今日は私たちの養子になるミザリーが来る日だ。
私たちが秋那とティガーを失ってから二十年にもなる。父さんを失った四十年前と同じくらい悲しかった。こんな悲劇が又あるなんて、その時は思ったものだ。

父さんと母さんが私を養子にした時もこんな気持だったのだろうか。問おうにもふたりとも、もういない。

そろそろ、ミザリーが来る時間だ。
マキータが来たみたいだぞと、私に声をかける。


私は、ミザリーを見たとき、声を失った。













ミザリーは母に瓜二つだった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年06月25日 19:58