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**第57話 選択 アリーシャは放送の内容を思い出しながら考えていた。 ルーファスがまだ生きてること。 フレイが倒されたこと。 もうすでに殺し合いは初まっているということ。 安心した気持ちと不安な気持ちが同時に混ざり合って 複雑な気分で歩いていた。 「ここは・・・・?」 アリーシャはとりあえず南に歩いていくと焼き場に辿り着いた。 「ここで何をするのかな?」 アリーシャは正面の玄関から入り通路を歩いていた。 建物の中を見回していると急に嫌な気配に襲われた。 何か光の輪みたいなものが少しずつ広がってこちらに迫ってきたのだ。 「きゃあ!」 アリーシャは急いで伏せた。 「何!?」 アリーシャは通路の向こう側を見た。 「ほう、かわしたか。」 そういうと赤い髪の白く長いコートを纏った男が姿を現した。 「あなたは?」 アリーシャはガブリエルに尋ねる。 「これからデリートされるおまえに名乗る必要があるのか?」 ガブリエルはそういうと皮肉を込めて笑う。 (・・・・・この人は私を殺す気だ。) アリーシャは人を殺すのにはあまり向く性格ではなかった。しかし (私はルーファスに会いたい。だけど出来る限りは命は奪いたくはないんだけど・・・・・) アリーシャは自分のバックの中から肢閃刀を取り出した。 (剣の一種だとは思うんだけど、私が使っていた剣とはちょっと違う。私に扱えるかしら?) 「ほう、私に一人で向かう気か?面白い。小手調べだ!」 そういうとまたガブリエルを中心に光の輪が広がる。 アリーシャはまた下を潜り抜けた。 (なんなの?この力。魔術とは違うと思うけど・・・・・!) アリーシャの頬を刃がかすった。 「くっ・・・・!」 ガブリエルは斧を取り出してアリーシャの頭を狙って振り下ろしたがすんでのところで交わされた。 アリーシャも肢閃刀を負けじと振るった。 ガブリエルの右の太ももを少しかすった。 「ぐっ!」 ガブリエルはひらりと後ろにステップを踏んでかわした。 しかしガブリエルの斧に何かがあたった。 その瞬間、目の前にいた少女はさっきまで自分が握っていた斧に姿を変えた。 (なんだ!?・・・・!) ガブリエルは何がなんだかわからないまま視線を下に向けた。 さっきまで斧を握っていた手の所に少女がいた。 「もらった!」 「くっ!」 ガブリエルは体を捻ったが右の二の腕を肢閃刀が貫通した。 「ぐあああああ!」 ガブリエルは思いっきりアリーシャを蹴った。 アリーシャは腹部に蹴りが入り後ろに少し飛んだ。 「げほっ・・・げほっ。」 (大丈夫。大したダメージではないわ。) アリーシャは斧を拾い上げるとバッグにしまった。 「あなたの武器は預かりました。大人しく降参してください。」 ガブリエルはアリーシャに向かって手をかざし何かつぶやいた。 「・・・・馬鹿め。焼き場らしく消し炭にしてやろう!エクスプロード!」 アリーシャの周りの温度が急激にあがり、チリチリしてくるのがアリーシャにも感じた。 (何?・・・・まずい!) もの凄い爆発音が建物内に響いた。 「・・・・・珍しい力を持っているな。」 炎が消えるとそこには、ガブリエルの後ろの棚の上においてあった花瓶が焦げて転がっていた。 「おまえの力は物質に二回その光を当てると物質と自身が入れ替わる。違うか?」 ガブリエルはアリーシャの方を見ずに聞いた。 「ええ。そうです。」 アリーシャは頷いた。 「どちらにしても普通に人間にできる事ではないな。紋章術とも違うようだしな。」 ガブリエルはようやく後ろの棚の上にいるアリーシャの方角を向く。 (紋章術?って何かな・・・・?) 「エクスプロードは避けれたがこれはどうだ? 全ての悪しき者たちを、飲み込め!アースクエイク!」 ガブリエルが呪文を唱えるとみるみると巨人が地面から姿を現した。 「くっ!」 アリーシャはこれを見ると、さすがにまずいと感じ窓を破って外に飛び出した。 ◇◇◇ 「逃げたか・・・・・。」 (どうする?追うか?