アマノジャック@新ジャンル専用

新ジャンル「鸚鵡返し」01_vol01

最終更新:

new_jack

- view
管理者のみ編集可
新ジャンル「鸚鵡返し」
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 1/3 2006/09/10(日) 17:38:37.72 ID:Bur7wJ6d0
男「おーい女、今帰るとこか?」
女「帰るとこ」
男「ちょっと運ぶの手伝ってくれないか?」
女「…ちょっと?」
男「ちょっとじゃないかも知れないけどさ、手伝ってくれたら助かるなあ」
女「いーけど」
男「お、本当か、じゃあ終わったらパフェでもクレープでも好きなの奢るぞ」
女「クレープ」
男「よし、クレープだな、約束だ、じゃあこれ頼む」
女「クレープ♪」
男「はいはい」
・・・
男「後はダンボール二つか…女、これを持ってってくれるか」
女「おも…」
男「そっちじゃない、こっちの大きい方が軽いんだ」
女「こっち?」
男「そうそう、今はカッターが数本入ってるだけ。箱を別の用途に使うんだと」
女「分かった」
男「ん、でも待てよ」
女「ん?」
男「俺が頼んだのにあれだけど、下の階まで何度も往復して疲れた…よな」
女「…どしたの?」
男「大きい方、やっぱり貸して」
女「や」
男「いや、大きい方スカスカだから小さいの入れちゃえば俺一気に持ってけるからさ」
女「持ってける」
男「…何で? しょうがないな…まあ持ってってくれるならありがたいけど」
女「でしょ?」

3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2/3 2006/09/10(日) 17:39:38.82 ID:Bur7wJ6d0
・・・
男「うおー、疲れたー」
女「お疲れ」
男「ごめんな、ちょっと運ぶって言いながらこんな時間まで手伝わせて」
女「…ちょっとは」
男「ん?」
女「…」
男「ちょっとは何だ。疲れた?役立った?感謝しろ?」
女「役立った?」
男「ああ、運んでくれて助かったし、話し相手が居ると気が楽だ」
女「あは」
男「さーて、帰るか」
女「え?」
男「どうしたんだよ」
女「…」
男「帰ろうぜ早く。それともなんか忘れ物でもしたのか?」
女「やくそ…」
男「やくそ…薬草?」
女「う…」
男「あー待て待て泣くな、分かってるよ"約束"だろ」
女「約束!」
男「はいはいクレープな…」
女「クレープ!」
男「でも今日は時間遅いからまた今度で」
女「また…今度…?」
男「そう。もう暗くなってきたし今日はお開きってことd」
女「今日」
男「…うーん。お前のクレープ好きは分かったけど、遅くなるとお前が危ないし…な?」
女「………分かった」


4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:39:41.41 ID:9EKHBSGR0
鸚鵡←なぜか読めない

6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:40:42.62 ID:2BTl1mwp0
鸚鵡おうむ

7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 3/3 2006/09/10(日) 17:40:48.05 ID:Bur7wJ6d0
男「よしよし。それにしてもそんな特別にクレープ好きなのか」
女「別に」
男「何だそれ。わけわからんぞ。じゃあどうしてそんなに行きたかったんだ?」
女「それは…」
男「俺のこと好きなのか?」
女「好き」
男「…悪かった。お前に質問するときは選択肢が必要だっけな。クレープが食べたかったのか?何となくか?意地か?腹減ってるのか?一人で帰るのが心細いのか?それともやっぱり俺が好き?」
女「好き」
男「クレープが?」
女「…」
男「…俺がだとか言うんですか君は」
女「言うんです」
男「言うんですか」
女「うん」
男「やたらと積極的だな…まあ返事は明日、クレープ食べながらな」
女「…やたー!」
男「誰もまだOKするって言ってねーよ」
女「OKするって言ってね?」
男「要求するな!」
女「うっす」
男「無理に変な返事しなくてもいい!」
女「にへ♪」
男「にやけるな、熱いからくっつくな!距離を離す!距離を!」
女「…好き」
男「もう聞いた!」


長い。そもそもやり取り作るのが難しいがとりあえず投下。
誰か神が居たら発展させてくれ。ちなみに「おうむ」だ。

11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:44:00.00 ID:YbHa/Aag0
>>7
おまえさんがハッピーエンドにしたからもう伸びないかも・・・なんだぜ?

