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第82話 逃走しよう、そうしよう


【I-06】氷川村

民家の一室で、レオンは歓喜の表情を浮かべていた。彼が散策を開始してから約二時間後のことだ。
ここまでに調べた民家の数は二桁に上り、諦めかけてたとこで、ついに探していた物が手に入ったのだ。
ケースに収納された小型のドライバーが数種類。
当たり前のことだが、首輪を詳しく調べるにはドライバー以外にも必要となる道具があるだろう。
だが、ドライバーだけでも大きな収穫と言える。何故なら、これのお陰で民家に工具があることを証明出来たからだ。
(良し、取り敢えず道具探しては中断だ。次はプリシスや信頼出来る人を探して……いや、首輪のサンプルも必要だ)
レオンはデイパックから一降りの剣を取り出す。
そうなのだ、首輪を外すには、その仕組みを調べるために使うサンプルが必要なのだ。
流石にプリシスも、どのような仕組みになっているかも解らない首輪を、いきなり外すことは出来ないだろう。
入手するには、他参加者の首と胴を切り離す必要があるが、少年はそれを行う覚悟をとうに済ませてある。
(誰かがやらなきゃ駄目なんだ)
そう自分に言い聞かせながら立ち上がり、剣を持ったまま玄関へ向かう。
ここにはもう用はない。次の目的地は『二時間前に少女が呼び掛けを行った場所』だ。
あれから二時間も経っている。もう危険ではないだろう。そこなら高確率で死体が転がっているはずだ。
運が良ければ、道中又は『呼び掛けの場所』で信頼出来る人に出会えるかもしれない。
(プリシスに会えるのがベストだけど……そんなうまくはいかないだろうなぁ)
自らの甘い考えに苦笑しながら、少年はドアノブを回して、外へ一歩踏み出す。
ちょうどそのとき――

「着るか! 着ねえよ!  絶対着ねえからなっ!」
割りと近くから、妙な声が聞こえてきた。
意味はよく解らないが、レオンには誰かに向かって不満を述べているように聞こえた。
(同行者がいるなら危険じゃない……かな?)
レオンはここまで、他の参加者と一切遭遇していない。出来れば、他の参加者と情報交換を行っておきたかった。
それに、
(もしかしたら、僕の知り合いがいる可能性も有るかもね)
少年は、声のした方へ向かい歩き出す。この判断が間違いだと気付かずに。

(あれ? 一人だけ?)
数分後、レオンが見つけたのはプリンのような髪色の男。
曲がり角の向こう側にいるその男は、レオンの存在に気付いていないのか、こちらに背を向けた状態で立ち止まっている。
(どうしようかなぁ)
脱出のためには、自分は絶対に死ぬわけにはいかない。危険は避けるべきだ。
だけど、情報交換は行っておきたい。だが、あの男は明らかに自分の知り合いではない。
レオンが考え込んでいると、
「おい」
不意に声を掛けられる。その声に反応して顔を向けると同時に、レオンの表情が凍りつく。
目に飛込んできたのは、いつの間にか自分の直ぐ側まで近寄っていた男の姿。だが、レオンが驚愕した理由はそこではない。
男の表情。どことなく不自然で、気味の悪い笑みを浮かべていたのだ。
「あ……あ……」
(やばい、やばい、やばい、この人はやばい)
レオンは思わず後退る。
「餓鬼」
男は喋りながら一歩踏み出す。
「その剣なんだ……」
レオンは男の言葉を最後まで聞かない内に、回れ右して一目散に走り出す。
僅か一言で理解出来た。あの男の狙いは自分の持つ剣――セイクリッドティアだ。
これはクロードの剣だ。絶対に渡すわけにはいかない。何より、渡したら最後、真っ先に斬られるのは自分だろう。
だから少年は逃げ出した。脇目も振らず。がむしゃらに。




