成歩堂×キリオ(未完)

以前、霧緒の面会に行った時、成歩堂は『退所したらぼくの事務所でパーティーをしましょう』と霧緒に言った。
今日はその約束の日だ。
刑務所に現れた成歩堂は、中から出てきた霧緒と一通りの挨拶を交わし、そして事務所へと案内した。
成歩堂法律事務所が入居している薄汚い雑居ビルの階段を、二人は足音を高く響かせながら上る。
その途中で霧緒は成歩堂に話しかけた。
「本当に私の退所を祝っていただけるなんて……、私うれしいです」
「喜んで貰えると、ぼくも嬉しいですよ」
「今日、お世話になった皆さんに会うの、私ずっと楽しみにしてました」
「…………」
やがて二人は事務所の前に辿りついた。
「ここがぼくの事務所です。どうぞ、入ってください」
成歩堂はドアを開き、霧緒を先に通した。
「では……。お邪魔いたします」
薄暗い室内へ霧緒は足を踏み入れた。内部の様子がよく見えないので、ドアから数歩の所で霧緒は立ち止まった。
続いて入室した成歩堂は後手にドアを閉め、霧緒の背後で、パチンと音を立てて照明のスイッチを入れた。
急な光の刺激に、霧緒は一瞬目をくらませる。
ゆっくりと瞼を開けた霧緒の視界に飛びこんできたのは、重厚な机とシックなソファ、そして濃い緑の色を発する観葉植物……という風景だった。
人気のないがらんとした室内で、壁に貼られたポスターだけが浮いた存在感を醸し出していた。
「みなさん、今いらっしゃらないんですね……」
「そうみたいですね」
予想していたものと違う風景に、霧緒は少しだけ戸惑った。
「コーヒーでも入れますよ。適当に座っててください」
そう言って成歩堂はパーテーションの裏へ移動した。

2人分のコーヒーを手に持って成歩堂が戻ると、霧緒は背を向けて壁の前に立っていた。後ろから霧緒に声をかける。
「霧緒さん、入りましたよ」
「あ、ありがとうございます」
霧緒は答えたがそのまま動かない。成歩堂はソファの前にあるテーブルにコーヒーを置いてから霧緒の背後に立ち、彼女の視線の先に目を向けた。
霧緒は壁に貼られているポスターを見つめていた。そこに描かれているものに何か感慨があるのだろう。
霧緒は背後の成歩堂の気配に気付き、ポスターに視線を向けたまま成歩堂に話しかけた。
「あの時のこと、いろいろ思い出してたんです」
「そうですか。……そういえば、今日の服。あの時と同じですよね?」
「え? あぁ、そういえば……。よく覚えてますね」
「当然ですよ。その服、よく覚えてます。ずっと気になってたんですよ。後ろが大きく開いていて。
 ……霧緒さんのこの背中、とても綺麗で……。そして……そう。とても魅惑的だ」
最後の言葉が急に耳元で響いて、そしてその内容に驚いて、霧緒は思わず振り向いた。
しかし振り向き終わるよりもその前に、霧緒の身体は、成歩堂によって思いきりソファへと押し沈められていた。
「な! 成歩堂さん、何するんですか!?」
「何って、わかりませんか?」
「やめてください! みんなが来ます!」
「……みんなって、何のことですか?」
「…………!」
「ぼく、そんなこと言いましたっけ?」
「だって、今日はパーティだって!」
「そうですよ。だから始まるんですよ。……二人だけのパーティがね

全身で霧緒の身体を押さえつけながら、成歩堂は霧緒の剥き出しの背中に手を這わせた。
もう片方の手で服の上から、膨らんだ霧緒の胸に手の平を乗せる。
小さな身体のわりにボリュームのある乳房を、包み込むようにしながら掴んだ。
「あぁっ!」
胸の間に顔を埋めこむ。顔で胸の感触を味わいながら、霧緒から放たれる芳香を嗅ぐように成歩堂は荒く呼吸をした。
「いやっ。いやぁぁぁっ! やめてっ」
抵抗する霧緒に構わず、成歩堂は足で霧緒の膝を割る。太腿を霧緒の股間に荒く擦りつけた。
「はぁ……んっ。いや……っ」
霧緒は苦しそうな声を上げる。
(嫌というわりには、結構反応するな……)
ふと浮かんだ疑問を、成歩堂は霧緒にぶつけてみることにした。
「霧緒さん……。あなたは本当に嫌なんですか?」
「……嫌…に。こんなの嫌に決まってるでしょう!」
その瞬間。
「!!」
空間を引き裂くような鋭い音を立てて、鎖が現れた。
激しい音を立てながら、何本もの鎖が霧緒の身体を絡めとる。
そしてその鎖には、複数の南京鍵が固く結びついていた。
(……サイコロック!!)
それが意味する所を考えると、成歩堂の口元に愉悦の笑みが浮かんだ。
これは……。
(──これは、一つずつ解除していくしかないな……)

