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**第50話 別れ 「はぁはぁ・・・・ここまでくればもう大丈夫だな。」 ルーファスは道の脇の林の中に入ってソフィアを降ろした。 「すいません。助けていただいてありがとうございました。」 ソフィアは降ろされて正座を崩したような座り方をしながら御礼を言った。 「あーいいっていいって、それよりこの林で少し休もうぜ。」 ルーファスもソフィアを降ろすと少しダルそうに座った、 ルーファスはソフィアを抱えてシンから逃げ出して、これからの事を考えていた。 アリーシャを優勝させるためには周りの人間を殺すしかないのだが、ソフィアをこのまま 一人置いていったり殺してしまう行動を取るのもなんだか気が向かなかった。 (あー・・・・どうしたもんかねぇ・・・・。) 「あの・・・・お名前を伺ってもよろしいですか?」 ソフィアは少し顔を覗き込むように目を合わせながら名前を聞いた。 「お?俺はルーファスって言うんだ。そっちは?」 「私はソフィアと言います。よろしくお願いします。」 「そうか。何処も怪我はねぇか?」 「はい、大丈夫です。」 ルーファスはソフィアの怪我も気になったが、この大会の事も気になった。 もしかしたらこの娘は何か知っているかもしれない。 知らない人の方が多いだろうからあんまり期待をしていなかったのだが。 「ソフィアはその・・・ルーファスっていったっけ?あのオッサンの事なんか知ってるか?知らなかったらいいんだけどよ。」 「はい、そのことなんですが・・・・。」 ソフィアはルーファスに自分と仲間達、そして冒険のことを話した。 そしてフェイト、ソフィア、マリアに刻まれた紋章の事も。 ルーファスは正直情報をもらえることにあんまり期待していなかったが、以外な収穫があった。 「つーことはあのルシファーってやつはあんたの世界を創った神様ってことか?」 ルーファスは少し自信がなさそうに聞いた。 「はい、大体そういうことになります。」 ソフィアは簡単に言うとそんな感じだと言った。 「でもよ。自分達の世界との関係は断たれたのに、またソフィアの世界に干渉してくるのもおかしいよな? それにソフィアどころか俺がここにいるのも。」 ソフィアの話を聞いてもやはりそこのところは、よくわからなかった。 「はい・・・・私もこれ以上は・・・・すいません。」 ソフィアは少し申し訳なさそうにうつむいた。 「いや、いいんだけ・・・・!」 ルーファスは急に弓を構えた。 少し離れたときに、誰かが木の陰に隠れていたのだ。 ソフィアは驚いて目を弓を構えてる方向に向けると、誰かが向こう側で自分達の話を聞いていたのがわかった。 「私はできれば争うつもりはない。弓を降ろしてくれないか?」 ルーファスは驚いた。 ディパン城で、ブラムスがさらっていった戦乙女に少し似ている気がしたからだ。 「おまえは!?」 「私の名前はレナス。主神オーディンに仕えていた戦乙女の次女。今は創造神だ。」 レナスはこちらに歩み寄ってきた。 「やっぱりそういうことか。」 ルーファスは一応戦乙女の長女アーリィ、三女シルメリアは見たことがあり その二人と身に纏っているものが凄く似た人が目の前にいる。 今の目の前にいる者が戦乙女の次女だということはなんとなくわかった気がした。 「え?お知り合いですか?」 ソフィアは少し安心した。 「知り合いというか。まぁ初対面なんだがな・・・・知ってはいる。」 ルーファスは、少し説明しずらいなと思いながら言った。 「私を知っているということは私と同じ世界から来たのね。」 「へへ・・・まぁな。」 ルーファスの世界では、戦乙女はオーディンの娘としてそこらの神よりはずっと有名だった。 それどころかディパン王が処刑されるとき、アーリィが人前に姿を現したこともあるので生きている人間の中にも 実際に見た人間もそれなりにいるだろう。 レナスも確認したいことがあった。 「おまえ達は探している人間いるのか?私と共にこないか?」 二人はそれぞれフェイトとアリーシャの事を伝えた。 「アリーシャ。その娘も私達の世界の人間か。」 レナスは確認のためどんな人間かを聞いた。 今度はルーファスがアリーシャとの冒険の事と、ソフィアが襲われて助けた事をレナスに話した。 成る程と言いながらレナスは近くに木に寄りかかり腕組をしながら話を聞いていた。 「ではおまえは、シルメリアの器となった人間を探しているというわけだな?