初夏の日差しが照る中、僕はあるレストランへとやってきた。

【成歩堂龍一×逆居雅香】

「・・・・いらっしゃ・・・・あ、やっと来てくれましたね。」
室内は外と対照的に肌寒いため、出迎えのウェイトレスもぶあついコートを着込んでいた。
「もう、ここに来ることもないと思ったんだけどな・・・・」
「ふっ・・・・」
モコモコしたウェイトレス――逆居雅香は、そのコートを派手に脱ぎ去った。
「このイカサマサカイ、勝ち逃げは絶対に許さない主義なのさ!」
「やれやれ・・・・それで、今日の呼び出しかい?」
僕はズボンのポケットから、折りたたんだ紙切れを取り出す。
それは、彼女からの"呼び出し状"。いや、"果たし状"だった。
「その通り。前回はまんまとしてやられたからね。・・・・今日は、正々堂々決着をつけようじゃないか。」
「フッ・・・・イカサマ師が、正々堂々・・・・か。信用してもいいのかな?」
僕の問いには答えず、彼女は踵を返す。
「もちろん、勝負はポーカー。場所は《ナラズモの間》さ。異存はないだろ?」
「・・・・いいだろう。」
僕は異論を唱えず、彼女の後ろに続いた。


僕が座ったのは、あの日と同じ席。トーゼン、逆居雅香は僕の向かいに座る。
「さて・・・それで?どういう勝負にするんだい?」
「ディーラーもいないことだし、シンプルにドロー一回の一発勝負といこうじゃないか。」
彼女はゆっくりと、それでいて細かくカードをシャッフルする。その手つきに、怪しいところはない。
数回シャッフルを終えた彼女は、カードを僕につきつけた。
「もう十分だろうけど、そっちも一応やっとくかい?」
「・・・いいや、結構。」
今のシャッフルに、イカサマはない。七年間この小部屋で勝負を続けた経験から、それぐらいはすぐわかる。
僕が断ると、彼女は不敵な笑みを浮かべる。・・・・いまいち。貼り付けた感があるな。
「成歩堂龍一。今、アンタは客なんだ。今日のところはアタシのルールに従ってもらうよ。」
「へえ・・・・どんなルールかな?」
「勿論、ポーカー本来の目的に乗っ取って・・・・賭けをしようじゃないか。」
「・・・・賭博は違法だ。その申し出は・・・・」
喋らせたくないわけでもあるのか、彼女は僕の言葉を遮った。
「誰も金を賭けるなんて言ってない。そっちはこの《ナラズモの間》の主の座を賭ける・・・・どうだい?」
「・・・・オーケイ。別に未練があるわけじゃないしね。それで?そっちは何を賭けてくれるんだ?」
「アハハ、アタシが負けたら?そうだねぇ・・・・この身体を好きにさせてやろうか?」
勝ち誇った表情。なるほど。やっぱり何か裏があるな。・・・・ちょっとオシオキが必要かもね。
「・・・・まあ、いい。それじゃ、配るのは僕がやってもいいかい?」
「ああ、好きにしなよ。」


