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**第58話 またまたご冗談を この俺、ジェストーナ様は何とかセリーヌを使って殺し合いを円滑に進めていきたいと考えている。 だが聞くところによると、セリーヌが知る人物は彼女を除いて14人、うち関係の深い奴は実に11人もいるそうだ。 これだけ仲間が多くては、彼女を殺し合いに乗せるのはかなり難しい。 俺に洗脳術でも使えれば楽勝なんだが、残念ながらそんなものは使えない。 さて、どうしたものか…。 それにしても11人も仲間がいるのか…。 俺の知っている奴はこの殺し合いに6人ほど参加しているが、そのうち4人は敵対していた人物である。この違いはなんなんだ。 しかもデミテルもダオス様も、とても安心して身を預けられる人物では無い。 ダオス様は問答無用で自分を殺しにかかってくるだろう。 デミテルもいきなり殺しに来るとは考えにくいが、やはり心から信用できるわけではない。 ああ、俺にも信頼できる仲間がここにいてくれたら…って、元々俺にそんな奴いねーじゃねえか、チクショー! 『ヨシヨシ』 頭の上に乗った無人くんが俺をなでてくれる。 ああ、俺が信頼できるのはお前だけだよ…。 俺達二人は山から少し離れた場所で待機する事にした。 あの山で起きた出来事はただ事では無さそうだが、一応もう少し様子を見ておこうと考えたからだ。 待つこと数時間、再び神塚山の方から巨大な音が響いてきた。 一体あの山で何が起こってるってんだ…? 「…何やらとんでもない事になっているようですわね。やはり近づかないで正解でしたわ」 セリーヌが安堵の声を出すが、その表情はかなりびびっているように見える。 それからちょっとした時だった。主催者の放送が流れたのは…。 またまたご冗談を。 それが放送を聞いた俺の率直な感想だった。 ダオス様とデミテル。二人が死んだ。 あのダオス様がやられるとは。ありえないだろ…常識的に考えて。 ダオス様の性格からいって、油断するような人でもない。不意を突いただけで勝てるような強さじゃない。 デミテルだって実力はあるし、頭も切れる。そう簡単にやられるような奴じゃないはずだが…。 ダオス様が死んだって事は、ダオス様より強い奴がこの殺し合いに参加してるって事だ。全く冗談じゃねえよ。 ますます生き残る自信が無くなってきたぜ…。 セリーヌはというと、放送を聞いた後暗い表情で俯いてしまった。 「え、えーと、お知り合いの方が亡くなったんですか?」 この様子を見れば分かったのだが、とりあえず聞いてみる。 「ええ、一人…。ジェストーナ、あなたは?」 「お、俺は…まあ、上司と同僚みたいな奴が…。それほど親しかったわけじゃないんですけど…」 「そうですの…」 溜息をつくセリーヌ。 うーん、俺には死んで涙するような仲間もしてくれるような仲間もいないからなあ…。こういう時何て言えばいいのか分からん。 ともかく、これで俺の知り合いは早くも全滅してしまったということだ。 もう頼れる奴は、セリーヌと無人くんだけ。 後はセリーヌの仲間だって奴に期待するしかねえな。11人もいれば何か打開策が出てくるかもしれない。 三人寄れば何とかの知恵、とも言うしな。 ここから北のエリアが禁止エリアに指定された為、俺達は道に出るまではとりあえず南下することにした。 ダオス様が死んだのは予想外だが、逆に言えば自分を殺す可能性が少し減ったと思えばいい。 とにかく俺の目標は生き残ること。最後の一人になるでも、殺し合いからの脱出に便乗するでもいいんだ。 俺は死なんぞ。 まだまだ、俺の戦いはこれからだぁ! 【F-7/真昼】 【ジェストーナ】[MP残量:100%] [状態:正常] [装備:無し] [道具:無人くん@SO2、荷物一式] [行動方針:何でもいいから生き残る] [思考1:セリーヌに付いていく] [思考2:セリーヌとその仲間を利用する] [思考3:道に出るまで南下] [現在位置:F-7 森] 【セリーヌ・ジュレス】[MP残量:100%] [状態:ややショック] [装備:スターネックレス@SO2] [道具:???←0~2個 本人確認済み、荷物一式] [行動方針:仲間を探す] [思考1:ジェストーナは信用しない] [思考2:道に出るまで南下] [現在位置:F-7 森] 【残り48人】 ---- [[第57話>選択]]← [[戻る>本編SS目次]] →[[第59話>幸運と不幸は紙一重?]] |前へ|キャラ追跡表|次へ| |[[第26話>決して怖じ気づいた訳じゃねぇぜ]]|ジェストーナ|[[第64話>人は困難を乗り越えて強くなる。魔物は知らん]]| |[[第26話>決して怖じ気づいた訳じゃねぇぜ]]|セリーヌ|[[第64話>人は困難を乗り越えて強くなる。魔物は知らん]]|
