東京都のどこかにある、くらやみ団の本部。
そこに、たった一人で乗り込んだ男がいた。
男の名はライオン仮面。正義の味方だ。
苦心の末に、ここくらやみ団の本部を突き止め、彼らを殲滅すべく乗り込んだのだ。

ひたすらにくらやみ団だけを追い続けていた彼は、未だに日本中で殺し合いが行われていることに気づいていない。
それはくらやみ団も同じであった。ライオン仮面を倒すことに集中していて、日本の情勢などに構っている暇はないのだ。

とにかく、ライオン仮面はくらやみ団の本部に乗り込んだのだ。
だが、やはり一人で乗り込むのは無謀だった。
いくらライオン仮面が強くとも、多勢に無勢。
徐々に追い詰められ、ついに完全に取り囲まれてしまった。

「ワハハハ、ライオン仮面、もはやのがれることはできんぞ」
くらやみ団員が勝ち誇ったような笑い声をあげる。
(くそ…これまでか…)
観念したように、ライオン仮面は俯いた。
そして、ふっと顔をあげ、くらやみ団員達を睨み付けた。
「私がやられても、まだ弟のオシシ仮面といとこのオカメ仮面がいる。
 いずれ彼らがお前達を倒す。悪は必ず、いつか滅びるのだ。」
「ふん、負け惜しみを。…やれ!」
合図と共に、くらやみ団員達が一斉に銃を構える。
目を閉じるライオン仮面。
その時だった。

「狼牙風々拳!ハイ!ハイ!オウ~!」
「ギャー!」

ややまぬけな掛け声と共に乱入してきた男が、くらやみ団員Aをなぎ倒したのだ。

「ああっ!! く…くらやみ団員A!!」
「きっ…貴様ぁっ… よ…よくもくらやみ団員Aを…っ!」
「何者だ貴様はっ!」
くらやみ団員達が叫んだ。
男はゆっくりと振り返り、そして言った。
「俺は貴様らを倒すためにやってきた……人呼んでロンリー・ウルフ、荒野のヤムチャ様だ!」


「か…彼は一体…?」
思わず呟いた。

「俺たちの仲間だ、兄貴!」
聞き覚えのある声だ。
ぱっと振り向くと、そこには弟であるオシシ仮面が立っていた。
「オシシ仮面!」
「まったく…一人で乗り込むなんて、無謀なんだよ、兄貴は」
「そのとおりだ。俺たちが間に合わなかったらお前今頃死んでたぞ。」
いつの間にかライオン仮面達の横に来ていたヤムチャが言った。

「くそ!何なんだお前達は!」

ライオン仮面のピンチに駆けつけたのは、ヤムチャとオシシ仮面だけではなかった。
他にも数人の男が傍に立っている。
男達が順番に口を開いた。
「僕は彼女イナイ暦0年の小島なんだぜ!」
「俺、渋井丸拓男、略してシブタク、へへ…」
「俺は阿部高和だ。や ら な い か ?」
「そして俺はオシシかグエーッ!」
名乗りの途中でくらやみ団の一斉射撃を受け倒れこむオシシ仮面。

「オ、オシシ仮面!」
「あ…兄貴…。俺…この戦いが終わったら…結婚…」
その言葉を最後に、オシシ仮面は完全に動かなくなった。
「オシシ仮面…畜生…」
ライオン仮面はゆっくりと立ち上がり、くらやみ団員達を睨み付けた。

「絶対に許さワーッ!」
「ライオン仮面!」
撃たれて倒れたライオン仮面にヤムチャ達が駆け寄る。
「あ…明日は…娘の誕生…日…」
「ライオン仮面~~!」
ライオン仮面も完全に動かなくなった。

「くそ!俺は怒ったぞ!行くぞ皆!弔い合戦だ!」
「うおお~~!」
ヤムチャの言葉と共に4人は一斉に飛び出した。

「はあ!繰気弾!とう!」
ヤムチャの掌から飛び出した光の弾が次々とくらやみ団員達を貫いていく。

「彼女イナイ暦0年の僕は無敵なんだぜ!」
小島も何かよく分からない迫力を見せながら敵を倒していく。

「おっとこっちはバイクだぜ」
くらやみ団員達を次々に轢いていくシブタク。

「うほ!や ら な い か」
阿部は逃げ惑うくらやみ団員達を捕まえて、素っ裸にひん剥いて(以下自主規制)


「くそ!何だこいつら!妙に強いぞ!」
「このままではやられてしまう…よし、あいつを連れて来い!」
命令を受けたくらやみ団員がどこかに走っていった。


「はははっ!全然たいした事無いじゃねえか。このまま全滅させて…」
ふいに、ヤムチャが黙り込んだ。
『あいつ』の気配を感じたからだ。
(まさか…こんなところに奴がいるはずは…)
冷や汗を出して震えるヤムチャ。
そこに、さっきのくらやみ団員が戻ってきた。
「!!!」
言葉を失うヤムチャ。
そう、くらやみ団員が連れてきたものとは…

「ギギーー!」
「サイバイマンだっ!」

ヤムチャは にげだした
しかし まわりこまれてしまった
サイバイマンは ヤムチャにしがみついた
サイバイマンは はじけとんだ
ヤムチャは しんでしまった


「ヤムチャが死んでしまったんだぜ」
「へへ…ヤムチャなど俺たちの中でも最弱…」

携帯の鳴る音がした。
小島の携帯だ。
「ん?メールが来たんだぜ」

『ごめんね~、実は私、好きな人が出来ちゃったの(はぁと)
 突然で悪いけど、あなたとはもう別れるわ
 じゃあね~                小島の彼女』 

「ありえないんだぜ!」
バタンとぶっ倒れた。

「へへ…小島もやられたか…まあいい、後は俺だけでも…」
ゴ シ ャ ッ
どこからともなく突っ込んできたトラックに弾かれて死んだ。
トラックを運転していた玉子もそのまま壁に激突して死んだ。

何だかよく分からないけど、皆死にましたね」
「うむ…」
「…コーヒーでも飲みに行きますか?」
「そうだな…噂によると、三重県のメイド喫茶に可愛い子がいるそうだ」

生き残ったくらやみ団員達はぞろぞろと出かけていった。

そして誰もいなくなった。



【東京都 くらやみ団本部 二日目 13時】

【くらやみ団員A~H@ライオン仮面(ドラえもん)】
[状態]: 健康 しらけている
[装備]: 光線銃
[道具]: 支給品一式(アイテム不明)
[思考]  三重県のメイド喫茶に行く


【ライオン仮面@ライオン仮面(ドラえもん) 死亡確認】
【オシシ仮面@ライオン仮面(ドラえもん) 死亡確認】
【くらやみ団員I~O@ライオン仮面(ドラえもん) 死亡確認】
【くらやみ団員P~Yの貞操@ライオン仮面(ドラえもん) 死亡確認】
【渋井丸拓男@DEATH NOTE 死亡確認】
【小島@ギャグマンガ日和 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】


そのころ、くらやみ団本部付近の公衆トイレ

「いいこと思いついた。お前俺のケツの中でションベンしろ」
「え~~!?」


【東京都 くらやみ団本部付近の公衆便所 二日目 13時】

【阿部高和@くそみそテクニック】
[状態]: 健康
[装備]: なし
[道具]: 支給品一式(アイテム不明)
[思考] ところで俺のキンタマを見てくれ。こいつをどう思う?


【くらやみ団員Z@ライオン仮面(ドラえもん)】
[状態]: 健康
[装備]: なし
[道具]: 支給品一式(アイテム不明)
[思考]  すごく…大きいです…


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最終更新:2006年12月20日 16:44