AAAキャラバトルロワイアル @ ウィキ
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AAAキャラバトルロワイアル @ ウィキ
ja
2016-10-28T00:26:27+09:00
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ついに、水いらず
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/588.html
**第146話 ついに、水いらず
――正義(ジャスティス)
かつてそのために戦った、数多くの戦士達が居た。
彼らは出会いや戦いの果てに成長し、そして敵対する巨悪を討った。
本来なら身に余るであろう、強大な敵を。
にも関わらず――彼らのほとんどは、この島において命を落とした。
かつて倒した悪に屈し、またある者はかつての同志に手をかけられて。
『気合』『モチベーション』『やる気』――表現はどうとでも出来る。
そんな精神的なものが、この島においては絶対的なものとなっていた。
もちろん、気合を入れたからといって、戦闘力がそこまで異常に上がるというわけではない。
例えばどれだけ小学生が気合を入れて投球しても、プロ野球選手を空振り三振には仕留められないだろう。
出来るとすれば、それはプロ野球選手が優しさを見せた時だけ。
もしくは、プロ野球選手がオフでのんびりしている時にいきなりボールを投げつけて、
「はいストライクぅ~~~!!」と叫んで逃げるを3回ほど繰り返すかだ。
気合を入れても、圧倒的な戦力差は覆らない。
だが、気合を入れてさえいなければ、圧倒的な戦力差を“覆される”ことならあるのだ。
タフネスが売りのプロレスラーも、オフの時にナイフで刺されれば死ぬように。
天才的プロボクサーも、毒りんごを齧ると死ぬしかないように。
超人的プロテニスプレイヤーも、照明器具に押しつぶされたら多分恐らくは死ぬはずであるように。
『心』の部分のスイッチを入れていないと、そもそも勝負にならないことは往々にして存在する。
そしてこの殺し合いという舞台でも、それは同じことだった。
惑うだけの者や、真の意味で危機感を持てなかった者から死んでいく。
そうでなくても、気持ちの部分で強敵を倒すために防御を捨て攻撃を高めたことで命を落とす者が多かった。
だから、もう、この島の生き残りに、気合の入っていない者や、覚悟のない者なんていない。
いないはずなのだ。
実際彼らは皆、覚悟を決めているつもりであった。
だが――その“スイッチ”は、自らの意思で気軽にON/OFF出来るようなものではない。
本人が如何にスイッチを入れたつもりでいても、何かキッカケがなければ、それ
2016-10-28T00:26:27+09:00
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戦地に再度集う者達
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**第145話 戦地に再度集う者達
「そんな……!」
念には念を入れるように、アシュトンの方に近付く光点がないか、もう一度確かめよう――
そう思って、クロードは再度探知機を操作した。
いくつかの集団が存在するだけになったこともあり、アシュトンは当面無事そうである。
それこそ何かのアイテムなり魔術なりを使わない限り、いきなりこの近辺に現れる者はいないだろう。
「何で……」
故にクロードは、探知機の索敵範囲を可能な限り狭めた。
中島家を中心にし、細かな動きも見えるよう、この戦場に照準を絞ったのだ。
ルシオも探知機に視線を落とし、敵の位置を確認してからクロードと別れる予定だった。
なのに。
「くそっ……」
クロードの眉間に、一層皺が刻まれる。
ルシオも、今ばかりは舌打ちを禁じ得なかった。
それを咎められることもない。
「また……間に合わなかったのか……」
限界まで拡大した探知機は、5つの光点を表示していた。
縮小時は、光点が重なっていて、数までは分からなかった。
しかし、少なくとも洵と通信をしていた時には、あの家には4つの光点があったのだ。
「あいつら……」
4+2は5ではないことは、まあ凡そランドセルを卒業した者なら分かるだろう(全員が、とは言わないでおく。念のため)
光点は、間違いなく減っていた。
アシュトンの無事を確認する際、地図の縮小作業を行っているが、アシュトンを中心に拡大まではしなかった。
なので、家から大きく離れる光点があれば気がついたはずだ。
ましてやルシオはアシュトンの無事になど興味がない。