12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:45:09.02 ID:Bur7wJ6d0
>>11
じゃあハッピーと思わせて翌日ふられると言う斬新な展開で頼む。

14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:46:21.91 ID:dAG8WNmFO
オウムかぁ

15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:47:28.23 ID:PelI868UO
てかほとんどの人が鸚鵡なんて読めないんだぜ


16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:47:59.77 ID:N3+TAB4rO
これはひどいゆとり教育の弊害ですね

22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:52:49.06 ID:zlDMdAdC0
どこが鸚鵡返しなのか理解できないのは俺だけ?

29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 18:24:43.49 ID:ZzCI0ct30
>>22
相手が言った言葉の一部だけでしか返事できない

30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 18:25:52.78 ID:aeNMSLa6O
長文じゃないと伝わりにくいなwww

31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 18:46:54.37 ID:549mZt5Y0
>>29
!!!!!!!!!!!!
言われて初めて気づいた!!!!!!

32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:02:40.42 ID:xmsXSvVZ0
男「えっと…俺のことどう思う?」
女「どう?」
男「だからだな…その…」
女「だから?」
男「俺のこと好きか?」
女「…好き」



これなんて羞恥プレイ?

34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:04:56.83 ID:we+ktEcFO
ありですな(・∀・)b

36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 1/3 2006/09/10(日) 19:23:37.35 ID:Bur7wJ6d0
男「さて、クレープは美味いか?」
女「クレープは」
男「クレープは、ってことは何か美味くないものでもあるのか?」
女「ある」
男「何が?」
女「…」
男「あーはいはい、えーと…駄目だ、選択肢を思いつかないぞ」
女「…えーと」
男「突拍子も無いぞ、何がいけないんだ?」
女「苦い」
男「?苦い?…クレープの生地が?クリームが?中身が?」
女「中身」
男「苦いって…普通にチョコとフルーツだよなあ。地味というかシンプルというか」
女「味見」
男「俺がするのか?」
女「するの」
男「どれどれ…普通じゃね?」
女「普通~?」
男「何だよ不満なのか、チョコが?フルーツが?って選択肢するのちょっと疲れたな」
女「…疲れた?」
男「あーいやいや気にするな、でチョコ?フルーツ?それ以外?」
女「チョコ」
男「チョコか。クリームが甘いしチョコは少しビターっぽいけどそれが駄目か?」
女「ソレが駄目」


37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2/3 2006/09/10(日) 19:24:17.41 ID:Bur7wJ6d0
男「力説すんな。もしかしてお前すごい甘党?」
女「真っ当」
男「真っ当じゃねえよ、周りのヤツ誰も苦いなんて言ってないぞ。普通のチョコじゃないか」
女「普通のチョコじゃない!」
男「いやいや、じゃあお前、本当に苦いチョコってのがどんなのか試してみるか?前CMで見たぞ」
女「いや、いやじゃ」
男「落ち着け。無理に食べさせたりしねーから」
女「無理!」
男「だから大丈夫だっての!」
女「だって」
男「ほら、周囲の目に晒されてるのに気付け」
女「うっ…いーの」
男「よくないよ、ったく、落ち着いたか」
女「……落ち着いた」
男「極端な甘党なのは分かった、それならそれでそういう店にするか」
女「…」
男「何だ、寛容な俺に言葉も出ないか」
女「…」
男「まあ俺はこれくらい気にしないってこった。えーと、少しブラブラするか?」
女「…答え」
男「答え?…昨日のどさくさ紛れの告白もどきか?」
女「…もどき?」
男「怒るな怒るな、えーと誠意を込めた愛の告白な、えーと」
女「…」