僕の手札は、AのワンペアとJ・Q・Kが一枚ずつ。カードの山をテーブルの中央に戻す。
「好きな枚数取りなよ。僕は後でいい。」
「随分と余裕だねぇ。流石はベテランってわけかい。」
不敵な笑みをたたえたまま、彼女は手札から4・5の二枚を捨て、山の上からカードを二枚取った。
続いて僕の番。僕はただシンプルに、三枚の絵札を捨て、新しく取った。カードを並べ替える。
数秒の沈黙のあと、口を開いたのは逆居雅香のほう。
「・・・・どうだい?」
彼女は自信ありげに手札を公開した。Q・Q・Q・3・3――フルハウス。
「さあ、手札を公開してもらおうか。」
自信を崩さずに催促してくる彼女を、僕は片手で制す。
「待った。」
「・・・・何さ。」
表情を崩さないその理性は立派なもんだけど。残念ながら、まだまだ甘い。
「イカサマ、したね?」
ピクリと眉を動かした。いや、実に自然な反応だ。
「言うじゃないか。いつアタシがイカサマをしたって?」
「僕がカードを取ったとき、君の視線が急に下がった。一瞬だったけどね。」
「・・・・それが、なんだい?」
「机の裏。カードを貼り付けておいたとかかな?」
今度は唇を噛んだ。図星みたいだ。ま、それでも・・・・
「証拠でも、あるのかい?」
「その様子じゃ、上手く隠しきってるみたいだね。ないんじゃないかな。」
「ハッ、難癖つけるだけなら誰だって出来るさ。早いトコ諦めて、手札を公開しなよ。」
再び、彼女の顔は余裕ある表情に切り替わった。僕はその目の前に、手札を散らす。
「・・・・Aのフォーカード。どうやら、今日の僕はツイてるみたいだ。」


「・・・・こ、こんな、バカな・・・・」
「自分の手札を揃えただけじゃ、勝負には勝てない。どうやら、まだまだ未熟みたいだね。」
彼女は少々呆然としていたものの、僕の言葉を挑発ととっていきり立った。
「い、イカサマだ!交換一度でフォーカードなんて・・・・」
「証拠、あるかな?」
「・・・・う。」
口をつぐんで黙り込む彼女。・・・・うん、自然な表情。こっちのが可愛いんじゃないかな。
「さて・・・・賭け金をもらおうか。」
席を立ち、彼女のほうへ歩み寄る。昔の僕では考えられないような態度。
まあ、無駄に裏の世界で生きてなかったってことだ。
「な・・・・え?」
先ほどまでとは打って変わってビクビクしている彼女に手を伸ばす。
肩に手をかけるだけで緊張しているのが伝わってくる辺り、意外にもそっちの経験はないのかもしれない。
「身体を賭けるだなんてのは気安く言うもんじゃない。いい勉強になるだろ?」
「う、うるさ・・・・んむ、んん・・・・」
反抗は、させない。無理矢理唇を塞ぐ。
「ん・・・・んっ!むっ!」
彼女が胸を叩く衝撃も、大して気にならない。性別の違いと12歳の年齢差は大きいものだ。
そのまましばしの間舌で口内の感触を楽しんだ後、解放してやる。
「っふ!はぁ・・・・っふう・・・・」
息遣いがすっかり荒くなっている。じゃ、抵抗する元気が戻らないうちに、やるべきことをやっておくかな・・・・
僕は素早く彼女のラフな洋服を脱がしにかかる。
「あ・・・・う。こ、こんな、ところで・・・・」
「賭けには勝ったんだ、場所を選ぶ権利は僕にくれてもいいんじゃないかな?」
「誰か・・・・来たら・・・・」
「・・・・ま、そのときはそのときだね。」

