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歴史的仮名遣だけ教えればよい


そもそも字音仮名遣(漢字の歴史的仮名遣)も含めた歴史的仮名遣だけを小学生から教えれば済むだけのことで、小学生で現代仮名遣を習い中学・高校で歴史的仮名遣を習う現代の教育システムこそ二度手間で無駄。

歴史的仮名遣が難しいというのは、前提条件が変ったので、今や全くそんなことは無い。

前提条件とは、
  • 漢字は書くのに手間がかかる。
  • 漢字は辞書を調べるのに時間がかかる。
というもの。

これから、
  • 漢字の使用は減らすべき
となり
  • 平仮名、片仮名の使用頻度が増える
ので
  • 仮名遣を正確に覚えていないと文章が書けなく
なり
  • 誰でも書けるように現代語音に合せるべき
という結論になる。これは国語改革当時としては一応理屈は通っていたように見えただろう。しかしその結果、明治の文学や古典への敷居を高くしてしまったという弊害が生まれた。

ところが現代は既に
  • 漢字は書くのに手間がかかる。
  • 漢字は辞書を調べるのに時間がかかる。
という前提はコンピュータとネットワークの進歩によって完全に崩れた。

その結果、
  • 漢字が適切に書かれている文章の方が一目で意味が把握できる
という利点だけを享受できるようになった。その証拠に現代では一般社会において明かに漢字の利用は増えてきている。

歴史的仮名遣は漢字を適切に利用した文章を書くのであれば難しくない。

まず字音仮名(漢字音の仮名)はまるで覚える必要が無い。漢字で書くのだから。ルビ(読み仮名)を振る必要があってもコンピュータが自動で振るソフトウェアなんて簡単に作れる。例外は「その様に」を平仮名で書くときは「そのやうに」と書く、ということを覚えるくらいであろう。

日本語入力時も、現代仮名遣で入力しようが歴史的仮名遣で入力しようが、多少間違っていようが候補が出るソフトを作ればよい話で、正確に覚えている必要は無い。
筆者はそのような辞書を公開もしている。

実は、適切に漢字が含まれている文章は、現代仮名遣と歴史的仮名遣とでは、それほど変らない。

違いは、
  • 「思ふ」「加へる」のようなハ行四段・下一段活用動詞
  • 「ゐる」「用ゐる」「率ゐる」のワ行上一段活用動詞(これらのみ)
  • 「植ゑる」「飢ゑる」「据ゑる」のワ行下一段活用動詞(これらのみ)
  • 「行かう」のようなハ行四段動詞の未然形+推量の助動詞「う」
  • 「ありがたう」「おいしうございます」などの形容詞連用形ウ音便
  • 「かう」「さう」(「かうする」「さうする」など)
  • 「でせう」「でせうか」
くらいであろう。

他、名詞としては「くらゐ」と「まづ」、「づつ」くらいであろうか。ただ「づつ」は今でも正しく歴史的仮名遣を使っている人も多いというのは皮肉である(笑)。

実際、これまでの文章を歴史的仮名遣いに直して下に書いておくが、慣れれば読むのにどうということは無いことが分ると思う。なお、本文は所謂旧字は使わずに書いた。新字と旧字についてはまた別途書くことにする。



そもそも字音仮名遣(漢字の歴史的仮名遣)も含めた歴史的仮名遣だけを小学生から教へれば済むだけのことで、小学生で現代仮名遣を習ひ中学・高校で歴史的仮名遣を習ふ現代の教育システムこそ二度手間で無駄。

歴史的仮名遣が難しいといふのは、前提条件が変ったので、今や全くそんなことは無い。

前提条件とは、
  • 漢字は書くのに手間がかかる。
  • 漢字は辞書を調べるのに時間がかかる。
といふもの。

これから、
  • 漢字の使用は減らすべき
となり
  • 平仮名、片仮名の使用頻度が増える
ので
  • 仮名遣を正確に覚えてゐないと文章が書けなく
なり
  • 誰でも書けるやうに現代語音に合せるべき
といふ結論になる。これは国語改革当時としては一応理屈は通ってゐたやうに見えただらう。しかしその結果、明治の文学や古典への敷居を高くしてしまったといふ弊害が生まれた。

ところが現代は既に
  • 漢字は書くのに手間がかかる。
  • 漢字は辞書を調べるのに時間がかかる。
といふ前提はコンピュータとネットワークの進歩によって完全に崩れた。

その結果、
  • 漢字が適切に書かれてゐる文章の方が一目で意味が把握できる
といふ利点だけを享受できるやうになった。その証拠に現代では一般社会において明かに漢字の利用は増えてきてゐる。

歴史的仮名遣は漢字を適切に利用した文章を書くのであれば難しくない。

まづ字音仮名(漢字音の仮名)はまるで覚える必要が無い。漢字で書くのだから。ルビ(読み仮名)を振る必要があってもコンピュータが自動で振るソフトウェアなんて簡単に作れる。例外は「その様に」を平仮名で書くときは「そのやうに」と書く、といふことを覚えるくらゐであらう。

日本語入力時も、現代仮名遣で入力しようが歴史的仮名遣で入力しようが、多少間違ってゐようが候補が出るソフトを作ればよい話で、正確に覚えてゐる必要は無い。
筆者はそのやうな辞書を公開もしてゐる。

実は、適切に漢字が含まれてゐる文章は、現代仮名遣と歴史的仮名遣とでは、それほど変らない。

違ひは、
  • 「思ふ」「加へる」のやうなハ行四段・下一段活用動詞
  • 「ゐる」「用ゐる」「率ゐる」のワ行上一段活用動詞(これらのみ)
  • 「植ゑる」「飢ゑる」「据ゑる」のワ行下一段活用動詞(これらのみ)
  • 「行かう」のやうなハ行四段動詞の未然形+推量の助動詞「う」
  • 「ありがたう」「おいしうございます」などの形容詞連用形ウ音便
  • 「かう」「さう」(「かうする」「さうする」など)
  • 「でせう」「でせうか」
くらゐであらう。

他、名詞としては「くらゐ」と「まづ」、「づつ」くらゐであらうか。ただ「づつ」は今でも正しく歴史的仮名遣を使ってゐる人も多いといふのは皮肉である(笑)。

  • 「假名遣」で檢索してこちらに參り驚いてをります。

    もと出版社勤務。ローマ字論から假名遣を考へてをります。ローマ字相談室のローマ字資料室(ヘボン式系統)に置いてある「擴張ヘボン式の發見」を御一讀いただきければさいはひです。

    kmns(underscore)tsw at yahoo -- kmns (2010-03-07 16:33:54)
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最終更新:2010年03月07日 16:33