38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 3/3 2006/09/10(日) 19:26:02.93 ID:Bur7wJ6d0
男「そこまで緊張するなよ…なんで直立不動みたいになってんだ…リラックスしろよ」
女「出来ん」
男「やれやれ、少なくとももっと雰囲気のある場所で返事させろよ。移動するぞ」
女「どうする?」
男「お前は黙って付いてくればいーの。ほら、行くぞ」
女「待ってー!」
男「ほら、じゃあ手でも繋ぐか」
女「ラジャ」
男「張り切るな、引っ張るな、何処行くつもりだ」
女「森だー!」
男「森ぃ!? …公園でいいな」
女「いい」


すまん、なんか俺止まらないみたい。

39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:28:37.80 ID:xmsXSvVZ0
君は止まっちゃいけない

40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:30:40.15 ID:549mZt5Y0
ってかこの縛りでここまで話うまく進められるのは凄いな…
お前文才まじすげーわ、感動した

41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:30:47.47 ID:NDF474El0
>>38
ノンストップヒデキ

42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:31:16.11 ID:hKe5h4uLO
俺もありだ…

43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:34:09.98 ID:Bur7wJ6d0
稚拙でごめんね。
新ジャンル考えるの初めてでごめんね。
ぶっちゃけVIPに書き込むの初めてでごめんね。
飯食ってくる。スレってどれくらい残ってるものかね。
もし残ってたら何か書かせてもらおうか。もらうまいか。じゃ。

47 FAMAS ◆GC.oi3hVd6 2006/09/10(日) 19:41:42.38 ID:8Zuu+H1j0
「好き?」
「好き」


つまり、これだけで成立すると。

53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:59:42.23 ID:hKe5h4uLO
久しぶりに良スレの予感
これが保てるかが問題だな

そーいえばばらしーがこんな感じだな

>>43
おまいの文才にs(ry

でもこのジャンルは難しいな…
かなり文才必要だわ

俺は女の台詞を男の台詞の中から探すのに終始してるw

62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 20:46:56.37 ID:3SVkxyXw0
>>1
お前天才だな
「で緊」で「出来ん」と出たときには感動した

64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 1/3 2006/09/10(日) 20:57:07.50 ID:2DvlbLSS0
男「…俺は、公園に行こうと言ったよな」
女「言ったよ」
男「お前も同意したよな」
女「したよーな」
男「ような、じゃなくてしただろ」
女「した」
男「さて、それを踏まえて訊きます」
女「聴きます」
男「本当に森に来る野郎があるか!!」
女「ガール」
男「そうだね野郎じゃなくてガールだねって馬鹿野郎!!」
女「ガールだ」
男「よしよし、揚げ足取りはイタチごっこだからやめたまえ」
女「はーい」
男「状況を整理するから黙って聞けよ」
女「…」
男「公園に着いたまでは良かった」
女「良かったー」
男「安心すんなよ、しかしお前はそのまま俺を引っ張って林に入る」
女「はや!」
男「展開が速いのはお前が有無を言わせずやったからだよ、わかってる?」
女「分かってる」
男「と言うわけでそのままずんずん林を掻き分けてさあここは何処でしょう?」
女「さあ?」


65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2/3 2006/09/10(日) 20:57:46.58 ID:2DvlbLSS0
男「…脱力する…」
女「くす」
男「笑うな。さて、無理矢理俺を引っ張ってくるには何か理由があるんだろ?」
女「…」
男「それなりに理由があるからだと思うんだけど?目的はなんだ?」
女「体」
男「ブーーッ」
女「! …」
男「嫌そうな顔するな。誰のせいで噴き出したと思ってる」
女「…」
男「お前さ、昨日の告白もどきで」
女「もどき?」
男「昨日の告白でぶちまけてから自棄になってないか?」
女「なってない」
男「なんかさ、無理に特攻してる感じだよな」
女「特攻?」
男「後先考えずというか。挙句の果てに興奮暴走しすぎなわけだけど」
女「うふん」
男「脈絡のないシナを作るな」
女「クる?」
男「コねー。話を戻すぞ。自棄になってるだろ」
女「なって…」
男「なってる」
女「なって…」


