巌徒とちなみでナルマヨチヒ凌辱


>>807-816の続き。これでおしまい

【警告】
※鬼畜。一番酷い目に遭っているのは真宵ですが、他の面子も酷いことに
※真宵がガチで精神崩壊
※霊媒の設定が原作と一部異なっているのは仕様です
※救いはない。誰にもない

【このSSに含まれるカップリング】
・成歩堂×真宵(エロなし)
・成歩堂×千尋(薬漬け)
・巌徒攻め、真宵受け(強姦)
・ちなみ攻め、成歩堂と千尋(暴力つき)
・巌徒×ちなみ(挿入なし)

*****

十畳ほどの殺風景な部屋では、相も変わらずの交合が繰り広げられていた。
ベッドに両手両足を縛りつけられた女が身をくねらせ喘いでいる。頑丈なビニール製の
洗濯紐でくくった場所が、擦れて真っ赤になっている。痛いだろうに、女の動きは留まる
ところを知らず、猿轡を噛む口の端から涎を垂らして悦楽に狂っている。白い肌はところ
どころの擦過痕に劣らず赤い。「ふっ──う──」汗の溜まる乳房、その先端に強く吸い
つかれ、女が悶える。覆い被さる男の舌と歯が硬く膨れた乳首を転がし、ぢゅうぢゅうと
吸う。口をつけていない方の乳房は、男の手で乱暴に揉みしだかれていた。ごく平均的な
大きさの掌から、ぴんと張った皮膚の下に甘い脂肪を山と詰め込んだ乳房が溢れ出す。手
のアトを幾つもつけたやわらかな肉は汗でぬめりふるふる震え、無骨な指が唯一硬い乳首
をひっかく度に大きく跳ねる。
男の口から、唾液と荒い呼吸が洩れて。また目の前の乳房にかぶりつく。子を宿した
ことのない身体は男に女を征服する快さ以外のなにものも与えず、唯、痛みと紙一重の
快楽に狂い続けている。
ぐじゅりと湿る音は、開かれ固定された女の脚の間からだった。だらしなく開いた膣口
からは大量の愛液と精液が溢れ、玩具を咥える尻まで垂れ流されている。男の性器はそこ
にはない。複数回に渡る射精で萎えた分を取り戻すように、胸を弄りながら濡れそぼった
繁みへ、硬く勃つ花芯へと擦りつけられている。胸への責め、挿入とは別種の刺激、上と
下からの快楽に女はどろどろに蕩けて鳴いている。
男の。硬度を取り戻した性器が、二人の体液でぬめりきった場所へと沈んだ。
「ん──う──」
「……っく、あ」
声は、いっそ静かだった。
ずるずる何の抵抗も遅滞も呵責もなく重なった身体が、ひとつの生き物めいて動く。
もうソレを“性交”と呼ぶのが正しいのかすら分からない。薬物の快楽と摩擦の快楽と
現実からの逃避とで自我を失くし絡まり合うその姿は、あまりにも滑稽だった。
「きったないわね」
ベッドでぐずぐずに抱き抱かれる成歩堂と千尋を眺め、ちなみは冷ややかに評した。
二人をここまで追い詰めた人間としては些か厳しい評価だ。
「や。スゴいね。想像以上、若いよねえ」
ちなみと共に部屋に入った巌徒は、痴態にも濃い性臭にも動じる様子なく椅子を引き、
腰を下ろす。ドアのほど近く、ベッドからちなみの歩幅で四歩分離れた位置だ。
「ズイブン、盛り上がってるね」
「アタシたちにも気づかないくらいにね」
これでは犬猫以下だ。犬や猫なら、交尾の最中に人間が近づけば威嚇する。この二人は
無防備に過ぎる。しかしちなみを不快にしたのはそこではなく、

