に登録された者のロールプレイを必要とする。

 ミラーコートは特殊な機体であると言われている。

 シュワの開発室(プレハブ小屋にカマボコの表札だと言う)がある土場藩国のI=D工場が出所だと言われる噂では、第7世界人しかミラーコートを扱えないと言う。
 白兵・装甲戦力として開発されたこの機体は危険な任務が多く割り当てられ、華麗な活躍は出来ず地味な戦力として扱われる様になると推測できる。
 つまり、この噂が本当であれば、「第7世界人こそがその任務に当たる」と開発者であるシュワは言っているのであろう。


技術


 今回、ミラーコートに採用された技術は基本的に既存の技術の応用の積み重ねである。
 これはAフェザーの開発時から徹底されていた事であり、竜によりAフェザーをTLO扱いされたシュワが意地になって貫いた結果であり、未知の新技術による一足飛びな性能向上よりも地道に現在持っている技術を発達させることを望んだのである。
 既存の技術の応用。
 言ってしまえば一言で済まされるが、それを積み重ねて新しい段階へと至るのは果てしない試行錯誤を必要とする。
 例えるのであれば「紙を百回たためば月に届く」というものであり、それがシュワが選んだ道であった。

新型フレーム



 今回、シュワにより開発され、ミラーコートに導入された新素材。
 現行のI=Dのフレームに使用される素材とは一線を画する強度を持つ。

 その強度は『機体が破壊されてもフレームは残る』と言われる程。
 その強度により、新型の姿勢制御モーターのパワーを機体に伝え、白兵戦闘における機体への信頼を磐石なものにした。

 実はなんてことはない。本来は艦船の竜骨などや巨大な構造物において強度が必要とされる箇所で使用されていた素材なのだが、加工の難しさにより通常サイズのI=Dに使用されることは無かった。
 ミラーコートが大型化したのはこのフレーム素材の採用が理由である。

姿勢制御モーター



 今回、シュワにより開発されミラーコートに導入された技術。
 技術自体は一般的に存在していたがパワーが大きすぎる為にフレームや装甲を破壊してしまうのが難点とされており、I=Dに採用されるとしても部分的なものに留まっていた。
 ミラーコートは新型フレームの採用により全面的にこの技術を導入することが可能になった。。
 その結果、このモーターが本来持つパワー・スピードに対するリミッターは解除され、性能を遺憾なく発揮される事になる。

多肢操作



 Aフェザーで部分的に採用されていた技術を発展させた技術。
 ミラーコートには上半身に両腕の他に6本のフレキシブルアームが存在し、技術的にはその全てを”腕”とすることは可能だったがシュワはハードウェア的な革新よりも2本の腕、2本の脚という基盤で培われた人間の技術(ソフトウェア)の採用を選んだ。
 両腕以外のフレキシブルアームは姿勢制御用のアクティブバインダーとして推進装置を取り付けられており、ミラーコートの機動力の要となっているのである。。
 この技術は、シーズンオフ時のパーフェクトワールド遠征へ同行した際に得たAフェザーとエースキラーとの戦闘データを解析する事により完成したとされているが上記の様な理由で全面的な採用は見送られた。
 見て学ぶのは敵だけではないのである。

複合積層装甲



 今回、ミラーコートに導入された技術。
 機体の白い箇所がこれに当たる。
 複合積層装甲とは時の通り、複数の素材を重ねる事により装甲強度を増すという技術であり、これにより衝撃・斬撃・刺突への耐久力を高めている。
 ミラーコートの場合はこの表層に対レーザー用の反射素材を用いているために光の角度により青く見える。
 機体の名称である”ミラーコート”はこの装甲から取られた。

 余談ではあるがミラーコートとは本の表紙のカバーに使用される紙の名前である。
 この機体はその名が示す通りに帝國の盾(カバー)として友軍(中身の紙)を守る事を目指して作られた為にこの名が与えられた。


武装など


超硬度長剣 ”四光”



 ミラーコートの主武装。
 シュワにより開発される機体の特徴である大型の武装から外れ常識的なサイズになっている。
 これはミラーコートの瞬発力があれば通常サイズの武器でもその速度による運動エネルギーは莫大なものになり、威力自体は十分なものになると判断されたという理由がある。
 機体には標準的に2本装備されているが、白兵戦仕様時には消耗に備えて追加でさらに2本、合計4本装備される。
 この長剣を自在に扱うミラーコートの姿はまさしく、開発名称である”剣舞天使”と呼ぶに相応しいものである。
 また、この0号機に装備された4本の剣には”黎明””旭光””暁光””曙光”とそれぞれ銘が与えられている。

 大型とも言える機体が滑らかな動き、かつ高速で迫り剣を振るう。
 通常のI=Dは大きくなるほどに鈍重になるが、ミラーコートはその常識から外れた機体の駆動速度を持つ。
 相対した者はそのギャップに対応できない。
 それこそがミラーコートを白兵戦闘に特化した機体とする事になった最大の理由なのである。

 もっとも相手がギャップに対応できたとしても機体の駆動速度自体が並外れているので大した違いはないだろうが。

対艦・対要塞用大剣 ”竜殺し”