そしてその途中でその娘、ソフィアと出会った。」 「ああ、それと気になったんだがなんであんたが創造神なんだ?」 レナスは普通語り継がれてる内容では戦乙女なはずだが、彼女は創造神でもあると言ったのがルーファスは気になった。 レナスも自分のことを二人に話した。 「でもおかしくないか?レナスの話だとレナスのいる世界はレナスが創造した。でも俺はレナスが世界を創造したなんて聞いたこと無いぜ。」 またルーファスは新しく疑問に思った。 「時間軸が違うのだろう。私の世界よりおまえの世界はおそらく過去だ。現にディパンには時を越える装置がある。あのルシファーの力を持ってすれば容易いことなのではないか?」 実際レナスはその装置を使ったことがあるので、よくわかっていた。 「私の世界にはタイムゲートと言うのがあります。それはルシファー達FD人が造ったのですが、それを使えば時間を越えることも異世界に行くこともできますよ。」 ソフィアはタイムゲートみたいなものが実際にあるわけだし、もしかしたらそれを改良すれば多分他の世界にもいけるのかもと案を出した。 「そういうことか・・・・それだけの技術があれば私達を集めることもできるかもしれないな。」 ルシファーが持ってる技術は物凄く高いとレナスは思った。 「現に私達はここに集められていますね。」 ソフィアはそういって頷いた。 「うむ、ところでお前達はこれからどうするつもりだ?私はこれから北に行くつもりなのだが。」 「北はやめとけ。あの化け物がいるぜ。」 ルーファスはシンとは、もう会いたくなかった。 レナスがいれば勝てるかもしれないとは思うが。 しかし、レナスはレナスでルシオがもしかしたら町にいるかもしれないという期待があった。 「そうか、でも私も探している人がいるのでな。少し遠回りしてから向かうとする。」 「そうですか。あのルーファスさんよかったらレナスさんについていきませんか?味方は多いほうが・・・・。」 「俺はパスだな。ソフィア、お前だけでも連れて行ってもらえ。」 「え!?どうしてですか?」 ルーファスは、自分がアリーシャに優勝してほしいので、周りの人間は殺すつもりだということ。 そしてゲームを止めることは望みが薄いと思うと言った。 「でもやってみないとわからないじゃないですか!」 ソフィアはできればルーファスとは、できれば別れたくなかった。 助けてもらったもそうだが、とても悪い人には見えなかったからだ。 「もういい、ではこの娘は私が連れて行く。ただし次にあったとき考えが変わらないそのときは、私はお前に刃をむけるぞ。」 レナスもルーファスが望んで人を殺す人間だとは、とても思わなかった。 しかし、ルーファスにもなにか思うところがあるのだろうと察知した。 「へっ、ご勝手に。」 「ルーファスさん・・・・。」 「そんな眼でみてもだめだぜ。レナスの方が俺より何倍も強いんだからレナスに守ってもらいえよ。あとおまえ、  話聞いた限りじゃ紋・・・まぁ、魔法使いみたいなもんなんだろ。これでも持ってけ。」 ルーファスはソフィアにクラップロッドを渡した。 さっきソフィアが話した話では、ソフィアは魔法使いのようなものだと聞いていたからだ。 ルーファスとしてもアリーシャのために、出来る限り殺そうとは思うのだがやはりどこかソフィアには無事に いてほしいという矛盾した気持ちもあったし、何より肝心の武器なしじゃとてもソフィアが生き残れると思わなかった。 「あんま魔力はないっぽいけどな。ないよりマシだろ?」 ルーファスはちょっと照れながら杖を渡した。 「ルーファスさん・・・・ありがとうございます。アリーシャさん見つかればいいですね。」 ソフィアもあまり困らせてはいけないなと思ったので、素直にお礼を言って行かせてあげようと思った。 あまり人を殺して欲しくはないと言うのが本音だが。 「おう、サンキュー。おまえも気をつけろよ。」 「そろそろ急ぐぞ、ソフィア。」 レナスが少しだが急がせた。 「あ・・・・はい。」 ソフィアは軽くルーファスに会釈してレナスの後をついていった。 ルーファスはレナスとソフィアとは逆の方向に歩き出した、それぞれ会いたい人を探すために。 歩きながらソフィアは会ったこともないアリーシャの事を羨ましく思った。 (はぁ、私の青い髪の王子様はいつ迎えにきてくれるのかな?) そう思いながら、長い間隣にいてくれた幼馴染を思い出す。 レナスはソフィアが何か考え事をしているなと思い 「どうした?」と声をかけた。 「いえ!なんでもありません。」 