目的

非常に喜ばしい事に,本年度1年生の新入部員が3名も入部した.そのために放送研究部では数年ぶりとなる後輩への指導が必要となる.これまでの伝統的な後輩指導方法として「実地指導+部員の自習」という手法があるが,コンテスト数が減少し,かつ短期間での育成(1年で後輩指導を出来るレベル)が必要な現状においてはこの方法を用いる事が難しい.
そこで,1年生のスキル向上と部活動への動機付けのために,夏休みを利用しOBも参加してオーディオ機器の設計製作を行う.
この活動では,実際の設計・製作スキルを身に付けることはもとより,自作オーディオの一連の流れを経験することで1年生にモノ作りの楽しみ・放研部活動の楽しみを味わせる事を重視する.そのため,東京遠征からの帰名直後に実施し,遠征中に熟成される連帯感を維持しつつ作業を行わせる.
また,上級生に対しては,後輩への指導を実際に行わせる事と,特にアンプ関係の技能移転を目指す.

日程

  • 日時:8/5-6 両日ともに9:30~18:30を予定
  • 場所:豊田高専学内
  • 宿舎:今回は泊まりはありません。

作業内容

スピーカー班

  • 1年生向け:製作時間を管理した上でのスピーカーの設計・製作
 カーオーディオ用16cmフルレンジユニット(SANYO製)を使用し、時間制限を持たせた設計製作を行う。
===ヒント===
 スピーカーユニットのスペックは、Diatone P-610に準拠します。(ただし、インピーダンスは4ohm)
 スピーカー形式は、密閉型かバスレフ型が理想でしょう
 密閉型の場合は、箱の大きさは60リットル~70リットル
 バスレフ型の場合は箱の大きさは30リットル~50リットル程度が理想でしょう。
 バスレフダクトは大型で長さの短いものがいいでしょう。
 12mm合板を使用することになると思うので、しっかりと補強をしましょう。

  • 高学年向け:エッジ補修技術の習得
 予め支給してあるFostexFE103のエッジ補修技術を習得する。テキストは師匠であり尊敬するアニキのHPより拝借
ヴァリアスクラフト
エッジ補修に関する記述
 また、下記のWebsiteも参考になります。
楽しいB級趣味
B級リビルドスピーカーエッジ修理
 主な作業内容としては、以下の3点がメインになってくるであろう。
 1) エッジの古くなったダンプ材を除去
 2) シンナーでエッジにこびりついたダンプ材を伸ばす
 3) エッジダンプ材を塗布する

 エッジダンプ剤は、液ゴムを使用するか、シリコーンシーラントをラッカー薄め液で薄めたものを
 筆で塗ればよいかと思います。費用からしても、シリコーンシーラントを使用するのが良いかと思います。

 エッジ補修にある程度の目処がついてきたらオメガの会に向けた設計を協議しましょう。試作箱を製作するのもありですね。

  • 森は何をするのか?
 森は、既存スピーカーのリファインと、新作のスピーカー製作を行う・・・予定です。

アンプ班

  • 1年生向け:TDA2822を使った電流帰還型アンプ→ICが調達出来なかったのでNJM2073で代用しました
 製作する回路:NJM2073使用電流帰還型アンプ
 NJM2073はTDA2822と同等なので,回路を流用出来るようです.
 製作物:左から,1年生・部長・長縄の製作回路です.

  • 高学年向け:LM380を用いた革命・非革命アンプの製作
 製作する回路:
  1. LM380非革命3
  2. LM380革命

  • 長縄の忘れ物?:LM386を使った革命アンプ
 製作する回路:LM386革命アンプ
 製作物:左から,部長・長縄の製作回路です.
最終更新:2009年08月12日 06:14
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