時の継承者 ファンタシースターIII
【ときのけいしょうしゃふぁんたしーすたーすりー】
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ジャンル
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RPG
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対応機種
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メガドライブ
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発売・開発元
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セガ・エンタープライゼス
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発売日
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1990年4月21日
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価格
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8,700円(税抜)
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分類
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特定ファンにとって黒歴史のゲーム
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ポイント
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3作目のジンクス
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ファンタシースターシリーズ
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概要
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あくまでも『時の継承者』がタイトルで『ファンタシースターIII』がサブタイトル。
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PSO以前に発売された、初代から4作目『千年紀の終りに』までの4部作、所謂「アルゴル太陽系」シリーズの1作だが、他のアルゴル太陽系3作品との関連はあまり無い。
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IIでのSF的な雰囲気から180度変わったファンタジー的な雰囲気と退廃的な世界観、王家や民族をテーマにしたストーリーなど、他のシリーズ作とは内容が大きく異なる。
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結婚システムにより、三世代に渡る壮大なストーリーが展開される。
不満点
キャラクター・世界観での問題点
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キャラクターデザインは前作のアニメタッチで描かれたキャラクター達に対して、本作のキャラクターは油絵調に描かれ、陰影が強めに表現されている。
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町や人のデザインも場所や世代を越えてもほとんど変わりばえがしない。世代交代して十数年の月日が過ぎ去った設定でも町に形状変化などがなく、町の住人もメッセージが変わる程度。
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モンスターのデザインが全体的に奇妙というか不気味というか、形容しがたい容姿のものが多い。悪夢的と評されることも。
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電子回路のような敵、道路標識に手足が生えたようなロボット、巨大で不気味な人面岩、下半身が無く頭の上に謎のオブジェを乗せた裸のガチムチ兄貴などが筆頭か。
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そして前作ではとても滑らかに動いていた敵のアニメーションが大幅劣化。画像が二枚だけしか用意されておらず、しかも動くのは肘から先だけ・手首から先だけ・指先だけといった有様。前述の敵の最後の二体は順に両耳が動くだけ・胸筋がピクピク動くだけというもはや狂気としか思えないアニメーションである。
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結婚によりシナリオの流れが変わるマルチエンディングであるが、変わるのは2世代目のみで(進むルートも変わる)、3世代目は仲間の1人・ルナの成長タイプが変わったりライアの立ち位置が変わることや、主人公の出発時のイベントを除いては最終的にみんな同じ展開となり全く差がない(エンディングのみ変化する)。
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ストーリーの大筋は評価すべき点もあるが、開発期間・容量の制約のためか説明不足が目立つ。
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第一世代から既に黒幕の魔の手が及んでいたのだが……その手段に関しては疑問が残る点が多い。
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本作の世界はIIの物語中の惑星パルマ崩壊が発端になって誕生したとされるが、II本編中のパルマ崩壊イベントの前後の流れを考えると無理がある。
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本作中では「当時パルマはダークファルスに支配されており、パルマ爆発直前に事前に用意していた移民船で脱出」とされているが、IIの同イベントではダークファルス復活直後に人工衛星が落とされ、直後にパルマが爆発しているためそんな暇はないはずである。
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しかしIIで登場したダークファルスは最初から地球人(エイリアン)たちに憑依していたことが劇中描写からわかるので、アルゴルのそれとはこの時点で別物。地球人は「自分たちの心にダークファルスがとりついていたので星が滅びた」と語り、アルゴルにたどり着いたあとマザーブレインを開発するまでの経緯を明かす。
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さらに次回作『千年紀の終りに』ではアルゴルでもダークファルスは複数、しかも同時に存在できることまで明かされた。アルゴル千年の封印とはダークファルスに対してではなく、その親元“深遠なる闇”に施すものである。ダークファルスはその封印が千年ごとに弱まる綻びをついて世界に顕現する“闇”の分離同位体であることが、当作で明かされる。
