大場×御剣②

「証人! 証言台に戻りたまえ!」
御剣の切羽詰まった声が法廷に響いた。
だがオバちゃんは気にもかけず御剣に詰め寄る。
「やだねこの子ったら照れちゃって。
なんだい人前じゃ嫌なのかい?」
「そ、そういう問題ではない!
証人が本法廷に召喚されたのは事件の目撃証言を語るためであり、
このようなハレンチな真似をするためではない!」
「んもう、固いんだからミッちゃんってば」
うふん、と両手を口元に当ててぶりっこポーズ。
それを見て気分が悪くなる傍聴人続出。
「口で言ってもよくわからないだろうから
行動で証言しようってんじゃないのさ。
いいかい、犯人はこんな風に被害者の胸倉をつかんでだねえ」
言いながら御剣の喉元のフリルに手をかける。
「い、異議あり! フリルをほどく必要性はどこにもない!」
「気分だよ気分」
オバちゃんは手早くシャツのボタンを外していく。

顔を引きつらせた御剣は指を突きつけて叫んだ。
「べ、弁護人! 黙って見てないで君も何か言いたまえ」
「え……」
呆然となりゆきを見ていた成歩堂が冷や汗を流す。
「そ、そうは言っても。
どこからゆさぶったもんだか見当もつかないよ……」
「このドシロートが!」
成歩堂はあてにならないと見た御剣は、次に裁判長を振り返った。
「裁判長! 証人の制止を!」
「あ、ああそうですね」
裁判長は木槌を振り下ろそうとした。が。
カタカタカタカタ…
「しょ、証人は光線銃を人に向けて撃たないように!」
「うるさいね。外野は黙って見てな。
あたしの証言をね!」
ふん、と鼻を鳴らすと再び御剣に向き直る。
「さて続きだ。それから犯人は被害者に馬乗りになって…」
御剣を押し倒し、腹の上にまたがり、
「顔面パンチでぼこぼこにしたんだよ」
宇宙服の胸元を押し広げると、中からスルメを2枚取りだした。
違った。しなびたオバちゃんの生乳だった。
「こんな風にね」
しなびた乳で御剣の顔面をパシパシと張り続ける。
ぐぎぃ、と声にならない悲鳴が御剣の喉から漏れる。

陵辱はまだ終わらない。
最終更新:2006年12月12日 20:15