高機動箒の開発

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L: 高機動箒の開発 = {
 t:名称 = 高機動箒の開発(イベント)
 t:要点 = 妙な伸縮(誤植ではない),曲がった,箒
 t:周辺環境 = 空

概要

 宰相府の新型アイドレスとして登場した箒は、生きているかのように
蠢くものであった。素材は流体金属だとも、新種の生物だとも言われたが
実際のところはよくわからない。わかるのはただ一つ、この箒は動いている
人騎兵を好むというだけである。

運用について

 箒といってイメージするのは、まず間違いなく清掃用のブラシなのだが、
宰相府で開発された箒は通常と違っていた。
 装備する前の形が、"箒"に似ているからであって実際に装備、運用されている姿は
箒とは思えないであろう。

 箒というだけあって、魔女のように跨って運用することはできたが、
あくまでそのようにも使えるというだけで本来は、違う使い方をされた。

 戦闘時、両手を自在に動かせるように、この箒は背負う形で運用されたのである。
 また、箒の穂の部分を広げ、風の抵抗を最小限に抑え、風があればそれを利用するよう
設計されている。
 装備し、空を飛ぶ人騎兵の姿はさながら羽を広げた孔雀のようであった。

実際の装備方法

 装備方法はそう難しくはない。
 実をいうと、人騎兵の動きに合わせてこの箒は起動する。
自分から100メートル以内にある人騎兵が動き出すと、
その動きに連動するように箒がくねりだし、
エサを求める虫のように人騎兵の元へと移動するのだ。

 そして、人騎兵にたどり着くと、まず柄が奇妙に曲がり人騎兵のボディに絡みつく。
 ただし人騎兵が動くのを制限するような絡み方はしない。可動部分は器用に避けていく。
 箒の柄の部分はよくしなるが、人騎兵の力をもってすれば容易に引きちぎられて
しまうからである。
 その動きのたくみさから、実は生きているのではないか。
 人騎兵と共生関係のある生物なのではないかと疑われているが実際のところは不明である。

箒の効果について

 箒の効果は、単純である。
 "何かを意図的に遮断する"それだけだった。

 具体的には、水を切り分け海に道を作り出したり、
 空気を分けて空気でできたクッションを作り出したり
 あるいは重力を一部遮断し、ありえないほどのジャンプ力を生み出すなどである。

 悪路であっても空気を切り分ければただの道であり、その上に
 重力を遮断して加速をつければ、そのまま高速移動ができた。
 とまるときは又徐々に遮断していた重力を元に戻していくだけである。
 これらの命令は何を言うわけでもなくパイロットが考えるだけで、
 実行された。

 箒は、人騎兵からある種の電気信号を受け取ることでその命令を忠実に実行したのである。

(12-00258-01 あさぎ)
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