【I-06】数分前 氷川村

(ふん……また阿呆が来やがったか)
アルベルがその気配に気付いたねは、ちょうどメイド服をしまい終えたときだった。
出所は自身の背後。距離は近い。メイド服に気を取られていたので、何時からそこにいたのかは解らない。
(まあいい……退屈しなくて済むってのはいいことだ)
木材を直ぐにデイパックから出せるようにしてから、気配のする方へゆっくりと近づく。
気配の主は、予想道理直ぐ近くにいた。そいつの姿を確認した瞬間、アルベルは内心歓喜の声を上げる。
(!? 最高だ、俺にもやっと運が回ってきたな!)
気配の主は、ローブを纏った猫耳の少年。少年の手には一降りの長剣。
武器を探している最中に、自分が得意とする得物を持った奴が現れたのだ。これは喜ばずにはいられない。
この少年、体格や服装から判断して、理系で肉体労働は得意ではないタイプと見た。
そんな奴に剣は必要ないだろうし、襲ってきても難無く返り討ちに出来るだろう。まさに鴨が葱を背負ってきた。
逸る気持ちをそのままに、少年に声を掛けようとするが、すんでのところで思い止まる。

――――ここでアルベルを見た人達の反応を思い出してもらいたい。
殺人者と認識して逃走。顔を見るなり短剣を構え出す。何もしてないのに脅え出す。
彼は必要以上に警戒される運命にあるようだ。最初のは近くに死体があったから仕方がないとはいえ、後の二つは弁解出来ない。
今回も、ただ声を掛けただけで警戒されてしまうだろう――――

(ちッ……コイツがゲームに乗った阿呆ってなら、何の問題もねえんだが。そうじゃねえとすると面倒だな)
自分に脅えて逃げられでもしたら困る。剣はここで確実に入手しておきたい。
ゲームに乗ってようがいまいが、奪い取るのが一番手っ取り早いが、それは何と無く気が引ける。
(……閃いた)
時間にして二秒ほど悩んだ後、アルベルの表情が突然笑顔になる。
答えは実に簡単なものだった。ようは脅えさせないように接すればいいだけの話だ。
アルベルは笑顔のまま少年に歩み寄り、声を掛ける。
「おい」
少年が振り向く。アルベルの出した答え、それは、
「餓鬼」
決して笑顔を絶やさず、フレンドリーに接すること。
「その剣なんだが、少し見せてく……あん?」
ここで想定外の自体が起きた。剣のことを口にした瞬間、目の前の少年は凄い勢いで逃げていったのだ。
「何故だ? ……って、まてコラクソむしぃぃぃぃ!」
アルベルは、少しの間呆然と立ち尽くしていたが、直ぐに気を取りなおして少年を追い掛ける。
結論を言うと、彼の作り笑いは怪しい人以外の何者でもなかった。




【I-06】北部 氷川村付近の草原

氷川村の目と鼻の先で、一人の青年が荒い息をしながら立ち止まっている。
「はぁ、はぁ……やぁっと着いたぁ」
彼の名はアシュトン、安息の地を求めてここまで走ってきたのだ。
彼が安息の地として選んだのが氷川村。選んだ理由は、こういう場所ならば、休憩後直ぐに獲物を見付けられる可能性が高いから。
そして、どうせならその辺の地べたより、ベットで休みたかったからだ。
疲労した状態で村へ行くのは危険ではあるが、そこは“保険”があるから大丈夫との判断だ。
「ギャフー(まったく! 休むなら先程の場所ども良かっただろ。無駄な体力使いやがって)」
「フギャ?(まあまあ、落ち着きなよギョロ。お前だって、ふかふかなベットで休みたいと思わないか?)」
「ギャフン……(それは確にそうだけど……)」
「フギャア(なら、今更ぐだぐだ言うなよ。それより、早く村へ行こうぜアシュトン)」
ある程度呼吸を整え、再び村に向かって歩き出す。が、
「フギャッ(おい、アシュトン)」
「何? 敵かい?」
その歩みは直ぐに止まった。双龍が敵の気配を察知したのだ。
「ギャッ!(気配の数は二つ。気を付けろ!)」
「えー、二人は厳しいなぁ。仕方がない、逃げるよ二人と「ギャ!(待て!)」え?」
ギョロに言われるまま暫くその場で待っていると、アシュトンも相手が誰なのか確認出来た。
「……レオンか」
こちらに向かってくる者の一人は、紛れもなく彼の仲間である猫耳の少年だった。

