成歩堂×冥

成歩堂×冥ネタです。拙いですが、よろしくおねがします。

某日 某時刻
狩魔冥のマンション

都内の一頭地に鎮座する高級マンション、そこが狩魔冥の自宅だ。
成歩堂曰く゛一ヶ月の家賃…僕の月給の三倍だ…゛だそうだ。
とにかくそんな高級マンションに成歩堂龍一は来ていた。
「どうしたの?座りなさいよ。今コーヒー入れるから」
部屋の主、狩魔冥は無駄に広いリビングに成歩堂を残してキッチンに消えた。
「なんと言うか…その…すごい部屋だね…」
「バカがバカらしくバカみたいな感想を口にするわね。成歩堂 龍一」
冥はコーヒーをカップに注ぎながら答えた。
「厳しいなぁ…狩魔検事は」
「悔しかったらもっとましな感想を口にする事ね。…はいコーヒー」
テーブルにブラックのコーヒーのカップが二つ置かれる。
「なに正座しているの?ソファがあるんだから座ればいいのに?」
緊張気味に床に正座する成歩堂を見据えながら、冥はソファにふかぶかと腰を下ろした。
「いえ…僕は床でいいです(ソファも高価そうだし…)」
「そう。まあいいわ」冥はそう言うと優雅に足を組みコーヒーを口にした。
成歩堂の目の前に冥のすらりとした足がさらされる。
しかも室内ではストッキングを脱ぐ主義なようで生足である。
ソファに座る冥と彼女の目の前で正座する成歩堂。
必然的に彼女のスカートの中がチラチラと見える。

「ん?どこを見て……!っっ!成歩堂龍一!」
成歩堂の視線の先に気づいた冥は即座にスカートの裾をなおした。
「貴様!見たのか!見ていたのか!」鬼神のような形相で迫る冥。
おそらく冥の手元に鞭があったら成歩堂の人生は今日で幕を下ろしていた事だろう。
「そりゃあ見たけど。いいじゃないか。いまさら恥ずかしがらなくても
 狩魔検事のからだはこの前全部見たんだし」
成歩堂の一言で冥の頬が真っ赤に上気する。
つい先日、二人は゛愛し合った゛のだ。まだ一度きりだが。
「五月蝿い黙れ!この色欲魔!この変態!この成歩堂龍一!」
があーっとまくし立てる冥。
「ずいぶんと酷い言われようだね」
「やかましい!検察側は成歩堂龍一を訴える!ああ、訴えてやるとも!」
「弁護側は《完全無罪》を主張します!」
「どう見たって貴様は有罪だ!私の勝ちは揺るがない!」
「それはどうかな?」成歩堂は法廷でハッタリをかますときの表情で笑った。
次の瞬間冥の視界がぐらりと揺らぎ、彼女はそのまま崩れ落ちた。

同日 某時刻
冥の寝室
「目が覚めたかな狩魔検事?弁護側は準備完了してるけど?」
゛ん……私は…何を…゛ぼんやりとした頭で状況を整理する。
「なっ!なんだこれは!」自分の状況を把握した冥はとりあえず叫んだ。

彼女は仰向けのまま、手足をベッドの四隅に縛られていたのだ。
両手はバンザイさせられ、両足も軽く開いた状態に拘束されている。
「どういうつもりだ、成歩堂龍一ぃぃぃぃ!」
「いったでしょ?弁護側は準備完了してるって」
「これが準備だというのか!却下だ!却下!」
「弁護側は無罪を主張します。なぜなら、好色なのは僕ではなく、
 狩魔検事。貴女だからです!」彼はいつもの調子で断言する。
「何をバカな!そんな主張は認められない!」
「法廷では証拠のみがものを言う、そうでしたよね?狩魔検事?」
「だからどうしたというのだ!」冥は不自由な手足をジタバタさせながら叫ぶ。
「弁護側には沢山の証拠があります。たとえば、狩魔検事。
 今貴方をベッドに拘束している、拘束具。貴方の持ち物ですよね?」
「くっ!これは違う!……鞭を買ったときに、おまけでもらっただけだ。
 私の意思で購入したわけではない!」
「確かにそうみたいですね。……拘束具と一緒にしまってあった明細書にもそう書いてある。
 しかし検事、この明細書は貴女の鞭がアダルトショップで購入された証拠でもある!」
「だからなんだっていうんだ!私がどこで鞭を買おうと、自由だろう!」
「いいえ。それはおかしい。なぜなら、この明細書の日付は四年も前だからです!」
「あっ!それは…その…」
「四年前といえば貴女は14歳だ。本来ならアダルトショップに入る事さえ出来ないはず!
 鞭が欲しいだけならば、ペット用で充分のはずだ。しかし、貴女はそうしなかった。
 それはなぜです!答えてください狩魔検事!」
「……質が…そう…質がよかったんだ。だからわざわざアダルトショ…」
「異議あり!それならばなぜ、わざわざ店で買ったんですか?
 14歳とばれる危険性をおかすくらいなら、通販でもすればよかったはずだ!」
「!!……それは…その…えっと…」
「答えられないのなら、僕が変わりに答えましょう。
 貴女の本当の目的は、鞭ではなく他のグッズだった!違いますか!」
「違う!違う!バカがバカげた推測でバカげたこと言うな!」

