用語一覧



A

Air【エア】
空中でおこなうトリックの総称、または空中にいる状態を指す言葉。フリップなどの低く短い飛行はエアに含まれないが、高さや滞空時間に厳密な規定はない。

B

Bank【バンク】
斜面のこと。
Blunt【ブラント】
スライドトリックの一種。デッキの前端および後端部分を使うスライドトリックのうち、トラック部分の側面で接地するものを指す。
Board【ボード】
スライドトリックの一種。デッキのトラックとトラックの間の部分を使い、レールやレッジの上を滑るトリックの固有名詞。似たトリックにLip(リップ)があるが、前端側を振ってスライドの体勢に移るものをボード、後端側を振るものをリップと呼び分ける。このトリック名との混同を防ぐため、スケートボードを略して「ボード」とは呼ばないのが通例。
Bodyflip【ボディフリップ】
空中でおこなうトリックのうち、身体全体を縦回転させるトリックの総称。前転の場合はFrontflip(フロントフリップ)、後転の場合はBackflip(バックフリップ)と呼ぶ。
Bowl【ボウル】
スケートボードの競技や遊技に使用する、なめらかに凹んでいる場所および地形のこと。
BS【バックサイド】
スピンやグラインドの際、デッキの前方に置いた足がつま先のほうへ向かうように身体を回転させる状態を指す言葉。前方に視界を確保できないので、ブラインドサイドと呼ぶこともある。⇔FS
Bump【バンプ】
スケートパークの構造のうち、半球形のこぶ状の部位を指す。ゲーム内ではBoob(ブーブ)と表記されている場合もあるが、これは女性の乳房の俗称である。

C

Cab【キャブ】
フェイキーの状態からスピンする場合、スピンの代わりに使われる呼び名。スティーブ・キャバレロが編み出したトリック、「Caballerial(キャバレリアル)」がその由来。半回転の場合は180 Cabとは呼ばず、Half cab(ハーフキャブ)という独特な呼び方になる。
Caveman【ケイブマン】
スケートボードを手に持ったままレールやレッジに向かってジャンプし、空中でデッキに乗ってグラインドやスライドに移行するテクニックのこと。
Coffin【コフィン】
デッキの上に仰向けに寝る特殊なトリックのこと。「棺(ひつぎ)」の意。
Coping【コーピング】
グラインドやスライドの際に触れる、ボウルのフチの部分のこと。鉄パイプを埋め込むなどして補強、あるいはなめらかに加工されている場合がある。ただし、ゲーム内ではこのような呼び方は出てこない。

D

Deck【デッキ】
スケートボードの板の部分。素材としておもにメイプル材が使用される。カーボンや竹で作られているものもある。通常このデッキの上に乗って操作するため、スケートボードに乗ることを「ボードに乗る」とは言わず「デッキに乗る」と言う。
Darkslide【ダークスライド】
スライドトリックの一種。スケートボードを上下反転させ、デッキのグリップテープ側で滑るトリックのこと。数々の奇抜なトリックを生み出したロドニー・ミューレンが発案したとされる。上下反転させることをCasper(キャスパー)と呼ぶが、こちらは70年代にボビー・ボイデンが編み出したと言われている。
Drop【ドロップ】
「落下」「落ちる」の意。スケードボードで高所から落下し、着地すること。スケードボードにはショックを吸収する機構がほぼ無いため、身体への負担は大きい。
Drop In【ドロップイン】
ランプやパイプ、ボウルのフチにスケートボードのテイルを引っ掛け、テイルを後ろ足で踏み付けて固定し、前足をデッキに乗せると同時に下へ降りる始動テクニックのこと。