**第58話 またまたご冗談を この俺、ジェストーナ様は何とかセリーヌを使って殺し合いを円滑に進めていきたいと考えている。 だが聞くところによると、セリーヌが知る人物は彼女を除いて14人、うち関係の深い奴は実に11人もいるそうだ。 これだけ仲間が多くては、彼女を殺し合いに乗せるのはかなり難しい。 俺に洗脳術でも使えれば楽勝なんだが、残念ながらそんなものは使えない。 さて、どうしたものか…。 それにしても11人も仲間がいるのか…。 俺の知っている奴はこの殺し合いに6人ほど参加しているが、そのうち4人は敵対していた人物である。この違いはなんなんだ。 しかもデミテルもダオス様も、とても安心して身を預けられる人物では無い。 ダオス様は問答無用で自分を殺しにかかってくるだろう。 デミテルもいきなり殺しに来るとは考えにくいが、やはり心から信用できるわけではない。 ああ、俺にも信頼できる仲間がここにいてくれたら…って、元々俺にそんな奴いねーじゃねえか、チクショー! 『ヨシヨシ』 頭の上に乗った無人くんが俺をなでてくれる。 ああ、俺が信頼できるのはお前だけだよ…。 俺達二人は山から少し離れた場所で待機する事にした。 あの山で起きた出来事はただ事では無さそうだが、一応もう少し様子を見ておこうと考えたからだ。 待つこと数時間、再び神塚山の方から巨大な音が響いてきた。 一体あの山で何が起こってるってんだ…? 「…何やらとんでもない事になっているようですわね。やはり近づかないで正解でしたわ」 セリーヌが安堵の声を出すが、その表情はかなりびびっているように見える。 それからちょっとした時だった。主催者の放送が流れたのは…。 またまたご冗談を。 それが放送を聞いた俺の率直な感想だった。 ダオス様とデミテル。二人が死んだ。 あのダオス様がやられるとは。ありえないだろ…常識的に考えて。 ダオス様の性格からいって、油断するような人でもない。不意を突いただけで勝てるような強さじゃない。 デミテルだって実力はあるし、頭も切れる。そう簡単にやられるような奴じゃないはずだが…。 ダオス様が死んだって事は、ダオス様より強い奴がこの殺し合いに参加してるって事だ。全く冗談じゃねえよ。 ますます生き残る自信が無くなってきたぜ…。 セリーヌはというと、放送を聞いた後暗い表情で俯いてしまった。 「え、えーと、お知り合いの方が亡くなったんですか?」 この様子を見れば分かったのだが、とりあえず聞いてみる。 「ええ、一人…。ジェストーナ、あなたは?」 「お、俺は…まあ、上司と同僚みたいな奴が…。それほど親しかったわけじゃないんですけど…」 「そうですの…」 溜息をつくセリーヌ。 うーん、俺には死んで涙するような仲間もしてくれるような仲間もいないからなあ…。こういう時何て言えばいいのか分からん。 ともかく、これで俺の知り合いは早くも全滅してしまったということだ。 もう頼れる奴は、セリーヌと無人くんだけ。 後はセリーヌの仲間だって奴に期待するしかねえな。11人もいれば何か打開策が出てくるかもしれない。 三人寄れば何とかの知恵、とも言うしな。 ここから北のエリアが禁止エリアに指定された為、俺達は道に出るまではとりあえず南下することにした。 ダオス様が死んだのは予想外だが、逆に言えば自分を殺す可能性が少し減ったと思えばいい。 とにかく俺の目標は生き残ること。最後の一人になるでも、殺し合いからの脱出に便乗するでもいいんだ。 俺は死なんぞ。 まだまだ、俺の戦いはこれからだぁ! 【F-7/真昼】 【ジェストーナ】[MP残量:100%] [状態:正常] [装備:無し] [道具:無人くん@SO2、荷物一式] [行動方針:何でもいいから生き残る] [思考1:セリーヌに付いていく] [思考2:セリーヌとその仲間を利用する] [思考3:道に出るまで南下] [現在位置:F-7 森] 【セリーヌ・ジュレス】[MP残量:100%] [状態:ややショック] [装備:スターネックレス@SO2] [道具:???←0~2個 本人確認済み、荷物一式] [行動方針:仲間を探す] [思考1:ジェストーナは信用しない] [思考2:道に出るまで南下] [現在位置:F-7 森] 【残り48人】 ---- [[第57話>選択]]← [[戻る>本編SS目次]] →[[第59話>幸運と不幸は紙一重? ]] |前へ|キャラ追跡表|次へ| |[[第26話>決して怖じ気づいた訳じゃねぇぜ]]|ジェストーナ|[[第64話>人は困難を乗り越えて強くなる。魔物は知らん]]| |[[第26話>決して怖じ気づいた訳じゃねぇぜ]]|セリーヌ|[[第64話>人は困難を乗り越えて強くなる。魔物は知らん]]|

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