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源健司(ACE)

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だれでも歓迎! 編集

源健司

名称:・源健司(ACE)
要点:・学生服+乗馬服、喧嘩早い男
周辺環境:・雷電(グリンガム)
評価:全能力14
特殊:
  • 源健司は山岳騎兵として見なし,山岳騎兵が出来る全部の特殊を持つ。源健司は黒いオーマとして扱う。
→次のアイドレス:英吏(ACE)、金城美姫(ACE)、深澤正俊(ACE)、竜造寺紫苑(ACE)、エイジャ兄弟(ACE)、グリンガム(ACE)

*山岳騎兵は白兵戦行為が出来、この時、攻撃判定は評価+1される。
*山岳騎兵は射撃戦行為が出来、中距離、近距離を攻撃できる。この時、攻撃判定は評価+1される。
*山岳騎兵は山岳、森林での全ての判定に評価+3される。
以上の特殊が使用可能である。

イラスト

文章

私こと高原鋼一郎はその日、飯の種(タウン誌に持ち込んで連載させて貰う新しい企画)を考えるためにはる、青狸と連れだってメイド喫茶に来ていた。
一番安いコーヒーを飲みながらあーでもないこーでもないと打ち合わせをする事3時間。
37回目のコーヒーのお代わりを持ってきたメイドさんの笑顔の裏から放たれるブブヅケオタベヤス(言葉の意味は不明だがとにかく物凄い意味らしい)な感じの雰囲気をスルーしながら話が白熱していた時だった。

店の前で何やら叫び声や派手な物音が聞こえてくる。どうやら何事か起こったらしい。
好奇心という名の野次馬、いや野次猫根性を刺激された我々はコーヒーを置くとわーい、と両手を上げて見物に向かった。
外ではどうやら喧嘩の真っ最中のようだった。見物している一人の女性に事情を聞いてみると、どうやら道を歩いていた少女にたちの悪いナンパをしていた不良どもがいたらしく、少女が助けを求めていたそうだ。
たまたま通り掛かった少年が不良の一人の後頭部に見事な飛び蹴りをかまし、そのままこの騒動になったらしい。
その喧嘩っ早いというか血気盛んな少年はというと二十人近い不良(どうも仲間が手助けに来たらしい)を相手にして全くの互角、というか半分以上を叩きのめしている。

ふと、側に落ちていた少年のだと思われる学生服を何の気無しに手に取ってみた。一見ただの学ランに見えたが後ろの切れ込みが普通のものより深くなっている。
もう少しよく見るとポケットの角度がやはり普通のものに比べて鋭角になっていた。
気になって大立ち回りをしている少年のズボンを見ると、脚の内側の部分が他の所に比べて擦れている。
あの少年、馬にでも乗っているのかな―、とはるが言った。他の国にもたまに出掛けて様々な物を見ているこの男がいうのだから恐らくその通りなのだろう。
この前暇な時に読んだ雑誌の知識が無ければ私も気付いたかどうか判らない程の改造である。
そう、その少年の学ランは普通に見る分にはただの学ランだが要所要所が馬術服の様になっているのである。
普通に学兵をやるなら必要無い改造である。先程はるが漏らしたように何かに跨がる、例えばバイクや馬術でもやらない限りは、だが。
そんな事を考えているとようやく全員殴り倒したのか少年の動きが止まった。とりあえず声をかけようと肩で息をする少年に後から近づいてみた。

振り向いた少年の目を見て何だか野良犬みたいだなと思った次の瞬間、顔面に走る衝撃と共に私の身体は錐揉み回転しながらメイド喫茶の店内へと吹っ飛んでいた。
どうも状況から察するに、声もかけずに後ろから近づいたせいで不良の一味だと思われたらしい。腰の入ったかなりいいパンチを綺麗に貰ってしまった。
…I=Dに乗ってて筋トレサボっていたのと薬を投与してる身なのもここまで吹っ飛んだ原因かもしれないが。
ぱたぱたと足音が近づいてくる。おい大丈夫か、と誰かが言った。さっきの少年だろうか。まあ生きてはいる、と、返そうとしたが呂律が回らない。
というか膝に来てて立つ所か動く事も出来ない。ぶち破った際に割れた大小様々なガラス窓の破片がちくちくして痛いのに…
そんな私の状態を察したのか、しかたねえな、と少年は私を起こそうと手を差し伸べた。次の瞬間、何処から出てくるのか沢山のメイドさんたちが十重二十重に少年と私を取り囲んで行く。
突然の事態に少年は行動を起こせないでいる。無様に寝っ転がっている私の位置から見えるメイドさんたちの表情には明らかに窓割られた恨みが見える。まずい、これはまずい。
むう、あれは48のメイド技の一つ、対思春期防犯秘技「メイドさん無間地獄」! なるほどあれがそうなのか、という青狸とはるの会話が聞こえてくる。
いろいろ突っ込み所はあるがまずお前ら何でそんな事知っているのか、と言おうとしたがやはり上手く喋れない。、
その内キャッキャウフフと近づいてくるメイドさんたちの声を最後に私の意識は途絶えた。

私が目を覚ますと自宅のベッドの上だった。痛む顔をさすりつつ朝刊を読むと、あの事件の顛末が書かれている。
何でも私が気絶した後にあのメイド喫茶に巨大な猫がやってきたらしい。見たことも無いような種類の猫らしく、メイドさんたちにキャーキャー言われたそうだ。
どうも例の少年の知り合いだったらしく、どうやら彼と一緒に窓の弁償代金を払うためあの店で働く事になったようだ。
なんかネタになりそうなのでこの少年を追ってみようと思う。

―キノウツン藩国内タウン誌「やっぱりツンが好き」より

  • 追記
そういえば少年を倒した技の詳細は青狸もはるも教えてくれなかった。
48のメイド技とは何なのか今度調べてみよう…

  • 追々記
ちなみに打ち合わせで思いついた企画「大鉈戦車長と愉快な戦車たち」は没になった。
やるせない。



イラスト(KATZE)(稲垣)
文章(高原鋼一郎)

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