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第8話 アイテムの良し悪しも人次第


「ブレイズ・ソード!」
フェイトがそう叫ぶと同時に、彼の持つ武器に炎が纏う。
「なるほど…一部の能力に制限がかかると言っていたけど、この類の技は大丈夫みたいだな」
ルシファーの話では力にある程度の制限がかけられているらしいが、今の所自身の持つ技には問題無いようだ。
ただ、フェイトが持つ最大の能力である「破壊の力」――ディストラクションについては不明だ。
尤もあんな能力を下手に発動させたら、この島を破壊してしまう可能性だってある。
というか、フェイト自身まだディストラクションの力を完全に制御できていないので、自分の意志で発動させる事はできないのだ。
「他に思い当たる能力といったら…マリアのアルティネイションやソフィアのコネクションか」
この二人も自分と同じく殺し合いに参加させられている。
マリアはともかく、ソフィアなんてどこかでガタガタ震えてるかもしれない。
「早いところ合流して安心させてやらなきゃな」
正直現在は今までの冒険よりもさらに過酷な状況にあるが、それでもフェイトの表情は明るい。
理由は、彼の支給品にあった。

「それにしても支給された武器が鉄パイプだなんて、本当に僕はついてるな」

ただの鉄パイプではない。ファクターにATK+1000が付けられた「鉄パイプ-R1」という立派な武器である。
とはいえフェイト以外の参加者ならそれに気付かず「どう見てもハズレです。本当にありがとうございました」と嘆くことだろう。
実はフェイト、どんな武器よりも鉄パイプが好きな「鉄パイプ派」の人間なのだ。
わざわざバトルブーツを合成したりATK+1000を増やしたりして最強鉄パイプなるものを作成していたほどである。
手にした鉄パイプを見つめながら、フェイトは満足げに微笑んだ。

「あ、そういえば他の支給品をまだチェックしてなかった…」
鉄パイプに浮かれて忘れていた。慌ててフェイトはバッグの中を漁る。
「うわっ!こんな物まで…」
そしてバッグから出てきた『それ』にフェイトは思わず顔を顰める。
『それ』はこの状況で最も持っていてはいけない支給品だったのだ。
「こんな物持ってたら酷い事になりそうだ…早めに気付いておいてよかった」
フェイトは『それ』を投げ捨てると、逃げるようにその場を去っていった。

フェイトが去って数十分。
ピンク色の髪をポニーテールに纏めた少女アーチェが、先程フェイトがいた道までやって来た。
キョロキョロと周りを気にしながら歩いていると、足下に何かが落ちている事に気が付いた。
「やだ何これ!ちょー可愛い!」
そう言ってアーチェは落ちていた『それ』を拾って抱きしめる。
「あんまり役に立ちそうにはないけど…とりあえず持ってっちゃおーっと!」
嬉々として『それ』を装備するアーチェ。



支給品という物は明らかに当たり外れがある。
だがそれを「当たり」か「外れ」かを決めるのは支給された者である。
フェイトが外れと見なした『それ』を、アーチェは持っていった。
その事が彼女に取って吉と出るか凶と出るかは…まだ分からない。



【H-3/朝】
【フェイト】[MP残量:ほぼ100%]
[状態:普通]
[装備:鉄パイプ-R1@SO3]
[道具:荷物一式]
[行動方針:仲間と合流]
[現在位置:H-3を道沿いに移動中]

【アーチェ】[MP残量:100%]
[状態:普通]
[装備:ド根性バーニィ@SO3、他にも装備している可能性あり]
[道具:不明の支給品が幾つか(本人確認済)、荷物一式]
[行動方針:不明]
[現在位置:H-3 道]

【残り59人】




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