「アシュトンお兄ちゃゃぁあん!」
「やあ! 無事だったんだねレオン」
必死の形相で駆け寄ってくるレオンに対し、アシュトンは静かに微笑んだ。
レオンはそんなアシュトンの後ろに回り込む。
「どうしたんだいレオン? ……ああ、追われてたのか」
アシュトンはレオンより僅かに遅れてやってきた男――アルベルに剣を向ける。
(しくじった……こいつらあの二人がいってた奴らじゃねえか)
目の前の二人を、主にアシュトンを眺めながら、アルベルは思わず頭を抱えたい衝動に駆られた。
猫耳の少年と双龍を背負った青年――レオンとアシュトン。
この二人のことは聞いている。そう、数十分前に彼と情報交換を行った男女――ディアスとレナが探していた仲間の内二人だ。
なんということだろう。猫耳の少年を見たときに気付いていれば、こんな状況にはならなかったかもしれないのだ。
(まぁ今更悔やんでも仕方ない。まずはこの状況を何とかしねえとな。取り敢えずあの二人の名前を出して……)
「そんなことよりレオン、君に伝えなきゃならないことがあるんだ」
「え?」
(ん?)
剣先はアルベルに向けられたままだが、アシュトンはアルベルの対処よりレオンとの会話を優先させるようだ。
(一体なんだってんだ)
この状況で、不審者の対処より優先させる話。アルベルはそれに興味を持ち、取り敢えず静観することにする。
「僕ね、プリシスに会ったよ」
「!? 本当なのアシュトンお兄ちゃん!」
この言葉を聞いた少年は、一瞬驚いた後、凄くいい笑顔を浮かべた。
(プリシス……ああ、その名前も聞いてたな。で、そいつはそんなに重要なのか?)
そんな疑問が浮かぶが、口にはせず静観を続ける。
「それで! お姉ちゃんは!」
「プリシスは……生き残るために、僕達を皆殺しにするつもりなんだって」
「えっ……う、嘘、だ」
今度は、少年の顔から絶望が伺える。
「ごめんねレオン、本当のことなんだ。だから僕はプリシスを……」
(ふん、殺したってわけか。よくある話じゃねえか。くだらねぇ)
「僕はプリシスを……手伝わなければならないんだ」
その言葉を口にすると同時に、アシュトンはアルベルに背を向けていた。勿論剣先も、すでに彼に向けられていない。
さらにほぼ同時に、レオンの体がアルベルから見て左の方向へ吹き飛んでいく。
いや、吹き飛んだのは体だけではない。少年のデイパック、少年の持っていた剣、そして――――



少年から吹き出た血飛沫、少年の体から切り離された左腕。

「おかしいなぁ、首を狙ったつもりなんだけどなぁ。う~ん、疲れてるから手元が狂ったのかな?」
アシュトンはアルベルの方へ向き直る。
「あれ、まだいたんだ。実は、僕は今すっごく疲れてるんだ。だから、退いてくれると有り難いんだけど……駄目かな?」
(ちっ、こいつもゲームに乗った阿呆か)
アルベルは、デイパックから木材を三本取りだすと、その内二本を足下に落とし、残った一本を正眼に構える。
「駄目だな。ちょうど暴れたかったところなんだ……相手をしてくれよクソ虫」
相手が構えるのを見ると、アシュトンは溜め息を吐き、
「しょうがないなぁ」
「フギャア!」
「大丈夫だよ。見たところ大した武器持ってないようだし、僕も無理をするつもりはないからね」
構えを取る。