 やっぱりあった馬鹿装備。
 上記の様なマトモなサイズの武器だけでは満足しなかったシュワが開発を進めた。
 さすがにこの大きさでは対I=D戦闘で用いる事はないと思われるが、パイロット次第ではこれが主武装になると言われている。
 ミラーコートのパワーはこの武器ですら自由に扱えるだけのポテンシャルを秘めているのである。

反物質弾頭ジャベリン ”ゲイヴォルグ”



 槍先に極微小の反物質が込められたジャベリン。
 微小とはいえその威力は果てしなく、通常戦闘では使用される事はない。
 主な用途としては対艦・対要塞とされている。

長距離砲撃用ライフル



 ミラーコートの開発に伴い開発されたレーザーライフル。
 単独機能に特化したものが将来的に陥る袋小路を懸念したシュワがミラーコートの更なる後継機のために選択の余地を残した。
 このライフルが大型なのは砲撃しか行われないであろう戦場でしか使われないと判断したためである。
 大型なのは取り回しの容易さよりも威力と精度を重視した為である。

三連ガトリングライフル



 上記と同様の理由により開発されたガトリングライフル。
 ガトリング砲の開発はフェザーワルツの開発時より行われており、この武装はその技術をサイズアップしたものである。
 土場は他国に対してこの技術では優位に立ち、その信頼性は高い。

 基本的にミラーコートは少数の強力な敵を戦闘対象と想定している。
 それは白兵戦闘に特化した機体の宿命であるが、想定外に多くの敵が戦場に存在する事も先の大戦(シーズン1)により実証されている。
 これらの砲撃戦装備はその事態にも対応すると言う意味も持つ。

三連ガトリング砲(小)



 肩部アクティブバインダー専用に装備される機関砲。
 用途としては弾幕を張る事としているが機体のサイズに比例し砲の口径も大型化しているので威力自体も向上し、通常のI=Dを撃破するのに十分な攻撃力を持つ。

手持式増加装甲



 左腕に装備される固定式シールド。
 装甲は機体のものよりも厚くなっており、基本的にはこのシールドで機体への被弾を防ぐ為に開発された。
 元来、機動兵器は敵の攻撃は回避する事を目的として開発される。
 ミラーコートも基本的には回避を念頭に運用される予定だが、他の機体(部隊)への盾として開発されたこの機体には装甲は特に重要なのである。

推進機



 機体の各部に装備された姿勢制御スラスター。
 重装甲であるAフェザーを飛行させるほどの推力をもつ推進技術を採用した。
 さすがにこのサイズでは重力下で機体を飛行させることは不可能だったが、宇宙空間での推進、姿勢制御には問題ないとされている。
 また、地上では機体のホバリングや加速、急な方向転換などで使用され、地上運用時の機動性にも大きく貢献する。


各種仕様



白兵戦仕様

  • 超硬度長剣装備状態
  • 対艦・対要塞用大剣装備状態
  • 反物質弾頭ジャベリン装備状態

 完全に白兵戦闘に特化した仕様。
 この機体のスタンダートスタイル。
 おそらくミラーコートという機体はこの仕様こそ標準スタイルと呼ばれる事になるであろう。

 ・装備
  超硬度長剣×4
  対艦・対要塞用大剣 もしくは 反物質弾頭ジャベリン
  手持式増加装甲×1

砲撃戦仕様



 フェザーワルツ・Aフェザー得られた長距離戦闘のデータを元にミラーコートで再現した仕様。
 そもそも機体のコンセプト自体が異なるために戦闘データがそのまま流用できるとは考えていないが、それでもフェザーワルツの系譜と呼べるだけの火力を与えられた。
 また、その火力から移動砲台としての運用も考えられており、地上での対空戦力としても期待されている。

  • 武装
 超硬度長剣×2
 長距離砲撃用ライフル×1
 三連ガトリングライフル×1
 三連ガトリング砲(小)×2



帝國各国からの提供技術


r:各国から供与を受けた技術は秘匿され、ミラーコートの開発・運用以外に使用されることは無い。

 この機体の生みの親であるシュワは開発を行うにあたり、帝國の共通機とする事を決め、帝國藩国の各国から技術提供を受ける事をシロ宰相から許可された。
 シュワはその日から各国の藩王・宰相を訪ね技術提供の約束を取り付けたと言う。

 技術とはその国の根幹であり、他国に供与するということは一大事であるが、それでも快く承認、もしくは申し出てくれた各国には多大な感謝を感じ得ない。


00:宰相府藩国


 ・TLO対策
 「宰相府や帝國軍の技術であれば、いかようにも」と言う、シロ宰相からの技術協力の申し出に対してシュワが求めたものはTLOという技術に対する知識であった。
 TLOという技術に対して徹底して抗ってきたシュワは自分の開発する機体がTLOと化さないために、その知識こそを欲していたのである。