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つまりIIの時代にダークファルスが二体いても全く問題ではない。一つは地球人にとりついて彼らの母星を滅ぼし、移民船で脱出した彼らにそのまま憑いてきてアルゴルに来訪した個体。もうひとつはアルゴルの封印の綻びからあらわれ、パルマを襲った個体である。
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そしてIIIのダークファルスもパルマ滅亡後、IIの地球人とおなじく母星からから脱出したパルマ移民船団にとり憑き、千年前の戦役を経て封印されたことになったのである。そしてそれがPSOやPSUへ(パラレルワールドとして)つながっていく。
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習得出来るテクニック(魔法)の中に他のシリーズでは通常戦闘で使えるのに、このゲームではある条件で使うだけと言うものがある。
戦闘などゲームシステム面での問題点
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戦闘面では当時のゲームらしいというべきか、少々粗のあるゲームバランスになっている。
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パーティの人数が少ないときはややきつく、逆に頭数が揃えば力押しで雑魚を一掃できる局面が多い。
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その為か、ストーリーが展開してから手に入る経験値が中盤あたりから急なインフレを起こす。
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なにげに嫌がらせ極まりない「どく」攻撃
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序盤から終盤まで毒の状態異常をしかける敵がちょくちょく出現する。このゲームでの「毒」は他のRPGによくあるHP減少効果ではないのだが、現在HPの表示が「どく」と表示されて今のHP量が分からなくなり、しかもアイテムやテクニックによるHP回復効果も受け付けなくなるという地味にいやらしい攻撃となっている。(しかも「どく」攻撃自体は回避不可能)
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その為、毒を治療するアイテム「アンティポイズン」か、毒を治療するテクニック「シーフォース」にはよくお世話になりがち。ちなみにシーフォースは時折TP(MP)を消費するだけで失敗する事がある。
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現在のHP量を把握さえできていれば毒をくらっても気にせずゴリ押しして進んでいくこともできるが、前述した通りHP回復効果を受け付けないどころか宿屋に泊まってもHPが回復できないので早い段階で治療しておきたい所。…なのだが、次の戦闘で再び毒攻撃を使う敵が出現してまた毒をくらうという状況も結構起こりやすく、なにげにストレスが溜まる。
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一応四種類のマルチエンディングを取っていながら、セーブデータが二つしかないという残念な仕様。
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後に発売された移植版ではこの点が改善され、セーブデータは四つになった。
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フィールドでの歩行速度がともかく遅い。エンカウント率はさほど高くないが、これのおかげでイライラする(これも移植版では改善)。
評価点
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後のファンタシースターシリーズに登場する「アンドロイド」や「ラッピー」が今作で初登場した。年を取らないアンドロイド二人が最後まで仲間として付き従うなど、きちんと設定は活かしている。
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音楽の評価は高い。中でもフィールド音楽はパーティーが一人増えるごとに演奏パートが一つずつ増えていき、最大人数の5人パーティーになると非常に豪華なものになる。
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戦闘時のBGMも、こちらのパーティが優勢か否かによって音楽が変化する演出が面白い。(PSOでの戦闘時・非戦闘時のBGM変化システムのはしりとも言われている)
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もっとも、長期戦になりがちなボス敵戦で苦戦していてももずっと優勢のBGMが流れ続ける場面が起きたりするのはご愛敬。
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主人公の結婚による3世代にわたるシナリオ分岐をドラゴンクエストVに先駆けて行っている点は評価できる。(あちらの発売は2年後の1992年。)
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実際ストーリーの大筋は評価されているので、うまくリメイクすれば化けるのではないかという意見もあったほど。
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主人公が美形ぞろいのためかアルゴル太陽系シリーズ中最も女性人気の高い作品でもある。
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キャラクターデザインには後に『バジリスク ~甲賀忍法帖~』『Y十M ~柳生忍法帖~』などを連載することになるせがわまさき氏が参加している。パッケージイラストは同氏のデザイン。
余談
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セガの人気作品は「3作目でこける」と言われている。本作もその法則に当てはまってしまった作品といえる。
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続編も出ているが、題名に『IV』の数字は付いていない。今作を無かったことにしたかったのか、それとも……。
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とはいえ、PSO設定資料集によるとPSOに本作のキャラであるシーレンが登場する予定があり、PSOの設定的にもIIIとのリンクを思わせる部分があるなど、
全くの黒歴史ともいいがたい。
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なお、海外版の『千年紀の終りに』には正式に『IV』の数字が付いている。
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黒歴史的な扱いながら、SS版ファンタシースターコレクション・PS2版コンプリートコレクション・WiiのVCで遊ぶ事が可能。
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入手のしやすさ・セーブデータが四つに増加・歩行速度が1、2、4倍速に設定可能なPS2版がベストか。名作と呼べるPSI・II・IV(千年紀の終りに)も遊べるし。