成歩堂×茜



事務所から見る空が夕焼け色に染まっている。
2月も終わりに近づいたころ、僕は酷く疲れていた。
SL9号事件、検事局での殺人事件...様々な要素が絡み合うこの事件は今までになく長いものだ。

「ふう。疲れた...。」
大きな息を吐き、事務所に帰ってくるなりソファーに倒れこむ。

しかも、今回は真宵ちゃんがいない。
千尋さんの力を借りることができないのだ。
こんな重圧を、かつて味わったことがあっただろうか。

で、今回真宵ちゃんの代わりに僕の隣にいるのは...

「成歩堂さん! 大丈夫ですか? 顔色悪いですよ。」

この子は今回の事件の被告人である宝月巴の妹、'自称'科学捜査官の茜ちゃん。

彼女のことをようやく理解した今、この子も過去に深い傷を負っていることが分かった。
科学捜査官を目指す理由にはきちんとした理由があったのだ。
それなのに、まだ16歳にも関わらずなぜこんなに元気なのか。
茜ちゃんは巴さんの無実を心から信じている。
この子のためにも、今回の事件、失敗は許されないと誓う。

一刻も早く捜査を進めるべきなのは明確。
とは言っても、今の僕は心身ともに限界だ。
捜査に向かう気にはなれない。

「何か冷たいモノでも出しましょうか?」
「ああ...うん、ありがとう。」
僕は彼女とともにソファーで水を飲む。
彼女の白衣がイヤでも目に入ってくる。

「ふぅ~。 生き返りますね~♪ さて、これからどうしましょうか?」
彼女の可愛らしい笑顔が僕の顔を覗き込む。

当然だが、僕は今、事務所に彼女と二人っきり。
真宵ちゃんと二人っきりの時よりも違う何かを感じていた。
茜ちゃんとはつい最近会ったばかりなのに...

喉の渇きはなくなっても、僕はどうも落ち着かない。

「あの...さ...茜ちゃん」
「ん? 何ですか? 遠慮なく言ってくださいよ♪」

僕は、気になっていることを聞いてみた。

「その...やっぱり...彼氏とか...いたりするの? 16歳だし、可愛いし。」
「ええええっ!? そ、それは...ひ、秘密です。言えませんよ。」
うつむいた彼女の顔が赤く紅潮している。
この時から、僕は理性を失っていたのかもしれない。

「そっか...やっぱ言えないよね。」

しばらくの沈黙の後、彼女が口を開く。
「あの...失礼ですけど...なんでそんなこと聞...」

彼女が喋りきらないうちに、僕は思いっきり彼女を押し倒していた。
「きゃああああああああ!! な、何するんですか成歩堂さん!? ビックリするじゃないですか!!」
「ゴメンね...いきなり。」

押し倒した衝撃で、彼女の開いた脚の間からピンクのものが見える。

「あ...ちょっ、どこ見てるんですか!? 離してください!!」
「へ~え、下着の色はピンクか...なんでこんなにヤラしい色のを着てるのか...
説明してもらえるかな、'カガク'的に」
「え...か、カガク的になんて...何言ってるんですか!? 下着の色ぐらい人の勝手ですよ!」

自分でも何を言ってるのか分からない。
僕はもう欲望のままに動いているのか。

彼女は必死に僕の手を離そうとする。
彼女の表情からは、「恐い」...というより「恥ずかしい」という感情のほうが多く読み取れる。

「僕は、今までの人生、たくさんの魅力的な女性と出会ってきた。
千尋さんとか、今回の事件ではお響さん...」
「だ、だから何だっていうんですか?」
「君は、今まで会ったどの女性よりも、そして...真宵ちゃんよりもずっと可愛い!」

真宵ちゃんには失礼だが、本当に思っていることだった。
茜ちゃんは、僕の好みそのものだったのだ。

僕は彼女の上に覆いかぶさるようにして抱きつく。
頭の中は真っ白になり、無我夢中だ。
良い匂いがする。
そしてこの肌のやわらかさ。
サラサラの髪。
これが、16歳の身体...。