一瞬の沈黙の後、先に動いたのはアルベル。手にした木材を、力任せに上空へぶん投げる。恐らく牽制だろう。
直ぐに足下の木材を拾い上げ、次の動作へ移る。
「空破斬ッ!」
木材を振るって衝撃波を飛ばす。間髪入れずに木材を取り替え、アシュトンに向かって駆ける。
「そんな子ども騙しな手に引っ掛かるとでも?」
「思っちゃいねえよそんなこと」
アシュトンは空破斬を軽く避けると、アルベルの姿を目で追う。牽制の木材など初めから見ていない。
迫り来るアルベルを、横へなぎ払うように斬りつける。アルベルは姿勢を低くしてこれを避ける。
それを見て、今度は縦に斬りつける。
もしアシュトンの体調が万全であり、扱いなれた得物による二刀流であれば、ここで勝負は決まっていたかもしれない。
だが、今の彼は激しく疲労し、得物も使いなれたものではない。今度も避けられてしまう。
「おせぇよ阿呆!」
アルベルは、空振りによって発生した隙をついて木材を打ち込む。
「痛っ」
とっさに出した右腕で木材による一撃を防ぐ。右腕に痛みが走るが、骨は折れていないようだ。
「このっ!」
直ぐに左腕一本で剣を振るい、牽制を行う。だが、片腕で振るうには、アヴクールは些か大きすぎた。スウィングスピードが遅い。
それを見逃すアルベルではない。すかさず相手の懐へ潜り込み、木材を叩き込もうとして……先程の攻撃で折れていたことに気付く。
だが、そんなことは問題にならない。
(得物は無くても、攻撃は出来んだよぉッ!)
「ぐぅ……がっ!」
ボディブローを一発、続けて頭突きをお見舞い。よろけるアシュトンに更に攻撃を加えようとするが、
「ギャフゥッ!」
赤き龍がそれを許さない。アシュトンの背から身を乗り出したギョロは、アルベルの喉を咬み千切らんと迫り来る。
タイミング、スピード共に良し。予め来ることを予測していない限り、避けられるはずのない攻撃だった。だった。
鮮血が舞う。
しかし、ギョロが噛みついた場所は喉ではなかった。左肩。では、アルベルはこの攻撃を読んでいたのだろうか? いや、違った。
今彼の右手には、先程まで持っていなかったはずの木材が握られている。初めに放り投げた木材だ。
攻撃を避けるためではなく、落下してきたそれをキャッチするために右へ移動していたのだ。それが勝負を分けることとなった。
「吹き飛べッ!」
至近距離から放たれた衝撃波が、アシュトンを言葉道理吹き飛ばす。
「ギャッフ!」
「いてて……。ああ、大丈夫だよ二人共。それより敵は?」
アルベルの姿を探す。てっきり追撃してくると思っていたが、それはなかった。では何処へ行ったのだろうか?
その姿を見つけたとき、一人と二匹は突然焦り出す。
「ギャフ!」
「フギャ!」
「っ……! い、言われなくても分かってるよ!」
アルベルが立っている場所。それはレオンの直ぐ側。そして、彼の右手にはセイクリッドティアが握られていた。
(この光沢、この重量感、やはり得物はこえでないとな)
数回素振りを行い、感触を確かめた後、
(これで思う存分、ぶった斬れる!)
その切っ先をアシュトンに向けながら叫ぶ。
「行くぜクソ虫……お楽しみはこれからだッ!」



「……って、なんだこりゃ!」
アルベルが剣を向けた先、そこは人影すら確認出来ない状況だった。
目の前には、いつの間に発生したのだろうか、真っ白な霧が立ち込めていた。
「盛り上がってるところを悪いね。悔しいけど、ここは退かせてもらうよ」
霧の中から声が聞こえてくる。アシュトンの声だ。
「ふざけるな! 逃げるのかこのクソ虫ッ!」
「残念だけどね。でも安心して、次に会ったときはちゃんと殺してあげるから」
その言葉を最後に、アシュトンの声は聞こえなくなる。
そして霧が晴れた頃には、すでにアシュトンの姿は何処にもなかった。
「ちッ……どいつもこいつも逃げ足だけは立派だな」
敵がいなくなったのを確認すると、悪態を吐きながら剣を鞘に納める。
そのまま振り替えって、足下に目をやる。その目には、横たわったまま動かない少年の姿が映った。
「悪いな餓鬼。お前の剣は俺が有効活用させてもらう。だから安心して眠……!?」
勝手なことを言いながら少年を見下ろしていると、あることに気が付いた。
少年の胸が僅かに動いていることに。