両腕を霧緒の背中に回し、首の後ろと腰にある止め金を外す。
霧緒の服は裏地の中に胸あてが入っているものだったらしく、成歩堂が上衣を剥ぎ取ると、美しい形を描いた胸が露になった。
ぴんと張り詰めたその胸に手を伸ばす。ゆっくりと乳房を掴むと、成歩堂の指は柔らかな肉の間に沈んだ。
霧緒のふわふわとした弾力を弄びながら、胸の先をつまんで擦り上げる。
「ん…、んっ」
成歩堂の指の間で、それはどんどんと固さを増していった。
捻るように霧緒の先端を刺激しながら、もう片方の手でつんと立ち上がった乳首に指の腹を当て、成歩堂は下に向けて爪弾いた。
「あぁ……っ!」
反動を受けて霧緒の胸はリズム良く弾む。白い乳房が成歩堂の目の前で揺れていた。
その胸に成歩堂はむしゃぶりついた。柔らかい肉をほおばって、舌で先端を刺激し、歯で甘噛みする。唾液をたっぷりと塗りつけて舐めまわしながら、強くその胸に吸いついた。
ちゅくちゅくと淫らな音が響いていた。
「あ…っ、いやっ。……ふ、あぁんっ」
身をよじらせながら、霧緒は声を上げる。
「あれ? 霧緒さん、もしかして感じてませんか?」
「そんなこと! ……私、感じてません!」
気丈な声で、霧緒は否定する。
「ふぅん。……ところで霧緒さん。刑務所って女性ばっかりだったんですよね。男が欲しくなる時はなかったんですか?」
「な……っ!」
「その時はどうするんですか? やっぱり自分で?」
「答える義務はありません!」
声を荒げる霧緒に対して、成歩堂は不敵な笑いを返した。

「答えてもらいますよ、霧緒さん。あなたは男が欲しいんだ。違いますか?」
「違います! 私さっきから嫌だって言ってるじゃないですか」
「本当に嫌なら、抵抗すればいいでしょう?」
「してます!」
「フン! あんなの抵抗のうちに入りませんよ! そう、あなたはこうされることを喜んでいるはずだ!」
「な、何を根拠にそんなことを……」
「根拠……? そうですね、証拠ならありますよ」
成歩堂は霧緒に覆いかぶさった。暴れる霧緒の身体を押さえつけ、下着ごとジーンズを引き下げる。
霧緒の脚を無理矢理開かせ、そして霧緒の股間に手を入れた。
「これが証拠ですよ」
「いやぁぁっ!」
霧緒の秘部からは愛液が溢れだしていた。成歩堂が割れ目に沿って指を動かすとそこは淫靡な水音を立てる。
「触りもしていないのに、こんなに濡らしているなんて……。いやらしい人だ」
「やめて!」
両腕で顔を隠して、霧緒はうずくまった。成歩堂は構わずに霧緒の秘部を擦り上げる。
クリトリスを刺激しながら割れ目を指で上下させると、次々と液が溢れ出てくる。にちゃにちゃにちゃにちゃと、霧緒から出た音が事務所の中に響いていた。
「あぁぁーーっ! いや……いやっっ」
霧緒は左右に頭を振るが、成歩堂は容赦しなかった。
「霧緒さん、答えてください! あなたは男が欲しいんだ。……そうですね!」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ……、イヤアアァァァァァァッーーーーー!」
──錠前の壊れる音が。
霧緒の叫びと共に激しく鳴り響いた。
(やったぞ! まずは一つ!)

「あ、や……。私、わたし……」
霧緒は怯えたように自らの身体を抱えこむ。欲求と自制心の狭間で霧緒は揺り動いていた。
成歩堂は指を折り曲げ、霧緒の中に挿入した。ゆっくりと膣内を擦りつける。
「あぁ…、は……っ」
「どうですか、霧緒さん。気持ちいいんじゃないんですか?」
「ちがうわ。そんなこと、ない……」
「……ウソはいけませんよ」
「んはぁっ!」
成歩堂は激しく指を動かした。しかしすぐにまたゆっくりとしたリズムに戻す。
「や……、お願い、もっと……」
「もっと、何ですか?」
「…………うぅっ……」
唇をかみ締めて、霧緒は顔を背ける。成歩堂はそこでもう一度笑った。
「こうして欲しいんですね?」
角度を変えて、霧緒に指を突き立てる。小刻みに指を動かすと、じゅぷじゅぷとそこは音を出した。
「はぁぁんっ。あっ、あっ!」
霧緒の嬌声と共に、また一つ、高い金属音を立てて鍵が壊れた。
そのまま成歩堂は霧緒の秘部を刺激し続ける。霧緒の声に合わせて攻め方を変える。
成歩堂が霧緒に声を掛ける度に、彼女の心の鍵は一つ、また一つと崩れ落ちていった。
(残す錠前はあと一つだ!)

動かし続けていた指を止めて、成歩堂ほどは霧緒から指を引き抜いた。
「あぁっ!」
思わず霧緒は避難めいた声をあげた。
成歩堂はジッパーを下ろし、上体を起こした霧緒の前に、苦しいほどに張り詰めた昂ぶりをつきつけた。
「霧緒さん、次こそ答えてもらいますよ。あなたはコレが欲しい。そうですね」
「…………」
しばらくの沈黙の後、霧緒は消え入りそうな程小さな声でそっとつぶやいた。
「……はい……」
最後の鍵が砕け散った。
成歩堂だけに見える鎖が霧緒の身体を解き放つ。
霧緒の心は、開放されたのだ。
(よし! 解除成功だ!!)
「もう・・・好きなようにしてください・・・」
霧緒は微笑を浮かばせると積極的に成歩堂のモノを加えた。
慣れたような手つきで奥まで加えている。
「う…うまいですね、霧緒さん。」
最終更新:2007年01月02日 17:39