誰彼
【たそがれ】
| ジャンル |
アクティブ・ドラマタイズ・ノベル(アドベンチャー) |
| 対応機種 |
Windows 95/98/2000 |
| メディア |
CD-ROM 2枚組 |
| 発売・開発元 |
Leaf |
| 発売日 |
2001年1月26日 |
| 定価 |
8,800円(税抜) |
| レーティング |
ソフ倫:18歳未満禁止 |
| 分類 |
クソゲー扱いされやすい良作
|
| ポイント |
感感俺俺 超先生の(事実上の)遺作 |
WARNING!!!!!!!
本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。
概要
キャラクターデザインは、カワタヒサシ。シナリオは、後の「超先生」こと竹林明秀。開発はLeaf大阪開発室。
旧日本軍により造られた「強化兵」である主人公の蝉丸があるきっかけで目覚め、起こった事件の解決のため奔走する、という内容。
当時のLeafは『痕』おまけシナリオの盗作騒動の渦中にあり、悪い意味で話題に事欠かなかった(Leaf,Key掲示板はこの騒動で誕生している)。そのような中で本作は『雫』『痕』の流れを汲む久々のダーク路線の作品として期待されていた。
問題点
開発の経緯
- いわゆる「552文書」(Leaf大阪のスタッフ大量離脱事件「2.14事件」の実情を窺い知ることができる、社内掲示板ログの俗称)によって表に出た情報によれば、当時の大阪開発室の雰囲気は良いとは言えないようなきな臭い状態になっていた。それが本作の出来に悪影響を及ぼした可能性はある。
- また、企画担当のスタッフは上司や同僚との対人関係に疲れ果てて開発中に退社しており、それが竹林氏に丸投げされる形になったという経緯がある。そのため、シナリオの出来が全て竹林氏のせいであるとは一概に言えない部分もある。
シナリオ
- 本作のシナリオを担当した竹林氏は、公式には新人ということになっていたが、『痕』おまけシナリオで盗作をしてしまったことで悪評が流れていた青村早紀(青紫)氏と同一人物ではないかと早くから疑われていた。
- 本作のシナリオは決して悪い出来ではなかったが、さすがに『雫』『痕』ほどの評価は得られず、Leaf凋落の原因の一つと見做され、竹林氏の評価を悪い意味で確立させることになった。
- 繰り返すが、前述の通り、シナリオの出来が全て竹林氏の責任とは一概に言えない。
感感俺俺
- これは作中の「お前がいま
感
じている
感
情は精神的疾患の一種だ。しずめる方法は
俺
が知っている。
俺
に任せろ。」という一節を略したもの。
- 重複表現をからかったネタなのだが、当時のLeafの周辺状況もあって必要以上に迷言として叩かれてしまい、本作および竹林氏の代名詞となった。
- この文章自体にはそこまで迷言扱いされるような珍妙な面白さはほぼないため、当時のアダルトゲーム界隈の騒動を体験してない人にとっては、ネタとしても通じにくいだろう。
評価点
- 当時のエロゲーでは珍しく、ミニキャラが動くアニメーションでシーンを表現する手法が使われている。
総評
名作『雫』『痕』の流れを汲むLeaf大阪開発室の新作として多大な期待の中で発売されたが、シナリオが必ずしもその期待に見合うものでなかった上に、上記の『痕』おまけシナリオ盗作騒動に巻き込まれる形で、実際の出来以上に不評を買ってしまった不遇の作品。
余談
- ある店で本作が、客寄せのための目玉セール品として100円で販売されたのだが、それが「不評のため100円で投げ売りされた」と曲解されるという不運な事件が発生した。
- Leafの名声確立に貢献した高橋龍也氏や水無月徹氏が本作の開発中に退職した事も、様々な憶測を招き暗い影を落とすことになった。
- 竹林氏は、その後Leafを退社して、スタジオメビウスに入社。『SNOW』のスクリプトに従事したが、2003年に交通事故により死去。死後、高橋氏によって「青村早紀=竹林明秀」であることが明かされた。また、死後になって氏が関わった作品に再評価の動きが出てきている。
- ちなみに、本作は竹林氏の遺作と言われることがあるが、メビウスの姉妹ブランドが制作した『ななみとこのみのおしえてA・B・C』が遺作であることが判明している(
参考
)。