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光の勇者の不幸(受難編)」(2007/12/10 (月) 00:13:55) の最新版変更点

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**第63話 光の勇者の不幸(受難編) 「やれやれ…。まだ起きないわねぇ」 木に腰を掛けた状態で伸びをしながらそこにいる女性は独り言を発した。 燃える様な赤いショートの髪と澄んだ青空の様な瞳、そして髪の隙間からは特徴的な形のとがった耳を覗かせている。 彼女の名前はチサト・マディソン。 彼女は3時間程前からここに座っている。 突如出くわしたとんでもなく巨大な亜人をうまい事言いくるめてゲームを持ちかけ(自分がこの亜人を転ばす事ができたら協力するよう取り付けた) 結果、ゲームには勝利したのだが加減を間違えたらしく完全にKOしてしまいこの亜人が目覚めるまで待っていたのであった。 奥義の反動で疲労した体を休ませるために着込んだ回復効果のあるらしいヅラ付の鎧も、大分体が楽になってきたので今ではヅラをはずしている。 ヅラをつけていた時は知り合いの誰かと会ったらどうしようかとハラハラしたものだ。 今いる場所はとてものどかだ。 今いるこの島が殺戮ゲームの舞台になっているとは思えない程に。 だが、すぐ横には自分のいた世界では見たことも聞いたこともないタイプの亜人が寝息をたてている。 そう、紛れも無く今、自分がいるこの島は殺戮ゲームの舞台なのだ。 そんな事に思いを馳せていると、ようやく亜人が目を覚ましてくれた。 「ぐぐぐぐうぅぅぅ」 ボコボコにした顔が痛むのであろう、苦しそうなうめき声を上げながら目を細めこちらを見ている。 咄嗟にチサトは身構えた。 「さっきのは無効だ! この人間風情が! 殺してやる!」 などと言われ飛び掛かられたら堪ったものではない。 だがこの亜人は上体を起こすと予想に反して 「俺ノ負ケダ。掟ニ従イお前に力を貸ス」 と言ってきた。 「やけに素直じゃない」 驚いた様子で言い返す。 「言ッタダロウ 我がブラッドオークには ホウ ナドはナイが タッタヒトツダケ 掟がアル『強き者に従え』トナ 俺ハオマエニ負けタノダ」 「そう。じゃあよろしく。えーと…」 握手をしようと右手を差し出したチサトだったが、まだこの亜人の名前を聞いてなかった。 「私の名前はチサト・マディソン。チサトって呼んで。あなたの名前は? 」 「ガルヴァドス」 チサトの手、自分のそれと比べるととても小さい手に触れながらガルヴァドスはそう告げた。 「よし!じゃあ早速出発しましょう、ガルヴァドス。とりあえずここで知り合いを探す事にするわ」 地図を広げホテル跡を指差し、コンパスを片手にチサトは歩き出した。 しばらく歩くと放送が始まった。 開始から僅か数時間で全参加者の約5分の1の13名が殺されたらしい。 その中には良く知る物の名前があった。 同じネーデ人の生き残りで、温厚な性格をした動物学者のノエルだ。 きっと彼は最後の最後まで平和を相手に説いていたのだろう。 敵討ちを誓おうとしたが止めた。 彼の性格上そんな事は望まないはずだ。 だから変わりに主催者であるルシファーを倒し、一人でも多くの人と一緒にこの島を脱出する事を彼に誓った。 禁止区域の予定地も発表された。 さっきまでいた場所が挙げられ背筋がぞっとする。 (もしあのままガルヴァドスが起きなかったらどうしただろう?) (成り行き上ぶっ飛ばしてしまったけど、あのまま放置しとくのも後味が悪かっただろうな) と仮定の話とはいえ真剣にそんな事を考えていた。 小一時間ほどその様な感じで歩いていると目的地であるホテル跡が近づいてきた。 先を行くチサトはガルヴァドスのほうに振り返り後ろ歩きをしながら話しかけた。 「そういやここにはあんたの知り合いが他にいたりす、きゃあっ!」 ガルヴァドスの蹴られないように後ろ歩きをしていたが、何せ歩幅が違いすぎる。 チサトは足をもつれさせ転んでしまった。そんなチサトに無言でガルヴァドスは手を差し伸べた。 クロード どこかで呼ばれた気がした。 その声は軍人として、一人の人間として尊敬していた父の声のような気がした。 「父さん!」 ガバッと勢い良く上体を起こしたクロードは負った傷の痛みでそのままうずくまった。 「ここは…」 いまいち状況を思い出せない。 順を追って思い出してみる。 確か森の中で見かけた男に声をかけたら、いきなり襲われて、そいつから逃げようとして…。 そこから記憶が無かった。 状況から考えるにあの後自分は殺されているはずだ、だがそうではなかったらしい。 現に自分は生きていて、手当ても施されている。 「見逃してくれたのか?」 周囲を見渡す。傍に自分に支給されたデイパックもあった。 (誰かが助けてくれたのだろうか?) 周囲の気配を探ってみても周りには誰もいないようだ。 とにかくここで悩んでいても仕方ないので、クロードは行動する事にした。 (やはり皆を見つけてその後は他のゲームに乗ってない人たちと合流してなんとかここから脱出する他に手はなさそうだ。 他の人を殺してまで生き延びたいとは思わないし、何よりこんな事をさせているルシファーと呼ばれた男が許せない) そう決意すると早速自分のデイパックを手に取り部屋を出ようとした。 (っと、ちょっと待て。さっきもそうやって焦って行動した結果大変な思いをしたじゃないか。良く考えたらまだ荷物の確認すらしていない) 思いとどまると部屋の片隅にあるベットに腰を掛けデイパックの中身を一つずつ取り出し確認していった。 地図にコンパス、食料などが出てきた後に小さな宝石のついた指輪が説明書と共に出てきた。 どうやらこの指輪はエネミー・サーチという代物で、持ち主の近くに敵がいるとその存在を知らせる赤い光体が現れるらしい。 (先に荷物を改めていればいきなり死にかける事なんか無かったのに…。なんかついていない) 更に荷物を探ると、どう入っていたか知らないが一本の剣が出てきた。 これには見覚えがある。 [エターナルスフィア] 十賢者との最終決戦の時に自分が使っていた剣だ。 愛用していた剣との再開を果たし嬉しく思ったが、それと同時に先に荷物を改めていれば…。という後悔の念がまたしても生まれた。 まだ何か入っている。おもむろに取り出すとそれは鏡だった。 説明書も出てきたが血が付いていて書いている事がまったく読めない。 後は筆記用具や、懐中電灯など戦闘には使えそうにないものばかりだった。 荷物の確認もばっちり!支給されたアイテムも上物だ。 「よし!行こう!」 荷物をまとめるとクロードはホテルの外に出た。 どの方向に行こうかと辺りを見回していると、一人の人影が目に映った。 赤い髪の毛とネーデ人特有のとがった耳をしている。 間違いないチサトさんだ。 なぜかバックで歩いている彼女に呼びかけようとした時、彼女の来た方向から毒々しい赤い肌をした巨大な化け物が姿を現した。 チサトは足をもつれさせ尻餅をついている。 その彼女に向かって丸太のように太い腕がヌッと伸びている。 その光景が神護の森で初めてレナと出会った時の光景とダブった。 (やばい!チサトさんが襲われている!ダメだ、ここからでは距離が遠くて駆けつけられない!) そう思うや否や剣を抜き、気を練る。 練った気が真っ赤な炎となり剣を包み込む。 「ソードボンバー!」 剣を勢い良く振りその炎の闘気を化け物目掛けて飛ばす。右肩の傷が痛んだが構うものか。 炎が直撃した化け物はそのままズシィン!と大きな音たて仰向けに倒れた。 あっけに取られた様子で彼女がこちらを見ている。 「危なかったですね。チサトさん」 チサトの所に歩み寄り手を差し伸べる。 その時、赤い色をした発光体が体の回りをふわふわしだした。 「うおおおぉぉぉぉぉ!」 怒気をはらんだ叫び声をあげて、すぐ近くの茂みから青い髪をした青年が飛び出してきた。 「はぁ、はぁ」 森の中をチェスターは駆けていた。 心身ともに疲弊しているのだがそれでも走った。 少し前に会った男からクレスらしき人相の男と会ったと告げられた。 どうやら何者かに襲われて気を失っているらしい。 (まだ襲ったやつが近くにいるかもしれない、分校に火を放った者が向かっているかもしれない) 唯一無二の親友が心配だった。 すぐにでも駆けつけねば、という思いを胸に悲鳴を上げる体に鞭打って森の中を駆け抜ける。 視界が開けた。 百数十メートル先に建物が見える。 その建物の前に剣を構えた男が立っていた。 良く見ると男の構える剣は大きな炎に包まれている。 その炎を見たとたん体が凍りつき脳裏にアミィやトーティス村のみんなの焼け焦げた遺体と 今朝焼け落ちていく学校の中で見かけた少女の遺体の姿がよぎる。 チェスターが動けないでいると男はその剣を振り、炎を放った。 まっすぐ飛んでいった炎は身の丈3メートルはあろう化け物に直撃し、化け物を倒してしまった。 (とんでもない威力だ…。あんな化け物を一発で。もしやアイツが…?) 冷静な状態のチェスターならルシオが言っていた人間の特徴と炎を放った男の特徴が一致している事に気づいただろう。 だが、今の彼は寝不足と過去のトラウマを引き出す光景を目の当たりにしたりしていて冷静さに欠けていた。 男が抜き身の剣を握ったまま歩き出した。 その先には座り込んでいる赤い髪の女の人がいる。 (あの女の人が危ない!) そう思うや否やエンプレシアを拳に装着し、叫び声を上げ、立ち尽くしていた茂みから飛び出した。 チサトは唖然としていた。 うっかり尻餅をついてしまった事に照れ笑いを浮かべながら、ガルヴァドスの差し出した手を掴もうとしたその瞬間。 