66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 3/3 2006/09/10(日) 20:58:24.82 ID:2DvlbLSS0
男「目的はって聞いたら、体、だとかそれからさっきのクネクネも」
女「クネクネ…」
男「すまん、えーとセクシーポーズもそうだろ。無理に誘って…誘ってるつもりなんだろな、お前の場合」
女「つもり…」
男「ああ、つもりだよ、つもり。なんか演戯してる感じがするな、すごーく」
女「演戯…してる、か…」
男「一昨日、いや、昨日手伝ってもらうまでのお前はそんなんじゃなかったぞ」
女「だって…」
男「理由があるなら、聞く。どうする。選択肢が要るか」
女「…要る」
男「…お前、こんなときまでそれか?」
女「…」
男「お前、ちゃんと喋れるだろうが!!」
女「!!」


67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 21:01:00.47 ID:4Ef81O/RO
>>66
緊迫ktkr

71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 21:30:14.60 ID:hKe5h4uLO
(`・ω・´)すげぇ…

72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/09/10(日) 21:34:54.14 ID:qChMcqA80
…面白いけど、難しい

76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 1/3 2006/09/10(日) 22:05:19.02 ID:2DvlbLSS0
女「っ…っ…」
男「何で知ってるのかって言いたそうだな?」
女「なん…で…」
男「師走、連絡網、新学期の連絡」
女「!! …ゎ、忘れ…」
男「声が裏返ってるぞ。まあ最後まで聞けば嫌でも分かるさ」
女「いや…」
男「もう半年以上前か…冬休み明けの始業式の日付が変わったんだよな」
女「う…」
男「でも連絡網で電話番号が間違って記載されてたお前んちには繋がらなかった」
女「違…っ」
男「ああ、違うな、間違いじゃなくて故意だ。お前提出書類いじったみたいだな。詳しくは知らないけどさ」
女「知らない…」
男「電話、学校から来てほしくなかったんだろ。理由が分からなくもない。やっぱり去年の学年の」
女「いやっ!!」
男「…この話は後に回そう。とにかくお前んちには大事な連絡を届けられなかった」
女「…」
男「一番お前と家が近いのは俺だよな」
女「だよ」
男「だよな、つか白羽の矢が立つそのときまで知らなかった」
女「…なつか」
男「なつかしー、か?」
女「なっ!」
男「誘導だ。ま、それはともかくとして、俺が初めて一対一でお前と接する機会だった」


77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2/3 2006/09/10(日) 22:06:16.80 ID:2DvlbLSS0
女「…」
男「というか、下手するとお前自身、他人との一対一が久し振りだったのかな」
女「だったの」
男「……そうか。ま、そういうわけで名前しか知らない異性の家を俺は尋ねたわけだ」
女「…しかーし」
男「そう、しかーし、何故かお前の親御さんは俺をお前の部屋までよこした」
女「…誤算…」
男「認めたか。ま、最後まで聞け。…ちなみに俺“ま”ってよく言うな」
女「待って」
男「いーや、最後まで聞け。これはお前の為…いや俺の自己満足の為だ、聞け」
女「嫌さ」
男「嫌そうじゃないぞ声が、最後まで聞きな」
女「でき」
男「出来るよ、聞きな」
女「…」
男「聞く?」
女「聴く」
男「よし。…そうして何故かいきなりお前のお部屋訪問となった俺」
女「いきなり」
男「お前もインターホンからそこまでは類推できないよな。俺はお前の部屋の前に案内され」
女「案内され」
男「扉を隔てて声をかけようとして」
女「かけようとして」
男「お前の声を聞いた」

