それじゃ、発情期オバチャン→御剣、女王様冥→イトノコのダブルセクロス投下

暑さで頭ボケながら書きなぐったんでいろいろひどい下品なドタバタ劇

男二人、特に御剣が情けなくて悲惨なのでそういうの嫌な人は注意で。



御剣検事に呼び出されて執務室に参上した糸鋸刑事は、普段よりさらにやつれて顔色も悪かった。
「……どうしたのだ、イトノコギリ刑事。顔が…茶紫色だが。」
「どうしたもなにも…ヒドい目にあったッス。ちょっと前に、違法ポルノ販売業者の大規模摘発があったんッスけど」
「あぁ…聞いたな、複数業者の一斉摘発だったか?だがキミは摘発には関わっていないだろう」
「そうッスけど、押収した証拠品の確認作業には駆り出されたッス。ものすごい数だったんで人手が足りなくて…こっちは大きな事件もなくてヒマだったッスから」
「証拠品の確認作業?」
「大量のエッチな映像を見て、内容を確認する作業ッス」
「あぁ……」

御剣は顔に少し嫌悪感を浮かべたが、糸鋸はさらに愚痴り続ける。
「あるイミ地獄ッスよ、狭くて蒸し暑い部屋に何十台も機械置いて、皆で並んで黙々と見て、あっちこっちからヘンな声が聞こえて…たまに若いのがガマンできなくなって部屋飛び出していくし、間に合わないヤツのせいでイカ臭くなってくし」
「そ、そうか…それは大変だったな、ところでこの書類の…」
聞くに耐えなくなった御剣が話題を変えようとしたが、糸鋸は気付いていない。
「しかも!自分が当たったヤツは、どれも特殊なシュミのばっかりだったッス!外れクジ引いたッス!!」
「と、特殊な趣味?」
勢いに押されてつい問い返した御剣の顔をしばらく見てから、糸鋸は突然叫んだ。

「……ミ、ミッちゃあああぁぁあん!!!」
「な、なッッッ!?」
条件反射で御剣が飛び退いた。

「…ってよく言ってるヒトくらいの歳の女性が出てるのとか…」
「あ、あ、あぁ、そういうことか…だがその例えはやめてくれたまえ、心臓によくない」
「そういえば相手の男優は御剣検事に髪型とか似てたッス」
「やめたまえと言っているッ!」
まだ冷や汗が引かない御剣は、ついつい彼が知るその妙齢女性のポルノ映像…しかも相手が御剣自身の…を想像してしまい、さらに脂汗をかいた。
「あと、若くて鞭持った女性が、でっかい男を縛って叩いてイジメまくってるヤツもあったッス。コスプレも兼ねてるのか、女性がいわゆる女王様のカッコで銀色のカツラ被ってて…」
糸鋸にとってはそちらの方がきつかっただろう。
彼らにとっては日常風景だが、本来、女性が鞭で男をしばきたおす図など、その手の映像でしか見られないものなのだ。
「男が悲鳴上げてて情けなくって、自分もこう見えるのかと思うと…」
糸鋸の大きな肺活量いっぱいの切ない溜め息でデスク上の書類が浮き上がったが、珍しく刑事に同情していた御剣は咎めなかった。
「御剣検事が呼び出してくれたから抜けられたッスけど、あれ以上あそこに居たら自分、おかしくなりそうだったッス」
「………大変だったな、イトノコギリ刑事。後で美味いものでも食べに行こう。私がおごる」
「ほ、ホントッスか!」
糸鋸の顔が少し生気を取り戻し、男同士の連帯感が高まったとき、執務室のドアが音高く開いた。

「ミッちゃあああぁぁあん!!!」
「ヒゲ!ここにいたのね!!」
茶色い声と、鞭がしなる音。

「ヒッ、ヒイィィィィ!!ッスゥ!!!」
「ぐ、ぐおおおぉぉぉぉッッ!!」
突然の《ご本人登場》に、男二人は飛び上がって後ずさった。
「なな、なんでお二人が揃って来るッスか!」
「たまたま検事局の前でお会いしたのよ。御剣怜侍にご用だってことだから、私がここまでご案内したの」
「そうなんだよ聞いとくれよミッちゃん!オバチャンまた違う仕事しててさ、ちょっと一休みしてたらミョーなもの見ちゃってこれはもうミッちゃんに言っとかないとまた疑われたりしたらたまんないしだいたいオバチャンここんとこツイてなくてさぁこないだも」
「わ、分かったからあまり近づかないで頂きたい!!」