そういうとソフィアはレナスを後を少し早歩きでついていくのだった。 【D-5/昼】 【ルーファス】[MP残量:80%] [状態:正常] [装備:連弓ダブルクロス@VP2・矢×36本] [道具:荷物一式] [行動方針:アリーシャを最後まで生き残させる。最後の二人になったところで自害する。 心を鬼にして参加者を殺す] [思考1:アリーシャを探しだし、守り抜く] [思考2:参加者と会った場合はできる限り殺害する] [思考3:とりあえずレナス、ソフィアとは逆方向に行く] [現在位置:林] 【ソフィア・エスティード】[MP残量:100%] [状態:正常] [装備:クラップロッド@SO2・フェアリィリング@SO2・アクアリング@SO3] [道具:荷物一式] [行動方針:ルシファーを打倒。そのためにも仲間を集める] [思考1:フェイトに会いたい] [思考2:レナスの指示に従う] [思考3:自分の知り合いを探す] [思考4:ブレアに会って、事の詳細を聞きたい] [現在位置:林] 【レナス】[MP残量:100%] [状態:正常] [装備:魔剣グラム@ラジアータ] [道具:ダブった魔剣グラム@VP 謎の石→(実は、合成素材×2、ダーククリスタル、スプラッシュスター)@SO3] [行動方針:大切な人達と自分の世界に還るため行動する] [思考1:ルシオの保護] [思考2:ソフィアと共に行動] [思考3:その他エンフェリアなど自分の知り合いで協力してくれる人物を探す] [思考4:知り合いじゃなくても協力してくれる人を探す] [思考5:できる限り殺し合いは避ける。ただ相手がゲームに乗っているようなら殺す。] [現在位置:E-05 回り道して町に向かってみる] [現在位置:林] 【残り52人】 ---- [[第49話>かくれんぼ]]← [[戻る>本編SS目次]] →[[第51話>HEAT -灼熱-]] |前へ|キャラ追跡表|次へ| |[[第30話>終着点の違う二人]]|ルーファス|[[第72話>迷い]]| |[[第30話>終着点の違う二人]]|ソフィア|[[第69話>美女と野獣と変態と]]| |[[第35話>還りたい世界 護りたい人]]|レナス|[[第69話>美女と野獣と変態と]]|
**第50話 別れ 「はぁはぁ・・・・ここまでくればもう大丈夫だな。」 ルーファスは道の脇の林の中に入ってソフィアを降ろした。 「すいません。助けていただいてありがとうございました。」 ソフィアは降ろされて正座を崩したような座り方をしながら御礼を言った。 「あーいいっていいって、それよりこの林で少し休もうぜ。」 ルーファスもソフィアを降ろすと少しダルそうに座った、 ルーファスはソフィアを抱えてシンから逃げ出して、これからの事を考えていた。 アリーシャを優勝させるためには周りの人間を殺すしかないのだが、ソフィアをこのまま 一人置いていったり殺してしまう行動を取るのもなんだか気が向かなかった。 (あー・・・・どうしたもんかねぇ・・・・。) 「あの・・・・お名前を伺ってもよろしいですか?」 ソフィアは少し顔を覗き込むように目を合わせながら名前を聞いた。 「お?俺はルーファスって言うんだ。そっちは?」 「私はソフィアと言います。よろしくお願いします。」 「そうか。何処も怪我はねぇか?」 「はい、大丈夫です。」 ルーファスはソフィアの怪我も気になったが、この大会の事も気になった。 もしかしたらこの娘は何か知っているかもしれない。 知らない人の方が多いだろうからあんまり期待をしていなかったのだが。 「ソフィアはその・・・ルーファスっていったっけ?あのオッサンの事なんか知ってるか?知らなかったらいいんだけどよ。」 「はい、そのことなんですが・・・・。」 ソフィアはルーファスに自分と仲間達、そして冒険のことを話した。 そしてフェイト、ソフィア、マリアに刻まれた紋章の事も。 ルーファスは正直情報をもらえることにあんまり期待していなかったが、以外な収穫があった。 「つーことはあのルシファーってやつはあんたの世界を創った神様ってことか?」 ルーファスは少し自信がなさそうに聞いた。 「はい、大体そういうことになります。」 ソフィアは簡単に言うとそんな感じだと言った。 「でもよ。自分達の世界との関係は断たれたのに、またソフィアの世界に干渉してくるのもおかしいよな? それにソフィアどころか俺がここにいるのも。」 ソフィアの話を聞いてもやはりそこのところは、よくわからなかった。 