「むーん…」「うーん…」

 

パイプラインを含めた燃料輸送体制の構築に頭を悩ますプロジェクトメンバー 03059002

 

L:燃料パイプライン = {
t:名称 = 燃料パイプライン(施設)
t:要点 = 警備パイプいろいろな場所
t:周辺環境= 帝國

 

燃料輸送パイプライン敷設計画について

燃料輸送パイプライン敷設計画について

1.経緯について

2.パイプラインについて

  (1)パイプラインの概要

  (2)敷設場所・方法について

  (3)使用される導管について

  (4)圧力調整施設について

  (5)導管分岐部分と一時貯蔵施設について

3.パイプラインの安全対策について

  (1)隠蔽化処理について

  (2)耐震対策について

  (3)燃料漏洩対策について

  (4)警備体制について

  (5)事故発生等の非常事態時の体制について

4.パイプライン運用体制について

  (1)燃料輸送計画の策定について

  (2)パイプラインの運用・安全監視体制について

 

 

1.経緯について

 宇宙開発グループ結成の大きな目的の一つとして、帝国の燃料市場を安定させ、燃料加盟各国に安い燃料を安定供給するというものがある。
宇宙などで採掘した燃料を安定して供給するには市場の安定が欠かせないが、燃料そのものをいろいろな場所へ安全かつ低コストで輸送する手段も必要であった。
様々な検討を重ねた結果、パイプラインを各国に敷設して、主たる輸送手段とするのが最適という結論に至った。
その結論に従い、パイプラインの敷設ルート、敷設費用の割り当て、非常時における代替運送手段の確保、維持管理体制等を検討し、パイプライン建設運用体制の構築を実施する一大プロジェクトが実行に移されることとなった。

 

2.パイプラインについて

(1)パイプラインの概要

 パイプラインラインというのは、「液状または、気体状の物質を恒久的に設置した導管により輸送する方法」である。
燃料の生産地や、宇宙港など燃料の積卸し地点から、専用に敷設された導管を通じて各国の燃料消費地へ直接燃料を輸送することにより、既存の輸送能力を圧迫せず効率的且つ、大量に輸送することが可能となる。
燃料を輸送する際の動力は、輸送物質に加えられる圧力や、パイプにつけられた傾斜によるものであり、パイプライン各所に設けられた圧力調整施設で適宜調整が行われ、目的地まで届けられることとなる。
なお、余談ではあるがパイプラインの身近な例としては、上下水道や都市ガスの導管網などがある。

 

(2)敷設場所・方法について

 パイプラインの敷設場所・方法については、地下**mに直径15m程のトンネルを建設し、トンネルを装甲処理した上で、その中に導管を通すという方式が採用されている。
ルートの間に海を挟む場合でも、同様にトンネルを建設するが、詩歌藩国に向かうルートだけは距離が大きく開いているため、十分な対策を施した上でリンクゲートを使用してパイプラインのトンネルをつないでいる。
導管については、帝国における燃料の生産地・積み出し基地が帝国領内に複数箇所存在すること、各藩国間での燃料の融通を行うことが考えられるため、複線化されている。
なぜ、このような手間のかかる方法が採用されたかと言えば、輸送するものが「燃料」という戦略物資であり且つ危険物であること、T14当時とその後の情勢としてパイプラインを標的としたテロの発生する可能性が高いこと、敷設に際しては環境に配慮する必要がある等の問題を解決するために検討された結果であり、その詳細は後の項に説明する。

 

(3)使用される導管について

 パイプラインで使用される導管は、「燃料」を輸送するために頑丈で腐食に強いものが必要とされた。
各所からサンプルを取り寄せて検討した結果、満天星国で開発・生産されている良質の素材を使用し、腐食しないよう特殊加工されたものを使用することとなった。
導管の継ぎ目に関しては、熱膨張・収縮により燃料が漏れ出さないように設計された連結器を使用して、各導管をつないでいる。

 

(4)圧力調整施設について

 パイプラインには、内部の燃料の流れが滞ることの無いよう、要所要所に圧力調整施設が設けられている。
この施設では、長い距離を輸送されたために弱まった圧力を再度加圧を行ったり、何らかの原因で圧力が強まった場合に減圧を行ったりする。

 

(5)導管分岐部分と一時貯蔵施設について

 パイプラインから燃料を受取る、あるいはパイプラインに燃料を送り出すため、通常の藩国であれば受け取り用を1ヶ所以上、燃料生産地または積卸し地点を国内に持つ藩国は、受取り用と送り出し用の2ヶ所以上の導管分岐部と一時貯蔵施設が設置されている。
導管分岐部には栓がついており、開閉させることで燃料を受取るか、送り出している。
一時貯蔵タンクについては、パイプラインから受取った燃料を貯めておいて、随時国内へ送り出す、または国内からパイプラインへ送り出すために燃料を貯蔵しておく施設である。

