【東国人+船乗り+理力使い+海賊】

 

サムライの国、FVBには海賊と言われる者たちもいる。
彼らの特長は、なにより海と宇宙をこよなく愛するということだ。

 

【四季の春を象徴する桜が舞い散る海と、魔法陣を帆に描いた帆船と火山】

 

 

海賊の誕生

 元は水夫であった彼らは、海を愛するがあまり、または宇宙を愛するがあまり、制約を嫌い、国を捨ててしまった存在だ。身につけたものは、ただ日焼けし鍛えたあげた肉体と、一振りの艦剣のみ。そして帆船一つで海にロマンと自由を求めて旅立っていったのである。

 それだけなら「困ったもんだねえ」で済むかも知れないし、考えようによっては「良い話だねえ」と解釈できるかもしれないが、ロマンだけでは飯が食えないことがわからないような愚か者ではない。だから、彼らは合理的かつ現実的に考え、自分たちの特技を活かすのに最適な職場を発見し……ぶっちゃけていってしまえば、船舶を襲い始めてしまったのである。(真面目に働かんのか!と言うツッコミはなし。自由な人=就職する気がない人 でありますから)
まあ、それが、「海賊」というものなのだから、仕方がないと言えば仕方がないが、困った話である。


★襲撃

さらに困ったことに、海賊が襲ったのは、主にFVB、東国人の輸送船だった。
彼らの多くはもともとFVBの民。その証拠に、黒い髪は頭布で隠していたし、膝までのズボンは東洋風。知らず知らずのうち、紙と木でできた家、稲作の風景、四季折々の起伏にとんだ風景といったものを懐かしみ、それを思い出させるFVBの縁の品を多く奪い去ったのである。

 祖国を懐かしむのは良いけれど、かなり間違った方向に向かってしまったといっていいだろう。


★海賊討伐

これに困ったFVBは、当然のことながら討伐艦隊を編成、海賊を駆逐するために動き始めた。
だが、海賊の帆船操縦技術は凄まじく、とにかく逃げ足が早い。魔法陣を展開して船を足止めしたり、航海士は長い杖を振るって行き先を示し、暗礁だろうが小惑星帯だろうが入り組んだ地形を物ともせず的確に逃げまわった。
しかも、逃げ回るからといって、彼ら海賊衆が弱いというわけでもなかった。
いざ闘いになると死を恐れずに闘う様は、正に噴き上げる火山の如く、熱い魂がある証拠である。実際、FVB剣術を駆使した闘い、闘いにおける理力の使い方、そして船での闘い、彼らは常に一流の戦士として討伐艦隊を翻弄させた。


★海賊の戦い

海賊と正規軍との違いはなんだろうか。
簡単にいってしまえば、海賊はあくまで「賊」であり、正規軍は「軍」であるというに尽きる。つまり正規軍なら、数で敵を圧倒できるし、そうでなくてはいけない。だから、なによりも戦闘序列が優先される。海戦において、艦隊の各艦が勝手に動き回ることなど許されはしない。だが、海賊は違う。彼らはアウトローなのだ(その意味で、九鬼水軍はやはり「軍」であって「賊」ではないだろう)。
海賊は数を頼みにすることはできない。絶対に守らねばならないものはない。だから、単艦戦術を磨き上げるし、弱い敵を狙って襲いかかり強い敵とは戦わずに逃げるのは当たり前だ。闇に紛れて奇襲を仕掛け、混乱に乗じて敵艦に乗り込んで白兵戦を挑んだり、奪った敵輸送船に火薬を満載して敵艦隊に送り込む火計など、奸計奇計を巡らすのをその性とする。
つまりセオリーを徹底的に叩き込んで勝とうとするのが「軍」なら、「賊」は徹底的にセオリーを無視しようとする。敵が白兵戦を挑もうというのであれば、遠距離からの集中砲撃で対抗するし、敵が大艦隊で押し寄せるならそれを分断して各個撃破しようとするのが海賊なのだ。