クロードがアシュトンの無事を確認している間にも、しっかりと自分達の周囲に光点が現れないかどうかを注視していた。
時空を転移出来る者の存在を知ったため、ルシオにその手の緩みはない。
つまり、ブレアが逃げ出したという希望は最初から潰えている。
誰も移動はしていないのだ。
それはつまり、誰かが命を落としたことを意味している。
「殺したのかッ……」
当然クロードもルシオも生きているので、命を落とした者がいるなら、あの家にいる誰かということになる。
先程戦闘した二人は、当然ながら生きているだろう
2016-10-28T00:35:35+09:00
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右メニュー
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/586.html
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2014-10-02T21:16:30+09:00
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5年半ぶりの目覚め
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/585.html
**第144話 5年半ぶりの目覚め
鎌石村を出発してから数時間が経つ。
深い森の木々の隙間からも僅かながら日が差してきており、上を見れば青い空が垣間見える。
こんな状況でも、明るくなれば幾分緊張感や恐怖感が解れるものだ。
クラース、エルネスト、レザード、ボーマン。そして未だ目覚めぬ男と、何も言わずにレザードの後を歩くクリフ…。
一向は森の中の道をひたすらに南下する。
幸か不幸か、ここまで他の参加者とは会う事も無かった。
「そろそろ6時ですね」
一番後ろを歩くレザードが言う。
6時には4回目の放送が流れる。
「そうか。もうそんな時間か…」
声と同時にクラースは溜息をついた。
4回目の放送。それはこの殺し合いが始まって、丸一日が経過したという事だ。
(ここに来てまだ1日しか経ってないのか…もう一週間位ここにいる気分だな)
クラースは改めて思う。我ながら、よくここまで持っているものだと。
この24時間で、一体どれだけの命が奪われたのだろう。
ミント、アーチェ、すず。あのダオスまでもが僅か1日の間に死亡している。
肉体的も精神的にも、常人ならば耐えられないような状況だ。
「ここいらで少し休憩しないか。放送も近い。内容次第では今後の方針も話し合わなければならないだろう」
ルーファスを支えながら歩いていたエルネストが提案した。
鎌石村を出てから特に問題は無かったとはいえ、ここまで休憩抜きで歩いてきたのだ。
ルーファスを支えて歩いていたエルネストとボーマンは勿論、あのレザードですら額に汗が見える。
「そうだな。どの道、放送までに合流地点には辿り着けないそうにはない。俺もいい加減疲れたわ」
言うが早いがボーマンはルーファスを自転車から降ろし、エルネストもそれに習う。
「ふむ。まあここまで順調に来ましたし、少しは休みましょう。このまま何事も無ければ、ブラムスとの合流もそう遠くないでしょうし」
こうして、4人は道端に腰を下ろした。
「今の位置は…別れ道を過ぎてからかなり歩いたし…E-4の南部くらいには来ているな」
エルネストが地図を見ながら話す。
「道沿いに歩くと禁止エリアに入ってしまう。ここからは森を突っ切るしか無いな」
「森か…となると自転車は使えないな。こいつを担いで歩くのはかなり骨だぞ」
レザードの背後に寝かさ
2016-02-08T21:11:10+09:00
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不慣れなプリキュア STYLISH WOMAN
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/584.html
**第143話 不慣れなプリキュア STYLISH WOMAN
木漏れ日の差し込む森林の中を、心地よい冷たさを乗せた風が木の葉と戯れて通り抜けていく。
早朝の散歩にはおあつらえ向きの環境だ。
しかし今のフェイト・ラインゴッドにはそんな事に身を委ねる余裕はなかった。
無論それには大小様々な訳があるが、現状最大の理由としてはこの一点。
いくら死体とは言え、そして中身が知り合いであるブレア・ランドベルドであるとは言え、
妙齢の女性が素っ裸ですぐ側にいる事にあった。
「どうした? 先程から挙動が不審なようだが?」
不審者王が声を向ける。
