「盗難届け:ナギ(ミュウ)」


「わ、私は・・・」  「あ!あんたはさっきの・・・」
「お前がミュウを持った少女か!・・・探す手間がはぶけたぜ。さぁ、ミュウを出しな!」
「い、いやよ!ナギは私の・・・」
   シュウゥゥゥ・・・パァン!

───────え。しょうかんじんが勝手に・・・!?

「どうしたの?私を呼んだ??」
「おぉ!渡してくれるんだな。ではありがたく・・・」

    ドガッ!!

「こんちわー!地図をもらいに・・・あ、アイナ。お前もいたのか~。」
{ホクト、ナイス!}  「いてぇなぁ。何しやがる!」
「とりあえず逃げるよ!」  「は?俺は地図を・・・」  「いいからっ!」
「マジでいてぇー・・・にがさんっ!」
シュルルルル・・・ガシッ!  「な、なにコレ!?」

アルス団が投げた縄はホクトとアイナを縛り付けた。
「ふふふ・・・アルス団、秘密道具『がっちりロープ』だ。そこでおねんねしてなっ。・・・ミュウを捕まえれば、幹部に昇進さ♪」  「た、助けてアイナ!」

─────ナ、ナギが! くそぉ。この縄さえなければ・・・
「よし。まずはカプの家に向かおう。」  「ア、アイナー!!」

なわ・・・そうだ!  シュシュッ シュッ。
私は小さくまほうじんを描いた。
「コン!ロープを燃やして!!」  「ポオォ~」

「あちっ、あちちち。俺を忘れんなよ!」
「あ、ごめんホクト。さぁ、ナギを追いましょう!」
「あ。カプの家がどうとか言ってたぞ。」

「あ・・・カプの家なら向かいの緑の屋根のとこだよ。」
もうしわけなさそうな顔をしたおじさんが、少し怯えながら?教えてくれた。

「じゃぁ、急いで向かおう。ナギが・・・」
「おぅ!アルス団なんてぶっつぶしてやろうぜ!!」

   トタタタタ・・・  「大丈夫かな、あの子達・・・。」

不安そうなおじさんに気づかぬまま、アイナたちは「カプの家」に向かうのであった・・・
最終更新:2006年12月08日 16:56