E

Edge【エッジ】
オブジェクトの山状の部分のこと。

F

Fakie【フェイキー】
通常のスタンスを保ちつつ、進行方向が前後逆になる状態を指す言葉。ノーリーの準備段階のような足の置き方を維持する。一見スイッチスタンスしたように見えることからフェイキーと呼ばれる。
Fingerflip【フィンガーフリップ】
空中でおこなうトリックのうち、スケートボードを手でつかんで回転させるトリックの総称。フリップとは言うものの、横回転させるものも含まれる。
Flatland【フラットランド】
「平地」の意。特にオブジェクトを使わずにおこなう競技やパフォーマンスを指す言葉。⇔Vert
Flip【フリップ】
おもに地面でおこなうトリックのうち、デッキの表裏が入れ替わるように回転するもの。その総称。ショービットは地面に対して水平に回転、つまり表裏が入れ替わらないためフリップには含まれない。チャレンジ内でフリップと指定されている場合、ショービットをおこなっても無効なので注意すること。
Footplant【フットプラント】
プラントトリックの一種。スケートボードを地面に触れさせず、足のみで地面に触れるトリックの総称。おもに着地時に足で地面を蹴るトリックを指す。ただ歩いているだけではフットプラントとは当然言わない。
FS【フロントサイド】
スピンやグラインドの際、デッキの前方に置いた足がかかとのほうへ向かうように身体を回転させる状態を指す言葉。前方に視界が開けるため、オープンサイドと呼ぶこともある。⇔BS
Fun Box【ファンボックス】
スケートボードの競技や遊技に使用する、複数の斜面やレールなどを取り付けた箱状のオブジェクトのこと。スケートパークに設置されているコンクリート製で固定式のものも含む。

G

Gap【ギャップ】
隙間や、その隙間を飛び越えること。植え込みや芝生、階段などを飛び越える場合もギャップと呼ぶ。
Grip Tape【グリップテープ】
スケートボードのデッキに貼る、表面が紙ヤスリのようにザラザラとしている滑り止めのテープのこと。日本ではデッキテープと呼ばれることが多いが、海外ではグリップテープと呼ぶのが一般的である。現在はデッキ上面全体を覆うものが主流で、過去には前足と後ろ足を置く部分のみ貼る前後二分割のスタイルも存在した。
Goofy【グーフィー】
スタンスのうち、デッキの前方に右足を置くスタイルのこと。グーフィースタンス。⇔Regular
Grind【グラインド】
レールやレッジの上を、スケートボードのトラック部分を使って滑るトリックのこと。⇔Slide

H

Handplant【ハンドプラント】
プラントトリックの一種。スケートボードを地面に触れさせず、手のみで地面に接するトリックの総称。
Hip【ヒップ】
スケートパークの構造のうち、出っ張った大きな角の部分を指す言葉。
Hippy Jump【ヒッピージャンプ】
デッキの上でジャンプし、デッキから身体が完全に離れたあと、ふたたびデッキの上に着地するトリックのこと。
Hubba【ハバ】
大きな階段やスロープの横にある、幅広で低い手すりのような部分のこと。エッジやレールに比べて摩擦力が高いことが多く、グラインドやスライドに利用する際には固形石鹸や専用のワックスを擦り付けることがある。

I

Invert【インヴァート】
Handplant(ハンドプラント)の別称。逆立ち(インヴァート)の状態を指して呼ばれる。同様に逆さになるボディフリップのことはInverted(インヴァーテッド)と呼び区別される。

J

Judo【ジュードー】
空中でおこなうトリックの一種、その固有名詞。スケートボードを題材にしたビデオゲームで有名なトニー・ホークが編み出したトリックと言われており、格闘技の蹴り技のように足を前に向かって突き出す姿勢からその名称がついたとされる。言われてみれば、柔道の投げ技のように見えなくもない。

K

Kink【キンク】
折れ曲がっているレール、およびその折れ曲がった部分のこと。

L

Ledge【レッジ】
花壇やコンクリート製のベンチなど、低い箱型のオブジェクト全般を指す言葉。フチをグラインドやスライドするだけでなく、上に乗るような利用のされ方もする。
Line【ライン】
スケーターの走行を映像に残す際などに使われる、始点から終点までの一連の行動を指す言葉。シークエンスよりもさらに広範囲で、歩行を含めた移動行為すべてを含むこともある。

