救ってくれたのは・・・


「あ、あなたは・・・だれ?」
たまごから孵ったピンク色のポケモン。 くりっとした目がかわいい。

「ミュ、ミュウだーーー!!」 と誰かが叫び、人が集まってきた。
「スゲー。つかまえろつかまえろ!」
目を光らせ、町の人は襲い掛かってきた!!

「待ちなっ!!」  たちまち広場は静まり返った。

あれは─────マジカルリーダーのティオだ。  何かで見たことがある。

私はおびえるミュウ?を抱き上げて、町の人々をにらみつけた。
「そのミュウは彼女のポケモンだろう?それをとろうなんて、アルス団と同じことをするのかい!?」
町の人々は黙っている。 真実を言われ、反論できないようだ。

・・・・・・それにしてもアルス団とはなんなのだろう。聞いたことないけど・・・

「・・・それもそうだな。」 町の人が小声で言い、他の人たちもしぶしぶと?帰っていく。

「あ、ありがとうございます。」
「いいんだよ。この町は山に囲まれているから外の世界を知らないんだ。だから珍しいものに反応しちゃうんだよ。 すまないねぇ。」
「そうなんですか・・・」 ミュウは相変わらずおびえている。

「それは置いといて^^ この町になんの用で来たんだぃ?」
「もちろん・・・あなたに挑戦しに来たんです!」
「ふふっ、そうだと思ったよ。じゃあテントで待ってるからね!」  ティオは去っていった。

「・・・ミュウ、大丈夫よ。みんないじめないから。」

「・・・ほんとう?」

─────え。今、声が聞こえたような・・・
「もしかしてミュウ、あなたなの?」  「うん。わたし、しゃべれるの。」

これがミュウの力・・・なのかな。 もしそうならすごいことだ。

「あ。これ持ってて。今度襲われたら戦うのよ。 名前は・・・ナギ。 ナギにするわ!」
「わたし、ナギっていうの?『戦う』ってどうするの??」
・・・・・・分からなくて当たり前だ。まだ、生まれたばかりの赤ちゃんなのだから。

手渡したのは「ふしぎなプレート」。
確かミュウは・・・エスパータイプだ。「ふしぎなプレート」で威力アップ!{役に立った・・・w}

「う~ん・・・やってみればわかるよ^^
よし、みんな! ナギをよろしくね!! 力を合わせてティオを倒すぞー!」

   ───────おぉ~~~~!───────
私とポケモンたちは、大空に拳をつき上げ大声で叫んだ。

その声でかき消されたが、ミュウも小さく「おぉー」と言っていた。。。
最終更新:2006年12月08日 16:58