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第15話 血まみれの……


『ブラッディーアーマー:どんな攻撃をも無力化するが、代償として生命力を奪われ続ける鎧』
「諸刃の剣……いや、諸刃の盾と言った方が良いかな」
ロウファは支給品の鎧に目を落とした。
説明書に書いてある内容が本当なら、使い方しだいではとんでもない切り札になりえるが、
主催者の罠の可能性も有る。
そして、生命力を奪われ続ければ最終的にどうなるのか……。
それを考えるとぞっとする。
「兎に角、今身につけるのは得策ではないな。
それより、アリューゼさんとジェラード様、それにヴァルキリー様と合流しなければ」
ロウファはこのゲーム――人の命を弄ぶゲームを、ルシファーを許せなかった。
アリューゼ、彼が信頼を寄せる強者。
レナス・ヴァルキュリア、現在の主。
自分一人でルシファーを倒すのは厳しいだろう。だが、この二人と力を合わせればきっと……
そう信じてロウファは歩き出した。

しばらく歩くと、赤い服を着た者が一人居るのが見えた。
身を隠し相手の様子を窺うと……。
その人物は赤い服を着ていた訳では無かった。そして、そこには彼以外にもう一人居た。
(あれは、ゲームに乗ったと言うのか……)
始めに見えた人物は、そのもう一人に襲撃されていたのだ。
(せめて武器さえ有れば――)
武器を持たない自分では逆に足手まといになりかねない。
そう考えた直後あることを思い出し、ロウファは“鎧”を身につけ飛び出していった。
赤の他人の為に危険を冒す必要は無いかもしれない。双方ともゲームに乗った者かもしれない。
それでもロウファは、彼を助けずには居られなかった。

「くそ、どうすれば」
ノエルは己の不運を呪った。
彼はスタート直後、一人の少女に襲撃されたのだ。
相手はとても素早く、かつ正確な攻撃を繰り出してくる。
彼は自身に支給された『バーニィシューズ』のお陰で、何とか致命傷を負わずにすんでいる。
もっとも、肉体派ではないノエルでは、いつまで持つか解らない。
少女は逃がしてくれそうにない。
戦おうにも、
接近戦は相手の方が上。支給品に武器が有るが、慣れない武器を使うくらいなら、素手の方がまだマシ。
紋章術は使う暇も与えてくれない。
まさに絶体絶命である。

この攻防が始まってから結構な時間が経過した。彼の体力はすでに限界が近かった。
(何とか逃げなければ、僕はまだ死ねない!)
その思いは裏腹に、ノエルは動きを止めた――いや、あえて動きを止めたのだ。
「隙有り」
少女の持つ剣が、ノエルを真っ赤に染めた直後、異変は起きた。
「グレイブ!」
地面の一部が突き出し……大地の牙が少女を襲う。
肉を切らせて骨を断つ、ノエルは捨て身で術を成功させた。
もっとも、これで少女を倒せたとは思えない。
だが、確実に隙は出来たはずだ。今なら逃げ切れる。
その考えは――
「忍法飯綱落とし!」
脆くも崩れ去った。

(あぁ、駄目だったか……)
何とか先の一撃は回避できた。だが、すでにノエルは限界に達していた。
今度は避けることは不可能だろう。死を覚悟し目を閉じる。
(ナール市長、ミラージュ博士、そして皆……すみません。僕はここまでの様です)

……しかし、とどめの一撃は来なかった。目を開けてみると――
見知らぬ青年が少女と対峙していた。



【D-4/朝】
【ロウファ】[MP残量:100%]
[状態:無傷だが、HP(DME)残量97%]
[装備:ブラッディーアーマー@SO2]
[道具:荷物一式]
[行動方針:主催者打倒]
[思考1:襲われている男(ノエル)を助ける]
[思考2:レナス、アリューゼ、ジェラードと合流]
[現在位置:D-4 森]

【ノエル・チャンドラー】[MP残量:95%]
[状態:重傷 右胸から左脇腹にかけて深めの切り傷 他切り傷多数]
[装備:バーニィシューズ@SO2]
[道具:???←本人確認済み、武器 荷物一式]
[行動方針:ゲームには乗らない]
[思考:状況の把握]
[現在位置:D-4 森]

【藤林すず】[MP残量:90%]
[状態:ほぼ無傷]
[装備:アントラー・ソード@VP]
[道具:???←本人確認済み 荷物一式]
[行動方針:生き残る]
[思考:目の前の人間(ロウファ、ノエル)を排除する]
[現在位置:D-4 森]

【残り57人】




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