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嵐の先に……


二個目のジュエルをGETしたアイナ一行。次の目標はもちろんウェンタタウン。ルーポタシティで一夜を過ごし、次の朝早く宿を出た。暗く、沈んだシティには太陽の光さえも届かない。。
小走りでシティをぬけると、雨が降り始めた。
…どうやら嵐がきたらしい。
本などで「ザーザー」という音の例えがあるが、今の大雨でこそ相応しい。
空の雨雲はブラッキーの瞳のように黒く、周りに咲く花々はエーフィの瞳に似た、透き通った色であった。
「あ、家だ…。」
周りには他に家などは無い。草原の真ん中にポツンと一軒だけ建っているのだ。
「あの家で休ませてもらおう…」
だが、あの悪夢のような出来事が頭を過ぎった……貞○が…。
空は雲で蔽われているので地上は真っ暗。おまけに周囲には誰もいない。幽霊が出てきてもいい状況である。。
『…クシュン。』
突然声が──と思ったら、声の主はナギだった。
…宝玉の所持者の体に異常が起きると、宝玉から異常が伝わりナギを苦しめてしまうらしい。
 ──つまり、私とナギは一心同体なのだ──
ナギのためにも、家に入ることを決意した。
  ガチャッ。 胸に響くこの音。アイナは慎重にドアを開ける…
…中にはルリリとピンプク、ナエトルが居た。三匹ともとても愛嬌のある顔つきで、楽しそうにおしゃべり?している。その時─
「マイ、ライ、エド。。 遅くなってごめん…」
…入ってきたのはおとぎ話に出てくるような、赤い頭巾をした女の子でだった。目は茶色。エプロンをしていて、手から提げているかごにはきのみがいっぱい入っている。
彼女は少し不安気、そして警戒しているようだ。目が、そう言っている。
「貴方は…だれ?」
「わ、私はアイナ。…勝手に入ってすみませんでしたっ!」
と言って出て行こうとするが、彼女は私の手を掴み
「待って。外は凄い雨だから、今日はここで休んでいって。悪い人じゃなさそうだし。」
…優しい人で助かった。これがアルス団なら、ポケモンだけ奪い取って私は外に放り出されていただろう。
……良い匂いがしてきた。これはシチューの匂いだ。その匂いに誘われてマイとライ、エドも寄ってきた。
『いただきま~す』
アイナは寒い中を走ってきたのでとてもお腹が空いていた。女の子とは思えぬ顔つきでシチューに飛びつく。そして、それをニコニコしながら見つめる彼女…
「貴方、名前はなんていうの?」
こんなに優しくしてくれた人だ。せめて名前は覚えておかなくては。
「あたしはフィア。フォレスタウンで生まれたの。今はここで暮らしているけどね。」
なぜこんな何も無い場所に…。アイナにはどうしても分からなかった。
…フィアなりの考えがあるのだろう。それについては聞かないことにした。。
「今日はもう寝ましょう。…明日は晴れるといいね。」
「うん。おやすみ…」
そう言って、二人はベッドにもぐりこんだ。やはり、疲れていたのだろう。五分も経たぬうちに小さないびきが聞こえてきた。

 ───アイナは不思議な夢を見た───
蒼く、大きいポケモンが大地から歩み寄る紅いポケモンと戦っていた。それを見下ろす緑色の竜のようなポケモン。。
三匹の攻撃が激突した瞬間、夢が覚めた。この夢も宝玉の力なのだろうか……?

フィアはもう起きていて、マイたちにエサをあげている。
外は澄み切った青空。昨日の空とは比べ物にならないほどだ。鳥ポケモンたちの声がよく聞こえる──。
昨日見た花々は赤や黄色、橙に変わっていた。暗かったので見間違えたのか、それとも花の色が一夜で変わったのか。。
「私…そろそろ行くね。」
「そっか。暇なときは遊びに来てね!」
アイナは大きく頷いた。とびっきりの笑顔を見せるフィア。……後ろ髪を引かれるように、フィアの家を出た。
『友情は永遠だよ。また会うときはライバルになってるかもね。』
そんな私を気づかってか、ナギが優しく話しかける。
そう。ナギの言う通り、友情の絆は永遠に結ばれている────
アイナは歩き出す。友との再会、そして一秒でも時を無駄にはできないから………