【I-06】H-06との境界付近の木陰

「ぜぇ…はぁ、ぜぇ、はぁ…お、追っ…てきて…な…いよね?」
「フギャァ(大丈夫だ。取り敢えず水でも飲んで落ち着け)」
言われた通り、デイパックから水を取り出して、一気に飲み干す。
まとも武器を手にしてしまったあの敵には、今の自分のコンディションでは勝てない。
そう判断したアシュトンは、マジックミストを利用してここまで逃げて来たのだ。無論全力疾走で。
マジックミスト――もともとノートンに支給された逃走補助の道具。これこそアシュトンの持つ“保険”の正体だ。
「ギャフフン(しかし、ウルルンの言った通り、早く逃げておくべきだったな)」
「そうだね。疲れたし、右腕は痛いし、レオンの首輪は手に入らないし、もう散々だよ」
「フギャ(これに懲りたら、こんな無謀な戦いに応じるのはこれっきりにしてくれよ)」
「ごめんね、本当に悪かったと思ってるよ」
アシュトンは心から申し訳なさそうに謝る。
「ギャフ(解ればいい。それと、休息はもうこの場所で取れ。村には先程の男がいる可能性が高いからな)」
「うん、残念だけど仕方ないか。僕が寝てる間、見張りは頼んだよ」
「ギャフン(任せておけ。何かあったら直ぐに叩き起こしてやるさ)」


【I-6/夕方】
【アシュトン・アンカース】[MP残量:50%(最大130%)]
[状態:睡眠中、疲労特大、体のところどころに傷・左腕に軽い火傷・右腕にかすり傷(応急処置済み)、右腕打撲]
[装備:アヴクール@RS、ルナタブレット、マジックミスト]
[道具:無稼働銃、???←もともとネルの支給品一つ、首輪×3、荷物一式×2]
[行動方針:プリシスの望むまま首輪を狩り集める]
[思考1:ZZz...]
[思考2:敵との交戦は今のところ控える]
[思考3:回復しだい目的に移る]
[現在地:H-06との境界付近の木陰]




【I-06】町中

アルベルは氷川村内を駆ける。肩に少年を担ぎながら駆け抜ける。
「三つ目の女に龍を背負った阿呆、プリシスって奴もか? お前のお仲間はホント頼もしい奴ばかりだな」
レオンに皮肉の混じった言葉を掛けるが、答えは返ってこない。
少年の胴と左腕があった場所には、先程まで彼が着ていた白衣が、包帯の代わりに巻き付けられている。
「いいか餓鬼。お前を治療してやったのは、俺の治療のついでだ」
そう言うアルベルの左肩には、レオン同様白衣が少々荒っぽく巻かれている。
「今運んでやってんのは、この剣の礼だ」
アルベルは、ディアス達が向かった方へ移動している。ただのお荷物でしかないレオンを彼等に押し付けるために。
「だから勘違いするなよ。俺は別に、お前に同情してるわけじゃねえからなッ!」
アルベルの叫びは虚しく響き渡る。
彼の目に映る夕日は、何故か妙に眩しかった。


【I-6/夕方】
【アルベル・ノックス】[MP残量:80%]
[状態:疲労、左手首に深い切り傷(応急処置済みだが戦闘に支障があり)、左肩に咬み傷(応急処置済み)、レオンを担いでいる]
[装備:セイクリッドティア@SO2]
[道具:木材×2、メイド服(スフレ4Pver)、荷物一式
 レオンのデイパック(幻衣ミラージュ・ローブ、どーじん、裏に考察の書かれた地図、ボールペン、小型ドライバーセット、荷物一式)]
[行動方針:ルシファーの野郎をぶちのめす! 方法? 知るか!]
[思考1:レオンをレナとディアスに押し付ける]
[現在地:I-06 町中]
※木材は本体1.5m程の細い物です。耐久力は低く、負荷がかかる技などを使うと折れます

【レオン・D・S・ゲーステ】[MP残量:100%]
[状態:気絶、左腕切断・左脇腹裂傷(応急処置済み)、アルベルに担がれている]
[装備:無し]
[道具:無し]
[行動方針:首輪を解除しルシファーを倒す]
[思考:?]
[備考1:首輪に関する複数の考察をしていますが、いずれも確信が持ててないうえ、ひとつに絞り込めていません]
[備考2:白衣は包帯の代わりとして使用したので着ていません]
[現在地:I-06 町中]
※一応止血はしてありますが、早くちゃんとした治療を受けないと死に至る可能性があります。
※レオンの左腕はI-06(北部)に放置されています。


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