彼女は完全に身動きができなくなった。
熱い体温、心臓の高鳴り、恥ずかしさを抑えるのに必死な吐息を感じることができる。
「も、もう止めてください。可愛いって言ってもらえるのはありがたいし、
疲れてるのもわかりますけど...こんなこと...ダメですよ。」

頭では分かっている。
当然のことだ。
20代中盤の男が16歳の少女に対してするべきことではない。
しかも、彼女は被告人の妹という立場。

しかし、僕はさらなる欲望を求める。

僕は彼女の耳に顔を近づけ、そっと息を吹きかける。
「ひいいいいいいいいっ! それ...苦手なんです。うううぅ...」
「なんで耳に息を吹きかけると鳥肌が立つんだろう...説明してもらえるかな、'カガク的'に」
「そ、そんな...」

彼女が口を開いた瞬間、僕は彼女の唇を奪おうとする。
彼女は必死に顔をそむけるが、そこは強引に顔を僕のほうへ向かせる。
「ダメ...です...っくうううううぅ...んんん...」

16歳のやわらかく温かい唇を僕は堪能する。
彼女は抵抗する力もやや抜け、顔を真っ赤にしながら目を閉じている。

「ひょっとして、初めてだった? それならゴメンね。」
「わ、私だって、キスくらい...」

まだ何か言いたそうな彼女を気にせず、僕は彼女の上半身へ手をやる。
彼女のやわらかい胸を弄ぶと、顔をうずめる。

「あああ...。 な、成歩堂さん...恥ずかしい...です。」

つかれたのか、彼女の抵抗は次第に弱くなっていくのがわかる。
今がチャンスと、僕は彼女の脚を広げ、ピンクの下着へ突進する。

「いやああああ! 成歩堂さん、そこは...駄目です。汚いですよ」
「汚いって...この中がかな?」

僕は彼女の下着の上から大事な部分を弄ぶ。
実に良い感触だ。
「ひいいいいい!!」
彼女は必死に僕の手を振り払おうとするが、逆に僕が彼女の細い手首を掴む。
「へ~え、汚いんだ...ヤリまくってるからかな?」

僕はうっすらと笑みを浮かべて見下すように彼女を見る。
「ち、違います!! そんなんじゃないです...成歩堂さん、どうしちゃったんですか...変ですよ!」

このままずっと彼女の身体を堪能していたい。
今の僕はただ、それだけだった。

彼女の下着に手をかけると、再び彼女が手を振り払おうとする。
今、僕が手錠かロープを持っていれば...妙な想像が頭に浮かぶ。
今までになく強い抵抗だ。
それもそうだろう。
他人に最も見られたくない部分は、男も女も同じだ。

なんとか手を振り払い、彼女の下着を思いっきり下へずらした。
「きゃあああああ!!」
絶叫が響きわたる。

彼女はうっすらと涙を浮かべているようにも見える。
「もう...成歩堂さん!! ホントに、汚いですから...止め...ひいいいいいい!!」
綺麗なピンク色の部分が顔を出した。
僕はそれを指で、口で、獣のように弄び続けた。
「んんんんんん...ああああぁ...うぅ...」
彼女は恥ずかしさに耐えきれない様子で、目の焦点が合っていない。

「ハァハァ...ふぅ」
僕は額にうっすらと汗をかき、興奮状態のまま彼女から離れた。

「あの、成歩堂さん...もう十分...ですよね? 満足しましたよね?」
彼女は怯えるような目で僕を見つめる。

「まだ、一番大切なことが残ってるよ...フフフ...」
「そ、そんな...」
ここまできたら彼女も、これから何をするか想像はついているだろう。

僕は奥の部屋からあるものを取り出してきた。

「これからのプレイは'カガク'的じゃないとね」
「か、カガク的にって...それ、ローションじゃないですか!!」

僕はローションを手の平に出しながら彼女をみつめる。
「本当は、千尋さんの胸にこれを塗りまくりたかったけどね。」
千尋さんは、こんな僕を天国からどういう目で見ているのだろう。
もう、降霊で力を貸してくれないかもしれない。

僕は自分の大事な部分をさらけ出し、ローションを塗る。
「きゃああ!」
彼女は思わず顔を背け、手で顔を覆っている。

そして、嫌がる彼女の身体にもローションを...