熱風と共に飛来した火炎弾によってガルヴァドスは倒されてしまった。 火炎弾が飛んできた方向を見ると、そこにはまだ微かに炎が燻っている剣を握ったクロードが立っている。 (これはクロードが? でもなぜ?) 先程の、転んだ自分とそれに手を差し伸べるガルヴァドスの光景を見た者がどのような感想を持つのか想像できなかったチサトは クロードが自分の身を案じガルヴァドスに攻撃を仕掛けたことなど考え付かなかった。 (まさかクロードがゲームに乗っている?) 彼が何か言ってきたが(クロードがそんな凶行に出るわけが無い、いやでもわからない)等と葛藤していたチサトにはその声は届かなかった。 そんな中 「うおおおぉぉぉぉぉ!」 怒りに満ちた叫び声を上げた青年がクロード目掛けて飛び掛かっていた。 クロードはその青年の拳をかわして、腕を掴むとその場に組み伏せ、喉元に剣を突きつけた。 「いきなり何をするんだ?」 驚いた様子でクロードは青年に問いかける。 「うるせぇ!この外道が!お前があの学校を燃やしたんだろ!?」 青い髪の毛を振り乱しながら青年は、凄い剣幕でクロードに罵声を浴びせかける。 「なっ何を言っているんだ君は?」 そう言い返したクロードの言葉をかき消すように再び青年は吼えた 「お前があの娘を!あの娘を焼き殺した!そこのアイツみたいに!!」 少し前までのチサトはクロードがそんなことする筈が無い、と本当にそうなのか?との思いが半々でせめぎあっていたが、今ではクロードに対する疑念の方が高まっていた。 (私はあの時のメンバー皆が好きだ。きっとそれは皆同じでクロードもそう思っている。 これは断言出来る。自分の命可愛さに殺戮をするような人間は仲間の中にはいない。いる筈が無い!) そこである考えが頭に浮かんだ (正直この島から脱出できる可能性はかなり低い。問題も山積みだ。爆弾つきの首輪、能力の制限、どこにいるのか分からない仲間達 ルシフェルの滅びの風を受けても傷一つ負わなかった主催者。仲間が集えば何とかなるとは思っていたけど、それでも確率はかなり低い。 そして、もしクロードが自分以外の誰か一人だけ、特別な存在の誰かに生き延びて欲しいと願ったら?  この島の参加者をその人以外全員殺し、最後に自分の命を絶つ事を考えたら?  クロードの剣を見る限りあれは十賢者を倒した時に使っていた剣だ、装備は良好。クロード自身の腕前も十分それを実現できる物がある。 どっちが成功する確率が高いかは考えるまでも無い。きっとそう結論をつけたんだ。そして彼にはそこまでして守りたい存在、レナがいる) 仲の良かった二人の姿が脳裏をよぎる。 (真のジャーナリストは真実を見極め報道しなければならない。けど自分は最初クロードがゲームに乗るなんてありえないなんて考えていた。 仲間だからと真実を見極めようとしなかった。仮にこの青年が言っている事が真実なら、いきなりガルヴァドスを攻撃した理由も説明がつく。 そうクロードはもう私達の知っているクロードじゃないんだ。敵なんだ!) チサトは無言のまま立ち上がると、跳躍し、クロード目掛けて跳び蹴りを見舞った。 クロードは動揺していた。 身に覚えの無い事をやっただのなんだのと罵詈雑言を浴びせられ、挙句にチサトまで自分に攻撃を仕掛けてきたからだ。 「ちょっと!チサトさんどうしたんですか?」 殺気のこもった突きが、蹴りが、手刀が、クロードに迫る。 (ダメだ、まったく聞く耳を持ってくれない。今日は朝からついていない。いや憑いているのか?  父さんか? 父さんの亡霊なのか? そういや今日はもう二回も父さんの声を聞いてる気がする) そんなのんきな事を考えていたら青年も攻撃に参加してきた。 青年の攻撃は大振りだった。 直線的な動きで戦闘訓練を受けている自分にはたやすく避けられる。 しかしチサトの攻撃は違う。 神宮流体術のエキスパートである彼女は動きに無駄もない上、巧みなフェイントも織り交ぜながら攻撃を仕掛けてきている。 1対1で、かつ殺す気でかかれば何とかなりそうだが、そんな気は毛頭も無い。 ギリギリのところでチサトの攻撃を捌いていると、そちらに意識を集中させすぎたせいで青年の一撃をもらってしまった。 その一撃は、今朝方負った左脇腹の切り傷に当たり傷口を開いた。 「くっ」 咄嗟に振った剣が青年の胸を浅く斬り、その剣を振った反動で刀身から飛び出た星のつぶてがチサトを襲った。 「ようやく本性を表しやがったな?この殺人鬼!」 青年が吐き捨てるように言う。 「だから言いがかりだって、これは不可抗力で…」 「問答無用!」 チサトと青年が再び飛び掛ってきた。 (二人を冷静にさせないと) 何とか時間を稼いで動きが止まったところで説得を試みようと考えたクロードは、 エターナルスフィアを振り自分の周りに星屑の弾幕を張った。 この剣から飛び出る星のつぶては殺傷力はそんなに高くない。 