【おしらせ】
安全が確認されましたので療養所を再開させていただきます。
皆さま、お待たせいたしました。
L:療養所 = {
t:名称 = 療養所(施設)
t:要点 = 魔法、科学、静かな
t:周辺環境 =FVB
t:評価 = なし
t:特殊 = {
*療養所の施設カテゴリ = 国家施設として扱う。
*療養所の位置づけ = 治療施設として扱う。
*療養所の特殊1 = ここに立ち寄ったものは治療評価20で治療される。
*療養所の特殊3 = 1ターンに10万人が治療される。
}
t:→次のアイドレス = 前のほうがよかった(強制イベント),偽りの平和(強制イベント),医師(職業),治療院(施設)
}
医療とはなんのためにおこなわれるのか。
医療に携わる者1人1人の心の内にさまざまな回答があるだろうし、治療を受ける者それぞれにも期待するところがあるだろう。
しかし、FVB療養所の開設者の1人は、このように語っていたという。
「医療は、人がそれぞれの天分を全うするのを助けるためにある」
どういう意味であろうか。
それはもしかしたら、麗しき勇気あるサムライの国にふさわしい言葉なのかもしれない。
もし、一般の民間人であれば、それまでに家族と共に幸福な生活をおくり、その血を次の世代に引き継ぎ、健康のうちに天寿を全うすることが天分であり、生き物として種を残すという本能と、人としての幸福を満たすことを助けるのが医療ということになる。
しかしまた、FVBはサムライの国である。
サムライにとって天分とは、まず戦において手柄を立てることだ。
つまり、医療とは、サムライが万全の状態で戦に臨めるよう、保守管理を完璧にこなすことをも意味しているのだ。
このような指向から、FVBの医療機関は藩国臣民の福利と軍事的必要の両輪で動き始めたといって良いだろう。
国立百華療養所は、FVBの最優先事業として第12ターンに建設されたが、医療へのFVBならではの志向から、単なる医療施設としての機能だけではなく、温浴療法を根幹に据えたサナトリウム機能から緊急救命医療まで幅広い。
この多様性は、単に知識に対してのFVBの懐の広さを示すものではなく、医療技術に関しては共和国に劣る帝國ならではの劣等感、危機感の表れであった。
こうして、緊急に設立された組織でこれだけ幅広い領域をカバーすることには、困難が常につきまとっており、今なお共和国の水準に追いつき追い越せの努力が続けられている。
さて、郊外の丘陵地帯に造られた療養所の建物は、レトロな擬洋風建築の建物だが、それはなによりも利用する患者が安心して足を踏み入れられるようにするデザインコンセプトの結果であった。
このコンセプトは施設全体に徹底され、木材を多用した暖色系の部屋には絵画が飾られ、周囲の森には花々の楽しめる散策コースも用意された。またカイゴロイドによる入浴介護もあって、最寄りの温泉を利用した温泉療法は盛んに行われ、機能回復から精神的な疲労回復の手段として活用されることとなった。
また、長期療養者のためには、慰問による 演劇・コンサート等が集会室にて定期的に催され、幻影使いによるマジックショーなどが喜ばれている。
診療所の中核となる診療棟には、長期療養から外来診療まで受け入れるための施設が整えられ、別館の入院棟や研究棟とは回廊で連結されている。また小児医療のためには新館があてられ、こちらはマンガのキャラクターのイラストが飾られたり、ぬいぐるみがねり歩くなど、子供が愉しい病棟が志向されている。
また駐車場は必要以上に広くスペースを確保され、自然を愛するFVBにふさわしからぬ光景ではあるが、これは非常時にはヘリポートやテント村として活用するための空間である。
周囲は林と庭園に囲まれており、長期療養者や見舞客は勿論、この林間散策コースをハイキングするためだけに療養所を訪れる者も少なくない。明るい日差しが差し込む木立を散歩し、その奥まった場所にひっそりと祀られている大国主命の社を参拝するのも悪くはない。
さて、他の施設から少し離れた山中には、薬草園が設けられている。漢方医療が大きな役割を果たすFVBにとっては心臓部とも言える施設であり、またトリカブトやジキタリス等の毒草も栽培されていることから気軽に見学することはできず、むしろ「毒草園」と称して見学者を排除しようとしているが、返って逆効果になっているのでは?という指摘が最近になってされている。