御剣に詰め寄る“妙齢女性”を呆然と見ている糸鋸を、狩魔冥の鞭が容赦無く叩きつけた。
「そして私はあなたに用があるのよ、残念ながら!何なのあの報告書は!今どき小学生でもあんな文章書かないわ!」
「うヒイィィィィ!!!」
二発目の鞭が飛ぶ前に、糸鋸はその巨体を御剣の執務机の下に潜り込ませた。

「でねそう言ったらダンナったらお前が悪いとか言い出してさ、だからオバチャン言ってやったのよほらオバチャン普段はダンナを立てるおしとやかな奥様だけどさたまにはちゃんと言わないと」
「ヒゲ!隠れても無駄よ、出てらっしゃい!」
女性陣が騒々しくまくしたてる声に、男性陣は完全に負けて茫然自失になっている。
何せ彼らの脳内には、先の話のポルノ映像がこびりついているのだ。

そのうちに妙齢女性が、御剣をソファに追い詰めた。
「…それでオバチャン思い出したのさ!そういやダンナとはもうずっとご無沙汰だって!だからミッちゃんにこの淋しさを慰めてもらおうと思って恥ずかしいのを堪えて来たんだよォ!!分かってくれるよねぇ、このオバチャンの乙女心を!!」
「な、何を…あ、や、やめたまえッッ!!」
早くも完全に理性を失っているオバチャンは御剣を押し倒し、ズボンのファスナーを手早く下ろしてベルトをも緩め始めた。
「…イトノコギリ刑事ッ!!こ、このヒトを引き剥がしてくれたまえ!!」
御剣の叫びは執務机の下にも届いていたが、当の刑事は残念ながら上司を助けるどころではなかった。

「さあ、観念して出てくるのよ!」
冥が糸鋸のコートを掴み、机の下から引きずり出す。
糸鋸の体重なら冥の力ごときでは微動だにしないハズだが、哀しいかな、彼女が「出てこい」と命じれば糸鋸の体は条件反射でその通りに命令をきいてしまうのだ。
「ううぅっ…じ、自分が情けないッスぅう」
「何を今さら!自覚が遅いわ!」
振り上げられた鞭に糸鋸が身をすくめたが、冥はソファでの惨劇に気付いて手を止めていた。
「…あらあら、御剣怜侍…ステキな格好ね」
冷酷に微笑んだ冥の視線の先を追って、糸鋸は目を剥いた。

御剣の股間に、オバチャンの頭が挟まって揺れている。
「や、やめたまえと言っている!このようなところでそのようなアレをそのようにするなど、」
必死で引き剥がそうとしている御剣の言葉を遮り、くぐもった声が彼の股間から返事した。
「んじゃ、こんなところじゃなければいいのかい?ミッちゃんのおうちならオバチャン喜んで行ってあげるよォ!」
「断る!…そうではなくて、うっ、ぐぅッ!や、やめ…ッ!」
御剣とて体格は良い方だが、どうしても股間にむしゃぶりつくオバチャンを振りほどけないらしい。
「み、御剣検事ッ!」
助けに走ろうとする糸鋸を冥の鞭が制する。
「待ちなさい!…愛し合う男女の仲を引き裂こうなんて、野暮よ」
「狩魔検事…なんでそんなにイイ顔してるッスか…」
その間にも御剣の股間から、ちゅぱっ、ちゅぽっと汁っぽい音がする。
「ぐ…ぐうぅッ!?」
「きもひいいらろ?オハひゃんの、ねんひはいっはテフニッフ…」