「これじゃ、妹に見られてても気づかないじゃない」
快楽に没頭しきる千尋の姿だった。今の様子を見せれば真宵は傷つけられるだろうが、
それでは足りないのだ。大事な妹に、妹が好意を寄せる男と交わっているところを見ら
れる──その恥辱を味あわせてやりたいのに。「あんなに溺れちゃ、意味ないわよ」
吐き捨てるちなみと巌徒の目線が合う。明るい、感情の読めない緑眼を眇め、巌徒が
問うた。
「じゃあ。止める?」
「まさか」ちなみは答え、無造作に巌徒の前へと跪いた。「このムスメも綾里だもの。
せいぜい苦しんでもらいますわ」言葉と共に、腰掛けた男の前をくつろげ、性器を露出
させる。まだ萎えたままのそれは、しかし重かった。
真宵の、小柄で、年齢の割に未発達な肉体を思い起こす。物理的に明らかに無理な──
使った瞬間R‐18G指定がかかりかねない“孔”だけは避けたとはいえ、アレによく
入ったものだ。それでも、犯す度に真宵は泣いて、肉体と精神を引き裂かれる痛みに喉を
嗄らし、毎回終わりごろには死んだようにぐったりとなるのが常だったが。
その真宵の肉体で。巌徒と共に責め立て無理矢理の快楽を叩きこんでやった身体で、
ちなみは奉仕を開始する。
一種恭しい仕草で陰茎を持ち上げ、たっぷり唾液を溜めた口に亀頭を滑り込ませる。舌
に載せ、包むようにしてしごく。じゅぶじゅぶと濡れきった音が立ち、可憐な唇から唾液
が押し出され茎を支える手を伝ってゆく。垂れる唾液を受け、繊手がまだ柔らかい部分を
優しく撫でさする。熱が回り、掌を押し返し、口内の部分は鎌首をもたげる。舌と手で
変化を感じ取り、ちなみは体勢を変えた。足の間にかしずくものから、逞しい腿に肘を
載せ、勃起し始めた性器に顔を被せるものへ。上顎のかたい部分と舌のやわらかい部分と
を使い男根を咥える。唾液を落とし、喉の奥、多少の苦しさを感じるまでに呑み込む。
それでも全てを収めることは出来ず、足りない分は指で刺激した。
喉の奥に、唾液以外のどろりとした感触。
汗にほど近い味の先走りを、ちなみは何の感慨もなく嚥下する。
行為に愛情なぞ勿論含まれていない。そして上下関係も存在しない。単なる準備、作業
だ。
「あら」
慣れた行為を、珍しいことにちなみが中断する。巌徒が不審げに見下ろす先で、
「濡れてるわ」
「ナニが」
「綾里真宵」
自らワンピースの裾をめくり、手を入れる。成長途中の真宵とはまた異なった細さの脚
が、しみひとつなく白い。そこから下着が抜かれる。滑る化繊と隠れて見えない場所との
間に、透明な糸がどろり引かれた。
口淫だけで、オトコの味とニオイと感触だけで、真宵の身体は触れられもしないうちに
反応を示す。もしくは。これから来るであろう凌辱に怯え、濡れてひらいて痛みを快楽に
変換する準備を行っている。
腹の奥に疼痛を覚えながら、ちなみは嘲笑を浮かべた。どれだけ泣こうが喚こうが否定
しようが、倉院流家元の、綾里の娘の身体は、後戻りの効かないところまで来ている。
良い気味だった。
ちなみはご機嫌で微笑む。片手には、染みた愛液で向こう側の透ける下着。もう片方
では唾液にてらてら光る赤黒い男根を握る。それでやわらかく紅潮した天使のかんばせに
下劣な笑みを浮かべているのだから。これは我ながら見る人間を選ぶ光景だった。少なく
とも“恋人”相手に“天使のちいちゃん”を演じていた頃にはおくびにも出さなかった
態度だ。
見上げた男は。特に、感銘を受けた様子もなく。「手。止まってるよ」続きを促した
だけだった。
ちなみはくすくす笑う。勝手な男。彼にとって抱く女の快楽など、扱いやすくなるか否
か程度の問題でしかない。そんなクソ最低の男に、綾里真宵は抱かれるのだ。しかも眼前
には阿呆みたいにまぐわう姉と想い人。溜飲も下がる。

「失礼をいたしましたわ……おじさま、要ります?」
下着をひらひらさせるちなみへ、巌徒は朗らかに口角を上げ、
「剥いたアトの、包装紙を欲しがるのは。ガキと変態だけだね」
「おじさまはどちらですの?」
「続き」
「ふふ、ごめんあそばせ」
両の手で男根を握り緩急をつけしごく。たっぷり垂らされた唾液でぬめりは充分、更に
やわらかな唇を裏筋に押し当てる。キス。吸う。鼻を近づけ、息を当てる。すんすん鼻を
鳴らすのはさすがにわざとらしかったかもしれないが、反応を見るとまあ悪くはなかった
ようだ。経験と技能は重要だ。死んだアトでも役に立つ。
目の前の剛直が充分使用可能な状態になったのを機に、ちなみは立ち上がり、無造作に
服を脱ぎ捨て、尊大に座る男へと後ろ向きに身体を預けた。硬い感触が尾てい骨を擦り
背中へと抜ける。はらわたを炙る期待と嫌悪感に、ちなみは静かに息を吐く。
耳元で、低く、囁き。
「冷たい」
温かみとは無縁の声に、ちなみも応える。
「でしょうね」
死んだ女は、死者の体温を好かない男へと全身をもたせかけ、
「では。おじさま、アトをお願いいたしますわね」
「じゃあね。また」
「ええ。また」
まだ生きている少女の肉体を解放した。