78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 3/3 2006/09/10(日) 22:07:02.91 ID:2DvlbLSS0
男「目から鱗ってもう、それはもう驚いた」
女「もう…」
男「お前、あれは英語…じゃないよな」
女「英語じゃない」
男「フランス語?ドイツ語?えーとイタリ」
女「フランス…語」
男「はー。あれはフランス語だと人前で話せるのか?それとも人前だと何語でも無理?」
女「人前だと何語でも…」
男「そうか。ともかく凄いショックだった。学校でもほとんど喋らないのに、あれだけ滑らかに舌が回ってるんだぜ?」
女「凄いしょ」
男「ああ、凄い。あのるるルる…駄目だ、巻き舌か?」
女「ルルルルル」
男「それそれ。なんかもう全部忘れてな用事とか、ただ聞いてた」
女「じとー」
男「何だそれ睨んでるつもりか?怖くないぞ。盗み聞きは悪かったけどさ。まあそれでお前は本の朗読か?あれ」
女「朗読」
男「を終わらせた。そこで我に返って、誤魔化すように俺はズカズカ入っていった」
女「…恥ず…」
男「そして俺はクラスメート以上でも以下でもない淡白な素振りで連絡を伝えた」
女「淡白」
男「でも俺の内面はあのとき革命起きてた」
女「はあ…」
男「というわけで俺が、お前が喋れると知っている種明かしになる。ちなみに人前じゃないと日本語も普通に話せるのか?」
女「…………話せ…………る?」
男「自信ねーのかよ」


80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:10:56.82 ID:4Ef81O/RO
さぁ、盛り上がって参りました。

81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:11:32.20 ID:hKe5h4uLO
男「なぁ、お前さ」
女「お前…?」
男「ぇ…あぁ、ごめんいやだったか?」
女「やだった…」
男「そうか」
女「そう…」
男「ところで俺、お前に何を言おうとしてたんだったっけ?」
女「おい…」



精進しますorz

82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:12:03.17 ID:dFkFxY4GO
なぜこんなにも俺のツボを的確に突くんだ
これすっげえ好き

83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:15:21.52 ID:kT49zxQwO
この娘と付き合えるのはよくしゃべる上に、聞き上手な男だけだな

86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:21:12.85 ID:NDcnqrvL0
男「ぬるぽ」
女「…………」
男「…………」
女「…………」
男「…………」
女「…………」



~中略~



男「…ガッ」
女「ガッ♪」

94 1 ◆z.HBQgEtfY 1/3 2006/09/10(日) 22:30:46.67 ID:2DvlbLSS0
男「親御さんは、なんでもいいから娘と誰かが接する機会を作りたかったんだろうな」
女「誤算…はー」
男「それはもう聞いたよ。さーて、話を戻すか」
女「うっ」
男「なんかバラしたら毒気が抜けたよ。無理にお前に話させる気はなくなった」
女「気が抜けたー」
男「ちなみに漢字なら一緒だけど、毒気と気で、今、音違ったな」
女「おっと」
男「お、顔が引き締まりやがった。ははーん、お前気を許しまくれば普通に喋るんじゃないか?」
女「たはは」
男「で、俺はお前に告白の返事をしようと思ったんだが、公園を抜けてお前は森までずかずか」
女「ずかずか」
男「それも考えれば無理な行動の一端だ。お前は…あくまでもお前なりにだが、俺を誘って…る」
女「それ…“も”…か」
男「ああ、もうお前らしくなさボロボロだ。背伸びというか無茶しまくり」
女「…らしくなさ?」
男「らしくなさがどうかしたか。いつものお前と全然違…あ」
女「いつも?」
男「…」
女「いつも?」
男「…ぁー」
女「いつm」
男「あーそうだよそうだよ、師走の一件以来、なんとなくお前のことをいつも見てました。どうだい満足かこれで!!」
女「……大満足」


96 1 ◆z.HBQgEtfY 2/3 2006/09/10(日) 22:31:42.41 ID:2DvlbLSS0
男「…待て、待ってくれ、今のはノーカウントだ、お前の告白に対する返答では」
女「カウントー」
男「待てーい」
女「…」
男「仮に、仮にだ、これが返答だとしてもだな、俺は大事なお前の話を聞いていない」
女「大事なお前!?」
男「ばかばか、句読点の位置が違う。大事な話だ。お前にはかかってないぞ」
女「かかってない…」
男「かかってないぞ、まだ」
女「!」
男「ゴホ、それはともかくだな、お前が急に行動に及んだ理由だ」
女「にこー」
男「笑って誤魔化さない。ついでに俺を好き、だと言った理由だ」
女「好きだと言った理由?」
男「俺はお前の知られざる一面を知ってお前に興味を持った。それは分かるな」
女「分かる」
男「だがお前にとっては連絡網代わりと昨日の手伝いだけの俺だ。まあ少しは話していたけど。俺のどこが好きの要因だ?」
女「少し」
男「ん?」
女「…」
男「あーえーと、少しで俺を好きになったか。少しくらいが良かったのか。少し格好良かったのか」
女「少しで」
男「少しで、好きになった?」
女「なった」
男「それはまたなんでだ」

