*成歩堂×真宵
*只のやるだけ話。短編。


真宵ちゃんの世界は狭い。

それは彼女の特殊な家庭環境が影響している。
真宵ちゃんから言わせると、春美ちゃんこそ世間知らずで箱入り娘なのだと言うが、ぼくからしてみれば彼女だってそう見える。
閉鎖的な環境でいつも同じ装束で霊媒の修行をし、家元として生きる事を定められた少女。

味噌ラーメンとトノサマンにこだわりを持つ姿。
恋愛の話を聞いて顔を真っ赤に染める姿。
小さくて華奢で童顔な姿。

そんな無垢な真宵ちゃんから想像する事が出来るだろうか。
ぼくの下で淫らに男を求める姿を…。

***

「あ…ふあ…ん…」
「真宵ちゃん…好きだよ…」
「あたしも…ふあ…」

睦み事を行うようになってから、ぼく達は毎晩、事務所の仮眠室のベッドにお世話になっていた。
彼女の華奢な身体に、ぼくの身体はなかなか慣れなかったが、1度繋がった事で成人男性の性欲に変なスイッチが入ってしまったらしく、ぼくはすっかり真宵ちゃんにのめりこんでしまったのだった…。

「あ…ふあ…ぁあ…」

触れるだけの口付けすらした事がなかった真宵ちゃんは、この睦み事にまだ慣れて居ないらしく、行動のひとつひとつに戸惑いが見える。
舌を絡ませながら吸い上げた唇、上気した頬は赤くなり、瞳は熱を持ちトロンとなる。
熱の共有を終える頃には、体の力は抜けてしまい、完全にぼくの手に落ちる。

装束を脱がしながら、首筋や項を吸い上げて抜けるような白い肌にしるしを付けて行く…。
耳に舌を這わせると艶やかな髪からシャンプーの香りがする。真宵ちゃんの身体の匂いと合わさってとても甘い匂いがした。

目を瞑りながら、手で真宵ちゃんの華奢な身体のラインを撫上げる。
手の動きに合わせて真宵ちゃんが、小さな悲鳴の様な深い息を吐く。
細くて肉付きも決していいとはいえないけれど、日頃修行で冷水を浴びているからか、彼女の肌はきめ細かくて引き締まっている。

「はああ…なるほどく…ああ…」
「真宵ちゃん…可愛いよ…」

耳元で囁くと真宵ちゃんは更に顔を赤くする。
体の中心から湧き上がる熱に戸惑っているらしく、太股をもじもじと動かしている。
彼女の幼い体を開かせるこの瞬間が、ぼくに興奮を起させる。堪らなく楽しい。

つんと立ち上がる双丘の突起に手を持っていき、指先で捏ねながら緩急つけて揉みしだく。
指先の刺激で真宵ちゃんは鳴き声をあげ、体を大きく揺らす。
自分の手ほどきに従順な反応を示す真宵ちゃん。
ぼくはその姿が嬉しくて、真宵ちゃんの桃色に火照った体にそっとキスの雨を降り注ぐ。

胸からゆっくりと下へ進んで行く。
真宵ちゃんはあ…あ…と小さい悲鳴を上げるが、熱の沸き起こる中心に近づくと次第に声が高くなって行った。

「や…やだ…見ないで…」
「気持ちよかったかな…?…濡れてるよ…」
「あ…ふあ…」

嫌だというのは彼女のいつもの癖。本当はもっと刺激が欲しいのはこの滴る蜜を見れば一目瞭然だ。
ぼくは蜜を含んだ花びらを舐めてから、すでに勃起した真珠を口に含んで舌で舐る。
口の中で転がる突起物が刺激によってさらに大きくなって行く…それに合わせて彼女の声も一際色味のあるものに変わって行った。

扱い慣れない刺激で彼女の太股に力が入り腰が浮き上がる。
刺激に合わせて真珠の下の聖域は、モノ欲しそうに蜜を垂らして口をパクパクとさせている。
ぼくは真珠から舌を離し、彼女の蜜で濡れた茂みに頬を寄せる。
そして、上体を起こし真宵ちゃんの太股を抱え込み、彼女とひとつになる為に、聖域に滑り込んだ。

「あああ――っ!」

入り込んだぼくをきゅうきゅうに締め付け、真宵ちゃんは仰け反った。
全身に駆け巡る刺激に耐えながら、喉をひくひくとさせ、ベッドのシーツをぎゅっと握る。
ぼくは真宵ちゃんの顔が見たくて、乱れた前髪を撫でて、むき出しになったおでこにキスをした。

「真宵ちゃん…可愛いよ…」
「はあ…な…なるほどくん…」

貫かれた刺激が通り抜け、真宵ちゃんとぼくの視線が至近距離で合った。
互いに呼吸が荒く、熱っぽい視線で見つめ合う。
しばらくじっとしていると、ぼくを咥えこむ真宵ちゃんが次第に世話しなく動き出した。
繋がるそこは、奥へ奥へと欲しているかの様に収縮運動をした。

「あ…はあ…なるほ…なるほどくっ…」
「ま…まよい…ちゃ…?」

すると真宵ちゃんは恥ずかしそうに顔を赤らめ、ぼくを求める様に腰を動かし、しきりにぼくの名前を呼んだ。
ぼくはその行動に驚いてしまう。今まで真宵ちゃんからぼくを求める事は無かったからだ。
彼女の身体にどんな変化があったのか…ぼくを求め淫らに腰をふる姿に、ぼくは感激さえ覚えた。

真宵ちゃんがゆっくりとぼくとの睦み事で大人になって行く…。
その喜びが快感に繋がり、ぼくも無我夢中で真宵ちゃんを貪った。
互いに獣じみた声を出しながら、高みに上っていく。

すると真宵ちゃんがぼくの首に腕を巻きつけ、舌を絡めて来た。
ぼくもそれに答えながら、熱を共有しあう。

真宵ちゃんの身体はまだまだ経験不足で、ぼくが上り詰めるまでに幾度か高みに上っていく。
一度昇り切った身体が、再び高みにたどり着く時の快感は如何程のものなのか…。
仰け反る首筋に舌を這わせながら、ぼくも一心不乱に律動運動を繰り返した。

***

真宵ちゃんはぼくの胸ですやすやと眠っている。
事後、眠る真宵ちゃんの乱れた髪を手櫛で梳くのが、ぼくは好きだった。
髪を整えながら、闇夜に浮き立つ白い肌に残る自分の付けたしるしを見る…。

このしるしが増えて行く度に、真宵ちゃんは少しずつ大人になって行く。
しなやかな曲線を確かめ、身体が開いて行く姿…。
何も知らなかった彼女が、ぼくを求めて腰を振るう姿…。

ぎこちなくてもいい…ゆっくりとぼくに追いついてくれれば。
真宵ちゃんもいつか彼女の姉の様な美しい大人の女性に成長する…。

―――ならばぼくの腕の中で、これからも愛しんで行きたい…。

おわり

最終更新:2020年06月09日 17:25