りんかねーしょん☆新撰組っ!

【りんかねーしょん しんせんぐみっ】

ジャンル 超時空ラブコメ活劇ADV
対応機種 Windows 2000/XP/Vista
発売元 りぷる
発売日 2009年6月26日
定価 9,240円(税込)
レーティング ソフ倫:18歳未満禁止
分類 クソゲー判定
2009年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板大賞
ポイント シナリオが全部ぶち壊し
エロゲ界のマインドシーカー
クソゲーオブザイヤーinエロゲー板/大賞
魔法少女アイ参/ りんかねーしょん☆新撰組っ! /色に出でにけり わが恋は
クソゲーオブザイヤー2009/大賞
戦極姫~戦乱に舞う乙女達~(PS2/PSP)/ りんかねーしょん☆新撰組っ! /
断罪のマリア THE EXORCISM OF MARIA/クリムゾン・エンパイア ~Circumstance to serve a noble~
クソゲーオブザイヤーinエロゲー板2009/ノミネート作品
りんかねーしょん☆新撰組っ! /MQ~時空の覇者~/タイムリープぱらだいす/ひしょ×ひしょ


WARNING!!!!!!!
本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。


概要

多くのクソゲーは、「つまらない」「不親切」「バグ」などのいわゆる「クソ要素」を全体的に散りばめているだけでなく、加えてなにかしらインパクトのあるクソな部分を持っている。
しかし、ひとつ抜きん出てクソな部分があっても他にゲームの大きな評価点足りうる部分があったり、クソ要素以外の部分で不備がなければ、多くの場合それはクソゲーとは呼ばれず、悪くとも凡~駄ゲーと評されるのがほとんどだ。
だが、この世界には、ただ一つの欠点だけでKOTYの椅子を勝ち(?)取った、クソゲー界の常識を覆すクソゲーが存在する。
そのゲームの名は、『りんかねーしょん☆新撰組っ!』。
さて、このゲームはいかにして、大混戦となったエロゲーKOTYの頂点に輝いたのか?


問題点

  • シナリオ
    • このゲームをクソゲーたらしめる諸悪の根源であり、だいたいこいつのせい。
    • 理由は後述するが、異常にシナリオが難解で捻くれており、はっきり言って理解不能なレベル。
      • そもそもストーリーからして読みづらい。
+  ストーリー。公式より抜粋。
  • シナリオ構成が破綻している。
    • このゲームのシナリオは、「転生もの」と「異世界もの」を混ぜ込んだ構成になっている。そしてその異世界や過去の追憶を、時折「幻覚」という形で垣間見ることになる。
      • 問題はそれが「それらが演出も説明も脈絡もなく、場所も視点も時間軸すらもスッ飛ばして挿入される」ことにある。
      • そのタイミングは本当に予測不能で、日常から戦闘中まで、様々な場面で起こりうる。しかもシーン自体は断片的で、直前の現実の場面とは関係がないことがほとんど。よってストーリーを正しくプレイヤーが把握するには、バックログなどを駆使して要点を抜き出したり、頭の中でシナリオを再構築する必要性が生じる。
      • それに加え、「ライターの自己満足としか思えない、物語中に使用される奇っ怪な専門用語の数々」 「頻繁に挿入されるアイキャッチ」が、物語の正常な理解を妨げている。
      • この「麻薬をやってフラッシュバックしているかのような構成」とすら揶揄されるシナリオを読み解くには、難解なヒエログリフを読み解くかのような、解読作業が求められる
    • おそらくは、力量も無いのに、厨二病要素の数々を一流の物語として昇華させた一流ライターたちの真似をしようとし、このような超電波シナリオが完成してしまったのであろう。
    • その上、構成が破綻しているのにも関わらず、話が無駄に長い。並のゲーマーでは心が折れる事うけ合い。

評価点

  • シナリオ以外は形になっている。
    • インターフェイスは2009年のエロゲの標準をクリアしており、問題はない。
    • CGも、いわゆるロリ系・萌え系で、普通に魅力を感じるレベル。
    • 声優もキャラクターとマッチングしており、演技力も問題ない。
    • 音楽はクラシック曲のアレンジ版が多く、少なくとも悪くはない。
    • 本来の目的での「実用性」はある。
  • ヒロインの一人、ミシェリーヌのルートだけは割と好評。

総評

そしてこのゲームは、KOTYエロゲー部門を堂々制覇。
エロゲーはクソゲーと認定するための判断材料が通常のゲームより少ないとはいえ、なんと、不条理なまでに破綻したシナリオ一本でKOTYの座を見事つかんだのである
このゲームは、せっかくの可愛いイラストやキャラクター、BGMの良さが、シナリオのせいで全く活かされていないという、エロクソゲーの新天地を見せ付けてくれた一作となった。
ふつうは、ある程度シナリオが悪くても、この手のゲームではそれがキャラクターの可愛さで相殺され、大きな欠点としては取り上げられない場合が多々ある。しかしこのゲームは、シナリオ構成のその突き抜け方の酷さゆえにキャラクターの魅力が完全に殺されてしまうと言う前代未聞の事態を起こすに至った。
「エスパーにしか楽しめない」「エロゲ界のマインドシーカー」「ニュータイプ適性を試すためのゲーム」などと、シナリオはプレイヤーからは散々に罵倒された。ある意味では、すごい作品と言えるだろう。


余談

  • 本作の「超展開シナリオの一点のみで他の作品群と渡り合った」(KOTY総評より一部抜粋)手法は「ストロングスタイル」と称されて喝采(?)を浴びた。
    • 最終選考に残った他の作品群である『MQ~時空の覇者~』 *2 、『タイムリープぱらだいす』 *3 、『ひしょ×ひしょ』 *4 のクソ要素を、ゲームの出来とは直接関係のない「いわば盤外戦」「クソ『ゲー』としては邪道」と評した上で、本作は商品として体裁が整っているにもかかわらずシナリオがとんでもないことになっていたためこう評価したのである。
    • また、このシナリオの駄目さは、前回で他の作品を一蹴して覇者となった『魔法少女アイ参』ですら真似できない強烈な個性と称された。
  • このゲームのライターの名は「kozakana」。明らかに某通販サイトを揶揄するネタを意識した名前だが、選評ではそんなkozakana氏に「普通の萌えゲーを期待したらkonozamaだよ!」という言葉を贈ったと言う。