97 1 ◆z.HBQgEtfY 3/3 2006/09/10(日) 22:32:52.04 ID:2DvlbLSS0
男「…」
女「…」
男「なんでだ、だけはお前にとって鬼門か」
女「敵」
男「そうか、敵か」
女「そう」
男「じゃあ…」
女「…」
男「…」
女「…」
男「あーチクショウ!あかさたなはまやらわ!」
女「!?!?」
男「ほら、もう一文字ずつ拾うぞ。お前の言いたい行を選べ。あかさたなはまやらわ!」
女「…さ」
男「さしすせそ!」
女「す」
男「あいうえおかきくけこ!」
女「か」
男「かきくけこ!」
女「こ」
男「あいうえおかきくけこぉ!なんか声裏返ったぞ!」
女「さ」
男「お前は楽だな!さしすせそ」
女「し」
・・・

99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:41:08.40 ID:NDF474El0
いい、色んな意味でいいよ、これ。

101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:44:48.06 ID:hKe5h4uLO
>>86
男「ぬるぽ」
女「ぬるぽ…?」
男「ガッ!」
女「ガッ♪」
男「…なんだかなぁ…」
女「ぁ…」
男「ん?何かあったか、女?」
女「…お…」(じー)
男「お…?…目で突然語られてもなぁ…俺にはそんな受信能力はないぞ」
女「おめでと♪」
男「む…なにがだ…?」
女「…むー…」
男「何だよ…今日のお前いつもとなんか違うなぁ…」
女「今日…」
男「今日…?今日って何かあt…ぁーっ!」
女「ってな♪」
男「そうか…今日は俺の誕生日だったんだ…それでおめでとって…」
女「そう…誕生日…おめでと♪」
男「…ありがとう…祝ってもらえて本当に嬉しいよ」
女「もらえ!」
男「プレゼント?…嬉しいよ…」
女「嬉しい…♪」

105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:48:24.33 ID:D9Ao9ISx0
>>1の発想力と文才に嫉妬w
ガンガレ>>1

106 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:48:45.85 ID:kT49zxQwO
何故こんな良スレが過疎気味なのか…

だが、それもいい

107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:49:50.95 ID:T70qyycV0
>>106
ヒント:ROM

109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:50:41.43 ID:NDcnqrvL0
男「あばばばばばばば」
女「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
女「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あばばばばばばば」
男「あれ?」

110 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:51:35.15 ID:BQ7hBT5z0
>>109
ちょww
女どこいったwwww

112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:55:33.00 ID:aeNMSLa6O
男がやたらと理屈っぽいがそれは仕方ないか。

113 1 ◆z.HBQgEtfY 2006/09/10(日) 22:59:34.42 ID:2DvlbLSS0
まあキョンやいーたんの一人称は便利なんだと、いやと言うほど分かる。
説明口調がキャラを規定するのは便利だ。理屈こねるほどキャラが立つ。

117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:06:49.79 ID:LbfMlYWw0
萌えるとか惚れるとかいうよりも、この設定でSSが書ける方々の文才がうらやましい。

118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:08:59.90 ID:Ec/fiirX0
これは小説というより、パズル的要素の方が大きいよな

