これまでのあらすじ
"ツヴァイヘンダー"の最終調整中、機体に搭載されたコアがアルカを取り込むべく融合を行おうとする。
が、融合が行われる直前にレイルに仕込まれた回路の力により"何かが切り替わった"。
そして"偶然"雷電のオーバーンによる襲撃が始まり、融合現象が中断された。


ストーリー:カウンター・アタック
第07話「雷電オーバーン②」


『そしてこの機体はドライデル...俺様の最高傑作だ。...お前の機体の名は?』
黒と黄の攻撃的なカラーリングの機体、ドライデルは、二又の槍のような武器を肩に担ぎながら指を指して質問する。失礼!


『え、えっと...ツヴァイヘンダーです』
『そうか、それがあのジジイのアームヘッドか...気に入らねえ』
ドライデルはロッドを構える。頭部アームホーンとロッドがバチバチと帯電する。
『潰す!』


ーーーーー


「未確認機、ツヴァイとの戦闘を開始しました!」
「く、次から次へと....!」
「コーバン部長、私の"フランベルグ"でなら...」
ハリッコがオペレートを一旦中止しコーバンの方を向く。どうやら出撃したいようだ。
「準備に10分はかかる、それまで保つかどうか...」


「...俺をカタパルト射出して欲しいぜ」
「...レーラビ君、正気か?」
「正気で本気ぜ!俺はアームヘッド、不可能ではないぜ」
「...うむ。ハリッコ君、弾道計算を」
「ええっ!部長、正気ですか!?」


ーーーーー


「くっ...!」
アルカは先程のビジョンの発生を恐れ、機体との同調が出来ず苦戦!
ドライデルの帯電ロッド攻撃!異常な速度だ!
捌ききれず機体にロッドが触れてしまう!!


バヂンッ...
ツヴァイとの視覚リンクと計器類の電源が落ち、コクピットが真っ暗になる。
ドライデルの電撃攻撃を受け、一時的に機体の電子パーツのブレーカーが落ちたのだ。


『ハッ...大した事の無い奴だったな。さあアームキルでトドメだ...あん?』
落下音!勝ち誇るドライデルの背中に"何か"がぶつかる!
『うおっ!?』
バランスを崩し転倒するドライデル!


ツヴァイの電源が復旧!
「あ、あれ?あの機体、倒れてる...?」
『ぜぜ!俺ぜ!助けに来たぜ!』
「えっ、レーラビくん?どうしてここに...」
『吹っ飛んで来たのぜ!さあ俺も乗せてくれ、力になるぜ!』


「わ、わかった。(吹っ飛んで...?)」
コクピットのハッチを開けると、レイルが転がり込んでくる。
「ぜぜ、すぐに閉めるのぜ、あいつが起き上がるぜ」
「うん、ちょっと狭いけど我慢してね...」


ハッチが閉じられる。
「さあ、あいつは俺が何とかする...君は後ろで休んでいるといいぜ。」
シートに座るアルカの前にレイルが座る。
「レーラビくん、動かせるの?」
「多分...ぜ。」
再起動...成功!


だが、レイルが起動できたアームホーンは右の一本のみ。
出力不足により片手ずつしか攻性テトラダイ刀を使用できず、調和による飛行が行えないが、本来陸戦機であるツヴァイなら問題は無いはずだ。
「よし、戦えるぜ」


『いてて...何だったんだ?今の』
転倒していたドライデルが起き上がり、再びロッドを構える!帯電!
『ゴホン...俺様とその最高傑作、ドライデルは最速かつ最強...それを証明してやる!』


次回、第08話『雷電オーバーン③』に続く。


  • ドライデル:DrD-01
"雷電のオーバーン"が自ら設計したワンオフ機。
"ホーンから高圧電流を発生させる"調和を活かすべく、電気ショックにより瞬発力を得る為の内蔵コンデンサ、電流に指向性を持たせる為の伝導体ロッドを装備している。



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最終更新:2017年01月10日 15:28
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