せいぜい相手を怯ませる程度だ。 だがこの行動が二人には敵対行動に映ったらしい。 更に勢いを増して烈火のごとく攻めて来た。 心なしかコンビネーションも確立しつつある。 二人の勢いに押されて、後退いていくとホテルの壁が背中にぶつかった。 (しまった!これ以上下がれない) 「ウゴォォォォォッ!」 更に不運な事に化け物が、地獄の悪鬼を連想させる咆哮を上げ復活を果たした。 「殺シテヤルッ!コノニンゲンフゼイガッ!!」 唸り声を上げ突進してくる化け物に二人は道を譲る。 横っ飛びで何とかそれをかわすクロード。 化け物はそのまま壁に激突し、コンクリート製の壁をまるで薄いベニア板のように突き破った。 「うそだろ?」 想像を絶する破壊力に思わず声を上げてしまう。 立ち込めるほこりの中から瓦礫を押しのけ化け物が出てきた。 (ただでさえ押されていたのに、あんなのが増えたらやられてしまう) そう判断したクロードは、ここにいる人間の説得を諦めた。 (ここは撤退して、次の時に誤解を解こう) 力強く地面に剣を振り下ろし、自分を扇状に囲む二人と一匹?に対して爆裂破を放った。 砕けた地面が打ち出され、二人と一匹?を襲う。 その隙にクロードは兜割りの要領で跳躍し、目をつけていた高木の枝に飛び移ると、そのまま木々の間を飛び移りながら南の方角に逃げ出した。 (何で僕がこんな不幸な目に遭わなきゃいけないんだろう…。やる事なす事みんな裏目ってばっかだ…。これじゃあ、アシュトンみたいじゃないか) と、今のアシュトンに聞かれたら細切れにされた挙句、遺体の半分は冷凍処理、もう半分は消し炭にされかねない様な事を考えた。 クロードは知らなかった。 今逃げてる方向にはそのアシュトンがいて、その彼が相当殺気立っていることを。 【E-4/午後】 【クロード・C・ケニー】[MP残量:65%] [状態:右肩に裂傷(応急処置済み、武器を振り回すには難あり)背中に浅い裂傷(応急処置済み)、左脇腹に裂傷(チェスターによって殴られ傷が再発)] [装備:エターナルスフィア@SO2+エネミー・サーチ@VP] [道具:荷物一式、昂魔の鏡@VP] [行動方針:仲間を探し集めルシファーを倒す] [思考1:チサト、チェスター、ガルヴァドスの誤解を解きたい] [思考2:一先ずこのまま南東に逃走] [思考3:仲間と合流をしたい] [現在位置:E-4の南東部] [備考1:昂魔の鏡の効果は、説明書の文字が読めないため知りません] [備考2:目覚めたのが放送後なので放送内容は把握していません] 【E-4/午後】 【チサト・マディソン】[MP残量:60%] [状態:全身に軽度の筋肉痛] [装備:パラライチェック@SO2・フェイトアーマー@RS] [道具:七色の飴玉×3@VP・荷物一式] [行動方針:主催者打倒、首輪をどうにかするために味方を集める] [思考1:仲間を探す(レオン・プリシス優先)] [思考2:クロードのマーダー化を知り合いに知らせる] [現在位置:ホテル跡前] 【E-4/午後】 【ガルヴァドス】[MP残量:100%] [状態:左ひざに打撲、上半身に無数の打撲、顔面に中程度の火傷] [装備:なし] [道具:パラスアテネ@SO2・ガソリン入りペットボトル×2・荷物一式] [行動方針:最後まで生き残る?強き者に従う] [思考1:チサトの言う事に従う] [思考2:あの金髪(クロード)に逆襲したい] [現在位置:ホテル跡前] ※ ガソリンは合計で4リットルあります。 【E-4/午後】 【チェスター・バークライト】[MP残量:100%] [状態:全身に火傷(命に別状は無い)、左手の掌に火傷、胸部に浅い切り傷、精神的疲労(軽度)、焦り] [装備:エンプレシア@SO2] [道具:スーパーボール@SO2] [行動方針:力の無い者を守る(子供最優先) ] [思考1:ホテルでクレスの捜索] [思考2: クレス・アーチェ・クラース・力のない者を探す] [思考3:分校に火を放った者(今はクロードだと思ってます)を探し、殺す] [思考4: クレス・アーチェ・クラースと子供を除く炎系の技や支給品を持つ者は警戒する] ※ホテル跡にいるのがクレスだと思っています] [現在位置:ホテル跡前] [備考:チサト、ガルヴァドス、チェスターはクロードがマーダーで分校に火を放った人物だと思っています] ---- [[第62話>天才に涙はいらない]]← [[戻る>本編SS目次]] →[[第64話>人は困難を乗り越えて強くなる。魔物は知らん]] |前へ|キャラ追跡表|次へ| |[[第39話>ホテルの跡の眠り姫、王子はきっとやってくる]]|クロード|[[第84話>光の勇者の不幸(連鎖編)]]| |[[第19話>どっちが化け物?]]|チサト|―| |[[第19話>どっちが化け物?]]|ガルヴァドス|―| |[[第61話>金髪に赤いバンダナ]]|チェスター|―|