★海賊の終焉と再生

だが彼らの時代にも終わりが来た、あるいは変革とも言う。

それは一人の女海賊、キャプテンさくらの登場である。
彼女は気まぐれで自由奔放、それでいて強い。どこぞの国の王だか貴族で、仕事をほっぽり出して海に出たきたのだという噂も、あながちデタラメなホラとも言い切れなかった。
そんな女海賊は、海賊たちの中で瞬く間にカリスマになり、群雄割拠する海賊船をまとめあげ、彼女を長とする海賊船団を誕生させてしまったのである。さらに、どこからか私掠船免状を手に入れてきてしまっていた。つまり、海賊行為が藩国FVBお墨付きの準戦闘行為となってしまったのだ。

「まあ、官憲に捕まって帆桁に吊されるよりゃ、大手を振って暴れ回る方が楽しいっしょ? 襲うならFVBが戦闘状態にある国の船にすると良いよ!」

 こうした経緯で、海賊船団はFVBの予備軍的な存在に変わり、今は天領共和国との戦争に備えての準備に余念がないという。

 

 その後のキャプテンさくらについては、あいかわらず神出鬼没で、好き勝手に暴れ回っているとも、王城の地下に幽閉されているとも、実は本物の藩王さくらつかさであったともささやかれているが真相は定かではない。その真相と正体については後世の歴史家たちの検証に委ねるとして、とりあえずは筆を置くことにしたい。

 

 

 【左上:四季の秋を象徴する稲穂。 左下:四季の冬を象徴する、杖を手にした雪だるま。 右上:海賊の潜伏場所となる入り組んだ地形が続く海岸線。右下:夏の海を象徴する水泳男。陽に焼けた鍛えたからだが印象的。 中央:紙と木でできた家でくつろぐ人々。】


★海賊、宙へ

FVBでは宇宙軍設立にあたり、藩国の産業でもある漁業者などいわゆる"船乗り"を中心に編成したが、さすがの海の荒くれ者も最初は宇宙空間に大いに戸惑うことになった。
しかし持ち前の船乗りであるという強固な自負のためか、FVBの科学力のためか、あるいは宇宙という名の未開の大海原の魅力か、とうとう彼らは正真正銘宇宙艦のクルーとして成長するのである。

シーズン1からこのかたFVBは宇宙への帰還を目指してきた。
その道は常に険しく、宇宙をめぐる情勢は現在も大きな危険が伴っている。
しかしその一方で、宇宙の先には燃料採掘地の発見や新設備開発の可能性など大きなリターンもまた間違いなくあるのである。
一攫千金を夢見る海の荒くれ物にとってはそこはぴったりの舞台でもあった。

彼らはもともとが海の船乗りであり宇宙操艦技術も備えたまさに船のエキスパートといえる。
常に危険と隣り合わせの状況のために彼らの気質は豪胆であり、仲間内では漢らしさと名誉が重んじられている。
蛇足ながら、普段は肌脱ぎのさらし姿に刀ざしというラフな装いの彼らであるが宇宙空間では一転して宇宙服をきちっと着用する。
海の恐ろしさと同じように宇宙の恐ろしさもまた彼らはよく知っているからである。

 

★艦剣

海賊はもともと軍ではないため、装備にも統一性が見られず、艦剣(艦上で使用する剣)にしても多種多様で個性的なものばかりである。

とはいえ、誰も見たことのないような白兵戦武器を使う者もいないので、おおまかな種別を紹介することはできる。

【刀】
狭い船内で戦う機会が多いことを考えると長い刀は実戦的とは言えないのだが、海賊にはFVB出身者が多く、大体90センチの 刀身の刀を好む者が少なくない。希に大太刀を使う者もいる。また、FVB出身者以外についても、キャプテンさくらが刀を愛用していたことから、その恩恵に与ろうと使用する者も多い。

こうした長い剣での白兵戦は、使い廻しで不利に思えるが、海賊戦法として独自の剣術を発展させ、その長さを活かした突き主体の攻撃を侮れないものとしている。

一般的には船長・指揮官クラスの武器といえるだろう。

【小太刀】
刀身が30~60センチぐらいの刀である。

船内や屋内ではこのくらいのサイズが使い易いため、刀を使う者では刀と小太刀を使い分けるのも珍しくはない。

 

