第24話 嗚呼麗しのお姉様


海沿いの道を、一人の少年が歩いていた。
彼の名はロジャー・S・ハクスリー。

「全く訳が分からんじゃんかよ!オイラはこんな事してる場合じゃないのに…」
ルシオとの漢勝負の最中、ロジャーはこの島に飛ばされたのだ。
「とにかく今はバカチン達と合流して、サーフェリオに帰る方法を探さないとな… ネルお姉さまは大丈夫かな?」
そう呟きながら、彼は道を北に進む。
あのルシファーが何故か復活しているのは許せない。さっさと倒して帰りたい。しかし、その方法が分からない。
とりあえず、今は冒険を楽しもう。

その時、彼の目に何かが写った。その瞬間、彼の「本能」が騒ぎ始める。
「お~~い、そこのお姉さま~~~!!」
ロジャーは「お姉さま」に向けて突撃を始めた。



「ったく、何で私がこんな事されられなくちゃなんない訳?
ホンット、迷惑だわ!」

「お姉さま」はかなり不機嫌だった。
彼女にとって、このゲームはどうでもいいのだから当然である。
まずはヴァルキリーかレザードと合流するのが理想。
でもぶっちゃけ面倒臭い。そう思っていた。
その時。
「お~~い、そこのお姉さま~~~!!」
いきなり背後で声が聞こえた。
しまったと思いながら振り向くと、やたら小さい生き物がこっちに向かって突進してくる。
「ったく、いきなり何なのアイツ!ダーク・セイヴァー!」
即座に詠唱を終え、謎の生き物に対して魔法を放つ。
三本の闇の剣が謎の生き物を貫く…ハズだった。
だが、何故か痛がる素振りも見せずに突進を続けてくる。
「えっ?」そう思った次の瞬間、謎の生き物は彼女の前で足を止めた。
そして、謎の生き物は言った。
「お姉さま、オイラと一緒に冒険しませんか?」

いきなり変な生き物に冒険に誘われ、「お姉さま」は混乱する。
「え?えっ?いきなりどう言う事?何だって?」
「だから、オイラと一緒に冒険しませんか?って言ってるんです。」
混乱した頭の中を整頓し、「お姉さま」は質問をする。
「ちょっと待って。まずアンタの名前は?」
「ロジャーです、お姉さま。」
「何で私を誘ったの?」
「オイラは人を捜してるんです。フェイトって言うんですが知りませんか、お姉さま?」
「知らないわよ、そんな奴。…ってまさか、私に手伝えとか言う気じゃないでしょうね?」
「その通りです、お姉さま。」
「お姉さま」はため息をついた。なんで私が…とは思う。だが、二人でいた方が安全である。
(ったく、しょうがないわね…)
「最後に質問。アンタ、このゲームに乗る気は?」
「ある訳ないですよ、お姉さま。」
「お姉さま」は彼の話を信じることにした。
「じゃ、協力する事にするわ。
私はメルティーナ。よろしく、ロジャー。」
こうして、超凹凸コンビがここに誕生した。



【G-09/朝】
【ロジャー・S・ハクスリー】
[MP残量:100%]
[状態:お姉様と行動できる喜び]
[装備:グリーンタリスマン@SO3・ウィザードクロス@SO3]
[道具:荷物一式]
[行動方針:フェイト達と合流]
[行動方針2:お姉様と一緒に行動]
[現在位置:G-09の別れ道を西に移動中]

【メルティーナ】
[MP残量:120%(最大は130%)]
[状態:普通]
[装備:レーザーウェポン@SO3・ルナタブレット@SO2]
[道具:一つ不明・荷物一式]
[行動方針:ヴァルキリーかレザードと合流]
[行動方針2:単独行動もいいが、なるべく二人以上で行動]
[行動方針3:攻撃してくる奴はぶっ殺す]
[現在位置:G-09の別れ道を西に移動中]

※レーザーウェポンは装備者の最も得意とする武器の形をとります。
※ウィザードクロスは「紋章術や魔法を主に使う人物」が放つ攻撃を、攻撃の種類に関わらず10%の確率で無効化します。
※グリーンタリスマンの装備者は、致命傷を受けても10%の確率ですぐには死にません。傷は残ります。
※ウィザードクロス、グリーンタリスマン共に破壊確率90%

【残り56人】




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最終更新:2007年04月05日 01:38