**第63話 光の勇者の不幸(受難編) 「やれやれ…。まだ起きないわねぇ」 木に腰を掛けた状態で伸びをしながらそこにいる女性は独り言を発した。 燃える様な赤いショートの髪と澄んだ青空の様な瞳、そして髪の隙間からは特徴的な形のとがった耳を覗かせている。 彼女の名前はチサト・マディソン。 彼女は3時間程前からここに座っている。 突如出くわしたとんでもなく巨大な亜人をうまい事言いくるめてゲームを持ちかけ(自分がこの亜人を転ばす事ができたら協力するよう取り付けた) 結果、ゲームには勝利したのだが加減を間違えたらしく完全にKOしてしまいこの亜人が目覚めるまで待っていたのであった。 奥義の反動で疲労した体を休ませるために着込んだ回復効果のあるらしいヅラ付の鎧も、大分体が楽になってきたので今ではヅラをはずしている。 ヅラをつけていた時は知り合いの誰かと会ったらどうしようかとハラハラしたものだ。 今いる場所はとてものどかだ。 今いるこの島が殺戮ゲームの舞台になっているとは思えない程に。 だが、すぐ横には自分のいた世界では見たことも聞いたこともないタイプの亜人が寝息をたてている。 そう、紛れも無く今、自分がいるこの島は殺戮ゲームの舞台なのだ。 そんな事に思いを馳せていると、ようやく亜人が目を覚ましてくれた。 「ぐぐぐぐうぅぅぅ」 ボコボコにした顔が痛むのであろう、苦しそうなうめき声を上げながら目を細めこちらを見ている。 咄嗟にチサトは身構えた。 「さっきのは無効だ! この人間風情が! 殺してやる!」 などと言われ飛び掛かられたら堪ったものではない。 だがこの亜人は上体を起こすと予想に反して 「俺ノ負ケダ。掟ニ従イお前に力を貸ス」 と言ってきた。 「やけに素直じゃない」 驚いた様子で言い返す。 「言ッタダロウ 我がブラッドオークには ホウ ナドはナイが タッタヒトツダケ 掟がアル『強き者に従え』トナ 俺ハオマエニ負けタノダ」 「そう。じゃあよろしく。えーと…」 握手をしようと右手を差し出したチサトだったが、まだこの亜人の名前を聞いてなかった。 「私の名前はチサト・マディソン。チサトって呼んで。あなたの名前は? 」 「ガルヴァドス」 チサトの手、自分のそれと比べるととても小さい手に触れながらガルヴァドスはそう告げた。 「よし!じゃあ早速出発しましょう、ガルヴァドス。とりあえずここで知り合いを探す事にするわ」 地図を広げホテル跡を指差し、コンパスを片手にチサトは歩き出した。 しばらく歩くと放送が始まった。 開始から僅か数時間で全参加者の約5分の1の13名が殺されたらしい。 その中には良く知る物の名前があった。 同じネーデ人の生き残りで、温厚な性格をした動物学者のノエルだ。 きっと彼は最後の最後まで平和を相手に説いていたのだろう。 敵討ちを誓おうとしたが止めた。 彼の性格上そんな事は望まないはずだ。 だから変わりに主催者であるルシファーを倒し、一人でも多くの人と一緒にこの島を脱出する事を彼に誓った。 禁止区域の予定地も発表された。 さっきまでいた場所が挙げられ背筋がぞっとする。 (もしあのままガルヴァドスが起きなかったらどうしただろう?) (成り行き上ぶっ飛ばしてしまったけど、あのまま放置しとくのも後味が悪かっただろうな) と仮定の話とはいえ真剣にそんな事を考えていた。 小一時間ほどその様な感じで歩いていると目的地であるホテル跡が近づいてきた。 先を行くチサトはガルヴァドスのほうに振り返り後ろ歩きをしながら話しかけた。 「そういやここにはあんたの知り合いが他にいたりす、きゃあっ!」 ガルヴァドスの蹴られないように後ろ歩きをしていたが、何せ歩幅が違いすぎる。 チサトは足をもつれさせ転んでしまった。そんなチサトに無言でガルヴァドスは手を差し伸べた。 クロード どこかで呼ばれた気がした。 その声は軍人として、一人の人間として尊敬していた父の声のような気がした。 「父さん!」 ガバッと勢い良く上体を起こしたクロードは負った傷の痛みでそのままうずくまった。 「ここは…」 いまいち状況を思い出せない。 順を追って思い出してみる。 確か森の中で見かけた男に声をかけたら、いきなり襲われて、そいつから逃げようとして…。 そこから記憶が無かった。 状況から考えるにあの後自分は殺されているはずだ、だがそうではなかったらしい。 現に自分は生きていて、手当ても施されている。 「見逃してくれたのか?」 周囲を見渡す。傍に自分に支給されたデイパックもあった。 (誰かが助けてくれたのだろうか?) 周囲の気配を探ってみても周りには誰もいないようだ。 とにかくここで悩んでいても仕方ないので、クロードは行動する事にした。 (やはり皆を見つけてその後は他のゲームに乗ってない人たちと合流してなんとかここから脱出する他に手はなさそうだ。 