M

Manual【マニュアル】
前輪側もしくは後輪側どちらか二輪のみで走行するトリック、およびその状態のこと。Nose Manual(ノーズマニュアル)は前輪側のみ、Tail Manual(テイルマニュアル)は後輪側のみで走行する。Manny(マニー)と略すこともある。

N

No Comply【ノーコンプライ】
オーリーに似たトリックで、デッキの後端を地面に打ち付ける際に前足で地面を蹴る特殊なもの。
No Foot【ノーフット】
空中でおこなうトリックのうち、両足をデッキから離すトリックの総称。その際、スケートボードは片手もしくは両手で保持する。
Nollie【ノーリー】
デッキの前端を地面に打ち付け、後端側から浮くようにジャンプするトリックのこと。⇔Ollie
Nose【ノーズ】
デッキの前端側、進行方向側のこと。デッキの前方を使うトリックの頭につく言葉。⇔Tail

O

Object【オブジェクト】
「物体」や「対象」の意。スケートボードの競技や遊技に使用する構造物全般を指す言葉。
Ollie【オーリー】
デッキの後端を地面に打ち付け、前端側から浮くようにジャンプするトリックのこと。⇔Nollie
One Foot【ワンフット】
空中でおこなうトリックのうち、片足をデッキから離すトリックの総称。スケートボードに手を触れず、片足のみでデッキに接する非常に不安定なトリックも存在する。

P

Pipe【パイプ】
円筒状、および円筒を縦に割ったような形状の地形のこと。完全な円筒形をFull pipe(フルパイプ)、1/2のものをHalf pipe(ハーフパイプ)、1/4のものをQuarter pipe(クォーターパイプ)と呼ぶ。
Pool【プール】
スケートボードの競技や遊技に使用する、普段は水を溜める目的で使われている場所のこと。人工池も含まれる。
Powerslide【パワースライド】
走行中にスケートボードを強引に横滑りさせ、ウィールの摩擦力を利用して急ブレーキをかけるテクニック。足を使ってかけるブレーキよりも強力な減速を期待できるが、慣性にスケーターが耐え切れずデッキから振り落とされることもある。
Pump【パンプ】
デッキの上で膝を屈伸し、重心を上下に移動することで加速を得るテクニックのこと。ハーフパイプやボウル内で特に求められる。
Push【プッシュ】
デッキから片足を地面に降ろし、その足で地面を蹴って加速を得るテクニックのこと。デッキの後方に乗せた利き足でおこなうのが基本であり、前方に乗せた足でおこなう不自然なプッシュはMongo push(モンゴプッシュ)、またはMongo foot(モンゴフット)と呼ばれ区別されることがある。ちなみにモンゴとは「バカ」を指すスラングである。

Q

Quad【クァッド】
ギリシャ語やラテン語で「4」の意。キックフリップやヒールフリップのうち、デッキが4回転する場合にそれを示すために使われる言葉。Double(ダブル)、Triple(トリプル)に続く。

R

Rail【レール】
金属製のガードレールや階段の手すり、競技用に作られた平均台のようなオブジェクトの総称。
Ramp【ランプ】
スケートボードの競技や遊技に使用する、円筒状の切り欠きがあるオブジェクトのこと。移動可能なQuarter pipe(クォーターパイプ)。滑走面が平らな、いわゆるジャンプ台はKicker(キッカー)と呼んで区別する。
Regular【レギュラー】
スタンスのうち、デッキの前方に左足を置くスタイルのこと。レギュラースタンス。⇔Goofy
Revert【リヴァート】
スケートボードの四輪すべて接地したまま180度反転するトリックのこと。スイッチ状態から通常のスタンスに戻る際などに使われる。

