ゾーラ川


ゾーラ川上流 この日、リンクたち一行は釣り堀へ来ていた。

ミ「……」
リ「……」
ミ「…なぁ?(この日のために、内緒でルピー貯めたんだ)」
リ「……」
ミ「釣りなんかしてないで城下町いこうぜ?(リンク、喜ぶかなぁ…)」
リ「……」
ミ「ほら、例のあそこ 最近オープンしたって店…(マジックスーツが欲しいって言ってたけど…)」
リ「……」
ミ「…って、おーい! 聞こえてるのか?」
リ「……」
ミ「なぁ?リンクーっ!」
リ「おっ…えっ!?…う……うわぁぁぁっ!」

ジャポーン

ミ「……ぁ…(や…やっちゃった…)」
ヘナ「ちょ、ちょっと師匠ー!大丈夫かいな!?」
リ「ゴボッゴボッ……げほっ…だ…ダイジュウブ…」
ヘナ「大丈夫には見えへんけど……それよりどないしたん?」
リ「あぁ…ダイジョブ、ちょっと足がスベっただけだから…」
リ「…キッ!」
ミ「……ぅ……よ、よう!(リンク…)」
リ「よう! じゃないよ!…コソ……どういうつもりだよ?」
ミ「…ぇ…ぁ…(怖い…)」
リ「……」
ミ「……ぅ…(そんな怖そうな顔しないでよ)」
リ「……何か…」
ミ「…?(えっ?)」
リ「……何か、言うことがあるんじゃないのか?」「」
ミ「…ぇっ?(謝らなきゃ…)」
リ「僕に、言うべきことがあるんじゃないの?」
ミ「…そ…その……よ、よかったじゃないか…汚れが落ちて(リンク、ゴメン)」
リ「……ジロー…」
ミ「あはははー(ワタシのバカ!)」
リ「……ジロー…」
ミ「あ…はー…(バカバカバカーっ!)」
リ「……ない…」
ミ「…ぇ?(…?)」
リ「もう知らないっ!!」
ミ「ひっ!?(そ…そんな)」
ヘナ「ひゃぁっ!…ど、どないしたん?急に大きな声だして?」
リ「何でもないよ。あぁ、そうだ!ヘナさん、次はあの辺りに行こうっ!」
ヘナ「そう?なんか怒ってるみたいやったけど?」
ミ「……(あっ!行かないで!)」
リ「本当に何でもないよ。さ、早くいこっ!」
ヘナ「…うん」
ミ「……(リンク…怒ってたなぁ…)」
リ「ヘナさんっ!ハイラルドジョウ!ハイラルドジョウががいたよっ!」
ミ「……(もう…知らない…か…)」
ヘナ「ホンマやー!これはでかいで!」
ミ「……チラッ(リンク…)」
リ「わっ…わぁぁっ!」

ジャッポーン

ヘナ「あーっ…惜しい」
リ「…逃がした魚は…泳いでた…」
ミ「……フ(リンク…あんなに楽しそうn)」
ミ「ハッ!?(ま…まさか?)」
リ「はは…はははっ」
ヘナ「ふ…ふふふふ」
ミ「……(…そう…だよね…)」
リ「もう一度!」
ミ「……(リンクは光の世界…ワタシは影の世界)」
ヘナ「もうちょうい右やー!」
ミ「……(種族が違うワタシなんか…)」
リ「キタ―――(゚∀゚)―――!!」
ミ「……っ(ワタシなんか…)」
ヘナ「よっしゃーー!いっけぇーーーーーっ!!」
ミ「……(迷惑かけてゴメンね…)」
リ「わぁぁぁぁぁぁっ!!」
ミ「……っ!(リンク!)」

フ-ゥッ…

その夜

ヘナ「それにしてもすごかったわー」
リ「あと少しだったんですけどね」
ヘナ「ホンマに残念やわー」
リ「ははは」
リ「はは……キョロ(ミドナ…いないや…)」
リ「……(少し言いすぎたかなぁ…)」
リ「…ちょっとトイレ行ってきますね」
ヘナ「ええで 行ってきーや」

ガチャン

ダッ!

ミ「……はぁ…(バカみたい…ワタシ…)」
ミ「…100000ルピーは高いなぁ…(こんなことしたって、リンクは戻ってこないのに…)」
ミ「……はぁー…(本当に…バカみたい…)」

ガサガサッ

ミ「っ!?」
?「HEAY!」
ミ「ボコブリン!?」
ボコブリン「HEAAAAY!」
ミ「っ!!(だめだ…逃げなきゃ…)」

ダッ

ミ「わっ!?」

ズテーッ…

ミ「し…しまった!(マジックスーツが!)」
ミ「…っ……(とらなきゃ…逃げなきゃ)」
ミ「ぇ…ぁ……っ!(こんな時に頭痛が…)」
ミ「ぁ…ぁぁっ…(もう…だめ…)」
ミ「………(助けて…リンク…)」


リ「ミドナぁぁぁぁぁぁっ!!」
ミ「……(誰かが…ワタシの名前を呼んでる……誰だろう?)」
リ「このやろーーーーーーーーっ!!!」
ボコブリン「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

リ「はぁ…はぁ……」
リ「…!? ミドナぁっ!!!」」
ミ「……(リ…)」
リ「ミドナぁっ! 死ぬなぁっ! ミドナぁぁぁっ!!」
ミ「……(…リンク?)」
リ「ごめんよぉ!僕が悪かったんだ!ごめんよぉぉぉっ!」
ミ「……ゴニョ(リンクっ!)」
リ「!?…ミドナ!?」
ミ「……ワタシが…死ぬわけ…ないだろ…(リンクっ!)」
リ「よ…よかったぁぁぁぁ!!」
ミ「お…おい!…そんなに…くっつくなよ(ワタシ…)」
リ「あぁぁっ、ごめん…」
ミ「……あのさ…リンク…(ワタシ…)」
リ「何?」
ミ「そ…その……(ワタシっ!)」
ミ「……ゴニョゴニョ(ごめんなさい)」
リ「えっ?何?」
ミ「な…何でもないぞ!……それより………ほら」
リ「ミドナ…これ……」
ミ「…オマエ欲しがってただろ……残り一つで売り切れるところだったんだぞ…感謝しろよな…」
リ「……」
ミ「な…なんだ?……気にいらなかったか…?」
リ「ミドナぁぁぁぁっ!」
ミ「うわぁっ!な、なにをする!はなせって!」
リ「ごめんありがとミドナぁぁぁぁっ!!」
ミ「だからやめろって!!…ってどこ触ってるんだよ!」

パシンッ

リ「あぁん…ミドナさまぁぁぁっv」

かくして、ミドナの計画は思いの外大成功に終わりましたとさ。
めでたし、めでたし。


ボコブリン?「お…お手紙……で…す………ガクッ」

その頃、ゾーラ川上流

ヘナ「師匠まだ終わへんのかなぁ… あっ、枕はふたつっと♪」
最終更新:2007年01月04日 21:30