119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:10:50.29 ID:hKe5h4uLO
>>109
女「あれ…?」
男「ぇ!?…ぁ、な、なぁんだ…お前が珍しく語り始めたと思ったら>109のを拾ってたのか…」
女「あな…」
男「あな…?だから、それだけじゃ伝わらねーっての!」
女「伝わらねー…」(ぐすっ…)
男「お、おい、泣くなよ…」
女「泣く…」
男「…ごめんな…俺、お前の気持ち分かってなかった…わかろうとしてなかった…」
女「なおれ…!」(ぐすっぐすっ…)
男「…わかった…出来るだけ努力するよ」
女「出来るだけ?」
男「努力する、精一杯の努力をする!
これでいいだろっ!」
女「どりょ♪」
男「…やっぱ努力してもわかんねぇ…」
女「してもわかんねぇ?」
男「わかんねぇよ」
女「わかんねぇ…?」
男「わかんn…アハ…アハハハハ」
女「アハハハハ」
男「まぁ、なんかよくわかんないけど楽しいよな」
女「楽しい♪」

121 1 ◆z.HBQgEtfY 1/3 2006/09/10(日) 23:15:15.61 ID:2DvlbLSS0
・・・
男「…あい…うぇっ…ぅぉ…」
女「あ!」
男「喉が痛い」
女「…あはっ」
男「オ、今のは俺の発言から引っ張ってないな」
女「っげ」
男「よーシよし、化けの皮がはがれてきたねー」
女「きた、ね」
男「自分でも認めたか。さーて、…」
女「さーて?」
男「…」
女「…?」
男「せっかく集めた文字を忘れた」
女「忘れたー!?」
男「嘘」
女「…」
男「いて、殴ルな、喉は、喉はそモそも平常時でも殴るな!」
女「へーい」
男「えーと…改めて声に出すのは恥ずかしいんだが」
女「出すの」
男「へいへい、お前の方が恥ずかしい、か?」
女「…恥ずかし」
男「えーと、…あー、あー、よし」
女「…よ、し」
・・・
・・・

122 1 ◆z.HBQgEtfY 2/3 2006/09/10(日) 23:15:51.06 ID:2DvlbLSS0
・・・
・・・
男「思うにな」
女「思うに?」
男「お前、昨日の告白とそれ以前のラインでも全然違うけど」
女「違うけど?」
男「さっきのお前別人」
女「別人?」
男「お前、結局最後、自分で喋ってたろ」
女「自分でー?」
男「誤魔化せないよ、というか普通に話す宣言してたよな」
女「普通には…」
男「出来るだろ?」
女「………出来る」
男「よし、俺が口数を減らせるように尽力してくれ」
女「尽力してくれ!」
男「俺がするのかよ」
女「…するの♪」

124 1 ◆z.HBQgEtfY 3/3 2006/09/10(日) 23:17:40.41 ID:2DvlbLSS0
男「はー。さてと、ところでな、いきなり任務が困難で済まないんだけど」
女「なんです?」
男「森の出口を探せ」
女「出口?」
男「ああ、探せ。理論上はどの方向でもまっすぐ進めば出られるという噂だが」
女「ガセ」
男「ガセじゃ出られないだろ。お前が連れ込んだんだぞ。あー雨も降りそう」
女「あーあ」
男「俺の台詞。公園から入ったのに全方位に突破口が見つからないぞ。つめて、雨ほんと降ってきた」
女「不幸?」
男「お前のおかげでな。このアホ。てるてる坊主でも探すか?雨宿りどうするよ」
女「ホテル?」
男「…色仕掛け及びムード作り、要練習っと」


125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/09/10(日) 23:19:11.60 ID:csrJXIh40
なんかいいなこれ。他の作家さんほどのクオリティは出せないけど投下させてもらいます
っていうか違う気がする

