オカシイ世の中覚え書き

安倍首相続投を決めた母・洋子の一言「お前は辞める必要なんかない!」

「今回、選挙で自民党が大敗したにもかかわらず、安倍首相が辞任しなかったのは、母親の洋子さん(79歳)に檄を飛ばされたからです。洋子さんは、選挙前に息子を相当きつく叱り飛ばしたと聞いています。周囲にはあれだけ強情な安倍首相ですが、昔からマザコンで、母親にだけは頭が上がらないのです」

 こう証言するのは、古くから安倍家と付き合いのある知人だ。


 洋子さんは、「昭和の妖怪」と呼ばれた故・岸信介元首相の長女で、首相になる一歩手前で死去した安倍晋太郎元外相夫人でもある。
 冒頭の知人が続ける。
「洋子さんが安倍首相に喝を入れたのは、通常国会が終わって参院選の選挙戦に突入した7月初旬のことだったと聞いています。
『参院選で自民党が敗北ると新聞が書きたてたからって、お前は気にすることはない。仮に負けたって対したことないのよ。そんなことでお前が辞める必要なんかないんだから。辞めるのなら、自分で衆議院を解散し、総選挙をやったあとにしなさい』
 概ねそんな話だったそうです。洋子さんから見れば、逆風に晒されている今の息子の姿が、『60年安保』で世論の猛反発を受けた父の姿と重なって映るのでしょう。そして、父が日米安保改定を強行したように、息子にも今進めている改革を断行せよと言いたかったようです。安倍首相は、時折頷きながら、黙って聞いていたそうです」
 この知人に寄れば、洋子さんの晋三氏に注ぐ愛情は、昔から人一倍だったと言う。
「晋太郎氏と洋子さんには3人の息子がいますが、洋子さんは父親の跡継ぎは次男の晋三と、早くから決めていたようです。晋三が9歳のときに晋太郎氏が落選し、その後3年間、洋子さんは選挙区の山口に付きっ切りになりました。そんなときも、先天的の長が悪かった晋三気遣って、毎日や間口から電話をかけていました。晋三も、幼少期から常に母親への愛情に飢えていて、それをいまだに引きずっていることをひしひしと感じます」
 いまや身内の自民党内からも「馬鹿社長」呼ばわりされる安倍首相だが、そもそも政治家・安倍晋三は、常に洋子さんと二人三脚で歩んできた。洋子さんの親しい友人が証言する。
「洋子さんは、夫である晋太郎氏が87年の自民党総裁選で敗れた挙句、91年にすい臓がんで死去した際、仏壇に向かって、「あなたにはなかった運をどうか晋三に授けてください」と必死に祈っていました。晋太郎氏は、「晋三には政治化にもっとも必要な情が欠如している」として、最後まで晋三氏の政界入りを懸念していました。しかし洋子さんが「私が面倒を見る」と周囲を押し切って、晋太郎氏の死後、93年に後を継がせたのです」
 初当選した安倍氏を、洋子さんが真っ先に連れて行ったのは、当時自民党を離党したばかりの小沢一郎・現民主党代表のところだったという。
「洋子さんは将来、息子が政権を担うころライバルになるのは小沢氏だと見て、国会近くの高級料亭に小沢を招いて、母子で丁寧に接待したのです。今の与野党伯仲時代を思えば、実に慧眼でした」(同友人)
 このころから、洋子さんは政界で「ゴッドマザー」の異名を取るようになる。
 この友人が続ける。
「87年に安倍氏が結婚した森永製菓社長令嬢の昭恵夫人(45歳)は、全くの政治オンチかつ家事オンチで、政治家の妻としては、はっきり言って失格でした。そんな昭恵夫人に代わって洋子さんは、腸が悪い晋三氏のために毎朝、特製の野菜ジュースを作って、ジュースをすする晋三に帝王学を授けていきました。また、政治家として未熟な晋三氏をサポートするため、各種の会合に顔を出しては、岸信介に瓜二つの顔で凄みを利かせ、晋三氏のバックにゴッドマザーあり、と言う印象を、政界に植えつけて行ったのです」
 そんな洋子さんの尽力のかいあって、安倍氏は昨年9月、ついに首相に上り詰める。安倍氏は衆議院で首相に指名されるや、携帯電話を取り出し、「おふくろ、やったぜ!」と、まず洋子さんに第一報を入れている。
 冒頭の古い知人が語る。
「安倍氏は、首相になってからも、毎週のように週末、首相公邸から渋谷の洋子さんが待つ自宅に帰っては、母親の意見に耳を傾けていました。99年に建て替えた自宅は、1階を賃貸にし、2階が安倍首相夫妻の部屋、3階が洋子さんの部屋ですが、安倍首相夫妻が帰宅すると、洋子さんが2階に降りてきて、お菓子を用意しながら、首相の大好きなハリウッドのバイオレンス映画を一緒に見るのが慣わしです。その合間に洋子さんが首相に、「記者会見ではあんなに早口で答弁してはいけません」「野党をあおるような質問には、あのようにむきになって答えないで、軽くいなしておけばよいのです」などと、その週に気づいた具体的な注意を与えていくのです」
 調べてみたら、安倍首相は首相公邸に引っ越してから約7ヶ月間で、実に43日も、洋子さんの待つ自宅に帰っている。安倍首相は、ほぼ毎週末に帰宅する理由について問われると、「犬の世話が必要だから」などと答えている。だが、ゴッドマザーの指示を仰ぐためというのが、真相のようだ。
「最近の洋子さんは、アジアの女性教育を支援するボランティアに熱中していて、この秋に、自ら募金集めをしたカンボジアの学校に行くのを楽しみにしていました。しかし、参院選で息子が大惨敗したので、カンボジア視察どころではなくなってしまったのでしょう。気丈に振舞ってはいるものの、内心は相当堪えているようです」(同知人)
 打つ手打つ手が裏目に出て八方塞りの安倍首相は、いっそゴッドマザーを官邸入りさせてはいかがか。

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最終更新:2007年08月07日 20:44