「…いやね、おば様ったら、相当お上手みたい。見てる方まで妙な気分になってしまうじゃない」
御剣の悲劇をまじまじと見つめ続けている冥の瞳が妖しく輝き、手にした鞭の柄を淫靡な舌遣いでなぞり始める。
「か、狩魔検事…?」
「ヒゲ!そこにお座りなさい!」
「はははははいッス!!」
飛び上がってからちょこんと正座した糸鋸の目の前に、冥の黒いスカートとストッキングの境目が迫る。
糸鋸の鼻先にそこを押し付けんばかりに近づいてから、冥は新たな命令を下した。
「舐めて、ご奉仕なさい。いつもみたいに」
「え!いいい今ここここでッスか!?そんな、ふ、フテキセツッスよ!!」
泡を食う糸鋸の上から、冥の冷笑が降りかかる。
「私が許可すれば、それが適切な時と場所なのよ。だいたい、部屋の主からしてあの有様なんだから」
ソファに目を戻すと、ついに御剣の腰の上に下半身むき出しのオバチャンが跨っていて、年齢を感じさせない見事な上下動を披露している。
男性が望んでいるかいないかの違いこそあれ、それは糸鋸が見たポルノ映像さながらの光景だった。

「あうぅ、御剣検事…お、おいたわしいッス…ぎゃん!」
「いつまでもよそ見しない!…さあ、いつも通り、手は使っちゃダメよ」
糸鋸は情けない上目遣いで冥を見上げてから、おずおずと眼前にある超ミニスカートの裾を唇で咥えた。
そのまま糸鋸が顔を上げていくとスカートがめくれ、ストッキングの奥に白い下着の三角形が透けて見える。
ゆらゆらと鞭を揺らしながら冥が脚を開くと糸鋸はその真下に潜り込み、舌を長く伸ばしてストッキングと下着越しに冥の性器を舐め始めた。

「ミッちゃあん、さすがだよォ、オバチャン途中で何回イッたか分かんなくなっちゃったよ…」
「う…うぅっ…」
その頃ソファではすでに一回戦が終了していた。
満ち足りた顔のオバチャンが人生最良のピロートークを堪能し、虚ろな目の御剣が人生最悪の賢者タイムを迎えている。
しなだれ掛かるオバチャンから御剣が思わず目を背けると、そこには仁王立ちの女王様と、膝をついて舌だけでご奉仕している下僕の姿があった。
「んっ…そう、そこよ…前にも教えたでしょ、もっと強く、突き刺すようにするのよ…んっ、あ…」
冥は着衣を一切脱いでいないが、その顔は欲情に火照っている。

「…メイ?いったい、何を…」
「あら…そちらはもう済んだのね、レイジ。見れば分かるでしょう?調教よ。上手にできればご褒美、できなければ…ん、っ…お預け……。最近やっと、少しはまともに、できるように…なってきたのよ、このバカヒゲも」
息が上がってとぎれとぎれな冥の返答に、股下から糸鋸が反応した。
「じ、自分…ご褒美ほしくなってきちまったッス…んぎゃあ!」
「勝手に舌を離さない!!…でも、まぁいいわ。ズボンの前、もうすっかり膨らんでるものね?出しなさい、そのフケツでフラチなモノ…」
命じられた糸鋸が即座に正座に戻ってズボンのファスナーを開けると、すっかり怒張しているイチモツが飛び出し、御剣はその威風堂々たるサイズと凶暴凶悪な形に思わず目を見張った。
男性トイレで小用を足している者の股間をチェックする癖は御剣にはないので、彼は部下のモノの大きさなど知らなかった。まして興奮状態のそれなど、想像の範囲外だ。

「あ、あらやだよ、あのなんとかいう刑事さんの、とんでもないねェ……あ!でもオバチャンはミッちゃんのコレがいいからね!」
「も、もうそこに頰ずりなどしないでくれたまえッ!」
二人がソファで半強制的にいちゃついている間に、冥は再び糸鋸の眼前に立っていた。
スカートを完全にまくり上げ、自らストッキングと下着を少しずつ降ろしていくのを糸鋸に見せつけている。

