「ふりげーとのお話」
*FVBのとある家のとある書斎にとある車椅子に乗った、オッサンととある少年がいましたとさ。
オジー : 「と言う訳でフリゲートのお話だ!」#バーン!!
少年 : 「うわ! いきなり何言い出すんだろうこの人。」
オジー : 「うむ、今回はFVBで建造中のフリゲートについてだ。」
少年 : 「スルーか!! …で、フリゲートて何?フリーターの親戚? 」
オジー :
「違う。艦船の一種で、駆逐艦より小さくてコルベット艦より大きいと言われてるね。とは言え、国によっては駆逐艦をフリゲートと呼称したりして、結構定義はあいまいだね。」
オジー : 「ま、それらについてはネットで調べると色々わかるから省略するとして、本題行くぞ。」
1:開発経緯
オジー : 「さて、FVBのフリゲートについて説明しよう。」
少年 : 「ウッス」
オジー :
「FVBのフリゲートは簡単に言うと海上のパトロール用だね。 海上の哨戒任務や、不審船やテロリスト等の対処や 海難助者の捜索や救助活動等を目的として開発が行われたんだよ。」
少年 : 「なるほどー、…んーと?センセー質問!」
少年 : 「そもそも、宇宙の国なのに何で海の船造ってるの?」
オジー :
「中々の良い質問だ、それはな、 EV142で王様が発表した、帝国の施政方針にてFVBが将来的にシーレーンの防衛を任される予定である事。」
オジー : 「それと、宇宙開発グループの燃料輸送時やパイプラインの護衛が出来れば、と言うのもある。FVBでは最重要項目の一つだからね。」
オジー : 「後……、1番の動機は私掠船事件…」
少年 : 「あっ!……うん」
オジー : 「…あれは未だに痛いし、泣きたいし愚痴りたいが…すまん」
オジー :
「…そういった事があったから、もう二度とそんな事がないように逆にそんな事があった場合早期に解決出来ればと言う願いから開発が始まったんだよ。」
2:海上の警備は必要?
少年 : 「もう一つ質問!」
少年 : 「でも、そんなに海上の警戒は必要なのかな?むしろ宇宙にたいしての警戒の方が重要じゃないの?」
オジー : 「宇宙も重要。そちらはFVBではゆきかぜの開発や、他の色々な国が動いているよ。 んで、海は海で重要なんだよ。」
少年 : 「なんで?」
オジー : 「ニューワールドは貨物輸送や、貿易の物流の主軸は海運が主力なんだよ。」
オジー : 「その反面、海上航路帯等の防備は無きに等しい現状なんだよ。それに、海上航路帯と同じ位、国周辺の海域の警備もまた、無きに等しいんだ。」
オジー : 「故に、海上での違法な物品の取引や密輸、もしくは侵攻して来た敵や輸送船が襲われた場合は後手になりやすいんだよ。」
少年 : 「んと、今まで何でなかったの?」
オジー : 「今まで、そんなの気にしなくてもよかったからね。」
オジー : 「つい最近の事件を例に上げると、セプトンテリオンと言う組織が潜水艦を開発し、帝国の各藩国に奇襲を仕掛けて来たろ。」
オジー : 「まさか、そんな事が起きるなんて思わなかったろ?」
少年 : 「うん!まったく!」(胸を張りながら)
オジー :
「……まー、それに、ニューワールドでは 過去に置いて、麻薬事件、人身売買事件等があったんだが、もしかしたら地上での密輸以外にも、海上からの密輸も、もしかしたらあったのではないかな。」
少年 : 「そうなの?聞いた事ないけど??」
オジー : 「憶測だよ、根拠はないがな、港を使わなくても夜に浜辺や、だれも知られてない場所から運び出す事も可能だからね。」
オジー : 「そんな事もあり今後、海上の警備がより一層重要だと考えられて来ているんだよ。」
少年 : 「なるほどー」
3:建造裏話
オジー : 「フリゲートの開発で重要だったのが、
1:コストを抑えて数を揃える事
2:整備性をよくする事
3:それなりに性能よく
と言うところかな。」
オジー : 「開発チームはコストを抑えるために色々悩んだらしいよ。 で、実際にあるフリゲートや、沿海域戦闘艦等を参考に開発したと言う話だそうだ。」
少年 : (実際に?、NWにそんなのあったかな?)
