002 名護さんの結婚式


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

今日は名護さんの結婚式
「私が猛アタックして付き合ってもらったの」
と恵さんが公言していて、端から見ると愛情の比重が恵さん>名護さん。

名護さんが恵さんにしぶしぶ従ってるようにも見えたらしい。

恵さんも名護さんもボクのことを心から心配してくれて
いろいろ相談にも乗ってくれて
ボクにとって大好きなお兄さんとお姉さんのような存在だった。

ここから本題。

結婚式には恵さんの希望もあってこの一年に出会った人がほとんど呼ばれた。
名護さんに捕まって心を入れ替えた外人の人とか変な人も何人かいたけど
大好きな名護さんと恵さんの晴れの日なので、みんな行儀よくしていた。

特に余興のメインでバイオリンを弾くことになっていたボクは無駄にドキドキしていた。
披露宴も順調に進み、嶋さんの祝辞となった。
司会者が
「新郎新婦の上司、嶋護様にお祝いのお言葉を頂きます」
と言い、嶋さんが立ち上がろうとした時、
何故か友人席の女性がマイクの前に進み出た。
深央さんとはじめて逢った焼き肉屋の合コンで名護さんにアタックしてた人だ。
「?」となる会場。
その女性はマイクを掴むなり
「こんなビッチは名護さんに相応しくないわ」
と言い出した。
「!?」となる会場。
式場の人達がマイクのスピーカーをOFFにして女性を退場させようとするが、女性は大声で話し続ける。

内容を要約すると

 クールな名護さんにはには清楚な私が似合う(確かに女性は美人で清楚っぽい人だった)

 名護さんは恵にしつこくされて勘違いしてるだけ

 名護さんは恵なんか好きじゃない

会場の雰囲気は最悪なものに。
そんな時、静香ちゃんが
「違うよ!」

ボクはとっさに次の余興(ボクのバイオリン演奏)用に持たされていた
マイクをONにして静香ちゃんの声を流した。
「名護さん、恵さんのこと好きだもん」
「名護さん、恵さんの写真、いつも持ってるもん」
「名護さん、恵さんとのデートの前にちゃんと楽しくなれるように調べてるんだよ」

「名護さん、恵さんに美味しいご飯作ってあげられるように練習してたもん」

「名護さん、恵さんと結婚するために特訓してたもん」

「名護さん、ビショップを倒した時、プロポーズできるって泣いて喜んだもん」

「名護さん、さっき恵さん部屋から出てきてガッツポーズしてたよ」
一気に、ほんわかムードになる会場。
名護さんだけが顔を真っ赤にして、恵さんはびっくりしていた。

端から見ると恵さんが名護さんにベタ惚れ片思いだったかもしれないが、
ボクや静香ちゃんからは名護さんが恵さんにベタ惚れにしか見えなかった。

最後に
「恵さんを心から愛している名護さんは最高です!どうか、お二人で幸せになって下さい!」
とボクが締めて何事もなかったかのように進行通りに戻った。(この時、心臓バクバクだった)

静香ちゃんが興奮していたので、ボクはそこからは中座していたが、
名護さんが改めて恵さんに愛を告白してそれはそれは良い式になったらしい。
妨害しようとした女性を私たちで泣かしたりしたが、記憶に残る結婚式だった。

大勢の来客の前で色々と暴露された名護さんとスピーチの準備をしてきたであろう嶋さんには不幸な式だったと思う。

式後に、帰るために式場の玄関に集まったら、他の友人達にその女性が責められており、
ボク達に気が付くとこっちに走ってきて
「あんたらのせいで!」
みたいな事を言ってきた。
内心怖かったけど、妙にテンションがあがっていたのもあり
「これ、これが般若だよ!」
と騒いでしまった。
以前、静香ちゃんに般若面について聞かれて(漫画か何かにあった)
「嫉妬に狂った女のお面」と言うことは説明できたけど、
「嫉妬」がいまいち説明できずナアナアにしてたんで思わず、
「般若、これだよ。こういうのが般若だよ」
と連呼して、みんなで般若コール。
女の人は
「何よ。わーん」
と泣きながら去っていきました。
最近人気の若手芸人コンビさんの名前を聞くたびに、あの「わーん」を思い出します。