「待った!…どこがバカげていると言うのですか?
 そんなに否定するならもう一つの証拠を見せましょう。……これです」
成歩堂はごそごそとポケットをあさると、その証拠を冥につきつけた。
「そ、それは!」冥は目の前に゛ピンクローター゛をつきつけられて明らかに狼狽した。
「貴女の下着ボックスのすみに隠してありました。これでも言い逃れしますか?」
「異議ありぃ!成歩堂 龍一、あなた勝手に私の下着ボッ…」
「待った!その件は本件とは関係ありません!」
顔を真っ赤に死ながら成歩堂を睨みつける冥。
下着ボックスを見られたのがよほどは恥ずかしいのだろう。
「ところで狩魔検事。意外と普通のパンツも持ってるんですね。
 てっきり総レースの高級なやつしか穿かないのかと思ってましたよ。
 僕は普通のパンツのほうが好みですから、今度は普通の下着穿いて欲しいです。
 狩魔検事が持ってるのだと、あのパステルピンクで小さいリボンがついてるやつがいいな」
成歩堂の言葉責めにますます赤くなる冥。
「話がそれちゃいましたね。…さて証拠品のローターですが…」
「意義あり!……認めます…認めるから。もう許しぇ…」
目を涙で潤ませながら懇願する冥。法廷では決して見せないようなそそる表情だ。



「何を認めるんですか?狩魔検事?」成歩堂は冷静に突っ込む。
本当は今すぐにでも冥としたくてしかたがないのだが、そこは我慢である。
「そんな…そんなこと…言えるわけないでしょ!」
「言わないのなら、尋問続けちゃいますよ?いいんですか?それでも」
「ダメ!わかったから…言うから止めてぇ」どうやら冥は言葉責めに滅法弱いようだ。
「……好色なのは…私です…」目線をそらし蚊の鳴くような声でぼそぼそと呟く。
「聞えませんね。証言ははっきりとお願いします」涙ぐむ冥をさらにいじめる。
「なんで?なんでいじめるのよ」普段は攻めな彼女だが、責められるのはとことこ弱いようだ。
「狩魔検事が可愛いからぁ♪」成歩堂の手がマイクロミニのスカートの裾に延びる。
「ダメぇぇぇぇっっっっ!スカートはダメぇ!」いやいやをするように頭を振る冥。
「じゃあちゃんと証言しましょうね。検事」位置でもスカートをまくれるように裾をそっとつまむ。
「言うから。めくらないでぇ……好色なのは私です!だからもう許して!」
「ダメです」成歩堂は無慈悲に宣告した。
「そんな。約束が違うわ!」絶叫する冥。
「約束なんてしてませんけど?」冥のむっちりとした太ももを指先でなぞる。
「ひゃう!止めなさい!あっん!……止めてってばぁ」身悶えする冥。
「狩魔検事って……敏感体質?」太ももを優しくなでながら聞く。
「くすぐったい。くすぐったいから止めて!」
「じゃあ質問を変えます。もしかして狩魔検事ってくすぐったがり?」
「知らない!そんなの言えるわけないでしょう!」むず痒くて仕方ないのだろう、
冥の細い足は成歩堂の指先から逃げ様とピクピクかわいい反応をしている。

