Easter Yeggs

Easter Yeggs

監督: Robert McKimson
脚本: Warren Foster
発表: 1947年6月28日
L/M: Looney Tunes
※現行吹替え版未公開エピソード


あらすじ

 イースター(復活祭)の昼下がり、森の中ですすり泣くイースターバニーと出会ったバッグス・バニー。これから方々にイースターエッグを届けなければないのに足を痛めてしまったのだという(実は仕事を怠けるための嘘)。お人よしのバッグスは彼に代わって仕事を請け負うが、行く先々で待ち構えているのは乱暴者ばかりで……。

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収録状況

1. パブリックドメインDVD
  • 宝島社:バッグス・バニー DVD BOX(字幕)
  • トーン:バッグス・バニー DVD Vol.3(字幕または非正規吹替え版)
    • 邦題は「バニーのアルバイト」
2. VHS
  • MGM/UA:バッグスのバカ騒ぎ 
    • 邦題は「バニーのアルバイト」

登場キャラクター


備考

1. 作品内容
  • イースター(復活祭)とは、イエス・キリストが処刑後3日目に復活したことを記念する祭のこと。春分後の最初の満月過ぎの日曜日に当たる。この日行われる習慣の一つにカラフルに彩られた卵(イースターエッグ)を飾るというものがあり、また子供達は庭に隠されたイースターエッグ(イースターバニーというウサギが隠したことになっている)を探すこともある。なお西洋では、新しい命が生まれる卵は復活の象徴、繁殖力の強いウサギは豊穣(多産)の象徴とされている。

2. パロディ・小ネタ
  • バッグスはイースターエッグのことを「Technicolor hen-fruits」と表現する(hen-fruit=鶏卵)。テクニカラーはルーニー・テューンズのカラープリントを請け負っていた会社の名前
  • バッグスが最初に訪れた子供の家には「Dead End Kid」(行き止まりの子供=将来のない子供)という表札がかかっていた。Dead End Kid(s)とは、戯曲家のシドニー・キングスレーが1935年にブロードウェイで上演し、1937年にはサミュエル・ゴールドウィンによって映画化もされた「Dead End」に登場する、貧困の中で暮らす不良少年たちのこと。
  • 物語冒頭、こっそり「How to multiply」という本を読んでいたバッグスは、近くでひとの声が聞こえると慌てて本を閉じる。これはウサギが数(子孫)を増やすのが得意な動物であることに因んだギャグ(「multiply」には掛ける、増やす、繁殖するという意味がある)。
  • エルマーが自分の帽子を「ディック・トレイシー」のものになぞらえる台詞がある。ディック・トレイシー(Dick Tracy)はアメリカのコミックストリップのタイトルで、主人公のトレイシーは帽子とコートがトレードマークの刑事である。
  • 原題はイースターエッグとyegg(強盗・金庫破り)を掛けている。
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4. 関連作品
  • 同監督の「恋の爆弾ニンジン」には、本作のイースターバニーそっくりなカスバというウサギが登場する。
  • Taz-Mania」に登場するフランシス少年は、本作に出てきた赤ん坊と同じ顔で描かれている。






最終更新:2014年02月26日 20:40