4:データリンク機能について
オジー : 「が、問題がある。」
少年 : 「問題?」
オジー : 「そう、問題。
コストを抑えたためにレーダー等、各種電子機器は比較的安価なものだと言う事。ちょっとした問題でな、開発チームは日夜会議を繰り返し、あれやこれや頑張ったらしいよ。」
オジー : 「で、結論。FVB宇宙軍で使われている「データリンク機能」を搭載する事になったんだ。」
オジー :
「データリンクを使えば、個々の艦船やフリゲートに搭載されているヘリコプター等のレーダーやソナーなどによって得た観測データを互いに連絡・融合され、それぞれ1機・1艦では得られない広範囲のレーダー覆域と高い位置精度が獲得できるようになるらしい。」
少年 : 「らしい?」
オジー :
「ここらへんは機密事項らしく一般人の俺にはわからないんだよ。だだ、データリンク機能は敵にハックされないように厳重なプロテクトが仕込まれていると言う噂はあるらしいよ。」
少年 : (一般人!!? )
5:武装について
オジー : 「んでは、次は武装の話~。」
少年 : 「オー」(ぱちぱち)
オジー : 「ちなみに武装関係は、菩鋳螺さんと言う方の原案を元に作製されたらしいよ。」
少年 : 「おー!すっごいね!」
オジー : 「だろう!」
オジー : 「さて、まずは、CIWS(近接防御システム)」
オジー :
「基本は船の左右に二基搭載している。6銃身20mmガトリング砲を上下二段に重ねにした砲塔で、上部に光学照準器をマウントしているがレーダーは別に設置する分離式としているため、一機あたりの基本重量が軽い仕様になっているね。」
オジー :
「そして、基本はFCS制御だが、コンピューター補助から切り離した状態で光学照準器を用いた直接制御により一人での運用を可能としている点も注目かな。」
少年 : 「へー!便利だねー。」
オジー :
「で、このCIWSの特殊な点がある。左右にオプションを接続できるマウントを持っているんだよ。このマウントにミサイルランチャー等を接続することによって強脅威が予測される場合おいては複合型近接防御システムとして運用する用になっているんだよ。」
少年 : 「CIWSオプション類はミサイル以外はあるの?」
オジー : 「案として上がってるのでは、第五世界用に二連装熱線砲とか、があるらしいね。」
少年 : 「ふーん、なるほどー」(第五世界て何だろう?)
オジー : 「次、フリゲート艦砲57mm速射砲」
オジー :
「対艦対空両用の艦砲で、 前甲板に1門搭載。優れた速射能力・追随能力を備え、高仰角を取りやすいマウントの形態しており、対空射撃も可能。」
オジー : 「また、CIWSと同じく直接制御により一人での運用も可能となっているらしいね。…装弾手いるか。」
オジー : 「ちなみに弾頭は、対艦用HEAT弾頭と、対空用の近接信管弾と、対水上用の遅発信管弾等があり、敵によって使い分ける仕様になっているね。」
少年 : 「な、なるほどー」#半分わかってない
オジー :
「それと、艦砲もモジュール構造だから、違うのに差し替えが可能だったりする。 案として重武装案として120mm64口径両用砲と言うレールガン等が上がってるらしいね。」
少年:「ほー」
オジー : 「次、二連式魚雷発射管。魚雷だね。終わり。」
少年 : 「はや! つか、はしょりすぎ!」
オジー:「んー、じゃぁ
ソナー誘導装置式で、弾頭にはHEATが使われており、外形は、円筒状の胴体に小型の4枚のフィンが付くという標準的な短魚雷である。機関は電池式で、スクリューではなくウォータージェットにより前進する。である。」
少年 : 「 何か後述の説明文そのままのような気がする?」
オジー : 「…ハハハハハ! 気のせいキノセイ。」