他の人を殺してまで生き延びたいとは思わないし、何よりこんな事をさせているルシファーと呼ばれた男が許せない) そう決意すると早速自分のデイパックを手に取り部屋を出ようとした。 (っと、ちょっと待て。さっきもそうやって焦って行動した結果大変な思いをしたじゃないか。良く考えたらまだ荷物の確認すらしていない) 思いとどまると部屋の片隅にあるベットに腰を掛けデイパックの中身を一つずつ取り出し確認していった。 地図にコンパス、食料などが出てきた後に小さな宝石のついた指輪が説明書と共に出てきた。 どうやらこの指輪はエネミー・サーチという代物で、持ち主の近くに敵がいるとその存在を知らせる赤い光体が現れるらしい。 (先に荷物を改めていればいきなり死にかける事なんか無かったのに…。なんかついていない) 更に荷物を探ると、どう入っていたか知らないが一本の剣が出てきた。 これには見覚えがある。 [エターナルスフィア] 十賢者との最終決戦の時に自分が使っていた剣だ。 愛用していた剣との再開を果たし嬉しく思ったが、それと同時に先に荷物を改めていれば…。という後悔の念がまたしても生まれた。 まだ何か入っている。おもむろに取り出すとそれは鏡だった。 説明書も出てきたが血が付いていて書いている事がまったく読めない。 後は筆記用具や、懐中電灯など戦闘には使えそうにないものばかりだった。 荷物の確認もばっちり!支給されたアイテムも上物だ。 「よし!行こう!」 荷物をまとめるとクロードはホテルの外に出た。 どの方向に行こうかと辺りを見回していると、一人の人影が目に映った。 赤い髪の毛とネーデ人特有のとがった耳をしている。 間違いないチサトさんだ。 なぜかバックで歩いている彼女に呼びかけようとした時、彼女の来た方向から毒々しい赤い肌をした巨大な化け物が姿を現した。 チサトは足をもつれさせ尻餅をついている。 その彼女に向かって丸太のように太い腕がヌッと伸びている。 その光景が神護の森で初めてレナと出会った時の光景とダブった。 (やばい!チサトさんが襲われている!ダメだ、ここからでは距離が遠くて駆けつけられない!) そう思うや否や剣を抜き、気を練る。 練った気が真っ赤な炎となり剣を包み込む。 「ソードボンバー!」 剣を勢い良く振りその炎の闘気を化け物目掛けて飛ばす。右肩の傷が痛んだが構うものか。 炎が直撃した化け物はそのままズシィン!と大きな音たて仰向けに倒れた。 あっけに取られた様子で彼女がこちらを見ている。 「危なかったですね。チサトさん」 チサトの所に歩み寄り手を差し伸べる。 その時、赤い色をした発光体が体の回りをふわふわしだした。 「うおおおぉぉぉぉぉ!」 怒気をはらんだ叫び声をあげて、すぐ近くの茂みから青い髪をした青年が飛び出してきた。 「はぁ、はぁ」 森の中をチェスターは駆けていた。 心身ともに疲弊しているのだがそれでも走った。 少し前に会った男からクレスらしき人相の男と会ったと告げられた。 どうやら何者かに襲われて気を失っているらしい。 (まだ襲ったやつが近くにいるかもしれない、分校に火を放った者が向かっているかもしれない) 唯一無二の親友が心配だった。 すぐにでも駆けつけねば、という思いを胸に悲鳴を上げる体に鞭打って森の中を駆け抜ける。 視界が開けた。 百数十メートル先に建物が見える。 その建物の前に剣を構えた男が立っていた。 良く見ると男の構える剣は大きな炎に包まれている。 その炎を見たとたん体が凍りつき脳裏にアミィやトーティス村のみんなの焼け焦げた遺体と 今朝焼け落ちていく学校の中で見かけた少女の遺体の姿がよぎる。 チェスターが動けないでいると男はその剣を振り、炎を放った。 まっすぐ飛んでいった炎は身の丈3メートルはあろう化け物に直撃し、化け物を倒してしまった。 (とんでもない威力だ…。あんな化け物を一発で。もしやアイツが…?) 冷静な状態のチェスターならルシオが言っていた人間の特徴と炎を放った男の特徴が一致している事に気づいただろう。 だが、今の彼は寝不足と過去のトラウマを引き出す光景を目の当たりにしたりしていて冷静さに欠けていた。 男が抜き身の剣を握ったまま歩き出した。 その先には座り込んでいる赤い髪の女の人がいる。 (あの女の人が危ない!) そう思うや否やエンプレシアを拳に装着し、叫び声を上げ、立ち尽くしていた茂みから飛び出した。 チサトは唖然としていた。 うっかり尻餅をついてしまった事に照れ笑いを浮かべながら、ガルヴァドスの差し出した手を掴もうとしたその瞬間。 熱風と共に飛来した火炎弾によってガルヴァドスは倒されてしまった。 火炎弾が飛んできた方向を見ると、そこにはまだ微かに炎が燻っている剣を握ったクロードが立っている。 (これはクロードが? でもなぜ?) 