死者は退屈だ。何しろ基本的に“居る”だけで何も出来ない。触れること。声を届かす
こと。自分の存在を知らしめること。全てが不可能。無力という単語がぴったりだ。
つまるところ、うっかり現世に居残ってしまった霊魂というのは、それこそ霊媒でも
されない限りクソの役にも立たないクソ以下の代物だった。
そのクソ以下の代物に戻り、ちなみは部屋の様子を眺めていた。肉を肉で抉る音だの、
掻き回す時のぐちょぐちょという粘着質の音だの、潰れた喉からの泣き声だのは、当初に
比べて随分と大人しくなっている。
足元にぐずぐずと絡まる成歩堂と千尋を置いて、ちなみは冷めた目で正面を見ていた。
椅子がある。椅子に腰掛ける男がいる。男に抱えられた少女がいる。力を失った小柄な
身体。肌に貼りつく長い黒髪。黒く大きな瞳は虚ろで、ベッドの上、疲れきってロクに
動かず、それでも挿入は続け時折思い出したかのように身を震わせるふたつの身体を。
好意を寄せていた男と、大好きな──死ぬ前も、死んだ後でも、変わらず尊敬し。頼り。
守られてきた。真宵をずっと守っていた“大好きな”姉が。真宵にとって大切な二人の
人間が、脇目も振らず腰を振る様を写している。

真宵に、目を逸らすことは許されなかった。背後から顎を掴まれ、無理矢理前を向か
された。ぼろぼろ泣きながら目を閉じれば、今度は肉のぶつかる音と甘ったるさと熱を
含んだ嬌声が聴覚を侵した。
ちひろさん。
喘ぎに混じる名前に、真宵はとうとう声を上げて泣き出した。そうすれば名を呼ぶ声を
追い出せると信じたのか、必死で。
そして光と音を閉めだした世界で、呼吸を続ける限り同じ部屋の混じり蕩け絡み合う
においからは逃れられないのだと気づいた時。ようやっと、真宵は抵抗を止めた。
「──ひっ、ぐ──え、ひ、っく──」
萎えた身体でもがくのを止め、見たくない光景を前に、好きでもない男に抱かれる。
「ひっ、く、あ、」
いっそ。苦痛、であれば良かったのだ。

男の、真宵が受け入れるには逞しすぎる身体は。真宵に対する気遣いなぞ、彼女が壊れ
さえしなければどうでもいい、という程度にしか持たない動きは、最初から傷つける目的
で真宵を扱うちなみほどではないものの、何時だって真宵を引き裂いた。
痛みに悶え、気を失い、裂かれる痛みで意識を取り戻し、痛みに混じる快楽に恐怖し。
“痛い”と感じる時間が徐々に減り“快さ”の割合が大きくなる。もう苦痛を苦痛と認識
できなくなりかけている自身に絶望する。その繰り返し。
だった。
だった、のに。
「うっ、く──ふ、あ、や、やだ、やだ──っ」
今ここで与えられるのが苦痛であれば。恥辱であれば。被虐の末に襲う快楽と絶望で
あれば、そこに逃げ込めたのに、
「やだやだや、あ、」
腹の、内側。臍のすぐ裏を痛みのない強さで引っかいていた指が、敏感な襞をぐるりと
なぞる。優しい、度重なる蹂躙に慣らされた場所にとっては却って戸惑いを生むほどの、
ささやかな。「あ──う──」甘くて優しくて、怖気立つほどに穏やかな刺激に、真宵は
びくんと顎を反らし、ちいさな絶頂を迎える。閉じられないよう割り開かれた脚が、太い
指を一本だけ差し入れられた裂け目が、ふるふると震える。
濡れた肉が蠢いて。黒い革手袋へと、熱い粘液を吐き出した。
ぜいぜいと、真宵の息は荒い。目は虚ろなまま曇り続けている──涙ではなく、神経が
焼き切れそうな情欲の熱によって。
「ひうっ」
熱く硬いものが、蕩けきった秘所とひくつく肛門の間に当たる。どちらの“孔”でも、
真宵はソレを受け入れることが出来る。痛みを、内臓を押し潰す圧迫感を伴うものである
にせよ、挿入自体は可能だった。
できるのに。
されない。
触れる他人の熱が、ひらききった場所を、勃起し敏感になった花芯を掠める。強く
触れるのはまだ痛いだろうから。そう優しく囁かれたとしても信じられるくらいにもの
柔らかな動きだった。
ナカを掻き回す指は相変わらず一本きり。ぐじゅぐじゅ音立て隙間から体液が零れる。
気持ち好いところばかりを選んで刺激する指は、仕立ての良い黒革と相まってどこまでも
滑らかだ。
小さな身体の前面に回され支える腕は頼もしい。素裸の背に触れる体温は、ぬくい。
うなじに触れる唇は、少し乾いている。産毛をなぞる舌は、少しざらざらしている。それ
で舐められると、くすぐったくて、そくそくして、「ひっ!」歯まで立てられるのに、
物足りなくてお腹の奥が熱くて内臓のひとつが熱で蕩けてぐずぐず下がっているのが自分
でも分かってソコを貫いてぐちゃぐちゃに掻き回して欲しくて唯一自分のナカにある男の
指へ足りないと知っていても必死で襞を絡ませて。