「動いちゃだめよ、まだ、見るだけ…。いやらしい視線で、私のこと、感じさせてごらんなさい」
低く囁く声が糸鋸に指示しているが、見ろと言われるまでもなく、もどかしい速度で露出していくムチムチの白い肌と薄い毛に糸鋸の血走った目は釘付けだ。
そのまま太ももまで露わにしてから冥が両脚を開くと、割れ目の奥から愛液がとろりと糸を引いて垂れ落ちた。
糸鋸の鼻息が獣のそれになり、股間の巨大なモノがぴくぴくと痙攣する。
冥は目を細めて舌舐めずりをし、さらに焦らすべく脚を閉じてくるりと後ろを向いた。
尻を突き出して両手をそこに伸ばし、尻肉の下部を大きく開いて、ぐちゅりと濡れたピンク色の陰部の奥まで糸鋸の目の前にさらけ出す。
「さあ、ご褒美よ…もっと舐めたい?それとも、入れ……きゃっ!?」
問いが終わる前に糸鋸が雄叫びを上げて冥の腰を引っ掴み、爆発しそうなイチモツをいきなりねじ入れた。
「バ、バカッ、まだ、許可してな…い!やめなさいっ、あ…だめ、やあぁん!」
もはや女王様の命令は効力を失い、糸鋸は野性のままに腰を振り、抵抗していた冥もだんだん体をくねらせて甘い嬌声をあげはじめた。

「ちょいと、あの女のコの方もすごいじゃないのさ、オバチャンの腕くらいありそうなご立派なのがすっぽり入っちまってるよ!」
愛する人の二の腕をバシバシ叩きながらオバチャンが実況を始め、姉弟子と部下の痴態を食い入るように見つめる御剣の眉間は桃のように縦二つに分断されていく。
「…メイ…イトノコギリ刑事…私の執務室でなんと破廉恥なことを…!」
先ほどまで自分がされていたことは神棚に上げて記憶から消し去っているようだ。

「あらあ、ミッちゃん?…ひょっとして、他人様のしてる所を見てまたコーフンしてきちゃったのかい??」
実際には他人の行為を見て再びもよおしてきたのは自分なのだが、相手の険しい顔を実に都合よく解釈し、オバチャンはそそくさと御剣のモノに手を伸ばす。
「な…なに?待ちたまえッ、それはない、誤解だ!」
「オバチャンには隠さなくてもいいんだよォ!やっぱりミッちゃんも若くて元気な男なんだねェ!」
またしてもオバチャンが御剣に襲いかかり、検事局の一室は主の意思に反して二組の男女が交わる破廉恥な社交場と化した。

「や、だぁヒゲっ、そんな、激しいのぉっ…!あ、あとでっ、覚えてらっしゃ…あッ!あん、やぁ…!」
「ミッちゃあん!やっぱりすごいよォ、オバチャンの奥まで、届いてるよおォ!」
「ぐッッ、も、もういい加減にしたま、えッッ!!ぐはっ!!」
「か、狩魔検事…すまないッスぅ、自分はもう…!」
糸鋸の腰が冥に叩きつけられる音のBPMが上がったかと思うと突然止まり、二人はしばらく荒い呼吸のまま動かなかった。
そして結合が外れると、今度は冥の鞭がヘヴィメタルのドラムスティックかのような激しさで糸鋸を叩きつける。

「…んもう!いつもいつも、早すぎるのよ!まだ私は満足できてないわ、どうしてくれるの!!」
「うひィ!…やっぱりダメなんッス、自分、検事の中だとガマンがきかなくなって…んぎゃん!!」
「そもそも私の許可なく入れたでしょ!今まではそんなことしなかったのに、どうして!?」
女王様というより駄々っ子のように、手も口も容赦なくなじってくる冥に糸鋸が必死で言い訳する。
「それはッ、ふ、普段とぜんぜん違う場所だし他のヒトもいるしで、なんか興奮して頭が真っ白に…あぎゃっ!」
「そんな理由じゃ許してあげられないわ!命令違反の上、私がいく前に自分だけ楽しんで…。たっぷりとお仕置きのフルコースをご馳走してあげるから、今夜は覚悟を決めてから私の所へ来るのよ!」
「ううぅ…」