S

Sequence【シークエンス】
四輪すべて接地した状態から始まり、次に四輪すべて接地するまでにおこなわれる一連のトリックの集まりのこと。簡単に言えば「一度のジャンプに詰め込まれた複数のトリック」なのだが、「四輪すべて」と明言しているのは例外としてマニュアルがあるため。マニュアルを継続している間はシークエンスも継続される。
Shuvit【ショービット】
おもに地面でおこなうトリックのうち、デッキを地面に対して水平に回転させるトリックのこと。
Sketchy【スケッチー】
「不完全」の意。フリップやエアなどの着地時に体勢が不安定だったり、回転が足りない状態を指す。ゲームのシステム的には10%の減点となる。
Skitch【スキッチ】
走行中の自動車やバイクの後方につかまって、牽引してもらうテクニックのこと。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で見ることができる。
Slide【スライド】
レールやレッジの上を、スケートボードのデッキ部分を使って滑るトリックのこと。⇔Grind
Spin【スピン】
おもに空中でおこなうトリックのうち、身体全体を横回転させるトリックのこと。540 Spinなど180度刻みの回転数のあとに付く。
Stance【スタンス】
デッキの乗り方のこと。レギュラーとグーフィーがある。通常、利き足をデッキの後方に乗せる。
Switch【スイッチ】
通常とは逆のスタンスである状態のこと。レギュラーの人がグーフィーに、グーフィーの人がレギュラーに一時的に切り替えること。スイッチスタンス。

T

Tail【テイル】
デッキの後端側、進行方向とは逆側のこと。デッキの後方を使うトリックの頭につく言葉。⇔Nose
~to~【トゥー】
シークエンスにおいてトリックから別のトリックに移行する状態を指すとき、間に挟んで使われる単語。フリップtoマニュアル、オーリーtoグラインドなど。空中を経由していることが多い。
Transfer【トランスファー】
「…から…へ移る」の意。バートのテクニックの一種で、オブジェクトから別のオブジェクトへ飛び移ること。
Truck【トラック】
スケートボードのデッキに車輪を固定する、丁字状の部品のこと。
Tweak【トゥイーク】
トリック中に身体をひねるテクニックのこと。おもに下半身を、上半身とは異なる方向に傾ける。

U

Underflip【アンダーフリップ】
フリップトリックの一種で、空中でスケートボードを足の甲に引っ掛け、新たに回転を加えるテクニックのこと。

V

Vert【バート】
垂直を意味する「Vertical(ヴァーチカル)」の略で、ランプなどを用いた立体的な競技やパフォーマンスを指す言葉。ヴァート。⇔Flatland

W

Wall【ウォール】
スケートボードの競技や遊技に使用するオブジェクトのうち、垂直で壁のような部分のこと。巨大なHalf pipe(ハーフパイプ)の両端にある垂直になる部分もウォールと呼ぶ。
Wedge【ウェッジ】
「楔(くさび)」の意。楔型で斜面のあるオブジェクトのこと、またはその斜面を指す。
Wheel【ウィール】
スケートボードの車輪のこと。硬い樹脂でできており、回転をよくするためにベアリングが内蔵されている。タイヤと呼ぶのはカッコ悪い。

数字・その他

180【ワンエイティ】
スピンの回転数のうち、半回転を示す数字。以降180度刻みに360(スリーシックスティ)、540(ファイブフォーティ)、720(セブントゥエンティ)、900(ナインハンドレッド)、1080(テンエイティ)と増えていく。
360 Flip【スリーシックスティフリップ】
フリップトリックの一種。デッキの表裏が入れ替わるように回転させつつ、横回転もさせる難易度の高いトリック。360 Spinと混同しがちなので注意。
5-0【ファイブオー】
グラインドトリックの一種。後方のトラックのみを使い、レールやレッジの上を滑るトリックの固有名詞。アメリカの一部の地域で、警察官のことを指すスラングとしても使われる。


最終更新:2021年08月05日 13:54