あなたにだけは言われたくない、と条件反射で答えそうになるがそこはグッと堪えてフェイトは言う。
「いえ、その、話を聞きたいのは山々なんですけど……その前にですね……」
「他に優先する事があるというのか?」
「優先って程じゃないんです。ただ、ブレアさんに何か着てもらいたいなと思いまして」
「私? ああ……別に私は気にしないけど」
「つか俺達が目のやり場に困るんだって」
ブレアと共に広すぎる背中に背負われているチェスターもフェイトの意見に頷き、賛同の意を示した。
年頃の青年二人。美人の裸が視界に入るとなればやはりどうしても目がそちらに行ってしまい、気もそぞろになりがちだ。
これからブレアが語るのは確実にこれまでの盤面をひっくり返す程に重大な情報だと思われるのだ。可能な限り話し合いには集中したい。
「なるほど、やはり人間文化にとって衣装とは重要な要素なのだな。これは迂闊だった」
うんうんと大きく頷いている不審者王。
妙な納得の仕方をしているが、目のやり場に困るって言っただろ、と突っ込みたい気持ちをグッと堪えてチェスターは言う。
「だけどよ、こんな森の中じゃ服なんかありっこねえよな」
「それは……そうだね。探すにしたって時間も無いし……」
仕方ないか。そう続けようとしたフェイトだったが、チェスターのデイパックからはみ出している『ある物』を目にした時、視線と共に言葉を止めた。
「チェスター…………それ、何?」
「それって…………おい、なんだこれ……?」
『それ』は、黒い布だった。
しかしただの布ではない。
見えている部分はごく一部ではあるのだが―――
2014-07-11T17:44:36+09:00
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◆ClessXXFqE
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/583.html
**◆ClessXXFqE 執筆作品一覧(1)
-143:[[不慣れなプリキュア STYLISH WOMAN]]
【氏が書かれたキャラ】
|キャラ名|登場回数|
|フェイト、ソフィア、ブレア@レナス、ブラムス、チェスター|1回|
#comment
2014-04-05T08:34:03+09:00
1396654443
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◆YjtIfvgIbk
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/582.html
**◆YjtIfvgIbk 描いた作品数(4点)
【氏が描かれたキャラ】
|キャラ名|登場回数|
|時空剣士|3回|
|クロード、マリア、ミント|1回|
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#region(close,時空剣士とマリアさん)
#ref(時空マリア.jpg)
#endregion
#region(close,時空剣士とミント)
#ref(時空ミント.jpg)
#endregion
#region(close,光の勇者())
#ref(光の勇者().jpg)
#endregion
#region(close,時空剣士乙【閲覧注意】)
#ref(時空剣士乙【閲覧注意】.jpg)
#endregion
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#comment
2013-03-17T17:40:59+09:00
1363509659
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◆5JmtyjMEqk
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/581.html
**◆5JmtyjMEqk 執筆作品一覧(1)
-142:[[爆発形アイドル]]
【氏が書かれたキャラ】
|キャラ名|登場回数|
|レナ、プリシス、マリア|1回|
**描いた作品数(1点)
【氏が描かれたキャラ】
|キャラ名|登場回数|
|レオン、アルベル|1回|
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#region(close,阿ル部ルさん(仮))
#ref(阿ル部ルさん.png)
#endregion