だがわざわざ自らの命を危険にさらす事も・・・・) ◇◇◇ (どうしよう。あの人はすごく危険だわ。できれば殺す事はしたくない。 でも野放しにすると必ず誰かを傷つける・・・・。ルーファス・・・・・。) 現在地:H-07/焼き場 時間:真昼 【ガブリエル(ランティス)】[MP残量:80%] 状態:右の二の腕を貫通する大きい傷。右腕は使えない。太ももに軽い切り傷。 装備:ゲームボーイ+ス○ースイ○ベーダー@現実世界 道具:荷物一式 行動方針:フィリアの居ない世界を跡形も無く消し去る 思考1:目の前の少女(アリーシャ)を殺すかどうか。 思考2:コンテニュー 思考3:参加者の人数が減るまで行動はしない 思考4:潜伏先に侵入者が現れた場合は排除する 備考:フィリアは存在しませんが、制限のため能力はガブリエル第一形態以下になっています    アリーシャの光子の能力を知っている 【アリーシャ】[MP残量:96%] 初期支給品:肢閃刀@SO3、ボーガン@RS、矢×30本、暗視機能付き望遠鏡@現実 状態:左頬に軽い切り傷、お腹を蹴られた、若干肌が赤くなるくらいの火傷、いずれも戦闘に支障なし、 装備:肢閃刀@SO3、ボーガン@RS、矢×30本、暗視機能付き望遠鏡@現実、セントハルバード@SO3 道具:荷物一式 行動方針:ルーファスと一緒に脱出する。自衛でも、殺し合いはしたくない。        脱出の手立てはルーファスに会ってから考える。 思考1:目の前の赤い髪の男(ガブリエル)を放置して逃げるか戦うか。命はできれば奪いたくない。 思考2:ルーファスを探す 思考3:フレイを倒す 思考4:ブラムスに会って事の真相が聞きたい 【残り48人】 ---- [[第56話>掴んだ1つの希望と2つの絶望?]]← [[戻る>本編SS目次]] →[[第58話>またまたご冗談を]] |前へ|キャラ追跡表|次へ| |[[第30話>終着点の違う二人]]|アリーシャ|―| |[[第37話>フィリア]]|ガブリエル|―|
**第57話 選択 アリーシャは放送の内容を思い出しながら考えていた。 ルーファスがまだ生きてること。 フレイが倒されたこと。 もうすでに殺し合いは初まっているということ。 安心した気持ちと不安な気持ちが同時に混ざり合って 複雑な気分で歩いていた。 「ここは・・・・?」 アリーシャはとりあえず南に歩いていくと焼き場に辿り着いた。 「ここで何をするのかな?」 アリーシャは正面の玄関から入り通路を歩いていた。 建物の中を見回していると急に嫌な気配に襲われた。 何か光の輪みたいなものが少しずつ広がってこちらに迫ってきたのだ。 「きゃあ!」 アリーシャは急いで伏せた。 「何!?」 アリーシャは通路の向こう側を見た。 「ほう、かわしたか。」 そういうと赤い髪の白く長いコートを纏った男が姿を現した。 「あなたは?」 アリーシャはガブリエルに尋ねる。 「これからデリートされるおまえに名乗る必要があるのか?」 ガブリエルはそういうと皮肉を込めて笑う。 (・・・・・この人は私を殺す気だ。) アリーシャは人を殺すのにはあまり向く性格ではなかった。しかし (私はルーファスに会いたい。だけど出来る限りは命は奪いたくはないんだけど・・・・・) アリーシャは自分のバックの中から肢閃刀を取り出した。 (剣の一種だとは思うんだけど、私が使っていた剣とはちょっと違う。私に扱えるかしら?) 「ほう、私に一人で向かう気か?面白い。小手調べだ!」 そういうとまたガブリエルを中心に光の輪が広がる。 アリーシャはまた下を潜り抜けた。 (なんなの?この力。魔術とは違うと思うけど・・・・・!) アリーシャの頬を刃がかすった。 「くっ・・・・!」 ガブリエルは斧を取り出してアリーシャの頭を狙って振り下ろしたがすんでのところで交わされた。 アリーシャも肢閃刀を負けじと振るった。 ガブリエルの右の太ももを少しかすった。 「ぐっ!」 ガブリエルはひらりと後ろにステップを踏んでかわした。 しかしガブリエルの斧に何かがあたった。 その瞬間、目の前にいた少女はさっきまで自分が握っていた斧に姿を変えた。 (なんだ!?