最初に述べたように、東国人の国であるFVBの医療は漢方中心ではあるが、漢方一辺倒ではない。サイボーグ系医療と併用することで、宇宙時代の最先端医療にも対応しているのだ。
そもそも漢方は、一般的に理解されているような「長期的な体質改善」の手段とは限らない。必要に応じて即効性のある薬を調合することもできるのが、本来の漢方である。
また、「自然の素材をそのまま利用し、身体に害が少ない」のが漢方であり、「科学的に薬を調合し、処方や服用を謝れば害が大きい」西欧医学/洋方医学という理解も間違いである。
漢方でもトリカブトやジキタリスのように有害な物質を処方することは少なくないし、西欧医学でも薬の開発は化学物質の足し算引き算でおこなうばかりではなく、むしろ効能があると判明した動植物の成分を分析し、それを真似た成分の薬を調合する方が開発の主流である。
しかし、それではなぜ漢方一辺倒ではダメなのかというと、そこが軍陣医療の要である。
つまり、漢方では戦闘で外傷を負った患者の治療を即刻おこなうことができないのである。
日清戦争においても、清軍が大敗した要因の一つに、軍医の知識と技術が漢方医療に偏向し、西欧医学に基づく外科的治療がおこなえなかったことがあると指摘する者もいる。黄海海戦後に威海衛軍港で捕獲された清国戦艦<鎮遠>にも、ドイツ製医療器具や薬品は積み込んであったものの梱包すらほどかれておらず、ただ150種類の漢方薬が医務室を占めていたという。
日清戦争の勝敗についての因果関係はともかく、漢方がいくら優れていようと、戦場において多くの負傷兵を早期に回復させ、再び前線に送り返す手段として西洋医学が発展させた、外科医技術に勝るものは無いのである。
患者とのトラブルは、日常診療で患者との関係・対応・インフォームドコンセント(説得と同意)がうまくいっていない時に生じやすいです。 日々の対応が後のトラブルを回避します。患者と信頼関係を気付けていないと、些細なことでもクレームが来ます。
普段から患者と良い関係を気付けるように気を付けてください。
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(起草:鍋野沙子)
外部の温泉ほどではないが、療養所の入浴設備もそこらの風呂屋には負けていない。
この療養所の浴場には大きく分けて2種類ある。
まず、一つが大浴場と呼ばれるもので、大きな湯船と広い風呂場を持つものである。ここは、比較的健常な患者が訪れる場所で、ぬるめのお湯につかりながら、あるいは風呂場のベンチでくつろぎながら談笑したり、マッサージを受けたりとリラックスできる場所となっている。
もう一つは、個人で利用できる小さな浴場である。こちらは、一人でゆっくりしたい場合であったり、介護の必要な患者が介護者同伴で訪れる場所であり、それぞれ離れのようになっていて、他人に気を遣う必要がないようになっている。
※カットとSSは関係ありません。
特定の大きな病院には、有名人や政治家が利用するための人目を避けて入るための秘密の入り口と、ホテルと見紛わんばかりの設備を整えた貴賓用病室が設けられていることは珍しくない。
FVBの療養所においても、広い敷地を利用して、離れという形で貴賓用病室が複数設けられている。
この貴賓用病室が存在する領域の周りには生け垣など不自然とならない形で柵が設けられ、偽装された監視カメラや専任の警備員(場合によっては、軍の特殊部隊)が24時間体制で警備を行っている。また、空から見た場合にその位置が不自然にならないよう、庭園の林と一体となっており、上空から木の下になにがあるか分からないように隠蔽されている。
この病室は本来の目的の他に、VIPの一時避難場所であったり、お忍びで訪れたACEや使者の滞在場所として利用されることがあるため、上記した秘密の通路や通信設備も備えているといわれている。
FVBの特徴の1つに、カカシロイドと呼ばれる簡易型のアンドロイドが普及している点が挙げられます。
もともと、サイボーグ国家であるFVBです。旧式サイボーグ用の余剰パーツはありましたから、それを組み上げて人型にした物を“カカシ”と呼んだのが始まりです。これが機能限定ながら、安価なために、農場に、工事現場にと、FVBのあちらこちらで使われるようになるのに時間はかかりませんでした。
しかし、そのためにFVBにおいてカカシロイドが市民の雇用を圧迫しているとか、カカシロイドの人権がどうとかいう話は出ていません。