【海怒乱刀/舶刀】
刀も小太刀も基本的には取扱が難しく、刃こぼれもしやすいため、武器にこだわりのない海賊は、もっぱらこれを使う。

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もともとは刀と小太刀が主流だった時代に、刀を嫌い、もっと丈夫で、斬るのも突くのも可能な上に鈍器にもなる剣を作れと刀鍛冶に無茶苦茶な注文 出した海賊がいた。
まー、刀鍛冶の人怒る怒る。壮絶な殴り合いになり、その後
刀鍛冶師「ちっ、しぶといガキめ。」
海賊「くっ、俺はあきらめねーぞ!海賊の魂となり、海賊の象徴となる海賊のための刀を手に入れるまでは!!」

というやりとりがなされたという。
その言葉に心打たれたのか、それとも単に面倒くさくなったのか、刀鍛冶は作る事を承諾し、承諾した以上は自分の持てる技術を使って一降りの刀を鍛え上げた(彼は宰相府から儀礼用サーベルの作成依頼や、農作業用の道具も作成した事もあり、それらのノウハウを活かしたといわれている)
そうして完成したのが海怒乱刀である。
刀幅が広く耐久力があり、刀身は50センチ程度なので船内屋内でも使い易く、尖端が両刃になってるので突くのにも最適な刀剣。
それはすぐに「海怒乱刀」と呼ばれるようになった。刀鍛冶が海賊に怒りながら乱暴に作った刀、略して「海怒乱刀」ということらしい。
こうしてできた海怒乱刀は海賊達に広く伝わり、現在は刀と二分するぐらい使わるほど使い手が増えている。(現在は「カトラス」もしくは「舶刀」と言う名前が一般的)

 


 ★海賊の唄

  唸れ大波 轟け厳霊
征くも戻るも同じこと
どうせ板子一枚 下は冥土さ
ならば行こうぜ
奈落の底へ
お帰りなさいときたもんだ

 


 ★会議議事録(抜粋)または初心者向け海賊講座

☆ 曲直瀬りま > とりあえず、難民支援センターのページを作って、まとめておきますね。
☆ ライチ > お願いしますー
☆ きみこ > 海賊を養成とかw
☆ 曲直瀬りま > ならずもの国家に認定!
☆ 砂子 > 海賊って犯罪者じゃないですよね
☆ ライチ > そんな、某国の仮想敵はいやー<ならずもの国家
☆ 曲直瀬りま > 自由な海人です!
☆ きみこ > 国家が認めてれば犯罪者じゃない!
☆ 天河宵@FVB > まぁ、職業海賊ですものね、大英帝国とおそろいおそろい。
☆ 曲直瀬りま > そうそう。大英帝国とおそろいおそろい☆
☆ ライチ > いつの間にか、海賊ヤガミが現れて・・・・(ガクガクブルブル)
☆ 天河宵@FVB > 盗んだバイクのかわりに、盗んだ小船で漕ぎ出しちゃったんですよ、だってうちの国バイクは無いもの☆大八車ならあるかも。
☆ 光儀@初心者騎士団 > 海賊の講師はキャプテンさくら!で
☆ 天河宵@FVB > いやでもトラックあるんだからバイクもあるのか?
☆ 時雨 > それは洒落にならないw>海賊ヤガミ
☆ 曲直瀬りま > 居そう。>海賊ヤガミ
☆ 曲直瀬りま > 馬だな。盗んだ馬。
☆ ライチ > 盗んだ冒険艦で・・・・

☆ 曲直瀬りま > 冒険艦だけはダメー
☆ 天河宵@FVB > やがみさんどんだけ増えるんだ(笑)

☆ ライチ > ヤガミはね、妖精さんの数だけ増えるんだよ(にやり)>見てきたような・・・
☆ 砂子 > どんなファンタジーですか

☆ 天河宵@FVB > ポケットを叩くと増えるんですね!