男「なぁ女」
女「なぁ男ー」
男「真似するなや、どうせ用もない鸚鵡返しだろ
  ・・・・・・お前好きな人とかいる?」
女「男は好きな人とかいるー?」
男「質問を質問で返すな!で、いるのか?」
女「そっちこそ質問を質問で返すなー、いるの?」
男「ああもう埒があかねーっ、いるよいますとも!」
女「じゃあ私もいるー」
男「それは中身の無い鸚鵡返しか?誰よ」
女「誰でしょー、男くんの好きな人って誰でしょー?」
男「・・・はぁ、疲れてきた・・・・・・お、お前だよお前!」
女「んー・・・じゃあ私もー」
男「ナルかよ!」
女「お前だよお前ー」
男「それは本心か単なる鸚鵡返しかどっちだ?」
女「男くんのは本心かー?」
男「・・・本心ですよ真剣に考えましたとも」
女「じゃあ私も本心ですー、真剣に考えましたー」
男「お、俺でいいの?」
女「私でいいのー?」
男「いいに決まってるだろ」
女「おお-、いいに決まってるー♥」

126 1 ◆z.HBQgEtfY 1/3 2006/09/10(日) 23:20:49.96 ID:2DvlbLSS0
男「すこしてもはなしあいてになつてくれるひとなんていなかつた」
女「少しでも…話し相手になってくれる人なんていなかった」

男「れんらくもうてきたのはわたしにはあまりかんけいないけとおとこのこかきたのはきんちようした」
女「連絡網で来たのは私にはあまり関係ないけど…男の子が来たのは緊張した」

男「きよねんのかくねんては…言うのか?」
女「去年の学年ではっ!言うの!」

男「きよねんのかくねんてはすつといしめられていたからほんとうになにもたのしくなかつた」
女「去年の学年ではずっと……いじめられていたから!本当に何も楽しく…なかった…」

男「そのときは…****くんもわたしにあまりはなしかけてくれなかつたけと」
女「そのときは、男君も私にあまり話しかけてくれなかったけど」

男「それてもむしとかはされなかつたしことしになつてからはいろいろはなしてもら…少しだろ、少し」
女「それでも無視とかはされなかったし、今年になってからは色々話してもらえたっ!」

男「きのうはおさそい…」
女「昨日はお誘いありがとう」

男「たんしよかんけいなくほんとうにはしめてのけいけんたつた」
女「男女関係無く本当に初めての経験だった」


127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:21:35.79 ID:NDcnqrvL0
男「ドリア食いたい」
女「ド…ドリア喰いたい?」
男「ドドリア…」

128 1 ◆z.HBQgEtfY 2/3 2006/09/10(日) 23:22:04.65 ID:2DvlbLSS0
男「****くんしかしらないからすきになつたのかもしれない」
女「男君しか知らないから好きになったのかもしれない」

男「それてもわたしに…」
女「それでも私にとって」

男「かつこうていちはんやさしくしてくれたひとてす」
女「学校で一番優しくしてくれた人です」

男「わかつてるとおもうケとゴホッ」
女「分かってると思うけど、最後のダンボールを自分で運んだのは一緒に居たかったからです」

男「…」
女「頑張って話せるようになります。普通の女の子みたいになります」

男「…」
女「もし私のことを気になってくれていたなら、そのお手伝いをしてもらえませんか?」

男「…」
女「男君」

男「…」
女「付き合ってください、大好きだあ!」

129 1 ◆z.HBQgEtfY 3/3 2006/09/10(日) 23:23:47.91 ID:2DvlbLSS0
・・・
・・・
男「公園に戻れた…」
女「戻れた…」
男「…甘いの食べるか?」
女「うん!」

Fin

130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:24:34.78 ID:NDF474El0
泣いた。

132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/09/10(日) 23:25:18.47 ID:G9V3iQHq0
いろんなところに感動した。
マジGJ

135 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:25:47.66 ID:81r7Uk1O0
キョン、いーたんが誰なのか知らんが
ちょっとだけおもしれーな

136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:25:55.67 ID:kT49zxQwO
なんか幸せ

137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:25:56.64 ID:D9Ao9ISx0
マジで感動した!

144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:29:22.67 ID:NDcnqrvL0
糞!
ドドリアでボケたが>>1の才能にかき消されてしまった!!!
>>1乙!!!

145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:30:25.66 ID:ncFTOHJIO
>>1

>>124から>>126の繋がりがちょっとわかりにくかったが面白かった!!



PREV :
NEXT : 新ジャンル「鸚鵡返し」01_vol02


記事メニュー
目安箱バナー