「はい・・・・私もこれ以上は・・・・すいません。」 ソフィアは少し申し訳なさそうにうつむいた。 「いや、いいんだけ・・・・!」 ルーファスは急に弓を構えた。 少し離れたときに、誰かが木の陰に隠れていたのだ。 ソフィアは驚いて目を弓を構えてる方向に向けると、誰かが向こう側で自分達の話を聞いていたのがわかった。 「私はできれば争うつもりはない。弓を降ろしてくれないか?」 ルーファスは驚いた。 ディパン城で、ブラムスがさらっていった戦乙女に少し似ている気がしたからだ。 「おまえは!?」 「私の名前はレナス。主神オーディンに仕えていた戦乙女の次女。今は創造神だ。」 レナスはこちらに歩み寄ってきた。 「やっぱりそういうことか。」 ルーファスは一応戦乙女の長女アーリィ、三女シルメリアは見たことがあり その二人と身に纏っているものが凄く似た人が目の前にいる。 今の目の前にいる者が戦乙女の次女だということはなんとなくわかった気がした。 「え?お知り合いですか?」 ソフィアは少し安心した。 「知り合いというか。まぁ初対面なんだがな・・・・知ってはいる。」 ルーファスは、少し説明しずらいなと思いながら言った。 「私を知っているということは私と同じ世界から来たのね。」 「へへ・・・まぁな。」 ルーファスの世界では、戦乙女はオーディンの娘としてそこらの神よりはずっと有名だった。 それどころかディパン王が処刑されるとき、アーリィが人前に姿を現したこともあるので生きている人間の中にも 実際に見た人間もそれなりにいるだろう。 レナスも確認したいことがあった。 「おまえ達は探している人間いるのか?私と共にこないか?」 二人はそれぞれフェイトとアリーシャの事を伝えた。 「アリーシャ。その娘も私達の世界の人間か。」 レナスは確認のためどんな人間かを聞いた。 今度はルーファスがアリーシャとの冒険の事と、ソフィアが襲われて助けた事をレナスに話した。 成る程と言いながらレナスは近くに木に寄りかかり腕組をしながら話を聞いていた。 「ではおまえは、シルメリアの器となった人間を探しているというわけだな?そしてその途中でその娘、ソフィアと出会った。」 「ああ、それと気になったんだがなんであんたが創造神なんだ?」 レナスは普通語り継がれてる内容では戦乙女なはずだが、彼女は創造神でもあると言ったのがルーファスは気になった。 レナスも自分のことを二人に話した。 「でもおかしくないか?レナスの話だとレナスのいる世界はレナスが創造した。でも俺はレナスが世界を創造したなんて聞いたこと無いぜ。」 またルーファスは新しく疑問に思った。 「時間軸が違うのだろう。私の世界よりおまえの世界はおそらく過去だ。現にディパンには時を越える装置がある。あのルシファーの力を持ってすれば容易いことなのではないか?」 実際レナスはその装置を使ったことがあるので、よくわかっていた。 「私の世界にはタイムゲートと言うのがあります。それはルシファー達FD人が造ったのですが、それを使えば時間を越えることも異世界に行くこともできますよ。」 ソフィアはタイムゲートみたいなものが実際にあるわけだし、もしかしたらそれを改良すれば多分他の世界にもいけるのかもと案を出した。 「そういうことか・・・・それだけの技術があれば私達を集めることもできるかもしれないな。」 ルシファーが持ってる技術は物凄く高いとレナスは思った。 「現に私達はここに集められていますね。」 ソフィアはそういって頷いた。 「うむ、ところでお前達はこれからどうするつもりだ?私はこれから北に行くつもりなのだが。」 「北はやめとけ。あの化け物がいるぜ。」 ルーファスはシンとは、もう会いたくなかった。 レナスがいれば勝てるかもしれないとは思うが。 しかし、レナスはレナスでルシオがもしかしたら町にいるかもしれないという期待があった。 「そうか、でも私も探している人がいるのでな。少し遠回りしてから向かうとする。」 「そうですか。あのルーファスさんよかったらレナスさんについていきませんか?味方は多いほうが・・・・。」 「俺はパスだな。ソフィア、お前だけでも連れて行ってもらえ。」 「え!?どうしてですか?」 ルーファスは、自分がアリーシャに優勝してほしいので、周りの人間は殺すつもりだということ。 そしてゲームを止めることは望みが薄いと思うと言った。 「でもやってみないとわからないじゃないですか!」 ソフィアはできればルーファスとは、できれば別れたくなかった。 