☆ 砂子 > それはかわいい! ふえろ!
☆ 曲直瀬りま > ぱんぱんぱんっ
☆ 砂子 > ぼこぼこぼこっ
☆ 天河宵@FVB > 叩くのΣ(笑)

☆ 時雨 > まあ増えるのはヤガミに限った話でも……
☆ 時雨 > 実際うちもエステル増えてしまいましたし。

☆ 天河宵@FVB > …あ、増えたエステル同士って会わないようにしない、と?
☆ 時雨 > ですです>会わないようにしないと~
☆ 砂子 > えー。でも海賊は犯罪者…?
☆ 天河宵@FVB > んーと、ちょいわる水夫ということで<海賊

☆ 曲直瀬りま > 国が認めれば、良い海賊さんになるんですよ。
☆ 砂子 > 海賊はなんで国に認められたんですか…?
☆ 時雨 > んー、自分の国への海賊行為なら確かに問題あるけど
☆ 曲直瀬りま > 海賊は、国の代わりに敵と戦って税金を納めてくれるからです。
☆ 時雨 > 敵対してる国への海賊行為なら、国から見たら有利に働きますよね。
☆ 曲直瀬りま > 敵国の輸送船を襲って、分け前を国庫に納めればバンザイ。
☆ 砂子 > うーん。そうなのですか
☆ 曲直瀬りま > ドレイクは1回の遠征で英国の国税1年分を納めたそうだよ
☆ 天河宵@FVB > ばーさすスペイン時の大英帝国(キラキラ)<海賊に襲わせて知らん振り
☆ 天河宵@FVB > まぁ、職業海賊って結局海軍所属になるの、ですかね?
☆ 光儀@初心者騎士団 > 後は通航税を貰って、船の護衛かな
☆ 曲直瀬りま > ですねー。九鬼水軍とかね。まあ、海賊技能を持った連中が仲間になったという感じかな


 

L:海賊 = {
t:名称 = 海賊(職業)
t:名称 = 海賊(職業)
t:要点 = 頭布,日焼け,鍛えた体
t:周辺環境 = 海
t:評価 = 体格2,筋力3,耐久力2,外見0,敏捷3,器用3,感覚3,知識1,幸運0
t:特殊 = {
*海賊の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
*海賊はボートで2万tの物資を緊急輸送することが出来る。
*海賊はコパイロット行為、艦船操縦行為ができ、この時+2修正を得る。
*海賊は、船、艦の上で活動する間、全ての能力は評価+1される。

t:→次のアイドレス = 赤鮭(ACE),富良野(ACE),海の魔女(職業),船長(職業),私略船(艦船)

 

「東国人+理力使い+船乗り+海賊」

L:海賊 = {
t:名称 = 海賊(職業)
t:要点 = 頭布,日焼け,鍛えた体
t:周辺環境 = 海


★東国人
t:要点 = 東洋風の服装,東洋風の人材,黒い髪
t:周辺環境 = 四季,入り組んだ地形,稲作,紙と木でできた家,火山

★理力使い
t:要点 = 長い杖
t:周辺環境 = 魔法陣

★船乗り
t:要点 = 髪を隠す帽子か布,艦剣,膝までのズボン
t:周辺環境 = 帆船

 

 


 

文:光儀(地戸文族),曲直瀬りま(天戸文族),オカミチ(地戸文族)

絵:阿部火深(地戸技族),曲直瀬りま(地戸技族)

 

関連質疑

Q
モニター艦が持つ超遠距離戦能力は個別能力でありますが、船乗りの

「*船乗りは、船、艦の上で活動する間、全ての能力は×2.25(評価2)される。」

では評価を足すことは出きないと言うことで間違いは無いでしょうか?
A:
足していいよ

 

#上記の質疑により、

*船乗りは、船、艦の上で活動する間、全ての能力は評価+2される。

*海賊は、船、艦の上で活動する間、全ての能力は評価+1される。

これらの補正は,機体の評価にかかると判定されています

最終更新:2008年06月30日 01:16