「こっちには証拠がありますよ。それは狩魔検事。貴女の体です。
 これから狩魔検事がくすぐったがりなのを証明してあげます。
 実際にたぁっぷりとくすぐってね」冥の目の前で指をこちょこちょと動かす。
「待った!それだけは止めて!認めるから。認めるから止めて!」
「ダメです。狩魔検事の笑顔を見てみたいし」わき腹を優しくモミモミと責める。
冥は絶叫し、体がベッドの上で飛び跳ねる。成歩堂を暴れる冥を押さえつけて、責めつづける。
「狩魔検事。笑顔、すんごく可愛いですね。もっと見たいです」
「ギブアップ!ギブアップ!こんなの反則よ!もう止めてょ!」いったん責めを中断する。
目は潤み、頬は真っ赤、口は可愛く半開きで息も絶え絶え。ようは食べごろである。
「なる…ほどう…龍…一。お願いだ…から。もう…許して。
 エッチ…しても…いいから…だから…」
「待った!そんなにキキますか?わき腹への揉み攻撃?」
「当たり前でしょ!私だって…年頃の…女の子なんだから…」恥ずかしそうな冥。
「今日の狩魔検事。無茶苦茶可愛いな」耳元で囁く。
「でもダメ。もうしばらく笑い悶えて欲しいな」冥の敏感な耳に息を吹き込みながら囁く。
「そんなぁ。もうやだ。くすぐったくしないで。降参するから。
 私をいじめてたって、気持ちよくないでしょう?入れていいから、イジメるのは止めて」
「待った!確かに狩魔検事をいじめてるだけでは、肉体的快楽はありませんが、
 その分深い精神的快楽がえられます」
「でも…てもでも、やっぱり私の中に入れたのほうが気持ちいいでしょう?
 満足するまで出していいから、だから…愛撫とかくすぐりとかはしないでぇ」
「意義あり!僕だけが気持ちいいエッチなんて僕はいやです。僕は狩魔検事にも感じて欲しいし、
 二人で気持ちよくなりたい。どうしてそんなに快楽を拒むんですか!」
「そんな事どうだっていいでしょ!」
「よくない!狩魔検事…いや冥。なに隠してるの?」
「隠してなんかない!」成歩堂の目にはサイコロックがはっきりと見えていた。
(あくまで隠す気か…。でもここで話してもらわないと、冥とちゃんと愛し合えない。
 悪いけど《尋問》させてもらうよ。こっちには…切り札があるんだ)

「冥、これなーんだ?」冥の目の前にいくつかの証拠品をつきつける。
「………」冥は拗ねたように目線をそらす。
「言わないと苛めちゃうよ?」意地悪く囁く。
「!!ヤダ!もう苛めないでぇ!」子供がイヤイヤをするときのように頭を振る。
「ダ~メ」成歩堂はそう言うと、《手袋のようなもの》を両手にはめた。
手袋の指先にはそれぞれ柔らかそうな筆がついてる。
「やだやだやだ!それ使うのはダメ!止めてお願い!」
冥の懇願を無視して成歩堂は冥の足に移動する。そのまま冥の右足を押さえると、
敏感な足の裏を優しく責め始めた。手袋に取りつけられた10本の筆が冥の右足の裏を這い回る。
「あっっっっっっっっっっっっっつ!!!」冥はたまらず悲鳴を上げた。
足の指がピクピクと反り返る。それでも成歩堂は無慈悲に責めつづける。
「ダメ!ホントにダメなの!もう止めて!お願いよ!」
天才検事とはいえベッドの中ではただの小娘だ、執拗な責めに耐えられる筈もなかった。
「ハイいったん休憩ね」冥があんまり激しく悶えるのでいったん責めをストップする。
「もう…許してよぉ…」ハァハァと肩で息をしながら慈悲を請う冥。
「じゃあ証言してください。この手袋はなんですか?」
「う……それは…その……そう!そうよ!美術道具よ!」

