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本編19」(2006/12/08 (金) 17:06:04) の最新版変更点

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*運命。 ナギは…世界に一匹しかいない貴重なポケモン、ミュウ。 その珍しさ故に、狙われる確率も高い。 ──だからミュウは進化した。我が身は自分で守るしかない── 全ての技を覚え、使えるようになった。 回避能力。こうげき、ぼうぎょ、すばやさなど…能力を全て高めた。 そして…人間との意志の疎通を可能とした。。 その絶大なる能力を持った「ミュウ」を知った人間たちは、自らの手でコピーを作った。 欲深きものに作られしポケモン……ミュウツー。 ミュウツーは暴れた。自己中心的な思いで生まれた自分。そんな自分が悔しかった、醜かった。自分の存在を表したかったのだ。。 その怒りをミュウは静めた ──眠りにつくが良い。そうすれば、何も感じずに安らげる── と。 その後、ミュウツーはある洞窟で眠りについた。ただ、静かに安らぎたいと願って。 そしてミュウは「すべてのはじまり」に戻った。我が力が二度と悪用されぬようにと…… 時は流れ、ミュウ…いや、ナギは今ここにいる。 アイナとの運命に導かれて。 突然、アイナの蒼い宝玉が光りだした。すると、まるで共鳴するようにナギも淡い光を出し始めた。 「どうしたの…?」 ナギのつぶっていた目がゆっくりと開き…聞きなれない言葉を発した。 『時は来た。今こそ我が力を解放する。時道を変えるためにも………』  ピカ──────ッ! 目が痛くなるほどの眩い光が、テント全体を昼のような明るさに変えた。 『覚悟せよ───。』 声が聞こえたとき、ナギはもう隣にいなかった。消えてしまった……! 「ケケッ。メガヤンマ、シャドーダイブだ!」 …だが、メガヤンマは動かない。 そもそも「シャドーダイブ」とは、周りの影(闇)に隠れ一気に突っ込む、という技である。 つまり、影がなければ使えない───今、ステージには影は一つもない。 アイナの宝玉が光り輝いているのだ。 『………弱い。』 ナギの声がしたかと思うと、メガヤンマがいきなり倒れた。 ナギがやったのであろう。。 それにしても速い。速すぎる…。   これがナギ本来の力・・・・ 「くーっ。次はゲンガー!」  「ゲーーッ」 じーっとこっちを見つめてくるナギ……アイナの命令を待っているようだ。 ナギのタイプはエスパー。その技を使えば、威力は1,5倍だ。 ……サイコキネシス! 『ガキイィィン』  ゲンガーは固まってしまった。いや、固めているのだ。  シュッ。  力を弱めさせると、ゲンガーはよろめいた。 「10まんボルト!!」 ナギが覚えた最初の技。強力な電撃がゲンガーを襲う。   ドオォォン …簡単に倒してしまった。だが、ナギの小さな体のどこからこんなパワーが……? 姿はいつもと変わらない。でも、目つきと…オーラが違った。 いつもはマイペースでふわふわと優しいオーラを出していた。 だが今のナギは違う。氷のような冷たい視線に加え、刺々しいオーラを漂わせている。。       ───これが本当にナギなのか?─── 自分の目をも疑うほどの変化だった。…それにさっきから何も喋らない。 「フフフ…このポケモンを出すことになるとはね。行け、僕の最強のしもべ。ヨノワール!」 巨大な胴体に一つ目…ゴーストタイプの恐ろしさがつまったポケモンだ。 『………倒す。』 と、一言いうとナギはまた消えた。 光よりも速いのではないだろうか……?

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