怒り狂う冥の宣告に糸鋸ががっくりと肩を落としたとき、もう一組の男女の交合もクライマックスを迎えていた。
「ミッ……ちゅわあぁあん!!」
「ぐッ…ぐおオオオヲヲおおおおッッ!!」
御剣の悲痛な咆哮が狂乱を締めくくった…四人の中で最も不本意な行為を強いられている彼こそが、今日一番の被害者なのかもしれなかった。

~~おまけ、狂乱のあと、執務室~~
茶色い猫なで声と、怒り冷めやらぬ愚痴り声が執務室に響いている。
「…さあミッちゃん、キレイに拭いたげたからねぇ、もうパンツとズボン履いても大丈夫だよォ」
「ヒゲ、自分が出したモノでしょ、さっさと全部キレイにしなさい!まったくもう、早いクセに量ばっかり多いんだから」
オバチャンと糸鋸がパートナーへの後始末を担当し、執務室のティッシュペーパーはすべて淫らな匂いにまみれてゴミ箱へ移動した。

冥が優雅に衣服を整える間に、オバチャンはボキボキ音を立てて首と肩を回す。
「さあーて…それじゃ、そろそろ失礼するかねぇ。面倒だけど、晩ご飯は用意しなきゃだしね。じゃあ、またねぇん、ミッちゃあん!今日のコトは忘れないよォ、二人の新しい記念日だねぇ!」
「私も失礼するわ、お仕置きの用意をしなくてはね。ヒゲ…分かってるわね?逃げたら、承知しなくてよ」
さんざん男二人を引っ掻き回して弄び、女性陣は連れ立ってさっさと帰っていった。

男性陣の検事と刑事は、それぞれソファと床に取り残されたまま顔も合わせられない。
「あのぅ…御剣検事」
おそるおそる糸鋸が口を開いたが、そこに御剣の問いが被さった。
「イトノコギリ刑事。キミとメイと、ずいぶん慣れた様子だったが…いつからあんな関係になっていた?」
ソファにぐったりと埋もれている御剣ではあるが、その問い詰めの声は厳しい。
「うっ。そ、れは、ワリと前から、としか…」
刑事は両手の人さし指をもじもじと合わせて乙女のごとき恥じらいを見せる。
「……あの二人が来る前に、食事でも行こうと言ったが、前言は取り消させてもらう。メイのお仕置きフルコースをご馳走になるキミの邪魔はしない」
「そんな、あんまりッス、ひどいッスうぅ…!」
朝から外れクジのポルノを鑑賞し、滅多にない豪華な食事は露と消え、夜には空腹を抱えたまま女王様の元へ参じなければならない彼もまた、御剣に負けぬ劣らぬ被害者といえよう。

~~おまけ、検事局からの帰り道~~
「けどさぁ、お嬢ちゃんなかなかの女王様っぷりだったじゃないか。オバチャン、昔を思い出しちまったよ」
「あら、おば様もああいうご経験があるのかしら?」
「ま、オバチャンだって若い頃はイロイロやってたのサ。けど、アンタはまだまだ若すぎるみたいだねぇ」
「…どういう意味かしら?」
「ふふん。思いっきり感じて、甘えちまってたろ?あの刑事に無理やり入れられてゴリゴリに突かれてるとき。可愛かったねぇ」
「……っ!!そ、それは」
「ああいうのも余裕で受け止めて、さらに次の手に活かせてこその女王様さね。ま、あんなでっかいのにあれだけヤられちゃ仕方ないけどさ」
「おば様。……これから少しお時間よろしいかしら?あのヒゲへのお仕置きの前に、おば様の経験やテクニックをご教授願いたいわ」
「かまわないよォ、オバチャン今日はご機嫌だから!あそうだ、ダンナにはしたことなかったけど、ちょっと調教やってあげようかねぇ。マンネリのせいでご無沙汰になっちまってたんだし」
「ええ、旦那様もきっと驚いて喜ばれるわ。用具が必要ならお貸しするわよ?」
この日の一番の被害者は、もしかしたらオバチャンのダンナなのかもしれなかった。

《終》
最終更新:2016年07月28日 18:40