・・・・!) ガブリエルは何がなんだかわからないまま視線を下に向けた。 さっきまで斧を握っていた手の所に少女がいた。 「もらった!」 「くっ!」 ガブリエルは体を捻ったが右の二の腕を肢閃刀が貫通した。 「ぐあああああ!」 ガブリエルは思いっきりアリーシャを蹴った。 アリーシャは腹部に蹴りが入り後ろに少し飛んだ。 「げほっ・・・げほっ。」 (大丈夫。大したダメージではないわ。) アリーシャは斧を拾い上げるとバッグにしまった。 「あなたの武器は預かりました。大人しく降参してください。」 ガブリエルはアリーシャに向かって手をかざし何かつぶやいた。 「・・・・馬鹿め。焼き場らしく消し炭にしてやろう!エクスプロード!」 アリーシャの周りの温度が急激にあがり、チリチリしてくるのがアリーシャにも感じた。 (何?・・・・まずい!) もの凄い爆発音が建物内に響いた。 「・・・・・珍しい力を持っているな。」 炎が消えるとそこには、ガブリエルの後ろの棚の上においてあった花瓶が焦げて転がっていた。 「おまえの力は物質に二回その光を当てると物質と自身が入れ替わる。違うか?」 ガブリエルはアリーシャの方を見ずに聞いた。 「ええ。そうです。」 アリーシャは頷いた。 「どちらにしても普通に人間にできる事ではないな。紋章術とも違うようだしな。」 ガブリエルはようやく後ろの棚の上にいるアリーシャの方角を向く。 (紋章術?って何かな・・・・?) 「エクスプロードは避けれたがこれはどうだ? 全ての悪しき者たちを、飲み込め!アースクエイク!」 ガブリエルが呪文を唱えるとみるみると巨人が地面から姿を現した。 「くっ!」 アリーシャはこれを見ると、さすがにまずいと感じ窓を破って外に飛び出した。 ◇◇◇ 「逃げたか・・・・・。」 (どうする?追うか?だがわざわざ自らの命を危険にさらす事も・・・・) ◇◇◇ (どうしよう。あの人はすごく危険だわ。できれば殺す事はしたくない。 でも野放しにすると必ず誰かを傷つける・・・・。ルーファス・・・・・。) 現在地:H-07/焼き場 時間:真昼 【ガブリエル(ランティス)】[MP残量:80%] 状態:右の二の腕を貫通する大きい傷。右腕は使えない。太ももに軽い切り傷。 装備:ゲームボーイ+ス○ースイ○ベーダー@現実世界 道具:荷物一式 行動方針:フィリアの居ない世界を跡形も無く消し去る 思考1:目の前の少女(アリーシャ)を殺すかどうか。 思考2:コンテニュー 思考3:参加者の人数が減るまで行動はしない 思考4:潜伏先に侵入者が現れた場合は排除する 備考:フィリアは存在しませんが、制限のため能力はガブリエル第一形態以下になっています    アリーシャの光子の能力を知っている 【アリーシャ】[MP残量:96%] 初期支給品:肢閃刀@SO3、ボーガン@RS、矢×30本、暗視機能付き望遠鏡@現実 状態:左頬に軽い切り傷、お腹を蹴られた、若干肌が赤くなるくらいの火傷、いずれも戦闘に支障なし、 装備:肢閃刀@SO3、ボーガン@RS、矢×30本、暗視機能付き望遠鏡@現実、セントハルバード@SO3 道具:荷物一式 行動方針:ルーファスと一緒に脱出する。自衛でも、殺し合いはしたくない。        脱出の手立てはルーファスに会ってから考える。 思考1:目の前の赤い髪の男(ガブリエル)を放置して逃げるか戦うか。命はできれば奪いたくない。 思考2:ルーファスを探す 思考3:フレイを倒す 思考4:ブラムスに会って事の真相が聞きたい 【残り48人】 ---- [[第56話>掴んだ1つの希望と2つの絶望?]]← [[戻る>本編SS目次]] →[[第58話>またまたご冗談を]] |前へ|キャラ追跡表|次へ| |[[第30話>終着点の違う二人]]|アリーシャ|[[第64話>人は困難を乗り越えて強くなる。魔物は知らん]]| |[[第37話>フィリア]]|ガブリエル|[[第64話>人は困難を乗り越えて強くなる。魔物は知らん]]|

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