オジー : 「それ以外には、スピード的に追いつけない場合に備えて発信機を撃ち込むために、狙撃銃が積んでるらしいね。」
6:海上のパトロールについて
少年 : 「やっぱり、怪しいの見たら見敵必滅て感じでやっちゃうの?」
オジー : 「あほかー! それじゃ造った意味ないじゃないかー!!」
オジー :
「いいか、犯罪を犯した人には、それぞれ「犯罪を犯す理由」と言うのがある。 それらの理由を法の元で調べ上げその上で裁く事が社会秩序を保つ一因になるんだよ。」
少年 : 「???」
オジー : 「……つまり生かして逮捕する事が重要。」
少年 : 「おー! なるほどー。」
少年 : 「でも、海の上でどうやってやるの?」
オジー : 「それはな、まずは、航路予定にない怪しい船舶や何か怪しいのがでた場合こういう手順でやるらしい。
1:警告(スピーカーや通信等、電光掲示板で呼びかける)
この時点で1次報告
2:威嚇攻撃(それ以上警告を無視すると攻撃するよ、の意思表示)
この時点で2次報告
ついでに第三対応に踏み切っていいかの許可を申請
(ただし、”相手から攻撃された”場合のみ、許可をえる前に反撃(第3段階)に移ることができる)
3:攻撃(船体の機関を狙う等、可能な限り鹵獲を目指す)
これらの対応段階については全てのフリゲートで共有される。
つまり、第3対応の許可が出た敵性船舶に対しては周辺のフリゲート全てに攻撃許可が下りる。
(宇宙の賢者 寂水殿 作製の海上パトロールマニュアルより抜粋。)
と言う訳だ。」
少年 : 「なるほどー、でも敵がオーマや絶対に敵わない存在だと全滅するんじゃないかな?」
オジー : 「その場合は可能な限り情報を集め、撤退もしくは味方か所属国に連絡だね。」
少年 : 「なるほどー」
7:終わり
オジー : 「とまぁーFVBのフリゲートはこんな感じだね。 わかったか?」
少年 : 「わかりましたー。多分!」
オジー : 「多分かい!…まー上手くいくといいよな。」
少年 : 「そうだね…」
少年 : 「ところでこれを使って海賊をいじめるの?」
オジー :
「そんなつもりはない! さっきも言ったが犯罪を犯した人を逮捕して、ちゃんと事件の背景を調べ、そして法の元で公正に裁くために運用するのが目的だよ。」
オジー : 「…だから海賊だろうが、宇宙の戦士だろうが、もしくはこのフリゲートを使って悪い事をした奴は、可能な限り生かして逮捕するよ。」
少年 : 「なるほどー」
オジー : 「では、終わるとするか。」
少年 : 「ほーい、終わりー」
オジー : 「ではなー」
おまけ:オジーもしらない話
何でも、フリゲートには要救助者の救助からメンタルケアのお世話からオペレーター業務をする人員が配置される場合があるそうなんで、その場合は「お庭番」(FVB版バトルメードにして忍者)の隊員を数人配置するんだそうでして…、えっ?それがどうしたって?
いやいやこれからが面白おかしいんですよ?
お庭番は大半は女性でしょう?
配置は何かと気苦労があると予測されまして、そこで配置されたのが、バトルメードの男でも着れる特殊を逆手にとり、お庭番の番外位、屈強な男性のお庭番、通称「仮面のお庭番漢」を配置されたそうでして。
無駄に筋肉隆々してて高い所から見下ろすのが趣味な方々なそうでしてね、一応忍んでるらしいので、名前を伏せコードネーム「木枯らし1号~〇号」と呼ばれてるらしいそうで、怪しさ爆発なんですが仕事はきっちりするらしく、船の衛生面と食事が強化されたと言う話だそうですよ。
まー、噂ですからホントかどうかは私は知りませんけどね(笑)
ありゃ? そんなに気になるならいっそ船に乗って見たらどうです。 もしかしたらいるかも知れませんよ?
文: 光儀
絵: オカミチ
編集: 寂水、オカミチ