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平幸の日記の抜粋
『月が綺麗だ、今宵はいい夜だ』
朱色の空、太陽が沈み、トンドルが浮かんだ夜。英雄たちの石塚でのことだった。私はそこの奥で柱に散りばめられた無数のアームコアをついに発見した。そしてその頂上には朱色のアームコアが月光に照らされそれは変化をはじめる。
私がそれに触れるとアームコアが変形を始めた。自力でアームホーン化するアームコアが存在するのか?(中略)彼女は今宵といった。
今宵が子供を生んだ。幸太郎という名前を私は考えている。
幸太郎はアームヘッドに信じられない適性を発揮した。いやある意味当然だろう、…認めないそんなことは今宵は…そうだ…(中略)
今宵が消えた。正確には・・・。
私はなんという愚かなことをしてしまったのだ。
幸太郎が葵さんという人と会っているらしい。今宵が消えてからあいつと私の中よりいっそう険悪になった。
幸太郎が雪那を連れてくる。これが私への罰だというのか?
今宵、幸太郎、五右衛門。みんないなくなってしまった。だが私の手元にはまだあのアームコアがある(略)
リ・アームコア、最終世代だ。なるほどこれが完成のアームヘッド。なんという皮肉だ。なあ今宵。目の前には朱色のアームヘッド。
ヴァーミリオンは月へとびだった。夕焼けの朱色の空に浮かぶ月へ。
もう一つの間違い。
最終更新:2012年11月12日 21:14