真宵は嫌悪と絶望で気が狂いそうになる。

なんで。なんでこんなに気持ち好いの。なんでこんな声が出るの。なんで、好きじゃ
ない、怖いだけのヒトに抱かれているのに、なんであたしは悦んでいるの。
掠れた嬌声。幸せそうな、ふたつの肉。
姉。大事な家族。成歩堂。──真宵のすきなひと。絡み合う。ああホント幸せそうだ。
おねえちゃんのアソコ、あんなになってるもの。あたしのとおんなじように。違うよ、
あたし、このヒトを好きじゃないよ、あたしが好きなのは、
「なるほど……くん……」
肉欲によがり狂う二人に、真宵の声は届かない。その光景から逃げられない。“外側”
の熱気から逃げだせば、“内側”を焦がす熱と向かい合わなければならない。

「や…だ、やだ、もう、や──────、」
だから。指が抜かれ、指以上の質量が肉を割って入ってきた時、真宵は安堵した。これ
で“痛いの”が来る。痛いことは嫌いだけれど、痛くてまた泣いてしまうだろうけれど、
気を失ってしまうかもしれないけれど──どうせまた痛いのと気持ち好いのとの区別が
つかなくなるまで責められるのだろうけれど──今よりは、ずっといい。
そう思った。
綾里真宵という少女は、基本的に楽観的だった。どんな状況下でも、希望を、ヒトを
信じることの出来る性質だった。
そうやって。今回も、希望的憶測に縋ったものだから。
“痛み”を感じる領域なぞとうの昔に通り過ぎ、オトコを迎え入れるため解け骨盤まで
緩めた場所からの。痛みを全く伴わない、快いだけの快楽に、目を見開く破目に陥った。
「え」
それは気持ち好かった。
「うそ、うそ」
それは。苦しかったけれど。狭い場所を押し広げ進める圧迫感は、どうしようもない
けれど。
「うそだよこんなのちがうよちがうちがうやだちがうやだ、あ、」
剛直を、緩みきった場所が呑み込んでゆく。ずるずる。ぐちょぐちょ。少し高い位置で
支えられていた身体がゆっくりと抵抗なく沈む。おちてゆく。疲労。それはある。重力。
それもある。けれどいちばんの要因は。
「あ──か、は──あ──」
腹の奥。散々じらされ快楽以外の神経を殺された粘膜が。抉られる悦を覚えてしまった
肉が。もっと奥、奥の奥、物理的に届かない女だけの器官が、貫かれ拡げられいっぱいに
される感覚を、求めたからで。
「や──だ──やだ、やだ、やだやだあ、あ、あー! ああ──!」
最後の特に狭い場所を勢いをつけて一気に貫かれカタい先端で蕩け下がった子宮を強烈
に押し上げられて。
真宵は望んだように目の前の光景に集中できなくなる。突き上げる、掻き回す、自らも
無意識に腰を合わせるその動きが感覚の全てになる。
望まない熱に、真宵のどこかにヒビの入る幻聴が聞こえた。

ちなみはソレをイラつきながら眺めていた。
綾里真宵は限界のようだった。というか、巌徒があんな扱い方も出来るというのが意外
だった。いや上手いのは見ていれば分かるが、もっと暴力的な行為限定だと思っていた。
ちなみと同じように。
えげつない、と。千尋を責めるちなみへ、バカにしたように笑いかける姿を思い出す。
アレは“ジブンならもっと巧くやれるのに”という笑い方で、実際その通りだったろうと
苦々しくも認めざるを得ない。
綾里真宵はもう終わりだ。巌徒海慈が終わらせる。
では。振り返って、ちなみの方は。
「――チッ」
舌打ちし、足元の男女を見下ろす。
絡み合い、理性をとばして繋がる二人。愛液精液どころか尿まで混じってぬめる場所は
ゆるくくっついている。半ば萎えた男根が、解けきった膣の中を行き来している。既に
気持ち好いとか気持ち好くないとかの次元ではなく、それしか考えられない状態なのだ
ろう。それでも、成歩堂の方は少し待ってやれば正気に戻りそうな気配ではあったが、
千尋はというと。
「ムカつくわ、このクソ女」
クスリと道具と綾里真宵の身体を使い、横で凌辱を受ける妹を認識することすら不可能
なまでに追い詰めておいて、ちなみは不機嫌に吐き捨てた。

 

最終更新:2020年06月09日 17:34