それは、カカシロイドがあくまで機能を限定した安価で簡易なアンドロイドであるため、常に人間ないし犬士による監督が必要とされるから。便利な仲間ではあるけれど、あくまで人の作業効率を向上させるためのツールにすぎないのです。
工事現場で、ツルハシとスコップで穴を掘るより、ドリルやショベルカーを使った方が早くて便利。でも、無人の工事現場にツルハシとショベルカーだけ放置していても工事は完了しません。カカシロイドは、ある意味でショベルカーよりは優秀ですが、それでも人や犬士の代わりにはならないのです。
療養所の現場においても同様です。
医療補助用カカシロイ ド(カンゴロイドまたはカイゴロイド)は、患者さんの散歩の付き添いや入浴の解除をします。治療に必要な道具や薬を揃えますし、ベッドメイクもします。でも、それはあくまで人間の監督下でのこと。ガードロボットやお掃除ロボのフレキシビリティが向上したものと考えればよいでしょう。
だいたい、3名のカカシロイドを1人の監督者が監督するのが普通です。お風呂を掃除し、湯船に菖蒲の花を浮かべるとか、とにかく人間の看護師が患者さんの世話に専念できるよう、補助作業に従事してくれるのです。
もう少し賢くなってくれると便利という意見もあり、一時は高性能の7頭身タイプが使用された時期もありましたが、現在は愛嬌のある2頭身タイプのみが活動しています。あまり高度になって人の義体と区別がつかなくなっても困ります。言われたことだけを言われたとおりにきっちりやってくれるのがいちばんです。
別にそれまで療養所に時計がなかったわけではない。
でも、この時計は特別だった。FVBのからくり花時計だったのだ。
きれいな花の形の浮き彫りがされた壁掛け時計だ。パッと見ただけでは本当の花かと思ってしまうが、手で触ると確かに木彫りだと納得させられる。そんな細工だ。花と緑の国にしてサイボーグ国家であるFVBならではの工芸の逸品だ。
戦争に明け暮れていたローマやフィレンツェはミケランジェロやダ・ ヴィンチを生み出したが300年の平和を満喫したスイスが生み出したのはハト時計だけだと言われることもあるが、戦果に揉まれ続けていたFVBでも、このように素晴らしい工芸品を生み出すことができるのだ……。あれ? なんか悪口になっている気もしないではないけれど、気にしない。
「この診療所のシンボルみたいなもんだよねえ」
寄贈者である光儀によって玄関ロビーの壁にかけられたからくり時計を見て、曲直瀬りまがつぶやいた。
ここは療養所だ。言ってしまえば、すぐには退院できない怪我や病気を抱え、気長に治療やリハビリをしていくのが主目的の施設(もちろん、それ以外の患者を受け入れる体制も整っている)。それだけに入院患者の日々のケアは、身体的な面はもとより精神的なケアへの配慮も欠かせない。
「うんうん、見事であるぞよ」
寄贈式に参列した藩王さくらつかさも厳粛な面持ちで頷いた。この時計のある場所では、さしものオウサマも悪ふざけはできないらしい。
からくり時計からポッポーと鳴いて飛び出すハトの姿をみんなはいつまでもいつまでも眺めていた(看護師長に追い出されるまで)。
L:fvbのからくり花時計 = {
t:名称 = fvbのからくり花時計(アイテム)
t:要点 = 壁時計,綺麗な,花
t:周辺環境 = 家
t:評価 = 住みやすさ+3
t:特殊 = {
*fvbのからくり花時計の位置づけ = 個人所有の非消費型アイテムとして扱う。
*fvbのからくり花時計の効果 = 鳩がぽっぽ-言うたびに思わず笑ってしまう。悪漢は悪いことが出来ない。
}
t:→次のアイドレス = からくり腕時計(アイテム),茶汲み人形(アイテム),昼寝猫(アイテム),FVBへの観光(イベント)
}
※からくり花時計は光儀さんより病院に寄贈されました。
天河宵、曲直瀬りま、栗田雷一、鍋野沙子、菩鋳螺、光儀、きみこ
※とりあえずチャットでのブレーンストーミング参加までを含みます。
http://blog.tendice.jp/200807/article_65.html
◆企画の掟
A:過去の設定や政策を無視してはいけません。(拾ってください)
B:企画が通ったらページを作ります。イラストや設定、文章などです。これが採点されて実体になります。
C:国民をなるべく楽しませましょう。
D:ページ作成者用に1国あたり根源力30000~60000をさしあげます。ページ評価で異なります。