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- 【じきとうりょう・◆5JmtyjMEqk】 ルーキーラッシュ最後の一人にして、2013年唯一の投下作品を落としてくれたやるー気ーに満ちた書き手。2012年には投下していないところも含め、PS版からの参戦であるすずちゃん的な最もルーキー感のある人。現在の最新話となっている投下作品は、ほのぼの展開と死者の意思を受け継ぐ熱血展開を合わせた作品。何だかルーキーらしくない文章力に、次代のエースになるのではと期待せざるを得ない。 -- みんなで無念・書き手バトルロワイアル4スレ>>198 (2013-05-22 20:33:37)
#comment
2013-05-22T20:33:37+09:00
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爆発形アイドル
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/580.html
**第142話 爆発形アイドル
「…これからの行動について、もう一度確認しましょう」
自分でも解るくらいにか細く、今にも折れてしまそうな声だった。
マリア自身、今の自分たちの状況が如何に絶望的なのか解っていた。
しかしだからこそ自分たちに何が出来るかを考える必要があり、
それを遂行するための作戦も用意しなければならないと考えた。
「まずそうね、私達にいま残されたアイテムの確認から始めましょうか」
正直期待はしていなかったものの、もしかしたらという希望も捨てきれずにいた。
「私はこの魔眼のピアスだけよ」
とレナは自分の左耳のそれをチャリンと鳴らすかのように指で指しながら揺らした。
「でも、今は疲れていてあんまり効果がないの…ごめんなさい…」
そうレナは申し訳なさそうに俯く。
そこに被せるようににプリシスは口元に人差し指を添えながら言う。
「だったらあたしが付けようか?あたしは戦ってはいないから疲れていないし」
なるほど、確かに首輪の解除ツール作成に勤しんでいたとはいえ特に疲労はない。
それにレナは今精神的に疲弊しきっている。
外すことで少しは楽になるかもしれない
「そうね、とりあえずはそうしましょう」
レナは数瞬戸惑う様子を見せたもののすぐにうなずいた。
丁寧に左耳からピアスを外し渡す。
「その…これ、オペラさんが身に着けていたものだから……
もしエルネストさんに会ったら渡して貰いたいの」
ピアスを受け取ってそれを強く握りしめ逆の手でVサインをしながら答える。
「うん!オッケオッケ!絶対に生き残ってエルネストに渡すんだから」
生き残る。プリシスの言葉を自分へ言い聞かせるように心の中で反芻する。
こんなところで死んでたまるものかと改めて胸に刻む。
(少なくともこれで奇襲だけはなんとか対処できるはずね)
とひとまずは安堵する。
しかし、単純に奇襲されても察知できるだけであって戦闘の可能性がなくなったわけではない。
むしろ十二分にあると考えていいだろう。
そう考えるといくらアイテムがあっても足りない。
「ところでプリシスは何を持っているのかしら?」
「んーっと、あたしはまずこのマグナムパンチと…」
ガシャン、と背中にある大きな
2016-10-28T00:36:09+09:00
1477582569
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◆5ddd1Yaifw
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/579.html
**◆5ddd1Yaifw 執筆作品一覧(1)
-141:[[境界線上のフェイト]]
【氏が書かれたキャラ】
|キャラ名|登場回数|
|フェイト、ソフィア、ブラムス、チェスター、ブレア@レナス|1回|
- 【きよきおとめ・◆5ddd1Yaifw】 年越し直前に現れた期待のホープ。ヅラムスとかいう頭のどうにかした(精一杯の軽い表現)キャラクターのいるパーティを、きちっと終盤に向けてシリアス方面に動かしてくれた。そのカオスを浄化する様はまさに法術士様。まだ一作なので作風を語れる段階ではないが、唯一の投下作品は放送へのリアクションという王道の話をキッチリと終盤に向けた溜めの話として仕上げた逸品。これは見んといけないね! なお、その話でまともになったヅラムスは、現在ウィキのトップページでエイプリルフールからずっと変態仮面をしている模様。 -- みんなで無念・書き手バトルロワイアル4スレ>>198 (2013-05-22 20:29:46)
#comment
2013-05-22T20:29:46+09:00
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