先程の、転んだ自分とそれに手を差し伸べるガルヴァドスの光景を見た者がどのような感想を持つのか想像できなかったチサトは クロードが自分の身を案じガルヴァドスに攻撃を仕掛けたことなど考え付かなかった。 (まさかクロードがゲームに乗っている?) 彼が何か言ってきたが(クロードがそんな凶行に出るわけが無い、いやでもわからない)等と葛藤していたチサトにはその声は届かなかった。 そんな中 「うおおおぉぉぉぉぉ!」 怒りに満ちた叫び声を上げた青年がクロード目掛けて飛び掛かっていた。 クロードはその青年の拳をかわして、腕を掴むとその場に組み伏せ、喉元に剣を突きつけた。 「いきなり何をするんだ?」 驚いた様子でクロードは青年に問いかける。 「うるせぇ!この外道が!お前があの学校を燃やしたんだろ!?」 青い髪の毛を振り乱しながら青年は、凄い剣幕でクロードに罵声を浴びせかける。 「なっ何を言っているんだ君は?」 そう言い返したクロードの言葉をかき消すように再び青年は吼えた 「お前があの娘を!あの娘を焼き殺した!そこのアイツみたいに!!」 少し前までのチサトはクロードがそんなことする筈が無い、と本当にそうなのか?との思いが半々でせめぎあっていたが、今ではクロードに対する疑念の方が高まっていた。 (私はあの時のメンバー皆が好きだ。きっとそれは皆同じでクロードもそう思っている。 これは断言出来る。自分の命可愛さに殺戮をするような人間は仲間の中にはいない。いる筈が無い!) そこである考えが頭に浮かんだ (正直この島から脱出できる可能性はかなり低い。問題も山積みだ。爆弾つきの首輪、能力の制限、どこにいるのか分からない仲間達 ルシフェルの滅びの風を受けても傷一つ負わなかった主催者。仲間が集えば何とかなるとは思っていたけど、それでも確率はかなり低い。 そして、もしクロードが自分以外の誰か一人だけ、特別な存在の誰かに生き延びて欲しいと願ったら?  この島の参加者をその人以外全員殺し、最後に自分の命を絶つ事を考えたら?  クロードの剣を見る限りあれは十賢者を倒した時に使っていた剣だ、装備は良好。クロード自身の腕前も十分それを実現できる物がある。 どっちが成功する確率が高いかは考えるまでも無い。きっとそう結論をつけたんだ。そして彼にはそこまでして守りたい存在、レナがいる) 仲の良かった二人の姿が脳裏をよぎる。 (真のジャーナリストは真実を見極め報道しなければならない。けど自分は最初クロードがゲームに乗るなんてありえないなんて考えていた。 仲間だからと真実を見極めようとしなかった。仮にこの青年が言っている事が真実なら、いきなりガルヴァドスを攻撃した理由も説明がつく。 そうクロードはもう私達の知っているクロードじゃないんだ。敵なんだ!) チサトは無言のまま立ち上がると、跳躍し、クロード目掛けて跳び蹴りを見舞った。 クロードは動揺していた。 身に覚えの無い事をやっただのなんだのと罵詈雑言を浴びせられ、挙句にチサトまで自分に攻撃を仕掛けてきたからだ。 「ちょっと!チサトさんどうしたんですか?」 殺気のこもった突きが、蹴りが、手刀が、クロードに迫る。 (ダメだ、まったく聞く耳を持ってくれない。今日は朝からついていない。いや憑いているのか?  父さんか? 父さんの亡霊なのか? そういや今日はもう二回も父さんの声を聞いてる気がする) そんなのんきな事を考えていたら青年も攻撃に参加してきた。 青年の攻撃は大振りだった。 直線的な動きで戦闘訓練を受けている自分にはたやすく避けられる。 しかしチサトの攻撃は違う。 神宮流体術のエキスパートである彼女は動きに無駄もない上、巧みなフェイントも織り交ぜながら攻撃を仕掛けてきている。 1対1で、かつ殺す気でかかれば何とかなりそうだが、そんな気は毛頭も無い。 ギリギリのところでチサトの攻撃を捌いていると、そちらに意識を集中させすぎたせいで青年の一撃をもらってしまった。 その一撃は、今朝方負った左脇腹の切り傷に当たり傷口を開いた。 「くっ」 咄嗟に振った剣が青年の胸を浅く斬り、その剣を振った反動で刀身から飛び出た星のつぶてがチサトを襲った。 「ようやく本性を表しやがったな?この殺人鬼!」 青年が吐き捨てるように言う。 「だから言いがかりだって、これは不可抗力で…」 「問答無用!」 チサトと青年が再び飛び掛ってきた。 (二人を冷静にさせないと) 何とか時間を稼いで動きが止まったところで説得を試みようと考えたクロードは、 エターナルスフィアを振り自分の周りに星屑の弾幕を張った。 この剣から飛び出る星のつぶては殺傷力はそんなに高くない。 せいぜい相手を怯ませる程度だ。 だがこの行動が二人には敵対行動に映ったらしい。 更に勢いを増して烈火のごとく攻めて来た。 心なしかコンビネーションも確立しつつある。 二人の勢いに押されて、後退いていくとホテルの壁が背中にぶつかった。 (しまった!これ以上下がれない) 「ウゴォォォォォッ!」 更に不運な事に化け物が、地獄の悪鬼を連想させる咆哮を上げ復活を果たした。 「殺シテヤルッ!コノニンゲンフゼイガッ!!」 唸り声を上げ突進してくる化け物に二人は道を譲る。 横っ飛びで何とかそれをかわすクロード。 化け物はそのまま壁に激突し、コンクリート製の壁をまるで薄いベニア板のように突き破った。 「うそだろ?」 想像を絶する破壊力に思わず声を上げてしまう。 立ち込めるほこりの中から瓦礫を押しのけ化け物が出てきた。 (ただでさえ押されていたのに、あんなのが増えたらやられてしまう) そう判断したクロードは、ここにいる人間の説得を諦めた。 (ここは撤退して、次の時に誤解を解こう) 力強く地面に剣を振り下ろし、自分を扇状に囲む二人と一匹?に対して爆裂破を放った。 砕けた地面が打ち出され、二人と一匹?を襲う。 その隙にクロードは兜割りの要領で跳躍し、目をつけていた高木の枝に飛び移ると、そのまま木々の間を飛び移りながら南の方角に逃げ出した。 (何で僕がこんな不幸な目に遭わなきゃいけないんだろう…。やる事なす事みんな裏目ってばっかだ…。これじゃあ、アシュトンみたいじゃないか) と、今のアシュトンに聞かれたら細切れにされた挙句、遺体の半分は冷凍処理、もう半分は消し炭にされかねない様な事を考えた。 クロードは知らなかった。 今逃げてる方向にはそのアシュトンがいて、その彼が相当殺気立っていることを。 【E-4/午後】 【クロード・C・ケニー】[MP残量:65%] [状態:右肩に裂傷(応急処置済み、武器を振り回すには難あり)背中に浅い裂傷(応急処置済み)、左脇腹に裂傷(チェスターによって殴られ傷が再発)] [装備:エターナルスフィア@SO2+エネミー・サーチ@VP] [道具:荷物一式、昂魔の鏡@VP] [行動方針:仲間を探し集めルシファーを倒す] [思考1:チサト、チェスター、ガルヴァドスの誤解を解きたい] [思考2:一先ずこのまま南東に逃走] [思考3:仲間と合流をしたい] [現在位置:E-4の南東部] [備考1:昂魔の鏡の効果は、説明書の文字が読めないため知りません] [備考2:目覚めたのが放送後なので放送内容は把握していません] 【E-4/午後】 【チサト・マディソン】[MP残量:60%] [状態:全身に軽度の筋肉痛] [装備:パラライチェック@SO2・フェイトアーマー@RS] [道具:七色の飴玉×3@VP・荷物一式] [行動方針:主催者打倒、首輪をどうにかするために味方を集める] [思考1:仲間を探す(レオン・プリシス優先)] [思考2:クロードのマーダー化を知り合いに知らせる] [現在位置:ホテル跡前] 【E-4/午後】 【ガルヴァドス】[MP残量:100%] [状態:左ひざに打撲、上半身に無数の打撲、顔面に中程度の火傷] [装備:なし] [道具:パラスアテネ@SO2・ガソリン入りペットボトル×2・荷物一式] [行動方針:最後まで生き残る?強き者に従う] [思考1:チサトの言う事に従う] [思考2:あの金髪(クロード)に逆襲したい] [現在位置:ホテル跡前] ※ ガソリンは合計で4リットルあります。 【E-4/午後】 【チェスター・バークライト】[MP残量:100%] [状態:全身に火傷(命に別状は無い)、左手の掌に火傷、胸部に浅い切り傷、精神的疲労(軽度)、焦り] [装備:エンプレシア@SO2] [道具:スーパーボール@SO2] [行動方針:力の無い者を守る(子供最優先) ] [思考1:ホテルでクレスの捜索] [思考2: クレス・アーチェ・クラース・力のない者を探す] [思考3:分校に火を放った者(今はクロードだと思ってます)を探し、殺す] [思考4: クレス・アーチェ・クラースと子供を除く炎系の技や支給品を持つ者は警戒する] ※ホテル跡にいるのがクレスだと思っています] [現在位置:ホテル跡前] [備考:チサト、ガルヴァドス、チェスターはクロードがマーダーで分校に火を放った人物だと思っています] ---- [[第62話>天才に涙はいらない]]← [[戻る>本編SS目次]] →[[第64話>人は困難を乗り越えて強くなる。魔物は知らん]] |前へ|キャラ追跡表|次へ| |[[第39話>ホテルの跡の眠り姫、王子はきっとやってくる]]|クロード|[[第84話>光の勇者の不幸(連鎖編)]]| |[[第19話>どっちが化け物?]]|チサト|[[第85話>会えるといいね]]| |[[第19話>どっちが化け物?]]|ガルヴァドス|[[第85話>会えるといいね]]| |[[第61話>金髪に赤いバンダナ]]|チェスター|[[第85話>会えるといいね]]|

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