バレンタインナルマヨ

成歩堂が事務所に帰ると、真宵が成歩堂のデスクを真っ白な粉だらけにしていた。
「な、なにやってるんだ真宵ちゃん」
「えっへへ~」
カセットコンロの周りに、卵の殻や砂糖の袋などが散乱している。
見ると、真宵の装束も粉だらけだ。
「ちょうど出来たんだよ。見る?」
真宵が成歩堂の鼻先に突きつけた大きな皿には、丸くて白いものが乗っていた。
「……かまくらはんぺん?」
「そんなわけないでしょ!よく見てよ」
粉だらけの、白い半円状のなにか。
まんなかに、ピンク色のなにかが沈む込むように埋まっている。
「えっと、これは、もしかして」
「えっへへ~~、マシュマロおっぱい!!」
成歩堂ががっくりした。
「な、なんでマシュマロ…」
「だってほら、なるほどくん。バレンタインだよバレンタイン!」
「真宵ちゃん。バレンタインデーは、チョコレートをあげる日なんだよ」
「うん、だからほら、真ん中にアポロチョコが入ってるでしょ」
「……」
「はいっ、なるほどくん、バレンタインおめでとう!召し上がれっ」
なんか、ビミョーに勘違いしてるけど。
「しっかし、真宵ちゃんがこんなことをねぇ」
「うふふ、昔ねー、おねえちゃんが作ってたんだ。あたしも大きくなったら作ってみたいと思ってて」
「ち、千尋さんが?」
「おねえちゃんのはもっと大きかったから、卵もいっぱい使ったけど、あたしのはちょっとで間に合っちゃった」
「……」
「でも、いいよね、なるほどくん?」
成歩堂は手元のマシュマロと、妙な凹みのついた丼いっぱいの粉を見比べる。
「真宵ちゃん、これ、どうやって作ったの?」
「マシュマロってね、片栗粉を凹ませてその型にメレンゲを流し込んで作るんだよ」
「その型って」
「うん、おっぱい」
今度は、マシュマロと真宵の粉だらけの装束を見比べてみた。
真宵ちゃんは、丼に片栗粉を入れて、そこにおっぱいを押し付けて型を取って、メレンゲを流し込んで?
このマシュマロおっぱいは、真宵ちゃんのおっぱいなのか。
「千尋さんに教えてもらったの?この作り方」
確かに、千尋さんのマシュマロおっぱいは、かなり巨大なものだろう。
「うん。よくできてるでしょ?」
成歩堂は、つんつんとマシュマロをつつく。
「さあ、よく出来てるかどうか、最近ぼくはモデルになった本物を見てないからさ」
マシュマロをつついた指で、真宵の胸を装束の上からつついた。
「えー、おんなじだよ、だって型取ったんだもん」
マシュマロの皿を、デスクに置く。
「どれどれ?」
真宵をつかまえて、手のひらでおっぱいを包み込む。
「ちょっと、なるほどくん」
「んー、よくわからないな」
装束の合わせ目から、するっと手を入れる。
真宵の体温と小ぶりで柔らかなおっぱいの感触が伝わってきた。
そのまま揉みしだく。


「あ、あん、なるほどくん…」
「触った感じはよく似てるかな?見てもいい?」
返事を待たずに、装束の前をぐいっと開いた。
ぽろん、と二つのおっぱいがこぼれ出た。
「アポロチョコだね」
乳首をつまんで、こりこりとこねる。
「あ、あはん…」
「ぼく、こっちを食べたいんだけど」
「そ、そんな、きゃっ」
するっと装束を真宵の肩から下ろし、成歩堂はアポロチョコを口に含んだ。
「おいしいよ、真宵ちゃん」
真宵が崩れ落ちそうになるのを抱きとめて、ソファに寝かせる。
「な、なるほどくん、食べるんならマシュマロ……」
「うん、食べるよ」
真宵のマシュマロを、大きく口を開けてくわえ込む。強く吸い上げる。
「あ、ああ、なるほどくうん」
真宵が声を上げた。
成歩堂の手が帯を解いて、下着を下げた。
「ひゃあっ!そんないきなり!」
「だって、君が言ったんじゃないか。召し上がれって」
「それは、あああんっ」
成歩堂の手が脚の間をまさぐった。
「ここにもあるんだね、アポロチョコ」
「ち、ちがうの、そこは、あっ」
上と下のアポロチョコがクリクリとこねられる。
「あん、あ、あっ、なるほどくん、あっ」
「こっちのアポロチョコも食べていい?」
成歩堂は股間に顔をうずめ、舌先でアポロチョコをつんつんとつつき、大きく舐め上げる。
「うん、こっちもおいしいね」
「ああん」
舐め続けられて、真宵は声を上げた。
成歩堂が、顔を離した。
「はい、ごちそうさま」
ふいに中断された真宵は、火照った体を成歩堂に押し付けるように抱きつく。
「やだよ、なるほどくん。そういうの、食い逃げっていうんだから。弁護士がそんなことしちゃいけないんだよ」
「食い逃げって、真宵ちゃんがくれたんじゃないか」
言いながら、ズボンのベルトに手をかける。
「うん。だから、最後まで食べて」
天を突くような成歩堂のペニスを握り締めて、股間に導く。
「ホワイトデーは、あたしが食べるからね」
「それって、これとどう違うの」
ぐいっと押し付けて、成歩堂が笑った。
「あんっ」
「今、ぼくは食べてるの?食べられてるのかな?」
「んっ、あっ、は、うんっ」
答える余裕のなくなった真宵が声を上げ始め、成歩堂も突き上げることに集中した。
舐められてすっかり火の付いていた真宵は、ソファの上で体をよじって悶えた。
「あん、ああっ、すごい、いいっ!あっ、あっ!」
「く、あんまり締めないで、真宵ちゃ、うっ」
「ああん、気持ちいっ、あっ!」
真宵が成歩堂を絞り上げるようにイくと、成歩堂も真宵のお腹の上にぶちまけた。
息を乱してぐったりと目を閉じた真宵に、成歩堂がニヤニヤして言った。
「ホワイトデー、楽しみにしててね、真宵ちゃん」


おしまい。

最終更新:2020年06月09日 17:28