 

3.パイプラインの安全対策について

 パイプラインは輸送する「燃料」は重要な戦略物資である一方、取り扱いに注意を要する危険物でもある。
そのため、パイプラインがテロの標的とされることはもちろん、自然災害や不慮の事故などによりパイプラインが破壊される事態を想定した安全対策を策定・実施する必要があった。

 

以下に、その具体的な対策を記述する。

 

(1)隠蔽化処理について

 残念なことにNWは常にテロの脅威を受けている。
 警備部隊を配置したとしても、パイプラインの敷設範囲は広大であり、複数箇所で同時にテロが発生した場合は対応できないことをは明白であった。
  そこで、パイプライン本体および関連施設について、可能な限りの隠蔽化処理が行われることとなった。

 

具体的な対策としては下記の通りとなる。

 

 1)パイプラインおよび関連施設を地下に建設・敷設
施設そのものを人の目から隠すための対策で、パイプラインについては当初、地上に敷設する案もあったが、直接攻撃にさらされる点や、高速道路などと同様に人や自然の動物の往来を妨げてしまう問題点、燃料漏洩が発生した場合に環境汚染問題を引き起こす点を考慮した上で、隠蔽化処理を行おうとした場合、初期建設費用が高くなったとしても、運用費用が低くなれば十分な費用対効果を得ることができる、という判断から地下建設案が採用された。

 

 2)パイプラインに関する情報のアクセス制限の設定
施設に関わる情報を関係者以外の目から隠すための対策である。
パイプラインの敷設位置や、関連施設の詳細などの情報が一般に流布しないよう、情報公開レベルを関係者のみ閲覧できるようにしている。

 

 3)パイプラインに関わる人員への情報漏洩防止教育の徹底
関係者から外部へパイプラインの情報が漏れないようにする対策である。
普通の情報漏洩防止教育と同じく、時と場合と場所を選ばずパイプライン関連の会話をしたり、資料を閲覧することがないよう普段からの意識付けを行い、関係者の口を固くすることを目的として行われている。

 

 4)敵対勢力の技術・製品を使用しないための調査や事前審査の実施
パイプラインへの敵対勢力の介入を遮断するための対策である。
これはフラワー級開発の時にも行われたことであるが、知らずに敵対勢力の技術や製品を利用して、そこから介入されないようにするために、技術の開発元の背景や技術そのものの調査・事前審査を行っている。

 

なお、このほかにも越前藩国より隠蔽化処理に対する協力が得られるとのことで、そちらも対策に組み込まれる予定である。

 

(2)耐震対策について

 地上や地下に施設を建設する場合、避けて通れないのが地震対策である。パイプラインについては、敷設範囲が広大であることもあり、敷設する地域の地質にあった耐震構造が必要とされた。
地質調査については、パイプライン経路の候補地を選定する段階で行われていて、その成果は最終的な経路を決定する際の判断材料として用いられた。最終的な経路が決定された段階で、建設するトンネルの工法や耐震構造が決定されて、設計・施工が行われた。

 

(3)燃料漏洩対策について

パイプラインの事故において、一番問題となるのは燃料の漏洩である。
広い敷設範囲をカバーするため、以下の対策が取られている。

 

 1)パイプライン管理用の各種監視装置の配置
トンネルやパイプライン本体の状態を24時間体制で管理するため、監視カメラ、流量計、温度計、空気分析器、振動計等の各種監視装置を全体に配置する。

 

 2)燃料輸送緊急停止装置の設置
1)であげた監視装置類が検知した値が予め決めた危険水準を超えた場合、自動的に閉栓してパイプラインの輸送を停止する。
緊急停止装置については、パイプラインの一定区間ごとに燃料の一時待避タンクと共に設置され、緊急停止装置が作動した場合は、安全確認後に燃料輸送が再開されるまで、導管内の燃料を一時待避タンクへ貯蔵するようになっている。

 

 3)トンネル内壁の燃料漏洩防止処理の実施
地震などの要因によって燃料がトンネル内に漏れ出した場合に、トンネルの外壁から土中へ燃料が浸透しないよう、トンネルの内側に特殊な樹脂が塗布されている。

 

 4)漏洩燃料回収機構の設置
トンネル内には、地下水などを排出するための排水溝が設置されており、漏れ出した燃料もこの溝に流れるように設計されている。
排水溝は燃料とそれ以外の液体を分ける装置につながっており、燃料は回収され、それ以外の液体については無害化処理後、排出される。

 