「異議あり!こんな道具見たことないですよ。それに美術道具なら、どうして
 アダルトグッズと同じ場所にしまってたんですか?」冥の嘘に容赦なく突っ込む。
「どこにしまったって私の勝手でしょ!」
「パッケージには愛撫用手袋って書いてありますけど?」
「っ!!!……そんなの知らない!」
「嘘ですね。目が泳いでるよ、冥。この手袋は未使用だ。いつか使うつもりで保存していた。
 間違いないですね?」
「だったらなによ!アダルトグッズ持ってたら悪いって言うの!」
「(未成年は買っちゃダメなんだけどな…)悪くないですよ。冥、この手袋どう使うつもりだったの?」
「どうって…そんなのいえないわよ!」
「そうですか……じゃあ今度は左足いきますね」有無を言わさず、左足を抱え込み10本の筆で足の裏を責める。
「あーーーーーーーーっ!や、止めなさい!そこはダメぇ!ダメだってば!」
「冥、気持ちいい?」優しく、そして執拗に責めながら尋問する。
「なに言ってるのよ!気持ちいいわけないでしょ!」真っ赤になって叫ぶ冥。
「こっちは冥が感じてた証拠もあるんだけど?冥、ちょっとお尻上げてくれる?」
足の裏への責めを中断し冥のスカートに手を伸ばす。
「ふぇ?……!ダメ!ダメ!ダメ!」必死の抵抗を無視し冥のスカートをたくし上げる。
フリルがついた可愛らしい水色のショーツが成歩堂の目にさらされる。
中心部には小さな染みが出来ている。
「濡れてるよ。め~い?どうして濡れてるのかなぁ?」意地悪い質問を浴びせる。
「違う!これは……そうよ!さっき耳を責められて……感じたから…足の裏じゃないもの…」
「まだ否定するんですか?じゃあ次の証拠です」成歩堂は冥の前に次の証拠をつきつけた。

「それは!……」言葉に詰まる冥。どうやら必至にいいわけを考えているようだ。
「め~い。これはなにかな?正直に話さないと次はわき腹を…」
「ダメぇぇぇぇぇぇ!話します!だからもう…いじめないで…」
「そうそう。正直が一番だよ」冥は今にも泣き出しそうである。
「小説よ。……」震えるように声で呟く冥。
「冥。証言ははっきり正確にしなくちゃダメだよ。正確には《官能小説》でしょ?」
「!!だからなによ!別にいいでしょ!」
「問題なのはこの本の内容です。ソフトSM系の小説ですね。
 本棚には同じシリーズの本が揃っていた。そこから導かれる結論は一つ。
 君はソフトSMに興味がある。違いますか!」
「違う!その本は…ええっと…そうよ!前の事件の証拠品で…」
「待った!その説明には説得力がまるでありません。もし仮にその証言が本当だとしても、
 こちらにはさらなる証拠があります!」成歩堂は先ほどのピンクローターをつきつけた。
「この小説と一緒にこのピンクローターがしまってあった。ついでに言えば、
 この小説には貴女のしおりがはさんである。さらにピンクローターには頻繁に使用された形跡がある。
 まだ言い逃れしますか?逃げ道はないですよ?」

一気に冥を追い詰める成歩堂。冥は押し黙っている。
「………こちょこちょ」両足のふくらはぎを優しくなでまわしてみる。
冥の細い足がビクビクと飛びはねる。ベッドに拘束されているため逃げる事は出来ないようだが。
「あん!あっ!あんん!ちょ、やめ…あっっっっん!」甘ったるい悲鳴を上げる冥。
「ふくらはぎもかなり弱いみたいですね。どうします?もっといじめて欲しいですか?」
「わかったわよ…認めます。その…小説で…ゴニョゴニョ……しました」
「聞えないよ」本当は聞えてたのにわざと意地悪をしてみる。
「ひゃん!一人エッチしました!これでいいでしょ!」
「じゃあ認めるんだね。こういうプレイが好きだって?」
「ええ認めるわよ。私はソフトSMに興味があります。なにか文句でもあるの?」
なかば逆ギレして開き直る冥。サイコロックの錠が一つ砕けた。
「じゃあどうして?……どうして僕に愛撫させてくれないの?」
「妄想と現実は違うのよ成歩堂龍一。一人エッチのネタとしてはそういうのが好きだけど、
 現実にするのはイヤなのよ。いいかげん納得したら。別にエッチしてあげないわけじゃないんだし、
 私を愛撫しなくてもあなた快楽を得られるんだからそれでいいでしょ?」
゛ここで逃げられるわけにはいかない。ここからが正念場だ゛
最終更新:2007年10月14日 14:33