これまでのあらすじ
何者かに依頼されたと言うアームヘッド海賊を退けたデベロッパー一行は、遂に御蓮に到着する。
ツヴァイに必要な"追加パーツ"とは、そして彼らを待ち受けるものは一体....


ストーリー:カウンター・アタック
第14話「不良ダークサイド」


御蓮、九姫市。
デベロッパー職員とその家族の為に約一ヶ月分、丸々貸し切られた空きアパートが存在する。
「...九姫市には民間の強力なアームヘッドが集まっている、本社の連中も手出しは出来ないはずだ。」


「それとデベロッパーの為のアームヘッド工房も借りてある。...まあ何かあったら私に連絡したまえ。」
そう言い残し、コーバン部長は"依頼していたパーツ"を受け取るため何処かへ行ってしまった。


ーーーーー


「はあ、長い旅だったぜ...」
船と列車での長時間移動を終えたレイルの疲労は極限状態に迫っていた。
「レーラビくん、大丈夫?部屋で休む?」
心配するアルカ。


「いや、それより行きたい場所があるぜ」
レイルは二人で共用している蟹型端末を操作しマップを確認する。
「どこにいくの?」
「ぜっぜっぜ...ここだぜ」


ーーーーー


大皿の上に山積みになった大量のドーナツ。
「ここのドーナツは安くて沢山食べれるのぜ」
手始めに緑色のドーナツを手に取る。
「そしてこれが抹茶フレーバー。御蓮でしかお目にかかれない代物だぜ」


他にもカスタードクリームやコーヒー牛乳クリームを内包した物など個性的なドーナツが数多く揃っていた。
「おいしいね、レーラビくん」
「ぜぜ、流石は御蓮だぜ...」


「...御蓮といえば、ここには不良と呼ばれる戦闘民族が存在するらしいぜ」
「フリョー?」
「学校をサボり、家出するらしいぜ...稀にアームヘッドに乗る個体もあるとかぜ」
(...もしかして僕って不良...?)


物陰から二人の会話を盗み聞きしていた学生服の男達...
(アプルーエ語はさっぱりだが、間違い無く不良と言ったぞ)
(まさか外国からも不良が来るとは...すぐリーダーに知らせよう)
不良の蠢き.....。


ーーーーー


一方その頃。
コーバン部長の孫、オーバンは最強のアームヘッドの手掛かりを見つけるべく近くの書店で資料を探していた。
「週刊アームヘッド、セイントメシア解体新書、体で覚えるアームストロング理論、相撲ノミコン...これにするか」


一通り買ったので帰ろうとした時"勇者皇帝ジオリジン"というコミックが目に入る。
「なんだこれ...?」
表紙に描かれた強そうな黒いロボット兵器...勇者皇帝?が妙に気になったので手にとって眺めてみる。


しばらく眺めていると、眼鏡を掛けた女学生が声をかけてくる。
「あん?何か用か?」
「あの...もしかして、好きなんですか?合体ロボ...」


次回、第15話「不良ダークサイド②」に続く。


  • 勇者皇帝ジオリジン
御蓮で放送されていたアニメ作品。コミック版も存在する。
巨大合体スーパーロボット「勇者皇帝ジオリジン」が、悪のロボット連邦と戦うという内容。



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最終更新:2017年01月10日 15:39
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