 5)消火装置の設置
漏れ出した燃料に対して発火もしくはその危険が発生した場合、窒素や二酸化炭素などを使用した不活性ガスをトンネル内に充填する。
消火装置作動前には待避アナウンスが流される他、トンネルの各所に避難場所が設けられている。

 

(4)警備体制について

  燃料グループに所属している各藩国が持ち回りで警備を行う。
パイプライン本体に対する隠蔽化処理を行っているとはいえ、周辺設備への攻撃や隠蔽が破られることは当然想定される事項であり、緊急時に際しては迅速に出動できる体制がとられている。

 

(5)事故発生等の非常事態時の体制について

 4.パイプライン運用体制についての項で記述する「集中管理室」が緊急対応時の指揮を執る。

 

4.パイプライン運用体制について

(1)燃料輸送計画の策定について

 燃料輸送計画については、燃料グループに加盟している各藩国から出される輸送要求量を元に、理事国が調整・策定する。策定された計画を元に、パイプラインで割り当てられた分の燃料を各国へ輸送することとなる。

 

(2)パイプラインの運用・安全監視体制について

 

 1)集中管理室について
パイプラインについては、その範囲の広さから各地点での連携が必須となるため、全体を統括する部門が必要とされた。それが「集中管理室」と呼ばれる部門である。
パイプラインに関する全ての情報は逐一「集中管理室」に集められ、その情報を元に現地スタッフへの指示や、パイプラインに対する操作が行われる。
「集中管理室」のスタッフについては、宇宙開発グループに所属している各藩国から派遣され、4交代制で業務に当たっている。
各種の対応、調整は全て「集中管理室」が窓口となって行うが、その役割に相応しい組織体制、情報処理システムの整備などがなされている。
なお、この集中管理室の所在地については、安全上の配慮からパイプライン本体と同様に隠蔽処理がなされている。

 

 2)現地スタッフについて
パイプラインを実際に点検したり整備するスタッフは、敷設されている現地の藩国から派遣されるスタッフが主な構成人員となる。

 

 3)「暁の円卓」藩国での燃料パイプラインについて
上記のパイプラインの仕組みや運用は、原則として帝国各藩国において大きく変わることはない。
しかしながら、その例外となるのが「暁の円卓」藩国である。
「暁の円卓」藩国は、機械全般が普及しておらず、発電設備及び送電設備もほぼ存在していない状態であるため、パイプライン建設や運用監視体制に他の藩国とは違う、独自の対応を行う必要があった。
その対応とは、以下の通りである。

1.パイプライン建設は、建法術士(所謂「理力建築士」)の技を用いた理力工法で行う。

 

2.パイプラインの導管については、他の藩国と同じ物を使用するが、輸送力を生み出すポンプについては、理力及び人力を用いる方式の物を用いる。

 

3.警備については、「暁の円卓」藩国の戦士を動員して警備部隊を編成し、パイプライン及び関連施設の巡回を行う一方、理力通信や狼煙、早馬による各所の連絡・通報体制を構築して、各所の連絡を密にし、緊急時に対応できるようにする。

他の藩国では到底実現不能と思われる対応であるが、一騎当千の強者を擁する「暁の円卓」でこその最適の対応であり、これにより燃料パイプライン建設・運用の最大の懸案は解決されることとなったのである。

 

 

 

 

 

 

作成スタッフ
基本設定:寂水、栗田雷一
文章作成:栗田雷一、アキラ・フィーリ・シグレ艦氏族
チェック:オカミチ、支倉怜、アキラ・フィーリ・シグレ艦氏族
イラスト作成: 曲直瀬りま
監督:さくらつかさ

スペシャルサンクス:宰相閣下、風杜神奈さん、白石裕さん、黒埼紘さん&越前藩国様

 

 

 

 

○要点開示
L:燃料パイプライン = {
t:名称 = 燃料パイプライン(施設)
t:要点 = 警備、パイプ、いろいろな場所
t:周辺環境= 帝國
t:評価 = 住みやすさ なし
t:特殊 = {
*燃料パイプラインの施設カテゴリ = 国家施設、建築物。
*燃料パイプラインの位置づけ = 輸送機関。
*燃料パイプラインの設置 = 設置された国。
*燃料パイプラインの面積 = 大量。
*燃料パイプラインの構造 = 1階建て。
*燃料パイプラインの特殊1 = (輸送フェイズごとに)燃料500万tを輸送できる。
*燃料パイプラインの特殊2 = 景気を+3段階引き上げる。

t:→次のアイドレス = 燃料メジャー(組織),新燃料の開発(イベント),燃料の資源化技術(イベント),第2パイプライン(イベント)

最終更新:2009年10月20日 01:42