980 名前:成歩堂龍一×逆居雅香 [sage] 投稿日:2007/04/20(金) 00:20:30 ID:g9rS8CGR
彼女がさらに反論しようと口を開いたのが見えたので、もう一度口を塞いでおくことにした。
「んむ・・・・ふ、ううう・・・」
今まで抵抗を続けていた彼女の両腕が、力なく下ろされた。
もう、抵抗をする気はなさそうだ。僕は、確信のもと、再び彼女を解放した。
「ふ・・・・はあ・・・・」
薄暗い部屋の中でもわかるぐらいに、彼女の頬は上気し、目は少々潤んでいた。その姿は・・・・
・・・・なんというか、艶っぽい中にどこか幼げな面影が見え隠れするといった感じの・・・・とにかく、魅力的だった。
徐々に服を脱がしながら、熱を帯びた身体を広くゆっくりと愛撫する。
「ん、あ・・・・あう・・・・」
「随分敏感だね。あんまり経験はないのかい?」
「ふっ・・・・あ、そ、そんなこと・・・・んはっ・・・・」
既に大きく自己主張している胸の突起を指で弄ると、それに合わせて吐息が零れた。
・・・・と、彼女は急に口を閉ざしてしまった。喘がされているという事実が気に入らないのかもしれない。
でも、抵抗されると逆に燃えてしまうから不思議だ。僕は、愛撫を続けていた手を彼女の下半身に滑らせる。
「・・・・!」
瞬間、彼女は身を固くするが、声は出さない。
僕は視線を彼女の顔に向けているため、作業は手探りだが・・・・なんとか下着の中に手を滑り込ませた。
その中は、既に彼女の愛液で十分に湿っており、身体とは正直なものだとかくも思い知らされる。
「は・・・・くう・・・・んん・・・・」
人差し指でそっと秘所をなぞると、彼女の口から小さな喘ぎが漏れる。行為を続ける。
「・・・・あ、あう・・・・い・・・・ん、んんん・・・・」
意地でも、「気持ちイイ」などとは言わないつもりらしい。
「まったく・・・・強情だな。」
どうせなら屈服させてみたいと、僕の中のサディスト的精神が囁く。


・・・・僕はその囁きに応じることにした。突如、秘部にあてがわれた指の動きを止める。
「・・・・え?」
彼女の顔に不満の表情がちらりと見える。やっぱり、根は正直なんだな。
「さっきから歯を食いしばってるから、痛いのかと思ってね。」
「・・・・」
「今日は、これぐらいにしておくよ。それじゃあ・・・・」
僕はあっさりと(見えるように)席を立つ。そのまま脇目も振らずに部屋の出口へ・・・・行けなかった。
後ろから、パーカーの裾を掴まれてしまった為。・・・・こうもあっさり上手くいくと、何だか妙に罪悪感に駆られるな。
「・・・・」
「どうかしたかい?」
答えを承知の上でする、意地の悪い質問。僕もすっかり悪役がはまってきてるな。
「・・・・」
彼女は、無言。勿論、自分が行為の続行を求めていることは伝えたくないだろう。・・・・と、思いきや。
コトは意外にあっさり済んだ。彼女は、椅子にもたれた体勢はそのままに、椅子の下からあるものを取り出した。
ゲームの前に脱いだ、ウェイトレスの制服・・・・その、帽子。彼女は素早くそれを被る。
「・・・・続き、してもらえないんですか?」
次の瞬間、彼女は強気なイカサマ師ではなく、弱気なウェイトレスへと成り代わっていた。
・・・・流石は、若干21歳でイカサマ師を生業とするだけある。どうあっても、本性で本音は言わないつもりらしい。
かと言って、このまま終わらせられたんじゃ中途半端。よって、仮面を被ってしまえばいい、と。
「・・・・オーケイ。わかったよ、僕の負けだ。」
「ふふ。やっぱり、大人しい方がお好みですか・・・?」
「まあ、素直な子の方が好きだよ。そりゃあね。」
言うが早いが、僕は再び彼女に覆いかぶさる。今度はもう半端に手を出すようなことはしない。
彼女の首筋に、続いて胸元にも口付けを落とす。その間にも彼女の腰に腕を回し、再び片手を下着に滑り込ます。
「はう・・・・ん。ああ・・・・そこ・・・・そこです・・・・」
棘の抜けた彼女はいまいち張り合いがないけれど、自分の指に合わせて腰を揺らすその姿は艶かしい。
強く抱きしめた身体がビクンと反る度に、一際高い喘ぎをあげる素直な彼女・・・・なかなか、乙なものだ。
気付けば彼女も、いつの間にやら僕の背中に腕を回している。・・・・ホントは、最後までいくつもりはなかったけれど。
据え膳食わぬは男の恥、ってね。僕はようやく自分のズボンを少し下げ、自己主張している僕自身を・・・・

(省略されました。本番を読みたい人は自分で補完して下さい)

最終更新:2020年06月09日 17:50