これまでのあらすじ
突如襲ってきた謎の男"雷電のオーバーン"と彼の操る機体"ドライデル"。
融合現象を恐れたアルカは全力で戦えずピンチに。
そこへカタパルト射出されたレイルが落下し、ツヴァイヘンダーに搭乗、反撃を開始する。


ストーリー:カウンター・アタック
第08話「雷電オーバーン③」


『"サンダーボルト"....!』
ドライデルの調和が再発動し、アームホーンが帯電する!
『覚悟しろ!ツヴァイヘンダー!』
瞬き一回分の速度でドライデルがツヴァイに肉薄!


ドライデルが立っていた場所には電気の残滓のみが残る!
速度を乗せた伝導体ロッド攻撃!
「ぜえっ!(ちいっ!)」
速い!だがツヴァイは辛うじて左手の攻性テトラダイ刀で防ぐ!
『ふん、何とか耐えたか..."サンダーボルト"』帯電!


防ぎきれなければ再び機体は一時的に停止してしまう!
「手数が足りないぜ...それなら!」
ツヴァイは起動していない左後ろのアームホーンに右手を置く。
「これでどうぜ!」
それを引き抜く事で即席のアームホーン刀とする!


ドライデルの攻撃第二波!
迫るロッドを左手攻性テトラダイ刀で防ぎ右手のアームホーン刀で反撃!
高速しゃがみで回避され、そのまま繰り出される下段から中段への蹴り!ツヴァイは後ろに吹き飛ばされる!
『ククク..."サンダーボルト"』再び帯電!


「ぜ...っ、何てスピードだぜ」
『...聞こえるか、コーバンだ。アルカ君、どうやらレーラビ君と合流できたようだな』
「はい、でも、あの機体はどうすれば...」
『ああ、あのドライデルとかいう機体の解析が完了したぞ』


『あの機体の瞬発力、あれは調和能力発動時に発生した電力をコンデンサに溜め込み、必要に応じて筋肉に直接流す事で生み出されているよだ』
『つまり...あの機体は攻撃を行った直後、一瞬だけ調和を再発動する為の隙が生まれるという事よ』
コーバンの解説にハリッコが補足する。


『ハハハ、やはり俺様のスピードについてこれない様だなあ!』
第三波!こちらに向かって来るドライデルが突然視界から消える!
ツヴァイは地面にホーン刀を刺し回転!土砂が宙を舞い煙幕!
『何!?』


ドライデルは煙幕から逃れる為高速バックステップ!
その直後煙幕がツヴァイのホーン刀回転斬りで吹き飛ばされる!
『おっと、危ない危ない..."サンダー...』「その充電は許さんぜ!」
ツヴァイは左手の攻性テトラダイ刀を射出!


コンデンサに電力が溜まっていないドライデルは仕方なく空中に逃れ浮遊!『ちっ!』
ドライデルはアームホーン由来の斥力による浮遊が可能だが、当然地面や障害物などの"蹴る物"が存在しない空中ではその瞬発力と反応速度を活かすことが出来ない!


「レーラビくん!今なら!」
「ぜええーっ!」
ホーン刀を両手持ちに持ち替えたツヴァイが地面を蹴り跳躍!
硬い地面の表面がひび割れ一瞬宙を舞う!


空中で予め勢いを付けておいたホーン刀を振り回し軌道を変え....空中で回避運動を取るドライデルを捉える!
「捕まえたぜ!」『うおわーっ!』
そのままホーン刀を振り下ろし、ドライデルごと地面に叩きつける!...アームキルだ!


『お...俺様が負けた....』
スクラップと化したドライデルから声が聞こえる。無事なようだ(頑丈な奴だ)。


次回、第09話『家族レストレーション』に続く。


  • サンダーボルト
ドライデルの調和能力。
発動時にホーンから電気を発生させるだけの能力。
雷電のオーバーンはこの能力を最大限に利用する為、伝導体ロッドや専用コンデンサを機体に導入した。


  • ツヴァイヘンダー(レイル搭乗時)
三本のアームホーンの内、パイロットから見て右側のホーンのみが起動している。
出力不足の為、飛行能力を持たず、マルチシューターも片方ずつしか使用できない。



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最終更新:2017年01月10日 15:29