「うぅ...ヌルヌルして、気持ち...悪い。」

彼女の白く綺麗な下半身がローションのテカリでイヤらしく光っている。
白衣とのアンバランスが、さらにそれを引き立てる。
僕はもう、いてもたってもいられない。
「この身体に...異議なし!!」
そう叫ぶと、僕は再び彼女に接近する。

「本当に、止めて下さい!! これだけは絶対に...ダメです!!」
「大丈夫だよ、ゴムはしてるから。」
「そ、そういう問題じゃなくて、ううぅ...」
彼女はついに涙声になった。
可愛そうだが、もう僕を止めることはできない。

僕はゆっくりと彼女の中に入っていく。
「いいいいいいぃ...くっ...んんんん」
ローションのおかげで何とかスルリと入った。
彼女の中は引き締まっていて、本当に気持ちがいい。

「成歩堂...さん...」

「どうやら、処女じゃないみたいだね。やっぱり、茜ちゃんみたいな子でもヤってるんだ...」

彼女はもう何も言わない。

僕は運動を繰り返す。
様々な体位を試しながら、16歳の身体へ落ちてゆく。

彼女は口を半開きにしながら何も言わずに僕を受け止める。
「くっ...いいよ...気持ちいいよ、茜ちゃん...くはっ...」

彼女を力強く抱きしめ、キスをしながら興奮は頂点に達していた。

僕は、何をしているんだ。
今、こんなことをしている場合じゃないだろう。
僕は弁護士なんだぞ。
難関の国家試験、高収入、誰もが憧れるエリートの職業の僕が...
被告人の無罪を証明する僕が今していることは...
ひょっとして...犯罪...じゃないのか?
千尋さんの姿が浮かんでくる。
他にも、今まで出会ったたくさんの人たちが僕を見つめている気がした。

しかし、そんな心の言葉も身体は聞き入れようとしない。

「茜...ちゃん...くっ...はああああああああああああ!!」
もう、弁護士なんてどうでもいい...そんな気持ちで、僕は果てた。



やっと我に戻った気がした。
茜ちゃんはしばらくじっとしてたが、立ち上がり洗面所のほうへ足を運ぶ。
そして、濡れタオルで身体を拭き始めた。

僕は、16歳の少女とヤってしまった。
本当に申し訳ないと思った。
どんなに謝っても、謝りきれないかもしれない。
いくら疲れていたとはいえ、そんなこと言い訳にはならない。
茜ちゃんの心に大きな傷を残してしまったかもしれない。

しばらくすると、洗面所から茜ちゃんが戻ってきた。
僕は彼女の前に土下座した。

「本当にゴメン!! 悪気はなかったんだ...ホントに...」

僕がすべてを言い終わる前に茜ちゃんが口を開く。
「いいですよ、そんなに謝らなくても...」

「性欲なんて、人間あって当たり前です...私だってこう見えても...全然そういうことに
興味がないワケじゃないですから。」

僕はまだ頭を下げ続けている。

「成歩堂さん、もう頭を上げてください。」

「.....」
彼女の優しい言葉に、僕は従う。

「私の身体で、成歩堂さんが満たされてくれれば...
成歩堂さん、また元気になって、この事件の捜査もスムーズになります...よね?」

僕はじっと黙って、彼女の話を聞く。

「ここまでヤっちゃったんですから、本気で頑張って下さいよ。お姉ちゃんを、救って...ください、
お願いします!!」
彼女は深く頭を下げる。
頭を下げるべきなのは僕のほうなのに...



この事件...絶対に、僕が真実へ導いてやる。

「カガク捜査、必要な時はよろしくね。」

「は、はい! 期待しててください!!」


夕焼けが、彼女の可愛らしい笑顔を照らし出していた。
最終更新:2006年12月12日 22:12