08:ジェントルラット藩国


 ・整備性向上への技術提供
 ”ジェントルラット亡命”事件以来、支援の為に長期に渡りシュワが滞在したのがこのジェントルラット藩国であり、現在、整備士派遣で名を成すこの国からは整備ノウハウがもたらされ、設計段階から整備性の向上を視野に入れて機体開発が行われたのである。
 基本的にミラーコートの駆動部の構造は、I=Dとしては比較的単純な部類に入る。
 しかし、自動式の銃器が発達した現在でも、回転弾倉式の銃器が廃れない理由と同様に構造が単純な方がいい事もある。
 構造が単純であれば機体の強度を高めると共に機体の稼動性能への信頼性も高まるのである。
 余談ではあるがミラーコートの整備性は『必要な工具はドライバー1本!』と喧伝される程である。


13:よんた藩国


 ・輸送性能向上への技術提供
 レムーリアへの長距離輸送システムを所有する、よんた藩国からは機体輸送時の最適状態を割り出すための協力があった。
 戦争における輸送の重要性は改めて記すことはないであろう。
 どんな強力な武器も、どんなに莫大な物資も戦場に届かなければ意味は無いのだ。
 ミラーコートはこれらを踏まえた上で、輸送システムの規格に適合するようにされる様に設計され、最大限の輸送効率を追求したのである。

 ボリューム的には大きく見えるミラーコートであるが、格納時はアクティブバインダーを収める事によって体積は縮小させている。
 稼動時にアクティブバインダーを展開しているのはスラスター推力のモーメントを確保するためなのである。


18:詩歌藩国


 ・装甲の聖別
 大神殿を保有し、神(最近は蛇神様が有名)と縁が深いこの国からは聖別という技術というよりも人員的な協力が行われた。
 ミラーコートの誇る重装甲に対して、詩歌藩国の大神官達はその能力により聖別を与えたのである。
 本来は一度の戦闘でしか効果がない聖別であり、実際に効果が現れるか不明であったが開発陣はこれを歓迎した。
 効果や性能向上よりもこの機体を祝福してくれる事が嬉しかったのである。
 ミラーコートは技術だけではなく、この様な人達の協力の下、開発されたのである。


32:越前藩国


 越前藩国からはお家芸である情報戦能力を、それも攻めるための剣ではなく護るための鎧として提供された。
 今まで幾多の戦場でハッキングを成功させてきた同国の視点から、逆に護るべき箇所を厚くするように電子的なセキュリティロックが開発された。
 また、越前藩国のフェアリー着装システムによる義体制御やパーフェクトワールドでの白オーマとの対決の際に即席で開発された操縦プログラムを元に、姿勢制御用ブースターの管制や半自動化を行うと同時に、電子妖精のインターフェイステクノロジーによりパイロット/コパイロットのサポートを行い、より自然言語に近い形での機体とのコミュニケーションを可能とするインターフェイスの提供を受けた。
 (#文章:越前藩国藩王 セントラル越前)


38:暁の円卓藩国


 ・白兵戦闘プログラムの開発協力。
 ミラーコートの白兵戦闘プログラムの開発には帝國の剣と呼ばれ、歩兵による最強の白兵戦力である”暁の円卓藩国”の全面的な協力があった。
 人間と同等の(一説にはそれ以上の)稼動範囲をもち、白兵戦闘に特化したミラーコートの開発理念は暁の円卓の戦闘技術と非常に相性が良かったのである。
 その影響かミラーコートは機体の外観に似合わず緻密で繊細な動作も可能になっている。

 ・剣による長距離攻撃の防御プログラムの開発協力
 敵の攻撃を装甲で防ぐ。
 これはミラーコートの開発の基本線であった。
 しかし、暁の円卓の藩国の全面協力により得られた莫大な白兵戦闘技術の中からシュワは驚くべきものを発見した。
 暁の円卓の剣士達には白兵戦闘以外の攻撃が無効な者達が多くいるのである。
 これは矢などの長距離武器はその手にもつ剣で全て叩き落すという能力によるものであった。
 これを知ったシュワは『これだ!』と考えたという。
 そして、ミラーコートはその駆動速度と暁の円卓藩国の協力により開発された白兵戦闘プログラムにより長距離武器を剣で叩き落す事を目標とした。
 公表されている情報によると自身へ向けられた長距離攻撃を完全にではないにせよパイロットの力量次第で剣で落とすことは可能だとされている。

 もっとも、パイロットの能力に期待した防御手段と言うのは兵器の運用としては決して正しくないのでこの装甲による防御への運用思想自体はゆらいではいない。


42:星鋼京藩国

 ・共通機化へのノウハウ提供
 第一に生産規格を統一する事で、自国以外での他国での生産をスムーズに行う。
 これは設計に関する情報や書式の統一なども含まれる。
 現状、帝國内部におけるアイドレス工場は多くの国で星鋼京(旧・伏見藩国)の生産規格を使用している為、使用機材もほぼ同一である。
 フェザーワルツ系列の生産規格との共通化を行い、新たに『帝国基準規格』とすることで、迅速に帝国内部での生産が可能となる。
 (#文章:星鋼京藩王 セタ・ロスティフンケ・フシミ)
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