助けてもらったもそうだが、とても悪い人には見えなかったからだ。 「もういい、ではこの娘は私が連れて行く。ただし次にあったとき考えが変わらないそのときは、私はお前に刃をむけるぞ。」 レナスもルーファスが望んで人を殺す人間だとは、とても思わなかった。 しかし、ルーファスにもなにか思うところがあるのだろうと察知した。 「へっ、ご勝手に。」 「ルーファスさん・・・・。」 「そんな眼でみてもだめだぜ。レナスの方が俺より何倍も強いんだからレナスに守ってもらいえよ。あとおまえ、  話聞いた限りじゃ紋・・・まぁ、魔法使いみたいなもんなんだろ。これでも持ってけ。」 ルーファスはソフィアにクラップロッドを渡した。 さっきソフィアが話した話では、ソフィアは魔法使いのようなものだと聞いていたからだ。 ルーファスとしてもアリーシャのために、出来る限り殺そうとは思うのだがやはりどこかソフィアには無事に いてほしいという矛盾した気持ちもあったし、何より肝心の武器なしじゃとてもソフィアが生き残れると思わなかった。 「あんま魔力はないっぽいけどな。ないよりマシだろ?」 ルーファスはちょっと照れながら杖を渡した。 「ルーファスさん・・・・ありがとうございます。アリーシャさん見つかればいいですね。」 ソフィアもあまり困らせてはいけないなと思ったので、素直にお礼を言って行かせてあげようと思った。 あまり人を殺して欲しくはないと言うのが本音だが。 「おう、サンキュー。おまえも気をつけろよ。」 「そろそろ急ぐぞ、ソフィア。」 レナスが少しだが急がせた。 「あ・・・・はい。」 ソフィアは軽くルーファスに会釈してレナスの後をついていった。 ルーファスはレナスとソフィアとは逆の方向に歩き出した、それぞれ会いたい人を探すために。 歩きながらソフィアは会ったこともないアリーシャの事を羨ましく思った。 (はぁ、私の青い髪の王子様はいつ迎えにきてくれるのかな?) そう思いながら、長い間隣にいてくれた幼馴染を思い出す。 レナスはソフィアが何か考え事をしているなと思い 「どうした?」と声をかけた。 「いえ!なんでもありません。」 そういうとソフィアはレナスを後を少し早歩きでついていくのだった。 【D-5/昼】 【ルーファス】[MP残量:80%] [状態:正常] [装備:連弓ダブルクロス@VP2・矢×36本] [道具:荷物一式] [行動方針:アリーシャを最後まで生き残させる。最後の二人になったところで自害する。 心を鬼にして参加者を殺す] [思考1:アリーシャを探しだし、守り抜く] [思考2:参加者と会った場合はできる限り殺害する] [思考3:とりあえずレナス、ソフィアとは逆方向に行く] [現在位置:林] 【ソフィア・エスティード】[MP残量:100%] [状態:正常] [装備:クラップロッド@SO2・フェアリィリング@SO2・アクアリング@SO3] [道具:荷物一式] [行動方針:ルシファーを打倒。そのためにも仲間を集める] [思考1:フェイトに会いたい] [思考2:レナスの指示に従う] [思考3:自分の知り合いを探す] [思考4:ブレアに会って、事の詳細を聞きたい] [現在位置:林] 【レナス】[MP残量:100%] [状態:正常] [装備:魔剣グラム@VP] [道具:ダブった魔剣グラム@RS 謎の石→(実は、合成素材×2、ダーククリスタル、スプラッシュスター)@SO3] [行動方針:大切な人達と自分の世界に還るため行動する] [思考1:ルシオの保護] [思考2:ソフィアと共に行動] [思考3:その他エンフェリアなど自分の知り合いで協力してくれる人物を探す] [思考4:知り合いじゃなくても協力してくれる人を探す] [思考5:できる限り殺し合いは避ける。ただ相手がゲームに乗っているようなら殺す。] [現在位置:E-05 回り道して町に向かってみる] [現在位置:林] 【残り52人】 ---- [[第49話>かくれんぼ]]← [[戻る>本編SS目次]] →[[第51話>HEAT -灼熱-]] |前へ|キャラ追跡表|次へ| |[[第30話>終着点の違う二人]]|ルーファス|[[第72話>迷い]]| |[[第30話>終着点の違う二人]]|ソフィア|[[第69話>美女と野獣と変態と]]| |[[第35話>還りたい世界 護りたい人]]|レナス|[[第69話>美女と野獣と変態と]]|

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